西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 育児休暇について 2014年4月24日


唐突ですが、本日は「育児休暇」についてのお話です。
実は先日、風車のスタッフが育児休暇から復帰しました。というわけで、石垣島のハローワークで「育児休業給付金」の申請手続きをしてきました。

なんだか難しそうな事が書いてあります…

 

【 手続きに必要なもの 】

【 育児休暇取得者 】
 ・母子手帳のコピー(出産日や住所を確認するため)
 ・本人名義の通帳のコピー(振込先を確認するため)
 ・印鑑

【 事業主(雇い主) 】
 ・賃金台帳
 ・出勤簿かタイムカード
 ・会社の印鑑

 

【 誰が手続きするの? 】

てっきり育児休暇中のスタッフが自分で手続きするものと思っていましたが、どうやら違っていたようです。

まずは事業主がハローワークへ行き「受給資格確認の手続き」をする必要があります。と同時に支給申請も一緒にできるので、この手続きの為だけにスタッフがわざわざ船に乗って石垣島のハローワーク―へ出向く必要はありませんでした。

たくさん書類が必要です

 

【 支給はいつまで? 】

赤ちゃんが一歳になるまで育児休暇を取得した場合は給付金が出るそうです。場合によっては1歳6ヵ月まで延長も可能だそうです。

たとえば、西表島の保育所は2歳にならないと利用できないので、そのような事情をハローワークに相談すれば延長できるかもしれません。

実際のところ、もらえる金額は以下のように計算します。
< 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 40% > ※ただし当分の間は50%

 

【 社会保険の優遇措置あり! 】

育児休業期間中は社会保険(厚生年金、健康保険)の保険料が免除されます。家計の収入が減る期間なので、この優遇措置は非常に助かりますね。

いろいろ調べてみるとハローワークでの給付金手続きも面倒ですが、それ以上に労使間での休業調整の方が大変らしいという印象を受けました。

今回、たまたま育児休業期間がオフシーズンに重なっていたので特に問題はありませんでしたが、これが西表島が一番賑わう夏の繁忙期だったらどうなっていたか…。当社にとって今後の課題です。

 西表島の天然もずくを求めて! ~収穫編~ 2014年4月16日


【 夏のはじまり、4月の西表島 】

春休みの賑わいも過ぎ、4月の西表島はとても静かな毎日です。

海びらきの頃に比べると更に気温も上がり、夜はクーラーなしでは寝られない日も増えてきました。これから続く長い長い亜熱帯の夏の始まりです。10月までクーラーには壊れることなく頑張ってもらいます!

今の時期、沖縄は「うりずん」と呼ばれる季節を迎えています。澄み切った青空が広がり、湿度もそれほど高くないのでカラッとした初夏そのもの。間違いなく一年で一番過ごしやすい季節です。

なのに、なのに…。ゴールデンウィーク前だから?観光で来られる方は非常に少なく、もちろん風車も開店休業状態です。

 

【 でも、いいんです! Welcome 暇! 】

なぜなら、待ちに待った「もずく」のシーズン到来です!!ということで、今日はスタッフ総出で「もずく採り」に行ってきました。

もずく採りには最高のコンディション

場所は風車のホームである船浦湾。ちなみにここのもずくは他の場所に比べると成長の時期が少し遅いような気がします。
一か月前に下見へ行ってから、どれほど成長したのか楽しみにしながらカヌーで出発しました。

※一か月前の様子はこちら

防波堤の裏側に広がる青い海

 

【 もずく採りに一番大事なこと… 】

カヌーで漕ぐこと約15分でポイントに到着です。この日の干潮はお昼過ぎ。一番暑い時間帯で気温は27℃。水温もおそらく25℃以上あったと思います。

もずく採りにテクニックなどありません。一番大事なのは「マンパワー」です!
解放感あふれる広い海の真ん中で、黙々と淡々と何も考えず、ただひたすらもずくを採る。最高のストレス発散でテンションは上がるばかりです。

ちなみに、もずくは海の中をのぞいたらすぐにわかります。海藻や珊瑚の破片などにくっ付いて、ユラユラ~っと、ゆる~い感じに揺れています。

揺れる海面の奥に生えるもずくを掴みとります

コレというもずくを掴みとり、砂や水草、紛れ込んでしまったカニなどを取り除いてからザルや洗濯ネットに入れます。

ひとすくいでこの位採れたら上等!

居酒屋ならこれで500円!?

