西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 ジャングルクイズとソウルフード!? 2018年6月26日


こんにちは~
風車のダイちゃんです!
梅雨も明け、西表島に正真正銘の夏がやって来ました♪

今日はピナイサーラの滝上&滝つぼの1日コースにお出かけ。
ピナイサーラの滝は沖縄県で一番の落差(55メートル)を誇る滝として有名です。
年間を通してたくさんの人が訪れますが、滝の上まで山登りで行けるのも人気の理由の一つです!

◆ひょっこり遭遇No.1の生き物は…

トレッキング中は様々な生き物を観察できますが、ひょっこり出会う事の多い生き物といえばトカゲです。ちなみに西表島には5種類のトカゲが生息しています。

(1) サキシマキノボリトカゲ
遭遇率No.1!
愛嬌たっぷりの表情と動きがひょうきんなジャングルの人気者。

(2) イシガキトカゲ
コバルトブルーのしっぽが特徴。写真はサキシマハブに捕食されてしまった瞬間です(涙

(3) キシノウエトカゲ
40センチ近くまで成長する国内最大種のトカゲ。絶滅危惧種で国の天然記念物に指定されています。
ちなみにこのキシノウエトカゲ、子供の頃はしっぽがコバルトブルーでイシガキトカゲにそっくりなんですよ。見分けがつく方はかなりのトカゲ通です。

(4) サキシマカナヘビ
鮮やかな緑と長ーいしっぽが特徴の気品あふれる美しいトカゲさん。

(5) サキシマスベトカゲ
ごめんなさい、写真が見つかりませんでした(汗
その名の通り、すべすべしたウロコで覆われた茶褐色の10センチほどのトカゲです。
私的にはサキシマスベスベトカゲの方が覚えやすいと思うのですが笑
ぜひググってみてください!

◆ダイちゃんのお気に入りはコレ!

ツアーを盛り上げてくれる西表島のトカゲ達ですが、中でも私が一番好きなのはサキシマキノボリトカゲです!

その名前の通り木登りが上手で樹上で暮らしており、背中の色や柄が木にそっくりなんです。
木にくっついて止まっていると、見慣れた私でもスルーしてしまうほど隠れるのが上手です。

でも、見つけてしまった時、本人はまだ気づかれていないと思っているのか(?)ジーっと微動だにせず静止の姿勢を崩しません。
その姿をゲストと一緒に眺めていると「かわいいなぁ~」って思います笑

◆ジャングルクイズ!

ツアー中、木に擬態しているサキシマキノボリトカゲがいたらクイズタイムの始まりです!
「トカゲが隠れているの分かりますか?この辺ですよ~」と少しヒントも出してみます。

こんな形で自然に触れ合っていただけると私も嬉しくなります。
普段は爬虫類が苦手な方でも、西表島なら生き物を観察しながらツアーを楽しめると思います。

◆うちなーランチ&おやつ

約50分の山登りで滝上に到着したら、絶景の見える青空食堂でランチ!
ガイド手作りの八重山そばをお出しするまでゲストの皆さんはしばし休憩。。

お腹いっぱいになったら次は滝つぼを目指します。
来た道を戻ってカヌーを降りたポイントから別ルートを約20分歩きますが、夏のジャングルは暑くて湿度も高いので着ているシャツは絞れるほど汗をかきます。

ピナイサーラの滝の上と下(滝つぼ)に行くこのコースは体力を一番使うハードなスケジュールです。でも、滝つぼでは泳ぐこともできてリフレッシュが最高に気持ち良いのです。

滝つぼで暑さを吹き飛ばした後は、夏バテ解消に良い麦茶とムーチー(鬼餅)でティータイムです。ムーチーとは原料に紅芋を使用したお餅のことで、風車では砂糖控えめの優しい甘さで作っています。
ちなみに沖縄では旧暦の12月8日に健康や長寿を願ってムーチーを食べる習慣があるんですよ!

沖縄づくしのランチとおやつで元気を取り戻したら、さあ帰りましょう!

◆また会う日まで!

帰りはお店でシャワーを浴びてスッキリしてから帰ってください。

最後のお仕事、ホテルや港でゲストの皆さんとお別れするのは、いつまで経っても慣れません…。暑くて過酷な(?)ジャングル体験を一日いっしょに過ごしたメンバーですから、お別れはやっぱり寂しい(涙
でも、この西表島で再びお会いできることを願い…また会う日までのサヨナラです!

◆本日ご案内の1日ツアー

ピナイサーラの滝を一日かけて周る ピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)ツアー は、滝上からの絶景が一番の見どころです。

真夏のジャングルで汗だくからの滝つぼクールダウンを楽しみたい方、いらっしゃーい!!

 西表島で遊ぶ方へ「レプトスピラ症」について 2018年6月15日


こんにちは!ガイドの星です☆

梅雨真っただ中の西表島ですが気温は30℃を超える日が多く、川遊びも快適に行える季節になりました。

いよいよ多くのお客様にお越しいただく夏休みが迫ってきていますが、西表島を訪れる皆さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、山や川に潜む感染症のレプトスピラ症です。

◆レプトスピラ症とは?

