西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 「寒むっ!」はトレッキングのベストシーズン? 2024年1月28日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

全国的に寒波に襲われた日本ですが、ここ西表島でも寒い日が続いています。
なんと数日前は朝の最低気温が12℃台に!
(((=_=)))ブルブル

雪国にお住まいの方にとっては「12℃!?あったかいじゃん!」と笑われるかもしれませんが、冬でも20℃前後の生活をしていると18℃を下回るだけで寒さが身に沁みます。

 

【 寒いとツアーは中止? 】

強い北風と曇り空、そして日中の最高気温も15℃前後…。じっとしていると風邪をひきそうなくらい寒いのですが、ツアーは通常開催をしています。
では、寒い日でもツアーを楽しむにはどうしたらいいのでしょう?

▼服装
基本的には重ね着で防寒対策をお願いします。
上はTシャツ、長そでシャツ、そして薄手のジャンパー。下はスパッツ、短パン。亜熱帯の真冬はこれでOKです。
ただしこの服装はカヌーやトレッキングなどの動き続けるアクティビティには有効ですが、魚釣りなどあまり動かない場合は身体は芯から冷えますので、もっと暖かい服装にしましょう。

▼手足を濡らさない
カヌーは水上で遊ぶアクティビティで、当店のメインはピナイサーラの滝へ行くツアーです。常に水に触れ合うチャンスはあるのですが、あまり手足を濡らさないことをお勧めします。
特にカヌー乗り降りの際は、ガイドがゲストの足がなるべく濡れないようにサポートします。シューズが濡れると足を冷やし続けてしまいますからね。
寒くてもゲストに楽しんでいただくため、ガイドは細かいところに気を遣っています。どうぞ安心してツアーにご参加ください。

▼疲れは夏の30%?
夏は冬と同じツアーでも暑さに参ってしまいます。充分な飲み物と紫外線対策、熱中症対策など、暑さからどう身体を守るかが重要です。
しかし、冬場は身体を動かすには最適です。汗もそれほど出ないので、ツアーが終わった後は爽快感さえあります。疲れは夏の30%ほどといったところでしょうか。
閑散期でフィールドも比較的に静かですので、最初から最後までリラックスした状態で過ごすことができます。

 

【 冬ならではの優しい日差し 】

冬場の西表島は晴れる日は少ないのですが、わずかな時間でも日差しがでると一瞬で雰囲気が変わります。のんびり過ごせるツアー進行の中、素敵な景色に出会いましょう。

 目標20億!観光業の未来はどうなるの? 2024年1月26日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

昨夜、竹富町が新たに導入しようとしている訪問税(仮称)についての住民説明会がありました。「訪問税って何?」という方、まずはこちらをご覧ください。

 

【 竹富町の説明を簡単にまとめると… 】

  • 竹富町は観光客のために毎年約10億円を税金から支出している(ゴミ、上下水道使用、道路整備、Wi-Fi整備)
  • 観光客が増えると支出も増えるが税収入は増えない
  • 今後、持続的な行政サービスをするには毎年20億円は必要
  • 竹富町の島々に入る観光客から1人あたり2,000円ほど徴収したい(年間観光客100万人×2,000円=20億円)

 

【 住民からの意見 】

  • 「2,000円は高い」という声が多い中「もっと強気でもいいのでは?」という方も
  • 進学で島を離れた子供も課税対象か?
  • 仕事や地域行事のため島に入る人も課税対象か?

などなど、様々な状況を想定した意見が挙げられました。
概ね、住民のほとんどは“竹富町の自主財源が乏しい”という現状を理解し、訪問税の導入については賛成の様子で反対意見は出ませんでした。

 

【 訪問税2,000円導入でどうなるの? 】

今回、指導的立場である税金学者の先生が作成された資料に以下の一文がありました。


このブログは当店が存続する限りネット上に残りますが、上記のご意見の答え合わせは導入された5年後くらいに分かると思います。制度の見直しが5年毎らしいので…

 

【 しゅうさんの疑問 】

“観光客が増えれば竹富町が支出するお金も増える”

