<風車ブログ> カテゴリーの記事
西表島が大好きになる理由、知ってますか? 2015年3月20日
みなさん、こんにちは!
ここ最近、西表島は初夏を思わせる爽やかな暑さが続く毎日です。最高気温27℃という日も少なくなく、海水浴を楽しむ観光客の姿もちらほら見かけます。
昨年の秋は「水不足、水不足」とみんな大騒ぎでしたが、冬の間に蓄えられた雨水でジャングルの木々はイキイキと輝いています。
そんなある日、真夏の様に突き抜ける青空を眺めながら西表島が好きになる理由を考えてみました。
◆沖縄好きが南へ、南へ
2,000年頃からの沖縄ブームによって沖縄本島を訪れる観光客が年々増えました。
温暖な気候、沖縄独特の料理、伝統芸能などに代表される異文化体験、などなど…。沖縄の魅力に取りつかれた旅行者がまた行きたくなる場所が沖縄です。
▼世界遺産・首里城の正殿
▼世界遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)
▼沖縄観光に欠かせない美ら海水族館
そして沖縄旅行をリピートするうちに宮古島、さらに南の石垣島へと興味がわいてきます。
◆八重山諸島の旅へ
石垣島を旅すると必ず耳に、目にするのが八重山諸島を意味する八重山ややいまという言葉。
個性を放つ島々から成り立つ八重山諸島。一歩足を踏み入れると更なる沖縄の魅力を発見し、沖縄本島から始まった旅の舞台は八重山へ移ることでしょう。
私たちが暮らす西表島は、沖縄県内では本島に次いで二番目に大きな島です。ということは、八重山諸島では一番大きな島になります。
→ 八重山列島について(Wikipediaより)
また、西表島と聞くとほとんどの方がイリオモテヤマネコをイメージされるでしょう。西表島がどこにあるのか知らなくても「イリオモテヤマネコ」という言葉は知っている、という方も非常に多いと思います。
かく言う私も同じでした。
初めて訪れた石垣島で「八重山」というフレーズに惹きつけられ、せっかくここまで来たのだから、ついでにイリオモテヤマネコの棲む西表島にも行ってみよう。
この「せっかく」と「ついでに」だけで訪れた西表島でしたが、移住を決断するに至るまで多くの時間を要しないほど魅力溢れる島でした。
◆西表島が旅のメインに
沖縄好きな旅行者の中にも「せっかく」だから「ついでに」行ってみた西表島に、見事にハマってしまった方が多いようです。西表島のガイドブックを読めば読むほど、写真を見れば見るほど、西表島観光を旅のメインにしたくなる…なぜでしょう?
その理由を考えてみました。
<理由1> 石垣島は離島ではない!?
本土で暮らす方にとって石垣島は「沖縄の離島」というイメージでしょう。しかし、八重山の人口のほとんどは石垣島に集中しており、私たちは石垣島の周辺にある島を一般的に「離島」と呼びます。
実際に48,000以上の人が暮らす石垣島は、都会生活とほぼ変わらない生活ができます。マクドナルド、ファミリーマート、大戸屋、ファッションセンターしまむらなどがあり、近いうちに西松屋もオープンする予定です。無いのは牛丼の吉野家ぐらいでしょうか。
当店のお客様も「石垣島が意外に都会でした。」なんてよく言われます。私自身、たまに石垣島へ行く時はすこーしだけ、分かる人には分かる程度のオシャレをして都会モードに切り替えます。
▼石垣島のバンナ岳より市街地を望む
<理由2> 大自然を満喫!
西表島について興味が湧いてくると、「イリオモテヤマネコ」や「ジャングル」といったボンヤリとしたイメージしかなかったものが、日本最大級のマングローブ、県下一の落差を誇るピナイサーラの滝、サンゴのかけらでできたバラス島、星の形をした砂のある星砂の浜、水牛車で渡る由布島、船でしか行けない陸の孤島・舟浮といった、まさに秘境を感じさせるものへと変わっていきます。
石垣島のような都会とも違う。竹富島のようなのんびりとした島時間の流れる島とも違う。東京や大阪といった都会で暮らす方が離島の素朴な雰囲気を味わい、自然の癒しを求めた時、それらすべての欲求を満たしてくれるのが西表島なのです。
西表島をドライブしていると本土の様な看板がほとんど無いのどかな風景に、ふと気付くはずですよ。
▼西表島の「のどか」①
▼西表島の「のどか」②
<理由3> 亜熱帯の川、滝で遊べる!
