西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 西表島は「世界自然遺産」を目指しています。 2014年11月19日


【 西表島は国立公園に指定されています 】

先日、中野集落にあるわいわいホールにて 「西表石垣国立公園の公園計画の変更にかかる説明会」 が開催されました。とても長いタイトルですが、一体どんな内容かといいますと…

・ 組織体制について
・ 国立公園について
・ 公園計画の変更案について
・ 国立公園の保護と利用について
・ 国立公園の管理運営について

なんだか難しそうな項目ばかりですが、この説明会での重要ポイントは「公園計画の変更案について」でした。

現在、西表島には国立公園に指定されているエリアがあります。しかし、その指定エリアは西表島のほぼ中央部となるため、正直いって一般の人が気軽に行けるような場所ではないのです。というより、行くにはかなりの準備と装備と体力が必要な場所がほとんどです。

「公園計画の変更案」とは、現状の指定エリアを大幅に見直して(拡張して)、西表島全域を国立公園に指定しようというものなのです。

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参加者は真剣にスクリーンを見つめます

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変更案の具体内容

 

【 なぜ拡張? 】

西表島全域を国立公園に指定することにより、島の貴重な自然を保護することが一番の目的です。そして、国立公園としてのルールに則りながら利用もしていくことも大事な要素となっていきます。

「保護」と「利用」のバランスをとりながら自然を保全していく。この流れを環境省が作り、いずれは世界自然遺産への登録が目標となっています。

 

【 普段の生活に変化はあるの? 】

説明会に参加した住民が気になったのは「日常生活に何かしらの制限があるのか?」という点です。

国立公園にはその重要度によって区域分けがされており、厳しい制限がある特別保護地区から、第一種特別地域第二種特別地域第三種特別地域などあり、人が暮らす集落があるエリアはバッファーゾーンと呼ばれる普通地域に編入される予定だそうです。

大規模な開発を行う際、特別地域では「許可制」なのに対し、普通地域は「届出制」となるそうです。それほど強い効力を持つとはいえないので、これまでの生活と大きな変化はなさそうです。

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国立公園拡張案の図

 世界自然遺産への登録を目指し、官民あげての取り組みが進められています。このような場所で暮らすということは貴重な経験となることでしょう。

大自然の恵みに感謝しつつ、もっと西表島について勉強してわが子にもその大切さを伝えられるようになりたいなぁ…。と感じたひと時でした。

●環境省 → 西表石垣国立公園について

 風車ではインターンシップを受け入れています。 2014年11月7日


【 風車のインターンシップ制度 】

風車では専門学校生、大学生の就業体験、いわゆる インターンシップ の受入れを行っております。体験期間は2週間から3か月です。寮完備で費用はもちろん無料。1カ月以上の研修参加者には交通費の補助もあります。

 

【 なぜ西表島でインターンシップ? 】

風車のカヌーツアーには全国からたくさんのお客様が参加し、年齢や職業も様々です。毎日いろいろな方との素晴らしい出会いがあります。

一人のガイドが8名前後のお客様と一つのグループになり、マングローブの生い茂る川でカヌーを漕ぎ、亜熱帯ジャングルをトレッキングします。もちろん、ツアー当日の朝に初めて知り合うメンバーでのパーティなので、ツアー開始直後は少々のぎこちなさが生じます。

しかし、ガイドが西表島ならではの暮らしぶりや自然についての話題を何気なく続けるうちに、メンバー同士の心の距離がどんどん縮まっていくのが分かるのです。

風車のガイドは一方的に話すのではなく、お客様お一人、お一人から西表島観光への想い、旅行中の出来事、出身地のお話なども積極的にお聞きするようにしています。つまり西表島という沖縄の離島にいながら、日本全国、時には外国から来られるたくさんの方々とコミュニケーションが取れるチャンスがあるのです。

 

【 インターンシップ期間中には何をするの? 】

基本的には現職のツアーガイドのサポートをしていただきます。

朝はツアーの準備や掃除。お客様が来店したら接客も重要な仕事です。そして、カヌーツアーへの同行もしくは内勤作業。ツアー終了後は使用した装備品の片付け、店舗の掃除、翌日のツアーの段取り、などなど…。

初めての接客は緊張するかもしれません。しかし、勇気をもってお声掛けしましょう! 「西表島の、風車のツアー楽しんでもらいたい!」この気持ちがあれば大丈夫です。

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西表島で豊かな社会経験を積もう!