その理屈はわかるのですが、では実際に観光客が増えるとどのくらい支出が増えるのか?
竹富町の回答は“観光客100万人は住民1,400人に匹敵”とのことです。

なぜなら、竹富町の見立てでは住民と観光客が町の予算を使用する割合は、住民67%、観光客33%と考えている。その算出根拠は観光客の総滞在時間と住民の総滞在時間から割り出している。とのことでした。

令和5年12月末の竹富町の人口は4,247人なので、その33%の約1,400人の観光客分を含めた予算を立てているそうです。観光客の総滞在時間をどのように測定したのかがよく分からないため、そもそもこの数字が正しいのかも分かりませんでした。

 

【 税金の使いみち、大丈夫? 】

“Wi-Fi整備に5年間で1億5,200万円”

これだけのお金を観光客分として使ったそうです。総額のうち33%でこの金額…ちょっと驚きでした。
竹富町のWi-Fiが使えるエリア

ちなみに令和3年の予算では観光客が排出するごみや排水の処理に4億4,700万を計上しました。
令和3年といえば西暦2021年。コロナ禍の影響で観光客が激減した年です。その年の入域者数は395,204人なので一人あたり1,131円。

竹富町が観光客一人当たりどのくらいの滞在として算出しているのか分かりませんが、私個人の実感としては、それほど多くゴミなどを排出しているイメージはありません。
竹富町入域客数

 

【 何でもかんでも観光客を理由にするのは反対 】

今回の説明会では、
「観光客が増えても行政サービスが追い付かない。町が持続的な発展をするには観光客にも一部(33%)を負担していただく必要がある。」
と繰り返し説明されていました。確かにその理屈は理解できます。

しかし、
「観光客が増えると竹富町の支出も増大する。しかし収入は一切増えない。」
と決めつけるのは反対です。

観光客が増えても竹富町の収入は一切増えないのでしょうか?

観光業者にとってたくさんの観光客が来島されることはありがたいことです。
観光業者が利益を出せば個人、法人からの住民税も増えます。島には多くのレンタカーが走っていますが多くは軽自動車で、軽自動車税は竹富町に納めています。観光業者が事務所を建てたら町に固定資産税を納めます。

それでも足りない支出はどうするか?
それを観光客に負担してもらうだけでなく、そもそも税金の無駄遣いはないのか?
そこも併せて検討してほしいです。

 

【 西表島世界遺産センター整備基本計画 】

竹富町は西表島に世界自然遺産センターなるものをつくる予定です。
西表島世界遺産センター整備基本計画

これをつくるには大きなお金が必要。完成したら維持費も必要。何十年か経って最終的に解体するにもお金が必要です。

竹富町は年間100万人の観光客が来ることを前提に様々な取り組みをしていますが、私は常日頃から観光業はそんなに甘くはないと思っています。元日の石川県での大地震を見て、あらためてその思いが強くなりました。

自主財源が増えたから箱物を増やし、できなかった新しいサービスをするという発想だけでなく、台風や地震などに備えた防災にも力を入れてほしいです。

特に台風時でも停電しない町になれば(最近は好天の日でもチョコチョコ停電しますが…)、住民も夏場に島を訪れる観光客もありがたいのではないでしょうか。

以上、しゅうさんの思う訪問税に関する報告でした。

 竹富町の訪問税(仮称)について考える 2024年1月22日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

ここ最近、西表島の観光業者では昨年から竹富町が始めようとしている「訪問税」について話をする機会が増えてきました。

内容はというと、石垣島から竹富町の島々にフェリーを利用する際に税金が徴収されるそうです。2024年3月の議会に条例案を提出する流れだとか…。

▼竹富町の訪問税に関するニュース
OTV沖縄テレビ
八重山毎日新聞

 

【 広島県「宮島」の場合 】

ちなみに全国では広島県にある日本三景の一つ、宮島でも「宮島訪問税」が導入されているそうです。
宮島訪問税の概要 廿日市市HPより

一回の訪問で税額は100円。これまで宮島へ行くためのフェリー代は往復で400円かかりましたが、訪問税100円の徴収が始まり500円となりました。

400円から500円へ。しゅうさん個人の感想としては、とてもリーズナブルで特に違和感は感じません。

 