沖縄と言えば「青い海と空」が連想されますが、西表島のすごいところは「青い海と空」だけではなく「亜熱帯の川と滝」があるのです。
川遊びといえば、流れの速い冷たい水と思われる方が多いのですが、西表島の川はそれとは違います。とにかく水温が高く、ゴールデンウィーク頃から10月上旬まで半年近くも泳げるのです。
海でさえこんなに長く入ることはできないのに、川で半年近くも遊べるというのは日本広しといえど西表島が一番でしょう。ちなみに夏休みは水温が一番高い季節なので、ちびっ子たちは何も言わなければずっと遊び続けますよ。
当店のツアーで川遊びをする時は、ライフジャケットを必ず着用してもらいます。
滝つぼでライフジャケットを着ていれば真面目に泳ぐ必要はありません。力を抜いてプカプカと浮かびながらジャングルの木々で弱められた日差しを受け、ただただリラックスしたひと時を過ごせばよいのです。
頭の中を空っぽにして時を忘れることができる滝つぼや川遊びは非日常の一コマです。
<理由4> もちろん海も素晴らしい!
言うまでもない事ですが、西表島は世界屈指の美しい海に囲まれマリンレジャーがメインで西表島を訪れる方もたくさんいます。という訳で、ここで風車おすすめのマリンショップをご紹介したいと思います。
どちらのお店も西表島の海を知り尽くした経験豊かなガイドがプロフェッショナルなご案内をしてくれます。
●西表島ダイビングベース・ホットマングローブ
ダイビングだけじゃない!アフターダイブの充実もトップクラスの西表島ダイビングショップです。ホスピタリティあふれるオーナーのおもてなしに感動してください!
●西表島・船浮グラスボート観光&シュノーケルツアー ふね家
「ダイビングは無理だけどシュノーケルならできそう!いや、シュノーケルもちょっと…」という方にはこちらのお店がお勧めです。
珊瑚の森が広がる奥西表の海を知り尽くした舟浮出身の島人オーナーによるガイドが好評。初心者向けシュノーケルツアーや舟浮散策、ちびっ子やご年配の方でも安心のグラスボート遊覧も楽しめます。
一日一組限定のグラスボートチャーターもありますよ!
◆新しい発見に満ちた西表島
一度や二度の旅では知り尽くせない魅力で溢れる西表島、お分かりいただけたでしょうか?
数十年通い続けるヘビーリピーターが多いことも西表島の素晴らしさを証明しています。故郷とは違う、もう一つの自分の居場所を求めに、ぜひ西表島へ遊びに来てください!
西表島で半日観光ツアーをお探しの方、まずはご相談を! 2015年3月13日
みなさん、こんにちは!
当店で取り扱っているツアーの所要時間は通常6~7時間で、朝から夕方まで一日たっぷり楽しめる内容です。しかし「半日ツアーはありますか?」というお問い合せもたくさんいただきます。
◆半日だけ観光がしたい
当店では基本的に半日観光コースはご用意しておりませんが、可能な限り、ケースバイケースで個別対応させていただいてます。
◆半日観光コースが開催できない時期
ゴールデンウィーク、7~9月、冬休み、春休み、これらの時期は繁忙期にあたるため、基本コース(一日コース)以外の対応は現在のところできない状態です。
それとは逆に、上記以外の時期は閑散期となるため、お客様のご要望に出来る限りお応えしていきたいと思います。
ご自身の旅行計画で西表島観光が可能かどうか、旅行スケジュールに不安やご不明な点などありましたら、どうぞお気軽にお問い合せください。
◆半日コースの例(その1) ~竹富島、小浜島ご宿泊編~
「西表島でカヌーツアーをしたいけど泊まるのは竹富島です。」 「小浜島のリゾートホテルからツアーへ参加したいのですが。」
西表島には泊まらないけど西表島のカヌーは絶対体験してみたい!こんな旅の計画を立てている方も多いと思います。では、西表島観光を楽しんだ後に竹富島や小浜島へ渡るには、何時のフェリーに乗れば間に合うかお話しましょう。
※閑散期のみの場合ですのでご注意ください。
▼ツアー終了後に竹富島へ渡る場合
上原港16:40発や大原港17:00発のフェリーでは、石垣港に到着するのが17:30を過ぎるため竹富島行きの最終フェリーには間に合いません。よって、その一便前のフェリーに乗ってください。
<西表島の西部から>
上原港 14:30発 石垣港行き へ乗船
↓
石垣港 15:25着
↓
石垣港 16:00発 竹富島行き へ乗船
↓
竹富島 16:15着
<西表島の東部から>
大原港 15:30発 石垣港行き へ乗船
↓
石垣港 16:10着
↓
石垣港 16:30発 竹富島行き へ乗船
↓
竹富島 16:45着
▼ツアー終了後に小浜島へ渡る場合
上原港16:40発や大原港17:00発のフェリーでは、石垣港に到着するのが17:30を過ぎるため小浜島行きの最終フェリーには間に合いません。よって、その一便前のフェリーに乗ってください。
<西表島の西部から>
上原港 14:30発 石垣港行き へ乗船
↓
石垣港 15:25着
↓
石垣港 16:00発 小浜島行き へ乗船
↓
小浜島 16:30着
<西表島の東部から>
大原港 15:30発 石垣港行き へ乗船
↓
石垣港 16:10着
↓
石垣港 17:30発 小浜島行き へ乗船
↓
小浜島 18:00着
以上の2つのパターンなら西表島で3~5時間ほどのツアー開催が可能です。
ご検討される方は、日時、人数、ツアー前日と当日の宿泊先ホテル名、希望するツアー時間と内容をお問合せフォームにご記入のうえ送信してください。
大原港14:00発と14:30発の石垣港行きは竹富島を経由するので、有効な旅の計画に一役かってくれそうです。これらのフェリーをご利用されたい場合は、当店まであらかじめご相談ください。
◆半日コースの例(その2) ~午後から観光したい編~
次にご紹介するのは関東圏にお住いの方向けの一例です。
朝一番で羽田を出発して午後には本物のジャングルでカヌー体験。ご宿泊は星野リゾートなんていかがですか?