初耳の方も多いかと思いますが、西表島に限らず山や川でのアウトドア大好きな方に知っておいてほしいのが「レプトスピラ症」です。

感染者が増える夏を前に、西表島では予防と対策を兼ねて毎年この時期に研修会が開かれます。
身体が資本である僕たちガイドにとって、レプトスピラ症は本当に本当に身近な感染症なので、先日行われた研修会には風車のガイド全員で参加してきました。

シーズン前の良い機会なので、今日は(も?)この感染症について真面目にお伝えしたいと思います。

◆まずは概要
  • 見た目からレプト(細い)+スピラ(螺旋)=レプトスピラ
  • ネズミなどの野生動物の腎臓に定着
  • 保菌動物の尿で汚染された水や土壌から感染
  • 湿った土壌の中で数か月は生存
  • 発症は初夏から秋にかけて多い
  • 国内では年間20~30例の報告
  • 沖縄(特に本島北部と八重山)での発症が多い
  • 38℃越の発熱、頭痛、筋肉痛、等
  • 潜伏期間は3~14日
  • 観光客が旅行を終えて沖縄を出てからの発症例もある

2017年の推定感染地域を見ると、沖縄県内において86%(19人)が八重山で感染し、その中の12人が西表島で感染しているというデータが発表されています。

西表島は一年を通して高温多湿な亜熱帯地域であり、山や河川も豊富という地理的条件も感染率を上げる理由になってしまっています。
沖縄以外でも東南アジアや中南米など、やはり気温も湿度も高い地域での感染が多くみられるそうです。

私たちガイドの職場はまさに山や川であり、一番身近な場所にレプトスピラ症が潜んでいるのです。

◆感染すると…症状は?
  • 発熱
  • 頭痛
  • 結膜充血
  • 悪寒

まるでインフルエンザのような症状ですが、微熱が一週間ほど続いてから高熱を出す方もいるそうです。
感染者は外での活動を主としているケースがほとんどで、ネイチャーガイド、農家、建設業の方々が感染してしまう傾向にあります。

◆観光で来る人は心配無用?

感染者のほとんどは現地のガイドや農家さんがほとんどですが、過去には観光客の感染も報告されています。

過去に報告された例でいうと、

“八重山で観光(川でのレジャー)をした後、地元(沖縄県外)に戻ると発熱等の症状がでました。しかし、ツアー中にガイドさんからレプトスピラの説明を聞いていたので病院ではすぐに診断がつきました。”

この様に、観光で来られる方の感染も皆無ではありません。

今回の研修は私たちガイドの健康被害対策のためはもちろん、ガイドが仕事をする中で沖縄以外では認知度の低いレプトスピラ症に関する知識を、観光客に普及させるためのものでもあります。

過去の例のように、自宅に帰ってから発症したとしても、お客様自身が「レプトスピラ症かも!?」と感じることで感染症の早期発見、治療が可能になります。

◆感染を予防するための対策

感染経路は汚染された土壌や河川に接触した際、傷ついた皮膚や粘膜から菌が体内に侵入します。
ということは、

  • 肌の露出を控えケガをしないようにする
  • 皮膚に傷がある場合、体調が悪い場合は川へ入らない
  • 素足で長時間、水田や川への入水を控える
  • ネズミなど野生動物との素手での接触は避ける
  • 川の水はそのまま飲まない
  • 川や池で遊んだ後は石けんを使い手洗いやシャワーをする

西表島に観光で来られた方がレプトスピラ症に罹患する確率は極めて低いので過度な心配は無用です。
しかし、一週間の休みを取るために徹夜続きで仕事を終えてきた!とか、病み上がりで体力が落ちている… とか、ケガが治ってないけど川で泳いじゃえ!なんて方は要注意です。

私たちガイドは夏に多くのお客様を万全な状態でお迎えできるよう、これからの季節、体調管理には一層気を付けていきます。

ツアーに参加される皆さんも、特にツアー前日は早めに寝て朝ごはんをしっかり食べ、万全な状態で遊びに来てくださいね!

 はじめまして、新人ガイドの三輪大です! 2018年6月4日


Category:風車ブログ

はじめまして!
風車に4月より入社した新人の三輪大(みわたかし)です 。
今年の春から風車の一員として西表島へ移住し、あっという間に2ヶ月が過ぎ去りました。
まだまだ新人なので覚えることが多く、また新しい発見もあり、忙しい日々を送っています。

ツアーガイドという職業に安全対策は欠かせません。
西表島カヌー組合に所属するショップでは、ツアーガイドの認定条件の一つとしてOMSB水難救助員講習を受講することが義務付けられており、水辺の事故を起こさない訓練を受ける必要があります。

今日は先日、私が受講したOMSB水難救助員講習について少しだけ書きたいと思います。
ちなみに続けて行われたOMSBシュノーケルインストラクター講習も受けてきたので、そちらも併せて紹介させてもらいます。

◆OMSB

いきなりですが「OMSB」と書いて何と読むかわかりますか?