 

【 しっかり働き、しっかり遊ぶ! 】

学生時代のとても貴重な一時期を西表島で過ごすということは、私たち受入れる側にとっても責任重大です。しかし、その責任は日本の若者が社会へ羽ばたくためのお手伝いと風車は考えます。

風車にとってのインターンシップの位置づけとは、学校を卒業後、春から素晴らしい新社会人になるための「準備運動」期間です。

しっかり働き、しっかり遊ぶ!

メリハリのある西表島生活を送っていただくため、インターンシップ開始前にはしっかりとした計画を学生さんと一緒に考え、着実に実行します。

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学生最後の思い出づくりにも♪

 

【 卒業後は…。 】

風車でインターンシップを終了した学生さんは、可能な限り当社に就職してほしい!そんな淡い希望もありますが、実際は西表島での経験を活かして他の地域で働く方が多いと思います。

ただし、同じ釜の飯を食った仲、またいつでも西表島に帰ってきてくださいね。待ってますよ!

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一緒に過ごした時間は忘れないよ~ヽ(^。^)ノ

風車インターンシップに興味のある方はお気軽にお電話ください!
TEL 0980-85-6441  担当 : 大谷(おおたに)

 マリンレジャースタッフ講習会へ行ってきました! 2014年11月2日


【 安全なツアーを開催するための取り組み 】

沖縄県では、水難事故を防止するため 「沖縄県水難事故の防止及び遊泳者等の安全の確保等に関する条例」 いわゆる 水上安全条例 が制定されています。風車のようにカヌーツアーを開催する事業所は警察署と沖縄県の公安員会に事業内容を届け出る必要があるのです。

そして、公安委員会から委託された沖縄マリンレジャーセイフティビューローという団体がマリンレジャー業者を対象とした講習会を年に一度開催します。その名も「マリンレジャースタッフ講習会」。

先日、その講習会が石垣島で開催されたので風車ももちろん参加してきました!

→ 沖縄マリンレジャーセイフティビューロー (OMSB:通称「おむすび」)

 

【 何について勉強するの? 】

講習内容は大きくわけて2つあります。

・ 水難事故の傾向と対策
・ AEDを用いた救命救急の訓練

参加者は石垣島や西表島などでカヌーやダイビング、シュノーケルツアーを提供している観光のプロばかりなので、基本的には目新しいことを習うといった雰囲気ではありません。しかし、救命救急の訓練に関してだけは違います。チャンスがあれば何度でも繰り返し練習するのです。

この講習会では水難事故防止のための「再確認」を半日かけてじっくり受講してきました。

 

【 沖縄県における水難事故の特徴について 】

講習会では、シュノーケル中の事故が多いということが取り上げられていました。ただし、それら事故のほとんどはシュノーケル業者によってツアーの最中に起きてしまった事故ではなく、個人的にシュノーケルを楽しんでいた方たちによる事故のようです。

とはいえ、マリンレジャーを提供する側として最も気を付けるべき点は、初心者、子供、年配者、経験者などを問わず何があっても安全対策が行えるツアーを提供するという事に尽きると思います。

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水難事故の傾向

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水難事故の発生状況

 

【 警察署にも行ってきました! 】

講習会の直前に八重山署へ行ってきました。悪い事をしたわけじゃないですよ~(^-^; ネンノタメ..

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沖縄独特の赤瓦が特徴の八重山警察署

風車は、水上安全条例に基づき安全対策に対し一定以上の基準を満たしている 安全対策優良事業所 として公安委員会から認定されています。その証である認定証を受け取りに警察署へ行ってきたのです。

年に一度は安全対策に関するチェックを第三者にしてもらうことで、少しでもツアーへの安全性が高まればと思い、毎年更新を続けています。

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優良事業所の証