自宅から西表島まで一気に行く弾丸的なスケジュールです。
羽田06:35発のJTA071便で石垣島へ直行
↓
10:00 石垣空港へ到着。タクシーに乗って石垣港へ移動。
↓
10:45 石垣港へ到着
↓
石垣港11:00発の上原港行きに乗船
↓
11:50 上原港へ到着
上原港が欠航している場合は石垣港11:00発の大原港行きに乗船すると11:40に大原港へ到着します。西表島へ到着後、午後から3~4時間程度のツアー開催が可能です。
午後から開催の半日ツアーにランチはつきません。石垣港でお弁当などを買ってフェリーの中で食べるか、西表島へ到着してから港近くの食堂で昼食をすませてからツアーを開始します。
ご検討される方は、日時、人数、ツアー前日と当日の宿泊先ホテル名、希望するツアー時間と内容をお問合せフォームにご記入のうえ送信してください。
◆半日ツアーの終了時間について
半日ツアーをご検討される方で「ツアーが終わったら西表島に泊まるから終了時間が遅くなってもかまわないよ。」というご意見をよく頂きます。
しかし、当店では午後から開催の半日ツアーでも通常の一日ツアーと同じ16:30頃、遅くても17:00には終了するようにしています。
なぜなら、万が一、ツアー中に事故が発生してしまっても日没までに早急に対応する必要があるためです。安全対策の面からもどうぞご理解お願いします。
◆半日ツアーのまとめ…ほとんど貸切ツアーになります!
当店で半日ツアーが開催できるのは閑散期のみです。
ツアーの開始時間を決めてしまうと、お客様一人ひとりのご要望に沿うことができませんので、ご予約時になるべくお客様の意向をヒアリングさせていただいた上でご希望の時間やツアー内容、料金を決定していきます。
結果的にほとんどのケースが貸切りでのプライベートツアーになりますので、自分らしい旅を作ってみたい方はお気軽にお問い合せください!
【 3.11 に思う 】 備えあっても憂いあり 2015年3月11日
みなさん、こんにちは。
3月11日の今日、日本のみならず世界のいたる場所から祈りが捧げられたことと思います。今日は朝からテレビでも当時の映像や被災された方々の現在の暮らしぶりなどを伝えていました。
時が経てば記憶も薄らいでゆくのかと思っていましたが、今日のこの日を迎えると全くそのような事は無く、かえって当時の衝撃が今でも鮮明によみがえってきます。
午後2時46分には竹富町の防災無線を使用しての一分間の黙とうが捧げられました。海に囲まれた西表島に暮らす者としても、3.11で得られた教訓を忘れず防災意識を持って生きていきたいと思います。
◆防災グッズが配布されました
先日、竹富町の全世帯に防災グッズが無料配布されました。
竹富町単独自治体施行100周年記念事業の一環だそうですが、防災に関しては備え過ぎるという事はありませんので非常にありがたいですね。
さっそく袋を開けてみると、リュックサック型の持出袋、ラジオ、懐中電灯、笛、予備の乾電池が入っていました。リュックサックはどうやら防炎仕様のようです。広げてみると思ったより大きく、しっかりした作りになっています。
他にも竹富町からのお知らせが入っていました。そこには非常時の緊急連絡先も書かれていたので、捨てずにリュックの中に入れておきます。
しかし、実際に使う事を考えると(そんな事はあってほしくありませんが)これだけの備えでは到底足りないので、後日、アマゾンで家族全員分の非常食やロウソクなどを買い足しました。
すべての防災グッズをリュックに詰め込んでみました。
お、重い…。
これらに加えて家族全員分の着替え一式も入れるつもりなので、あとプラス1キロといったところでしょうか。
そして、竹富町からのお知らせに書かれている最低限必要だと思われる物の例として、印鑑や通帳、毛布にヘルメットなどがあります。個人的にはティシュペーパーやトイレットペーパー、ライターなども必要かと思うので荷物はまだまだ増えそうです。
また、「押入れ等にしまいこまず緊急時にすぐに取り出せる場所に置きましょう」とも書かれていましたが、ここで言う「すぐに取り出せる場所」というのは一体どこでしょうか?