【 我が町、竹富町の場合 】

今回、竹富町が検討している税額は2,000円です。

2024年1月現在、石垣島から一番近い竹富島までのフェリー代は往復で1,520円、一番遠い波照間島にいたっては7,830円かかります。
そこへ訪問税2,000円の徴収が実現すると、竹富島は3,520円、波照間島は9,830円も費用をかけなければ石垣島から往復できないのです。

これでは「石垣島に滞在しながら竹富町の島々をアイランドホッピングしよう!」という観光客は減ってしまうのではないでしょうか。石垣島に住んでいる方も気軽に離島へ遊びに行けなくなりそうです…。

そして、ここからは悪い予想ですが…

もしも訪問税の導入を石垣市も始めたら、竹富町の島々を訪ねるには石垣島を経由するしかないので2つの自治体に納税することになります。私たち竹富町民も石垣島へ通院や買い出しなどの所要で出かける度に税金を納めなければなりません。

まだ石垣市で訪問税を始めるという話は聞いていませんが、そのような状況にならないことを強く願います。

 

【 沖縄県「宿泊税」の導入を検討 】

ちなみに沖縄県では「宿泊税」の導入を検討しているそうです。
沖縄県が「宿泊税」導入へ 琉球新報より

コロナ禍前は竹富町の入域者数は年間100万人を超えていました。
現在、竹富町はコロナ禍以前の水準に戻る、さらにはコロナ禍以前よりもさらに観光客が増えてオーバーツーリズムになる可能性があることを前提に議論が進んでいるように思えます。

しかし、観光業を25年以上している身として思うことは“いい時もあれば悪い時もある”です。

観光業は政治や経済の影響を受けやすいし、特に沖縄は繁忙期に台風が何度も襲来するエリアです。一つの台風で売上が大きく下がるリスクを常に抱えています。このまま順調にコロナ禍前の賑わいを取り戻すのか…正直、疑問です。

 

【 買い手市場の西表島アクティビティ業界 】

現在、西表島にはアクティビティ関連の同業者が115社以上あります。
竹富町観光案内人事業者一覧

アクティビティ事業者は年々増加する一方です。今後、訪問税導入が原因で入域者数が減少した場合はかなり厳しい経営環境が予想されます。

訪問税についての条例は5年に一度見直しをするそうですが、5年間も様子を見るのは長すぎると思います。

 

【 竹富町が掲げる「責任ある観光」】

竹富町が発する竹富町観光振興基本計画の施策方針には、以下の4つの方針が掲げられています。

1)「責任ある観光」の構築
2)観光による経済波及効果の増幅
3)観光と、自然・暮らしとの両立の推進
4)観光の観点から見た町内全般の課題解決

竹富町観光振興基本計画

各島々では訪問税導入に向けての住民説明会が開催されつつあります。しゅうさんも必ず参加し、不安や疑問に思うことはどんどん質問していきたいと思います。

竹富町が掲げる施策方針が今後どこまで推進されるのか…。竹富町内外を問わず、多くの方々に注目していただけたらと思います。

 西表島に宿泊する準備 ~上原地区編~ 2024年1月19日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

西表島には様々な宿泊施設があります。その多くが小規模に運営をしているので、GWや夏休みシーズンは早い時期に予約で埋まっているということはよく聞く話です。

ただ一年のうち繁忙期と言える期間はとても短く、年間を通すと閑散期の方が長いのが現実ではないでしょうか。特に1月、2月は閑散期のピークと言える寂しい季節です。

今日はこの時期に西表島に宿泊を予定されている方に注意点をお知らせします。

 

【 宿の送迎サービス、ある?ない? 】

冬場は雨がよく降ります。

雨といってもザーザー降りの雨というよりは1時間に1㎜くらいの弱い雨です。そして、その雨は季節風の強い北よりの風の影響で横から降ってくるイメージです。強い北風は体感温度を下げるので、天気予報で表示される気温ほど暖かく感じないのが西表島の冬の特徴です。


