西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 ピナイサーラの滝『滝上』の魅力について 2024年8月16日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

本日は登山で滝の上を目指すピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コースについてのお話です。

◆不動の人気ナンバーワン!

当店イチオシのツアーは、1999年の創業から現在に至る25年間、不動の人気ナンバーワンを誇るピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コースです。

沖縄県最大の落差55メートルを誇るピナイサーラの滝の滝上滝つぼを一日かけて巡る当店一番人気のコースですが、実は、西表島に来てピナイサーラの滝を訪れる多くの人たちは、滝つぼだけをカヌーとトレッキングで往復して滝の上にはほとんど行きません。

滝の上に行かない主な理由は以下のとおりです。

  • 午後はシュノーケルツアーや由布島に行く
  • 体力に自信がない
  • 時間がない
◆なぜ風車は滝の上へ?

落差55メートルもある滝の上に行くにはカヌーから降りて約50分の山登りがあります。
前半の25分は一気に尾根まで上がるので、正直いってキツイです。夏場の南よりの風がほとんど当たらない滝上までのルートは蒸し暑く、熱中症の危険性もあります。

それでも滝の上を目指すのは、やはりそこから眺める絶景が素晴らしすぎるからです。

カヌーを漕いできたヒナイ川、深緑のマングローブの森、エメラルドグリーンとコバルトブルーの海、遠くに見える鳩間島。
おそらく一度眺めたその風景は一生忘れることはないでしょう。

◆絶景と危険を併せ持つ場所

素晴らし過ぎる絶景を堪能できるピナイサーラの滝上ですが、足元を見れば整備された歩道や高所からの転落防止の安全柵などは一切ありません。
山を登り切った解放感からはしゃいで注意力散漫になってしまうと、転倒や最悪の場合、切り立った崖から転落の危険性があります。

滝の上へ到着したら、まずはガイドによる注意事項の説明があります。歓喜の声を上げる前に一呼吸おいて危険ポイントの確認をお願いいたします。
特に崖の下にある滝つぼを覗く際は、必ず腹ばいの姿勢をとってください。

このような理由により、当店ではピナイサーラの滝上へ行くコースの対象年齢を10歳以上としております。また、強い雨の中では増水の危険性があるのでツアーを中止、もしくは滝つぼだけ行くコースに変更する場合もあります。

開催条件の多いコースですが、それでも25年に渡りピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コースを開催し続けるのは、ガイド自身が「また明日も行きたい」と思えるような特別な場所だからなのです。

◆親しみのあるガイドと一日過ごそう!

ガイド付きのツアーに参加されたことのない方にとっては、ツアー当日の朝に港やホテルでガイドと出会った瞬間は緊張されているかもしれません。しかし、その緊張感もごく短い時間で緩んでいきます。

送迎車での移動中、受付時でのツアーの説明やレンタル品のフィッティングなど、ツアーの始まりにスタッフは丁寧なコミュニケーションをとることで話しやすい環境を作っていきます。
ガイド自身も参加者の皆さんがどのようなツアーを望まれているのかを可能な限り読み取ろうとします。

カヌーを漕ぎ始めると、ガイドは参加者の皆さんと適切な距離感を保とうとします。ファミリーならなるべくご家族だけのカヌーツーリングを、カップルやご夫婦なら二人だけのひと時を。
そしてガイドはマングローブの説明をしながら参加者の皆さんが興味のありそうなお話をところどころでします。

滝上までのハードなトレッキングをガイドと息を切らしながら、汗をかきながら、そしておしゃべりをしながら歩くことで、ガイドとゲストのお互いに親近感がわいてきます。

まだ出会って2時間も経っていないのに、親しみがわく。なかなか都会生活では体験できないことです。

風車のガイド紹介

◆ガイドの荷物は12㎏以上

風車の滝上まで行くコースは、滝の上で沖縄そばを調理して食べていただくのが最大の特徴です。
ただでさえ非日常の絶景ポイントでアツアツの沖縄そばを食べる。これは石垣島でも体験できないのではないでしょうか?

どんぶり、鍋、カセットガス、水、食材、などなど…。
たくさんの荷物を詰め込んだ特大リュックを背負うガイドの姿は、まるでドラゴンボールの悟空とクリリンが亀仙人の修行で重い甲羅を背負って鍛錬をしていた時のようにも見えます(笑)

ガイドにとって思い荷物を背負って山を登るのはとても大変なことであり、そして忘れ物が一つも許されない重要なミッションです。
ライターを忘れた、どんぶりの数を間違えた…。
それだけでも大変なことになるので、出発前にはダブルチェックで荷物を再確認します。

これからもゲストの喜ぶ顔を見たいから、風車では滝の上での現地料理にこだわり続けますよ。

◆ガイドだけじゃないガイドのお仕事

ツアーも無事終了してゲストを笑顔でお見送りした後は、スタッフ総出で大量の道具の片付けやショップの掃除をします。

ガイドは体力的にキツく接客スキルも求められる大変な職業です。それでも続けられるのは「人を笑顔にできる」「人に喜ばれる」これに尽きるのではないでしょうか。

◆ピナイサーラの滝で一日を過ごす

当店のピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コースに参加すると、西表島の基本的な魅力を体験することができます。そしてこのコースは石垣島からの日帰り観光も可能です。

ピナイサーラの滝に行くコースは他にもたくさんのツアー会社が開催しており、そのほとんどは石垣島を8時台に出発するフェリーに乗って西表島へ渡ります。そうすると、同時刻に大勢の人がツアーをスタートするため、所々で混み合ってしまう状況が生じます。

その点、風車では石垣島を7時台に出発するフェリーに乗っていただくので、混み合う前の静かなフィールドでカヌーやトレッキングが堪能できます。

朝早いのが苦手な方にとっては少しハードルが高いスケジュールですが、前日から西表島にお泊りの方や「得意技は早起きです!」という方には打ってつけのコースですよ!

◆早めのご予約を

ピナイサーラの滝周辺エリアは、2025年春より一日あたり200名までしか立ち入りできない特別な場所になります。そして2024年9月より入域許可の申請窓口がオープンする予定です。

<資料>西表島エコツーリズム推進全体構想

これまで参加者の皆さんは “旅行滞在中に天気が良さそうな日にツアーを予約する” という行動が多かったのですが、希望日ギリギリの予約ではツアー会社に空きがあったとしても入域許可の枠(上限200名)に空きが無い可能性もあります。特に春休み、ゴールデンウイーク、夏休みは要注意です。

飛行機と宿泊の予約が完了したら、ピナイサーラの滝へ行こうと思うのであればツアーもなるべく早めのご予約をお勧めします。

→ ツアーに関するお問い合わせはこちら

◆さらに詳しく

特設のピナイサーラの滝特集ページでは、さらに詳細なツアーの流れを紹介しております。どうぞご覧ください。

<特集>ピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コース