我が家は3人家族なので、とりあえずの避難時にはこの程度で問題なさそうですが、これが5人であったり三世代などの大家族であれば二倍、三倍の備えが必要ですね。
◆西表島で考えられる自然災害
何といっても台風です。
台風の常襲地でもある沖縄で、さらに離島の西表島ともなれば停電、断水、通信の不通などの障害が起こると復旧までに多くの時間を要します。
さらに石垣島から来るフェリーの欠航が続くと食料などの日用品の調達もできなくなります。
しかし、この様な状態になったとしても台風に関して言えば基本的には何とかなります。
なぜなら西表島には毎年のようにいくつかの台風が接近あるいは直撃するので、島民ひとりひとりが訓練ではない実体験による台風対策を行ってきました。私たちは無意識のうちに台風対策のプロになったようですね。
一方、地震や津波となるとどうでしょう…。
台風については西表島から遠く離れたどこかで熱帯低気圧が発生すれば、いつ頃、どの位の強さの台風になるか予想できます。
しかし、突然発生する地震に関しては万全の備えとは程遠い状態です。実際のところ、この防災グッズが配布されるまで避難経路の確認以外は何も準備していませんでした。
◆今後の取り組み
夏の繁忙期、ツアー開催中に巨大地震発生。その後、津波警報が発令されフェリーが欠航!
こんな事態が起きてお客さまが帰宅できなくなったらどうするのか?
いつ起こるかもわからない非常事態を想定しての対策、準備、訓練を風車のスタッフ全員で取り組む必要があります。
備えあっても憂いあり。
人間が自然と闘っても勝てるはずはありません。非常時の備えはいくらやっても完璧ということはなさそうですね。
子ども演劇 【オヤケアカハチ太陽の乱】 西表島公演! 2015年3月9日
みなさん。こんにちは!
一昨日、西表島東部の大原中学校で“オケヤアカハチ~太陽の乱~”という演劇を鑑賞してきました。
事前の情報が無いまま“子ども演劇”とだけ聞いていたので、すっかり子供向けの内容だと思いこんで会場へ向かいました。
ところがどっこい!役者さんが子供というだけで、演劇そのものは老若男女問わず幼稚園生から年配の方まで楽しめる本格的なものでした。
ちなみに鑑賞料は500円と格安でした。
◆あらすじ
重税に苦しむ石垣島の農民たちを救うため、中山王府(琉球王府)に立ち向う青年アカハチ。髪は赤く蜂のようにケンカが強いことから“アカハチ”と呼ばれ、人々を惹きつける魅力あふれる青年のお話です。
同じ波照間島出身の幼なじみとの再会、戦、そして決別。
時代の流れに翻弄され、戦い合わなければならぬ友との決戦!
戦いに敗れた者の「想い」を王府へ伝える友。そこで下された王命とは…!?