今まさに西表島の上原港周辺の宿泊施設をご予約されている方、港から宿まではどのように向かいますか?
送迎サービスがあれば特に問題はありません。フェリーやバスの到着時刻を伝えておけば問題なくお迎えに来てくれるはずです。
しかし、もし送迎サービスがなかったら…。

上原港から徒歩数分の目的地であっても強い北風と雨の中を歩くと、恐らくずぶ濡れになります。
宿泊予定日の天気予報をチェックした上で、雨に振られそうであれば雨ガッパ、折りたたみ傘などの準備をしておくことをお勧めいたします。

→<気象庁> 石垣島地方の天気予報

→<気象庁> 雨雲レーダー

 

【 夜道対策 】

冬場は朝7時でも暗いです。
夜も19時を過ぎると真っ暗になります。

西表島には外灯がほとんど無いので、灯りを持たずに外出すると足元も見えないかもしれません。宿泊先で懐中電灯を貸し出していれば問題ありませんが、足元を確認しないまま夜道を歩くのは危険です。

しゅうさん自身、夜のウォーキングではヘッドライト&懐中電灯の二段構えで夜道対策をしていますよ。そうしなければハブがいても気づけなかったり、カエルやバッタ、カニなどの小さな生き物を踏んでしまう恐れがあるのです。

そして車を運転しているドライバーからも歩行者はよく見えないので、なるべく明るめのライトを用意しておきましょう。

 

【 お食事 】

宿泊施設の多くは食事の提供がありません。

一泊二食付きの宿なら問題ありませんが、素泊まりの場合「自炊設備はあるの?」「冷蔵庫の大きさは?」などチェックしておいたほうが良いでしょう。

そして上原港近くのスーパー川満(かわみつ)は朝7時からの営業で、開店直後であっても限られたお弁当やおにぎりしかありません。多くの商品は石垣島から朝の船便で送られ、スーパーの棚に並ぶのは11時前です。

マクドナルドや吉野家など無い島ですので、朝食の準備は西表島に入る前に石垣島で用意しておいたほうが無難です。

夜も食べるところを事前に考え、予約をとり、宿から遠いのであれば送迎サービスの手配もしておくことをおすすめします。ノープランでその日の夜を迎えると、行こうとしてたお店が臨時休業であったり、すでに予約で満席だったりで夕食難民になってしまうのでご注意ください。

お店によってはお支払いが現金のみの場合もあります。上原港周辺には金融機関もATMもありませんので、多少の現金も用意しておくと安心です。

 

【 洗濯 】

上原港周辺にコインランドリーはありません。

西表島に連泊をされる方は宿に洗濯機があるのかを確認しておくのがよいでしょう。

そして基本的に湿度の高い気候ですので、外に干してもなかなか乾きません。特に冬場は強い北風に雨が混じることがあるので、風の当たる場所に干すと逆に濡れてしまうこともあります。

西表島の宿を予約する際は、洗濯物はどうするのかも検討しておきましょう。

 

【 レンタカー 】

島で暮らしていると車は必須です。

冬場でも晴れればレンタサイクルやレンタルバイクも良いのですが、基本的には広い島内を移動するにはレンタカーがないとどこに行くのも大変です。

現在、西表島にはタクシーは走っておらず、公共の乗り物である路線バスは便数が少ないので島内を移動するにはレンタカーの利用をおすすめします。

西表島のレンタカー

→ <西表島交通株式会社> 西表島の路線バス

 

【 島内観光 】

西表島は沖縄本島に次いで県内で2番目に広い島です。

上原港周辺から由布島や西表野生生物保護センターへ行く場合、レンタカーがあれば問題ありません。出かける前には由布島の水牛車の出発時刻、西表野生生物保護センターの開館時間をチェックして効率よく観光しましょう。

ただし、レンタカーではなく路線バスの移動に頼ると、一日のほとんどがバスの待ち時間になってしまうのでご注意を。

亜熱帯植物楽園・由布島

西表野生生物保護センター

 

【 最後に宣伝です! 】

当店のマングローブカヌー体験&由布島コースは体力に自信のない方向けのツアーです。

一日で西表島の観光名所(カヌー体験、西表野生生物保護センター、由布島水牛車観光)を効率よく巡ることができ、トレッキング(山歩き)のない内容なので三世代ファミリーでもお気軽に参加できます。

「レンタカーは利用しないけど西表島観光を楽にしたい!」

そんなご希望を叶える充実コースとなっております。皆さまのご参加をお待ちしております!