 ある程度採ったらしっかり水分を切り大きなタライやバケツに移します。とにかく、食べる時の事を考えながら、採る時点でゴミを取り除くのがポイントです。

 

【 二番目に大事なこと… 】

もずく採りを始めてから30分、二番目に大事な「根気」に問題が発生しました!
もずくを採る時の姿勢、いわゆる「中腰」に耐えれなくなってきたのです。「腰が痛くては戦はできぬ」という言葉は聞いたことがありませんが、まさにそんな感じです。

中腰の作業が続きます…

一気に収穫のペースが落ち、さらには徐々に潮が満ちはじめ…。最初ひざ下だった水位は、あれよあれよという間に太ももまで上がってしまいました。

ちびっ子はそろそろカヌーへ避難

タライ2杯分が今日の目標でしたが、1杯にも満たず泣く泣く半分で終了…チーン!

 

【 車に載せるまでがもずく採り 】

タライを載せたまま、のんびりカヌーを漕いで港へ戻ります。港へ着いたら目の前に車があるので載せるのは簡単です。

ちなみに歩いて来た場合は、海から浜辺まで、えっちらおっちら手で運んでから駐車場に置いてある車まで運ばなければなりません。非常に大変な作業でヘトヘトになります。タライ半分のもずくでさえ、大人の男性一人では持てない重さなのです。

これだけでも10キロ以上はありました

もずく採りは本当に楽しいのですが、採った後の事も考えながら量を調整しないと後で大変な目に遭うのです。

 

【 もずくの塩漬け 】

持ち帰ったもずくは長期保存できるよう、早速、塩漬けにします。海で採ったままのもずくを冷凍庫で保存するご家庭もあるそうですが、私の周りでは塩漬け派が多いかもしれません。それを証拠に、この時期、西表島のスーパーでは塩が品薄になることがあります。

塩の分量ですが、人それぞれレシピがあるようで、もずくの分量に対して10%という方もいれば30%という方もいます。その辺は曖昧なので風車でもその年の気分によって適当に処理しています。要するに正解はあってないようなものですね。

 

贈り物に最適!もずくの塩漬けの作り方 ~風車編~

(1)迷うことなく豪快に塩を投入

今回はタライ半分に対し塩3kgを使用しました。

毎年お世話になる定番「ヨネマース」

どんどん塩を入れます

塩の塊をつぶしながら大きく両手でかき混ぜます。

冷たくてヌルヌルした感触が気持ちいい!

ほどなくすると、もずくの水分がジワジワと染み出て、取り除けなかった海藻や水草などのゴミが浮き上がってきます。丁寧にゴミを取り除いたらザルへ移します。

 

(2)グルグルしてヌメリを取る

ザルに入ったもずくを手でグルグルかき混ぜます。大の大人が一心不乱にザルをグルグルしている光景は不気味ですが、こうすることで余分なヌメリがどんどん下へ落ちていきます。残ったゴミはさらに取り除きます。

最後のゴミ取りなので真剣に…

(3)ビニール袋に小分けする

グルグルが完了してきれいになったもずくを袋詰めしていきます。一袋に800gほど入れ、なるべく空気を抜いてから口をギュッとしばります。そして、念のためもう一度ビニール袋に入れたら「西表島産天然もずくの塩漬け」の完成です!

今回は20袋の塩漬けが完成しました

直射日光のあたらない場所であれば、常温でも約1年は保存可能といわれている塩漬けもずくですが、なるべく早めに消費するようにしています。やはり生ものですからね。

 

【 ぜひ春も西表島へお越しください 】

沖縄といえば夏のイメージですが、春にもこんな楽しみ方があるのをお分かりいただけましたか?

私も移住するまでは「もずく」の事なんて深く考えたことがありませんでした。ましてや全国消費量の99%が沖縄県産だったとは驚きです。

もし、みなさんが春に沖縄を旅行する機会がありましたら、ぜひ「もずく採り」も体験してほしいと思います。

 西表島のお米 2014年4月14日


【 日本一早い田植え 】

西表島にはたくさんの田んぼがあります。南国沖縄とはいえ、水をはった田んぼを見るとホッとするのはやはり日本人だからでしょうか。

遠く見えるのは西表島産黒毛和牛

西表島では3月上旬にはすでに田植えが終わります。同じ田んぼで年に二度お米を栽培する「二期作」が主流のようです。

似たような言葉で「二毛作」というのがありますが、二毛作とは同じ場所で年に二度違うものを栽培することです。社会科の復習ですね。

そして、新米が出回るのは7月上旬。7月上旬といえばマンゴーやパインも最盛期を迎え、すでに梅雨も明けた西表島は夏真っ盛りです。

 

【 風車のおにぎり 】

当店のツアーランチでお出ししている「おにぎり」は、基本的に西表島産のミルキークィーンという品種のお米と黒紫米(もち米)を使用しています。
どちらも西表島の美味し水と空気で育った貴重なお米です。もし風車のツアーに参加されることがあったら、ぜひご賞味ください!