というのが大まかなストーリーですが、これ以上書いてしまうとネタバレになってしまうのでこの辺でやめておきますね。
劇中、何度か「道標(みちしるべ)」というキーワードが出てきましたが、「道標、叫ぶ生命知力八重山の子」と書かれた大きな幕が会場の一番後ろに掲げられていました。
豪快で力強いその書体から、当時のアカハチが民衆の道しるべとなり苦しむ人々の希望であったことが感じられます。
→ オヤケアカハチ(Wikipediaより)
◆オヤケアカハチの乱
西暦1500年にアカハチ率いる豪族と当時の琉球国王勢力との間で行われた戦争を“オヤケアカハチの乱”といいます。
その頃の日本は応仁の乱を経て戦国時代に突入しています。
種子島に鉄砲が伝わったのが1543年。桶狭間の戦いが1560年。オケヤアカハチが活躍した時期は、信長の父、信秀が生まれるよりも前の話です。
先島諸島の戦国時代を語る上で絶対にはずせないのが、このオヤケアカハチの乱なのです。
→ オヤケアカハチの乱(Wikipediaより)
◆やいま浪漫の会
今回この講演を開催してくれたのは、石垣島に拠点を置く劇団ウィングキッズリーダーズの皆さんです。小学4年生から高校3年生までのメンバー構成で、なんと西表島から通っているお子さんもいるそうです。
歌も踊りも演技も素晴らしく、また、劇中に流れるBGMは会場で生演奏されるので、迫力のある音響も見どころのひとつだと思います。
公演が終わり、滅多に行かない東部地区にあるレストランで遅めの夕食をとっていると、地元の方たちが「近所の子があんなに上手な芝居してるの見ちゃうと感動するよね~」とか「なんか○○君、自慢したくなるさー」などと西表島出身の役者さんを褒めていました。
本当にその通りだと思います。
西表島から石垣島まで片道40分もかかるフェリー通いで練習するなんて、誰にでもできることではありません。やはり本人の強い意志と高い志あってのものでしょうね。
うちの子にもチャンスがあれば…と思いますが、こればかりは簡単にはいかないでしょうね。
◆八重山の歴史
帰りの車中、ウィングキッズリーダーズのみんなの熱い演技を思い返していたら、八重山の歴史について勉強したくなりました。
次回、石垣島に行った際は大浜集落にあるオヤケアカハチの像を訪ね、先人たちの辛苦、偉業について思いを馳せてみようと思います。
ワンポイントアドバイス!西表島アクセスをスムーズに 2015年3月8日
みなさん、こんにちは!
当店ではサガリバナカヌーコース以外の全てのコースが石垣島からの日帰り観光が可能です。
近年、石垣島の宿泊施設が充実してきたので、石垣島を拠点として八重山の離島めぐりを楽しむ観光スタイルが増えています。実際のところ、当店のツアーに参加される半数以上のお客様が石垣島から日帰りでお越しになります。
◆西表島アクセスをスムーズに行う方法、ご存知ですか?
ところで、西表島へ観光に来られる全ての方にとって重要なのが西表島へのアクセス方法ですね。いままでも石垣島から西表島へのアクセスについては風車のホームページやブログでも何度かご紹介してきました。
とは言っても、初めて訪れる旅先での移動には多少の緊張や苦労が伴うはず。とりわけ西表島へ行くにはフェリーに乗らなくてはいけません。山手線のように次から次へと数分間隔で出航してくれれば綿密な旅の計画は必要ありませんが、フェリーともなるとそういう訳にはいきません。
本日は、西表島行きのフェリーに乗る前の段階である石垣島での交通事情について、フェリー以外にも一歩踏み込んだアドバイスをお伝えしたいと思います。
◆石垣港離島ターミナル
八重山の島々を巡るアイランドホッピングを楽しむのであれば、石垣港離島ターミナルが海の玄関口となります。
一昔前までは、離島行きの船会社や桟橋の集まる屋外エリアを総称して「離島桟橋」と呼んでいましたが、2007年にそれらを集約した石垣港離島ターミナルが新規オープンしました。
そして現在では、離島ターミナルと呼ばれるのが一般的となりました。
◆タクシーをご利用の方
離島ターミナルへ行きたい場合、タクシーの運転手には「港まで」と言えばほとんど通じます。
石垣島には海外からの大型クルーズ船もやって来ますが、それらと与那国島行きのフェリーが停泊する港は別の場所にあります。
利用客が一番多い港は離島ターミナルなので、観光客と思わしき方がタクシーに乗って「港まで」と言えば「どこの港?」と聞き返されることはまず無いでしょう。もしも心配であれば「西表島へ行きたいから港まで」と言ってみるのがよいですよ。
◆レンタカーをご利用の方
離島ターミナルにはコインパーキング(離島第一、離島第二)が併設されています。
料金表は2015年3月1日現在のものとなります。
しかし、夏休み、GW、春休みなどの繁忙期は混み合うので満車になってしまう日もあるようです。
その場合は八島第二駐車場を利用するよう案内されますが、そちらの駐車場は離島ターミナルまで徒歩7分ほどかかるので急いでいる時は注意が必要です。
場所も分かりにくいのでカーナビで確認してください。
ちなみに駐輪場もありますが、観光客の方が使うことはあまり無さそうですね。
沖縄タイム(ウチナータイム)という言葉がありますが、さすがにフェリーを含む公共交通機関は時刻表通りに動くので気を付けましょうね!