 1月の西表島ってどんな感じ? 2024年1月14日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

2024年に入り、1月もあっという間に2週間が経ちました。
お正月モードもすっかり消えて西表島の上原港周辺でもほとんど人を見かけなくなりました。これから3月の春休みシーズンまで長い閑散期が続きます。

 

【 閑散期は何してるの?】

という質問をよく受けますが、実はツアーは毎日開催できるように心と体の準備はしています。
天気がパッとしない日が多いのも西表島の1月の特徴ですが、底冷えをするくらい寒いわけでもなく、外で身体を動かすにはちょうど良いくらいです。

お客様がいない日は朝食後、昼食後、夕食後としゅうさんは奥さんのやっちゃんとウォーキングに出かけていますよ。繁忙期の夏場を乗り切るには常に動ける身体にしておくことが大事です。

朝の散歩は朝焼けを楽しみ、昼の散歩は気分転換、そして夜の散歩は星空や野生生物の観察。
1回30分ほどの散歩ですが、日々、移り変わる西表島の自然を体感していると、ツアー中にお話しできるネタはどんどん増えていきます。
ただお客様がいないのが残念…( ;ㅿ; )

 

【 時間のある冬だからこそ出来ること 】

1月は翌日のツアーが入っていない不安の中で毎日、ホームページの更新やツアーの改良などをしていますが、6月下旬から開催予定のサガリバナツアーに関してはおかげ様で続々とご予約を頂いております。

おそらくGW前にはほぼ全日程で満席になると予想していますので「今年こそは西表島でサガリバナを観たい!」と思われている皆さんはお早目にご予約をお願いします。

寒さはこれからが本番ですが、一年で一番暑い時期に開花するサガリバナ。今年の夏は西表島のお花見カヌーでスタートしましょう!

夜明け前出発!サガリバナカヌーコース

 《最新》上原港へのアクセス(2024.3.31まで有効) 2024年1月11日


2024年1月1日より八重山観光フェリーの運航時刻が改定されました。
こちらのブログの内容は2024年3月31日まで有効といたします。

 

コロナ禍以降、船会社の運航時刻や利用方法が頻繁に変わるようになり、島で暮らしている私自身も分かりづらくなってきました。それならば西表島に初めて来られる方にとっては尚更です。
本日は当店のツアーに影響するであろう点を中心に、八重山観光フェリーに関する交通案内について取り上げたいと思います。

八重山観光フェリー

 

【 今回の時刻改定の目玉は?】

▼目玉 ~その1~
改定前:石垣港8:30発→上原港9:30着
改定後:石垣港8:00発→上原港9:00着

石垣港を出発する上原港行きが、これまで8:30だったのが30分早い8:00となりました。

長年、八重山観光フェリーと安栄(あんえい)観光はそれぞれが石垣港8:30発の便を出航させ、上原港に到着するのも同時刻でした。
そのため、これらの船を利用する大勢の人たちが同時に移動するため、石垣港も上原港もごった返す日が多くありました。
しかし、今回の改定で30分の時差ができたことにより人の動きが分散され、混雑が緩和される可能性があります。

▼改定の目玉 ~その2~
改定前:上原港12:30発→石垣港13:30着
改定後:上原港14:30発→石垣港15:30着

これまでは午前中のツアーが速やかに終れば上原港12:30発の船に乗って石垣島へ帰ることが可能でしたが、これからは午後一番の船は八重山観光フェリー、安栄観光ともに14:30発となります。

西表島でランチを楽しんでから石垣島へ戻るイメージになりますが、以前、上原港周辺のランチ事情についてご紹介したことがあるので興味のある方はご参考になさってください。

<ブログ> 西表島のランチ事情について

 