正式名称は「一般財団法人沖縄マリンレジャーセイフティービューロー」と言いますが、略してOMSBと書き、読み方は「おむすび」です。
何とも可愛らしい呼称ですが、ホームページを見てみると、

“この法人は沖縄県の海域及び内水域におけるスポーツ、レクリエーション等(以下「海域レジャー」という。)に伴う事故を防止するため海域レジャー環境の整備、海域レジャー提供業者に対する安全対策の指導及び県民に対する安全意識の啓蒙活動を行うことにより、海域レジャーの健全な振興に寄与することを目的とする。”

などなど、要するに沖縄でのレジャーを安全に楽しんでもらうための基盤づくりに尽力します!といったところでしょうか。
詳しくは OMSBのホームページ をご覧ください。

◆OMSB水難救助員講習会

さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
去る5/14、15、17の3日間、OMSB水難救助員の講習会に参加してきました。

●初日 ~水難救助講習~

午前は事故の要因と応急処置についての座学。午後からは心肺蘇生法の実技訓練を行いました。

AEDや訓練用マネキンを使用しての心肺蘇生法は、もしもの時に実効性の強い訓練なので参加者は皆真剣です。
マネキンへの胸骨圧迫は1分間に100回のペースで、5分連続で行います。今回はこれを3回行ったので、終わった後の腕は疲れてパンパンでしたよ。



●2日目 ~技能訓練テスト~

講習2日目は教室を月が浜に移しての技能訓練とテストです。
訓練生自身の安全のため、まずはアップとして海で泳ぎますが、私も含め、普段海で泳ぐことが少ない訓練生の多くにとっては、この午前中のアップだけでも十分きつかったです。
訓練の中では溺れた人を抱えて泳ぐという内容もあり、これもまたきつかった!(泣

テストは25m平行潜水、5m下に潜水、フィンありで400mを9分以内で泳ぐ。といった内容で、私は400mを1度タイムオーバーしてしまいましたが、2度目のチャレンジでギリギリセーフ。
合格しました!



●3日目 ~技能訓練テスト&筆記テスト~

午前の実技テストは「溺者を浜まで抱えての泳ぎ」と「フィンなし800m同一泳法」でした。
昨日同様にとてもきつい時間でしたが2つとも何とか合格し、午後の筆記テストに備えしばらく休憩。

18時からの筆記テストではあっという間に時間が過ぎ、終了と同時に訓練完了!
あとは合格通知を待つだけ…

◆シュノーケルインストラクター講習会

講習終了の開放感に浸る間もなく、次の日からシュノーケルインストラクター講習が始まりました。この講習は先に記した水難救助員の資格がないと受けることができないのです!
という事は…
OMSB水難救助員講習には無事「合格」しました。イェイ♪

こちらの受講者は私を含め6名で、私以外は他ショップの経営者などベテランばかりで緊張しました(汗

●初日

水難救助員と同じく、初日は座学です。
内容は先日に比べてより詳しく細かい内容で、ここから筆記テストの問題が出題されます。



●2日目、3日目

午前は「シュノーケリング安全マニュアル」を用いてのクラスルームセッションです。
他の講習生をゲストと想定し、説明する事柄を講師に確認、修正してもらいます。

午後は月が浜にてシュノーケル、マスク、フィンの使い方を講師や講習生に見てもらい、修正点を教えてもらいました。

この実技訓練では、自分が気を付けている点とお客様に伝えるべき点が異なり、また、伝わりやすさも考える必要があるなと感じました。

●最終日

午前は筆記テスト、午後は実技テストを行いました。
筆記テストは難なくクリアできましたが、実技テストでは25mの平行潜水、3m潜水(マスクを落とす→装着して海面浮上)、5m潜水(海底のおもりを体に装着して浮上)、フィンなし400m同一泳法、フィンあり800mを泳ぐ、といった盛り沢山の内容でした。

テスト途中に雷雨が来たため一時浜にあがり休んでると、なんと竜巻が発生!
まさか訓練の最中にこんな自然現象に遭遇するなんて、自然に対する意識をさらに高める貴重な体験ができました。

竜巻も雷雨も過ぎ去り試験続行。
この1週間はずっと海で泳ぎっぱなしだったので多少の疲れもありましたが、何とか自分を鼓舞しながらすべての訓練で合格を頂きました!

 

◆講習を終えて

この週は毎日海に入って泳ぐことの繰り返しでした。プールとは異なり波があるため泳ぎにくく、普段のツアーより倍ほど疲れました。
ただ、しっかり講習を重ねたため一日一日が濃い日々を送ることができ、また、お客様の目線で考えることの重要性を改めて感じることができました。

今後のツアーではお客様の立場になって考え、危険な場所や状況を一早く察知し、ゲストにとって快適な時間を提供できるよう精進していきます。