◆安栄観光(あんえいかんこう)の窓口へ
離島ターミナルの中にはいくつかのフェリー会社がありますが、当店のツアーに参加されるお客様は安栄観光でフェリーの乗船券をご購入ください。
→ 安栄観光をご利用いただきたい理由
また、旅行中に他の島、例えば竹富島や小浜島にも遊びに行く予定がある方には、通常の乗船券よりもフリーパス(アイランドホッピングパス)の方がお得かもしれません。
→ 安栄観光アイランドホッピングパス
詳しくは安栄観光の窓口でお問合せください。
◆フェリーの座席は三人掛けです
石垣島と離島を行き来するほとんどのフェリーの座席は三人掛けです。
乗客は三人掛けのシートを二人で使ったり、一人旅の方同士が座席を一つ空けて座る傾向がありますので、出航間際の船内は座席が一つずつポツリポツリと空いている状態です。
一人旅なら特に問題はありませんが、お連れ様がいたりご家族での乗船であれば皆がバラバラに座ることになってしまいます。
そうならないためにも、遅くとも出航の10分前にはフェリーが入港する桟橋に並び、フェリーが到着したらすぐに乗り込んで座席を確保しましょう。
◆トランクケースは客室に持ち込まない
船内の客室は座席と座席の間が狭いのでトランクケースなどを足下に置くことはできません。膝の上に置けないような大きなお荷物は乗船する際に船員に荷物の置き場所を尋ねて、しかるべき場所に置くようにしましょう。
◆フェリーは揺れますか?
石垣港と上原港を結ぶ上原航路は北よりの風が吹くと非常に揺れます。
乗り物に弱い方は船酔いしてしまうので、フェリーに乗る前にはあらかじめ酔い止め薬を飲んでおくことをお勧めします。酔い止め薬は離島ターミナル内にあるいくつかの売店でも売っています。
また、船内では比較的揺れの少ない後部座席にお座りください。
ちなみに後部座席というのは船内にある客室の後ろの方という意味で、フェリーに乗り込んですぐの外に面した客室のプラスチックのベンチ席ではありませんよ。
このプラスチックの座席、一見すると潮風を感じながら優雅に航海を楽しめそうな気がしますが、フェリーが動き出すや否や、エンジン音とオイルの臭いがすごく、さらに夏はエアコンもついていないのでメチャクチャ暑くて参ってしまうのでご注意を!
◆余裕をもって鳩間島経由
上原航路は往路、復路、ともに一便ずつ鳩間島を経由します。運航スケジュールは午後なので、特にカヌーツアーなどに参加する予定のない方は鳩間島経由のフェリーに乗れるチャンスがあるかもしれません。
鳩間島の周辺はびっくりするくらい海が青く、晴れた日には嬉しい驚きがありますよ。ちょっと得した気分ですね。それと運行時間も約一時間ありますので、ちょっとお疲れの方には船中で長めのお昼寝ができるのも嬉しいかもしれません。
天気が良く、時間にも余裕のある方は鳩間島経由で西表島へお越しになるのもお勧めですよ。
▼鳩間港から西表島を望む
▼鳩間港の桟橋
◆想像の翼を広げて…気分だけでも西表島!
西表島へ行ってみたいけど旅行の計画が無いなぁ…。
そんな方は、石垣港から約50分、上原港に到着した時の感動をこの写真を眺めて想像してくださいね!
もうすぐ到着…
あ、見えたぞー!
来た、来たっ!
到着! いらっしゃ~い(^^♪
◆番外編 … なつかしの船浦港
以前はとてもにぎやかだった船浦港も、2006年の上原港デンサーターミナル完成を機に旅客船の就航が廃止されました。
当店にも近い船浦港ですが懐かしく思う方も多いことでしょう。何を隠そう、私の西表島初上陸もこの船浦港でした。
現在は我が娘の自転車の練習場になったり釣りや凧揚げを楽しむ人が訪れたりと、島民がのんびり過ごすオアシスの港として第二の人生を送っています。
いかがでしたか?
2015年3月8日現在のところ石垣港離島ターミナルのホームページはありませんので、交通に関する疑問などがありましたら当店まで気軽にお問い合せください。
石垣空港へ到着した瞬間から八重山の旅はスタートしています。目的地へスムーズに移動できれば旅の楽しさも増すこと間違いなしですよ!
食堂満八(みつはち) ~東部のお楽しみ~ 2015年3月5日
みなさん、こんにちは!