→ 風車のおにぎり

 

【 鳴り響く爆音! 】

先日、のどかな田園風景を撮影をしていると、突然「バーン!!!」という銃声が鳴り、一瞬にして緊張感が走りました。娘も驚き半泣きしながら私の元へ駆け寄りました。

よく辺りを見回すと、30メートルほど離れた場所にイノシシやカラスなどから農作物を守るための空砲が設置されていました。
この空砲、山道を歩いている時に遠くからその銃声を聞くことはありましたが、間近で聞いたのは初めてです。獣だけでなく人も逃げ出したくなるほどの威力でした。

実は空砲の写真も撮りたかったのですが、いつまた銃声が発射されるか分からないのでうかつに近寄ることができません。ということで、家に戻ってからネットで調べてみました。
すると、その空砲の正式名称は「爆音機」というそうです。
(株)ホクエツ

スーパー爆音機

ただでさえ爆音なのに、さらに「スーパー」が付くなんて一体どれほどの威力なんでしょうね?
ついでに調べてみたら「バードキラー」なる製品も発見しました。
→ タイガー(株)

強力なネーミングですが…

本当に鳥が死ぬ事はないと思いますが、それほどの爆音という意味なんでしょうね。

どちらもしっかり害獣を撃退してくれる頼もしさがありますね。もし西表島で銃声のような音が聞こえたとしても、おそらく爆音機かと思われますのでご心配なく。

 コエンザイムQ10 2014年4月12日


【 ツガルさんは「120歳」 】

先日、朝日小学生新聞を読んでいると【ツガルさんは「120歳」】という見出しで、横浜の動物園で長生きしている雌のおばあちゃんラクダの記事が載っていました。
そして、その中に興味深いことが書かれていたので今日はそのお話を紹介したいと思います。

2014年4月3日付 朝日小学生新聞

【 「みんなの宝」ご長寿ラクダのツガルさん 】

以下、 朝日小学生新聞より抜粋。

ツガルさんは10年ほど前から前脚の関節炎をわずらい、立ち上がることができません。それでも食欲は旺盛で、バケツ2杯分の野菜、青草、ファンから差し入れの沖縄・西表島産黒糖などをペロリ。
老化防止に役立つとされる成分コエンザイムQ10も混ざっているので、「床ずれがよくなりました。人間の1か月分がラクダの3日分です。」

西表島産の黒糖を差し入れしたツガルおばあちゃんのファンの方、よくぞ数ある黒糖の中で西表島産を選んでくださいました。
おかげで「コエンザイムQ10」という成分にも興味がわきました!

 

【 コエンザイムQ10とは? 】

調べてみたところ、コエンザイムQ10とは老化を遅らせたりする効果の他、栄養をエネルギーに変える働きもあるらしく、サプリメントとしても人気があるみたいです。

ただし、そのコエンザイムQ10が黒糖に含まれるという話は正直言って聞いたことがありませんでした。
ネットで調べてみても分からず、ついに記事元の朝日小学生新聞に電話で聞いてみたところ記者さんが丁寧に教えてくれました。

ツガルさんは10年ほど前から前脚の関節炎をわずらい、立ち上がることができません。それでも食欲は旺盛で、バケツ2杯分の野菜、青草、ファンから差し入れの沖縄・西表島産黒糖などをペロリ。
(その中には)老化防止に役立つとされる成分コエンザイムQ10(のサプリ)も混ざっているので、「床ずれがよくなりました。人間の1か月分がラクダの3日分です。」

ということらしいです。

つまり、黒糖にはコエンザイムQ10は含まれていなかったんですね。自分の読解力のなさにがっかりです…

しかし、小学生新聞とはいえ一面に大きく西表島に関係することが紹介されただけで、朝から嬉しい気持ちになりました。誇れる物がいっぱいある西表島ってすごい!と改めて感心しました。

 西表島の無人売店 2014年4月11日


【 暮らしの一部「無人売店」 】

西表島には懐かしの「無人売店」がたくさんあります。

冬場は野菜、春から夏はパインやドラゴンフルーツ、マンゴーなど南国情緒たっぷりのフルーツが所狭しと並びます。もちろんすべて西表島産。島民だけでなく観光客にも人気の無人売店は、リーズナブルな価格で新鮮な農作物が手に入る貴重な存在です。

上原港近く川満スーパー向かい側の無人売店

【 無人売店の魅力 】

なんといっても生産者の顔が浮かぶということでしょう。

西表島で暮らしていると「この売店は○○おじぃが育てたの野菜」、「あの売店は△△おばぁが作ったパイン」といった具合に、無人であっても生産者が誰だかわかるのです。日頃からお付き合いのある方が作った野菜の場合もあります。

信頼できる農家の農作物を直接手に入れることができるなんて、とても素晴らしいシステムだと思いませんか?