【 上原航路が欠航:上原港までの移動 】

冬場は北風が強い日が多く、その影響で上原航路は頻繁に欠航します。ほぼ毎日が欠航というレベルです。

その際は大原港が西表島の玄関口になりますが、上原航路が欠航した日は大原港⇔上原港の間を船会社が臨時バスで送迎してくれます。

臨時バスを利用するには、石垣港にある船会社の窓口で「上原港へ行きたい」と伝えて上原航路の料金をお支払いください。そうすると以下の2つが渡されます。

①乗船券(石垣港→大原港)
②バス券(大原港→上原港)

ただし、臨時バスはすべての船のタイムスケジュールに対応して用意されているわけではないので注意が必要です。

臨時バスについては大原港、上原港ともに詳細を知らせてくれる看板などはありません。非常にわかりづらいため、各船会社のホームページで時刻表と発着場所を事前にご確認ください。それでも不明な場合は現地で島の人などに聞いて早めに情報を入手するのが良いでしょう。

八重山観光フェリー送迎バス
安栄観光送迎バス

 

【 上原航路が欠航:乗船券購入のご提案 】

上原航路の欠航が多い時期は、一つの船会社で乗船券を往復購入してしまうよりも、行動に合わせて復路をより自由な時間の便が選択できるよう、往路、復路を片道ずつ購入する方が良いかもしれません。

以前は八重山観光フェリーと安栄観光が同じタイムスケジュールで運航していましたが、今後はそれぞれの方針で運営される流れになりそうです。

島で暮らしている私自身もどちらの船会社を利用しても料金は同じなので、サービスや利便性など考慮しながら選択していきたいと思います。

 

【 上原航路の運航状況を確認する方法 】

各船会社が公式サイトやX(旧twitter)で情報発信をしています。

▼八重山観光フェリー
前日の夕方に八重山観光フェリー公式Xにて運航予定を発表。また公式サイトでも前日の夜に発表。

▼安栄観光
毎朝、午前6時に安栄観光公式サイトにて運航予定を発表。

 

【 上原航路が《運航》の場合の送迎バス 】

八重山観光フェリーでは[送迎バスは欠航時のみに上原港⇔大原港の間だけ運行]とのこと。上原航路が運航されている際の送迎バスは一切ないとのことです。
八重山観光フェリー送迎バス

もう一社の安栄観光は昔からと同じように上原航路の運航時、欠航時、ともに送迎バスを運行しています。
・上原航路運航時:白浜⇔船浦を運行
・上原航路欠航時:白浜⇔大原港を運行
安栄観光送迎バス

 

【 安栄観光の送迎バスのメリット 】

当店の カヌー体験コースピナイサーラの滝(滝つぼ)コース といった半日ツアーの終了後は、観光名所の 星砂の浜 へお送りして解散することも可能です。
そして、星砂の浜にある レストラン星の砂ほしずな亭 でお昼ご飯を食べたりビーチで遊んだ後は、安栄観光の船で石垣島へ戻る方に限り、安栄観光の送迎バスに乗って上原港へ移動できます。

 

【 八重山観光フェリー or 安栄観光 】

現状では八重山観光フェリーと安栄観光の乗船代金は同じですので、以前と変わらぬ送迎サービスがある安栄観光の方が使い勝手はよいと思います。

ただ、これまでと違い、フェリーの発着時刻がそれぞれ若干違うので、なるべく往路、復路の船を決めてから乗船券を購入するのがよいでしょう。

2024年2月現在、上原航路の片道乗船券は2,990円、往復は5,770円となっております。
往復を購入すれば210円お得ですが、帰りの時刻が決まっていないのであれば往路を片道で購入し、復路は八重山観光フェリー、安栄観光のなるべく待ち時間の少ない便の乗船券を購入するのがよいのではないでしょうか。

 

【 ツアー終了後に石垣島で予定がある場合 】

・石垣空港からフライトがある
・夕食は石垣島の焼肉屋を予約している
・石垣島経由で竹富島へ行く
・などなど

ツアー終了後に石垣島で予定がある場合、その時間に間に合うのか心配される方もおられると思います。その場合、ツアーの予約前に「何時までに石垣港に到着したいか?」を事前にお知らせください。

10月から4月までは頻繁に上原航路が欠航するので運航時と欠航時では石垣島への到着時刻が変わります。その際、ある程度は当店でシュミレーションが可能ですのでご相談ください。

 

【 まとめ 】

石垣島から西表島へノープランで日帰り観光に来られると、想像以上に移動時間が多くて内容の薄い滞在になる可能性が高いです。

・西表島で何をする?
・お昼はどこで食べる?
・何時のフェリーで石垣島に戻る?
・上原航路が欠航したらどうする?