西表島では島の北側にある上原港周辺を「西部」、南側にある大原港周辺を「東部」と呼びます。
◆西表島の「西部」 「東部」
風車は西表島の西部地区にあるため、日常生活で東部に行くことはほとんどありません。ちなみに車で約40分かかります。
しかし、10月から3月は季節風の影響で北風が強く、上原航路は欠航しがちです。そんな日に石垣島へ出かけるには大原港から定期船に乗ります。
これを「大原まわり」と言いますが、オフシーズンはこの「大原まわり」になる日が多いので、東部の食べ物やさんやスーパーへ行くことが多くなります。
◆食堂満八(みつはち)
先日、大原まわりで石垣島から帰ることになり、大原港へ到着したのがちょうどお昼時なので東部で昼食をとろうという事になりました。
選んだのは大原港から歩いてすぐの場所にある「食堂満八(みつはち)」。
大原港から出て信号機のある交差点を豊原方面(左折)に向かう県道沿いにあります。
◆おすすめは日替わりランチ
いつも決まって注文するのは日替わりランチです。
この日は「牛丼」。
某有名店の牛丼に野菜をたっぷり追加した感じで食べ応え十分です。ドリンクとデザートが付いて800円と価格もリーズナブル。
写真を見ておわかりかと思いますが、特にデザートは「むむっ!?」と思わせるプロフェッショナルな出来です。
もちろん沖縄料理もありますので、観光客も満足のメニューです。ちなみに沖縄名物「味噌汁」もあります!
店内はテーブル席とお座敷もあるので小さいお子様連れのご家族でもくつろいで食事ができます。
いつも決まって日替わりランチを頼むのですが、この日は他のお客様がカレーライスを食べてて、めちゃくちゃ美味しそうなニオイが漂っていましたよ。次回のメニューはカレーに決まりです。
◆そして帰り道…
西部までの帰り道、観光客のレンタカーがたくさん停車して青い海と空、そして小浜島を撮影していたので、私も同じように撮ってみました。
写真の左奥には石垣島もうっすら見えます。
春はもうすぐです。
【縦走!】 西表島最高峰「古見岳」から「ユツンの滝」へ 2015年3月2日
みなさん、いきなりですが西表島で一番高い山をご存知ですか?
答えは島の東側に位置する古見岳(こみだけ) で標高は469.5メートルあります。
先月、この古見岳を登頂してからユツンの滝へ抜ける縦走ルートへ、風車の精鋭ガイド、沢田と羽生の二名が出かけてきました。二人ともこのルートを歩くのは初めてです。
今日はそんな二人の悪戦苦闘の様子を、先輩ガイドである沢田(写真右)にレポートしてもらいます。
◆いざ、出発!
風車のある船浦集落から大原港方面へ車で走ること約20分。左手に由布島を眺めながら走ると、ほどなくして登山口へ到着します。
身支度を整え、再度持ち物を点検したら車の轍(わだち)が残る道を歩きはじめます。ほどなくすると川に行き当たりました。
先へ進むにはこの川を渡らなければなりませんが、おそらく6時間はかかるであろう本日の山歩きを思うと足を濡らして川を渡る気にはなれません。
なぜなら日頃のガイド経験から、濡れたままの足で歩き続けると皮膚がふやけて足の皮がボロボロになってしまう事を知っているのです。
これから待ち受ける未知の体験を想像しながら、その後も何本もの川を同じように注意深く渡ります。
なるべく濡れないルートを探りながら歩くので方向感覚が鈍りそうですが、たびたび太陽の位置とコンパスを使ってルート確認してみると、ほとんど一直線に歩いている事が分かり安心します。
◆急登開始!
出発してから一時間、そろそろ一息つきたいな…と思っていると、いきなりの急な登りが始まってしまいました。
休憩のタイミングを逃したことを悟りつつ仕方なく急斜面を登って行くと、視界の開けた場所へ出て遠くに小浜島も望めます。一息つくにはこの上ないポイントへ出ました。
短い休憩を終え、再び歩き出すと道が左右に分かれているのが見えます。目的の古見岳へ行くのは左ですが、やはり右も気になります。
時間にも余裕があるので少し覗いてみたら、遠くにうっすら滝の姿が見えました。
初めて見る名も無き滝ですが、このような光景は西表島のジャングルにいくつも存在していることでしょう。
名瀑であるピナイサーラの滝を数えきれないほどガイドしてきた私でしたが、普段の生活では見る事のできない光景がとても新鮮に感じました。寄り道した甲斐がありましたね。
◆藪、藪、藪… ひたすら藪(やぶ)
この日は2月だというのに気温が24℃もありました。ひたすら続く登りがジャブのごとくジワジワ体を攻め続け、久しぶりに汗が噴き出ます。
あー、暑いっ!!
辛抱たまらなくなり、ついに長袖を脱いで半袖になりました。それが悪夢のはじまりだとは露ほども思わず…。
涼しくなった事で調子も上がって足取りも軽くなりました。
長身の私(身長188センチ)をも軽く超える高さの藪を、ひたすらかき分けかき分け歩き続けると…あれ?腕が痒いぞ!?
と思った時にはすでに遅く、おそらくハゼの木の類でしょうか、何らかのカブレる植物に触れていたようです。あれよあれよという間に右腕がドンドン赤くなっていくではありませんか!