旬の野菜やフルーツでいっぱいの店内

西表島のきれいな海で採れた天然のアオサ

もし、あなたが無人売店のオーナー(生産者)が商品を並べているタイミングに出くわしたなら、それはかなりラッキーです。「無人売店」が「友人(有人)売店」となり、商品をサービスしてくれるかもしれません。

以前、100円のパインを2個買ったら、あと2個おまけしてくれた事もありましたよ。

 

【 代金は必ず支払うこと!当たり前ですが… 】

無人売店における買い物の流儀として、代金は必ず支払うことが求められます。誰も見ていないからといって、支払い代金をごまかしたり商品を持ち去ることは絶対やってはいけない行為です。

日本を訪れた外国人が驚くことの一つが自動販売機の多さだそうです。そして、日本の自動販売機は壊されたりお金や商品を盗まれる事がほとんど無いのも信じられないという話をよく聞きます。

無人売店はさらにその上をいく存在だと私は思っています。西表島では当たり前の光景ですが、旬の物を良心的な価格で提供してくれる無人売店って、本当にすごい存在なんです。

浮き玉を使った料金箱

 

【 西表島産パイナップルのまとめ買い 】

西表島の特産品の中でも、とりわけ人気なのがパイナップルです。

島中の無人売店にパインが並ぶと、スーパーで段ボールをもらい「これでもか!」というほどパインを詰めて「ゆうパック」で親戚や友人に送ります。
見た目は不恰好かもしれないけど、それはそれで風情があり皆さん喜んでくれます。

西表島へお越しの際は、送りたくなる何かが無人売店にあるかもしれません。ぜひチェックしてみてください!

ピーチパインが並ぶと夏の始まりを感じます

 

【 ある時はある。ない時はない。 】

基本的に旬のものを販売しているのが無人売店で、ある時はあるけど、ない時は無いのが原則。今は野菜の時期で玉ねぎや葉野菜が豊富です。

今が旬の西表島産玉ねぎ

玉ねぎの他にも葉野菜などが売られています

ゴールデンウイーク頃からいよいよフルーツの出番です。
西表島産のピーチパインを皮切りに、マンゴーやドラゴンフルーツなどたくさんのトロピカルフルーツが楽しめますよ!

 春休み!ピナイサーラの滝つぼでの水遊びについて 2014年4月3日


【 西表島ではどんな遊びをしているの? 】

海びらきも終わり、気温が25℃まで上がる日も多くなってきた西表島です。夜は冷房をつけて寝る日もちらほら…。本土では「三寒四温」といったところでしょうが、最近「今の時期、滝つぼで泳げますか?」というお問合せをよくいただきます。

正直いって夏ほど水温は高くありませんが、ここ最近のツアー写真を眺めてみると、けっこうたくさんの方が泳いでいたことがわかります。
泳ぐ方が多いのは基本的に蒸し暑い日。三寒四温で例えると「四温」の時です。

では、夏ほど暑くもないのに、なぜ4月に海ではなく滝つぼで泳ぐ人がいるのか?その訳は…

桜の咲く頃、西表島では川遊びが!

 
【 答えは「ジャングルトレッキング」 】

カヌーを降りてから滝つぼまでは約20分のトレッキングが必要で、その間に身体はどんどん温まります。
夏だとサウナに入っているかのごとく汗がしたたり落ちますが、3月でも気温が25℃前後の日の場合、湿度の高いジャングルを20分も歩き続けると夏の様な暑さを感じます。

そんな時、目の前に滝つぼが現れると泳ぎたい気持ちがわいてくるのです。

 

【 滝つぼでの水遊びは希望者だけです 】

ちなみに滝つぼで泳ぐのはご本人が希望された場合のみです。最初から泳ぐ気のない方は水着を着用する必要はありません。

ただし、ちょっとだけ泳いでみようかなあ…という気持ちがある方は念のためツアー前に水着を着ておいてくださいね。

 

【 みやげ話になります 】

桜前線が北上中の日本列島ですが、そんな中、西表島では滝つぼで「修業」ではなく「遊び」で泳ぐ人がいる!それだけでもみやげ話になりますね。

滝つぼから上がった後は、さすがに身体が冷えますので、風車では熱いお茶をご用意してます。

 

【 ゴールデンウイークはどうなの? 】

その頃は、滝つぼで泳ぐ人がいっぱいですよ。ゴールデンウイークに西表島へ来られる方は、水着を忘れずにお持ちくださいね!

ちびっ子も遊びに来てね!