雨でも安全にツアーを楽しもう! 2024年12月9日
みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/
ただいま12月9日の午前10半。外は風速5メートルの北風が吹いて気温は約20℃です。
20℃あるとはいえ、スーパーの駐車場で近所の人と立ち話でもしようものなら、15分ほどで体が冷えて「冬がきたなー!」と実感します。
◆典型的な西表島の雨とは?
冬の西表島は雨の多い季節です。
雨の日が続くと気持ちが滅入りそうになりますが、雨といってもいろんな雨がありますよね。
ザーザー、しとしと、ポツポツ、ぱらぱら…
冬の西表島では、北風に乗った弱い雨が降ったりやんだりすることが多いです。
音だけ聞けば「ザーザー」ですが、その正体は強い北風で、実際の雨は「ぱらぱら」タイプといったところでしょうか。
◆雨の日のツアー
断続的に強い雨が降る日は「大雨注意報」または「大雨警報」が発令され、ツアーは中止せざるを得ません。
しかし弱い雨が降ったりやんだりするくらいなら、カヌー体験に関しては問題なく楽しむことができます。
ちなみにカヌーを漕ぎながらマングローブが観察できるポイントは海に近い中流域から下流域なので、川の流れはほとんどありません。
※ここからの写真は天候に不安がない日の様子です
雨の日に心配なのはカヌー体験の後のトレッキングです。特にピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コースは川の上流域を目指して山歩きをします。
ピナイサーラの滝の上へ登り詰めたあと、絶景が見渡せるポイントへ移動するには浅い川を渡渉する必要があります。
しかし、降雨によって増水した川は近寄ること自体が非常に危険です。なにせ、流されてしまった場合、その先に待ち受けるのは落差55mのピナイサーラの滝です。
以下の写真のように足元の水量がこれ位の日は素晴らしい景色を眺めることができますが、増水時は立っていられないほどの本格的な川となります。想像しただけでも身震いしますよね。
◆安全に対する取り組み
前日や夜半から雨が降ったりやんだりが続く日の朝、ガイドは出勤前の早朝に必ず滝の状況をチェックしに行き、出勤後の朝のミーティングでスタッフと情報共有をします。
そして朝の時点での滝の状況や天気予報を把握したうえで、ツアー中に予想される事象をツアー開始前にゲストへ説明します。
例として
「これから強い雨が降る可能性があるので、場合によってはツアー内容を変更するかもしれません」
「これから天気が回復していく予報だけど、これまで降った雨のせいで山道はぬかるんでいるので気をつけていきましょう」
などです。
◆滝の上に行く最終チェック
事前に状況を説明したうえでツアーを開始しますが、カヌーの後半でピナイサーラの滝が見えるポイントまで来ると、ガイドはここで最終チェックをします。
「出勤前にチェックした時に比べて水量は増えてないか?」
「今後、強い雨が降りそうにないか?」
総合的に判断して無理がなさそうなら予定どおりカヌーから降りて滝の上へ向かいますが、状況によってはガイドの判断で滝の上へ行くのは中止にして滝つぼへのトレッキングに変更します。
ピナイサーラの滝つぼへ向かうルートは川から離れたエリアを歩くので、ある程度の雨なら問題ありません。
川が増水しない程度なら、雨の日でも楽しめるのがピナイサーラの滝コースの良いところです。
◆ピナイサーラの滝の上に行けなかった場合
そんな時でもご安心ください。代替えプランを用意しております。
滝の上に行くのをやめて滝つぼへのトレッキングに変更した場合は、午後から別のポイントへご案内いたします。それがクーラの滝です。
クーラの滝までは約20分の山道を歩きます。
この山道も川から離れたエリアにあるので、雨の日でも安心してトレッキングを楽しめます。
ピナイサーラの滝上から望む絶景はまた次回にお願いしますね。
その代わり、普段は見られない増水気味のピナイサーラの滝。
そしてクーラの滝。
とても迫力があり見ごたえ抜群ですよ。
ちなみにカッパをお持ちでない方には無料でお貸ししますが、それでも雨が降ったり滝からの水しぶきを浴びれば全身が濡れてしまいます。
下着を含む着替え一式とタオルは忘れずにお持ちください。
風車のベースには無料のシャワー室、更衣室があるので、ツアー終了後はさっぱりしてお帰りくださいね。