上記の点について、あらかじめ検討されておくことを強くおすすめいたします。

当店では石垣島から日帰り可能なツアーをご用意しておりますので、どうぞ安心してご参加くださいね!
<風車>ツアー 一覧

 当店が早めの出発にこだわる理由 2024年1月7日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

新年を迎え、早くも一週間が経ちましたね。ここ数日の西表島は、三が日が過ぎると少しずつ観光地としての賑わいも静かになってきました。

 

【 繁忙期を過ぎても混み合う時間帯 】

とはいえ、当店イチオシのピナイサーラの滝へ行くツアーはたくさんのショップが利用するエリアでもあるので、「特定の時間」においてはとても混雑します。

その「特定の時間」とは、石垣島を8時台に出発した船が上原港へ到着する時間帯から始まります。

当店では石垣島からピナイサーラの滝ツアーに参加されるゲストには、多くの他店とは違って1時間早い7時台の便に乗船していただきます。それは早朝からの行動を強いる、とても参加しづらいタイムスケジュールとなっています。

では、なぜ当店のピナイサーラの滝ツアーでは7時台の船に乗る必要があるのか?
今日はその点について解説していきたいと思います。

 

【 当店が早めの出発にこだわる理由 】

当店のツアーが開始する時間帯はあまり他社のツアーと重なりません。そのためガイドは必要以上に大きな声を出す必要がありません。他のツアーのガイドの声もあまり聞こえてきません。マングローブに囲まれた川では自動車や船のエンジン音も聞こえてきません。

 

 

東京や大阪から来られたゲストにとって早い時間帯の西表島のマングローブ林は、あまりにも人がいなさすぎて、あまりにも静かすぎて、非日常の世界そのものです。

そして静けさに慣れてくると小さな音が気なります。

それは高い空を飛んでいる特別天然記念物のカンムリワシの鳴き声かもしれません。魚が飛び跳ねる音、イノシシが駆ける音、雨が近づく音、滝の音、都会では絶対に聞くことのできない、そして同じフィールドでもたくさんの人がいたら聞き逃してしまうようなかすかな音。

その音が何の音なのか?
ガイドと一緒になって聞きなれない音をリラックスした状態で聴き続けると、いつにない気分転換になります。

当店のツアーでゲストの皆さまに味わっていただきたいもの…
そう、それこそが「フィールドの静けさ」なのです。

早起きは三文の徳を実感できるピナイサーラの滝ツアーで、静けさの中にある非日常の音たちに耳を澄ませてみませんか?

風車のスタッフは毎日、早起きをして皆さまのお越しをお待ちしています!

 西表島より新年おめでとうございます! 2024年1月1日


明けましておめでとうございます!

2023年もあっという間に過ぎ去り、いよいよ2024年が幕を開けましたね。皆さまは新しい年の始まりをどのように過ごされましたか?

私、風車代表のしゅうさんは、クリスマス、大晦日を家族と過ごし、いつもはお目にかかることのない少しだけ贅沢な美味しい食事とお酒をいただき、カヌーツアーもぼちぼち開催…といった感じの、穏やかで幸せな年の瀬を過ごしました。

本日、2024年元旦もありがたいことにカヌーツアーを開催し、ゲストの皆さまをお迎えすることができます。
1999年の創業以来、ひとえに当店をご愛顧いただいたゲストの方々の応援やクチコミ、これまで共に風車を支えてくれた多くのスタッフおよび関係者の方々による、温かいご支援の賜物であると感じます。

2024年も皆さまにとって幸多い一年でありますよう、南の島からお祈り申し上げます。
本年も西表島カヌーツアー風車をどうぞよろしくお願いいたします!