渋々もう一度長袖に着替え、暑さ、痒さ、藪のひっかきのトリプル攻撃に耐えながら歩き続けました。今振り返るとこの時が一番つらい思いをしましたね。
◆古見岳山頂
出発から3時間。
そろそろ頂上かな…と思っていると、それまでツル植物に覆われていた周囲がいつの間にか竹藪に変わっていました。そして、さらに進むとどこかで見た記憶が…。
そうだ、トトロだ!
となりのトトロを彷彿とさせる緑のトンネルをくぐったり巨木に出会います。
あ・る・こ~♪ あ・る・こ~♪ わたしは~げんき~♪ なんて歌いたい気分です。
トンネルを抜けると、そこは山頂だった。となるのか!?
やや興奮気味に早足でトンネルを抜けると、あれ?ここ山頂??というくらい狭い場所に三角点とイリオモテヤマネコの像が鎮座しています。
イリオモテヤマネコの像にしばし目を奪われましたが、我に戻って視線をずらすと…。
この日は気温が高かったせいか霞(かす)みがかってはいたものの、疲れと痒みを吹き飛ばすには十分な絶景が広がっていました。
この景色をおかずにランチタイムといきたいところですが、風が強く落ち着いて食べれそうにないので早々に撤収し、次の目的地ユツンの滝へ再び出発です。
◆古見岳からユツンの滝へ
ここからユツンの滝を目指にはシダ植物が生い茂る沢沿いを下りて行きます。
途中、愛らしい白が特徴のナガバイナモリの群生地に出たりカギバアオシャクという蛾の一種に出くわしたりと、目にも楽しい光景に癒されます。
さらに下ると少しルートが分かりずらくなり緊張が走ります。原因は大きな倒木です。
長い年月を経てガジュマルに覆い尽くされた大木は何の木か判別するのが難しい状況でしたが、おそらく台風の影響か寿命によって倒れたのでしょう。
このように原始のままの姿を残すジャングルを歩いていると、登山というよりは冒険、探検という言葉の方が合っているなと強く感じます。
岩の上に目を向けるとイリオモテヤマネコの糞を発見しました。
ヤマネコの視線を意識しながら沢をジャバジャバ歩いて行くと、目の前に展望が開けてついにユツンの滝へ到着しました。
◆お待ちかねのランチタイム & 招かざる客
仕事やプライベートで幾度か来たことのあるユツンの滝ですが、滝上からの絶景とジャングルにそびえ立つ滝そのものの姿は何度見ても圧巻です。
が、しかし!お腹を空かせた男二人は景色よりお昼ごはんの方が重要な「花より団子」の心境。
メニューは単なるインスタントラーメンですが、家で一人さみしくすするラーメンとは比べようもない美味しさだったことは言うまでもないでしょう。
さて、お腹も落ち着いたし、ここは裸足にでもなって食後のコーヒーを楽しもう!と靴を脱いだら…。
ヤツがいました!
ひたすら足に食いついて離れないヒルがいました!
慣れてはいるつもりですが、見ていて気持ちの良いものではありません。ここは早急に退治します。
方法はいたって簡単。
ヒル目がけて消毒液をシュッとひと吹きすると、ポロッと落ちてお終いです。もしくは火を近づければいいのですが、その際は火傷に注意。
焦って手で払ったりすると口だけ残って後で炎症を起こす可能性があるので注意が必要です。
余談ですが、ヒルに噛まれると血がなかなか止まらなくなります。これはヒルの唾液に含まれているヒルジンという成分のせいだそうです。
このヒルジン、海外では医療にも活用されているそうですが、一体どんな治療に使われているのでしょうかね?
◆さて、そろそろ下山です
お腹を満たして美味しいコーヒーも頂いたことで再び力が湧いてきました。
絶景をバックに記念撮影をしてからユツンの滝に別れを告げ、そろそろ山を下りることにします。
ここからは慣れた道なので、いつものペースでゆっくり歩くとしましょう。
斜面を流れ落ちる水を横目にポットホールを避けながら数本の沢を渡ります。ジャングルの様子も徐々に低地特有の植生へと変化していき、アダンの木やモダマのツルがお目見えしてきました。
二人とも旅の終わりが近づいたことを感じてきたせいでしょうか、まだゴールしていないのに「次、どこに行く?」などど話しながら山を歩き続けます。
そして、無事に下山を果たした夜はいつもに増して美味しいお酒と会話で再び盛り上がりました。
以上でレポートは終了しますが、今回のトレッキングルートは一般的な観光ツアーで紹介されることはないと思います。
しかし、沖縄病を発症するほど西表島へ通い詰めた方にはぜひ体験してほしい縦走コースです。