<風車の思い> カテゴリーの記事
【 3.11 に思う 】 備えあっても憂いあり 2015年3月11日
みなさん、こんにちは。
3月11日の今日、日本のみならず世界のいたる場所から祈りが捧げられたことと思います。今日は朝からテレビでも当時の映像や被災された方々の現在の暮らしぶりなどを伝えていました。
時が経てば記憶も薄らいでゆくのかと思っていましたが、今日のこの日を迎えると全くそのような事は無く、かえって当時の衝撃が今でも鮮明によみがえってきます。
午後2時46分には竹富町の防災無線を使用しての一分間の黙とうが捧げられました。海に囲まれた西表島に暮らす者としても、3.11で得られた教訓を忘れず防災意識を持って生きていきたいと思います。
◆防災グッズが配布されました
先日、竹富町の全世帯に防災グッズが無料配布されました。
竹富町単独自治体施行100周年記念事業の一環だそうですが、防災に関しては備え過ぎるという事はありませんので非常にありがたいですね。
さっそく袋を開けてみると、リュックサック型の持出袋、ラジオ、懐中電灯、笛、予備の乾電池が入っていました。リュックサックはどうやら防炎仕様のようです。広げてみると思ったより大きく、しっかりした作りになっています。
他にも竹富町からのお知らせが入っていました。そこには非常時の緊急連絡先も書かれていたので、捨てずにリュックの中に入れておきます。
しかし、実際に使う事を考えると(そんな事はあってほしくありませんが)これだけの備えでは到底足りないので、後日、アマゾンで家族全員分の非常食やロウソクなどを買い足しました。
すべての防災グッズをリュックに詰め込んでみました。
お、重い…。
これらに加えて家族全員分の着替え一式も入れるつもりなので、あとプラス1キロといったところでしょうか。
そして、竹富町からのお知らせに書かれている最低限必要だと思われる物の例として、印鑑や通帳、毛布にヘルメットなどがあります。個人的にはティシュペーパーやトイレットペーパー、ライターなども必要かと思うので荷物はまだまだ増えそうです。
また、「押入れ等にしまいこまず緊急時にすぐに取り出せる場所に置きましょう」とも書かれていましたが、ここで言う「すぐに取り出せる場所」というのは一体どこでしょうか?
我が家は3人家族なので、とりあえずの避難時にはこの程度で問題なさそうですが、これが5人であったり三世代などの大家族であれば二倍、三倍の備えが必要ですね。
◆西表島で考えられる自然災害
何といっても台風です。
台風の常襲地でもある沖縄で、さらに離島の西表島ともなれば停電、断水、通信の不通などの障害が起こると復旧までに多くの時間を要します。
さらに石垣島から来るフェリーの欠航が続くと食料などの日用品の調達もできなくなります。
しかし、この様な状態になったとしても台風に関して言えば基本的には何とかなります。
なぜなら西表島には毎年のようにいくつかの台風が接近あるいは直撃するので、島民ひとりひとりが訓練ではない実体験による台風対策を行ってきました。私たちは無意識のうちに台風対策のプロになったようですね。
一方、地震や津波となるとどうでしょう…。
台風については西表島から遠く離れたどこかで熱帯低気圧が発生すれば、いつ頃、どの位の強さの台風になるか予想できます。
しかし、突然発生する地震に関しては万全の備えとは程遠い状態です。実際のところ、この防災グッズが配布されるまで避難経路の確認以外は何も準備していませんでした。
◆今後の取り組み
夏の繁忙期、ツアー開催中に巨大地震発生。その後、津波警報が発令されフェリーが欠航!
こんな事態が起きてお客さまが帰宅できなくなったらどうするのか?
いつ起こるかもわからない非常事態を想定しての対策、準備、訓練を風車のスタッフ全員で取り組む必要があります。
備えあっても憂いあり。
人間が自然と闘っても勝てるはずはありません。非常時の備えはいくらやっても完璧ということはなさそうですね。
2015年も風車をどうぞよろしくお願いいたします 2015年1月1日
皆さま、明けましておめでとうございます。
昨年は多くのお客様へ西表島の魅力をお伝えすることができ、社員一同、笑顔で2014年を締めくくることができました。
これもひとえに風車を選んでくださったお客様、日頃からご支援・ご協力をいただいております皆様方のおかげです。誠にありがとうございました。
また、年明け元旦からも多くの観光客の方々とカヌーツアーを楽しむことができ、幸先の良い一年の始まりの日となりました。
年の始めに思うこと。 それは「感謝」の二文字です。
お客様の「笑顔」が、「ありがとう」の一言が私たち風車スタッフの原動力です。
2015年も数えきれないほどの “笑顔” と “ありがとう” がこの西表島から生まれるよう、エキサイティングでドラマチックなカヌーツアーをご提供してまいりたいと思います。
本年も西表島カヌーツアー風車をどうぞよろしくお願いいたします。
2015年1月1日 風車スタッフ一同
マリンレジャースタッフ講習会へ行ってきました! 2014年11月2日
みなさん、こんにちは!
沖縄県では、水難事故を防止するため「沖縄県水難事故の防止及び遊泳者等の安全の確保等に関する条例」いわゆる“水上安全条例”が制定されています。
◆安全なツアーを開催するための取り組み
風車のようにカヌーツアーを開催する事業所は警察署と沖縄県の公安員会に事業内容を届け出る必要があるのです。
そして、公安委員会から委託された沖縄マリンレジャーセイフティビューローという団体がマリンレジャー業者を対象とした講習会を年に一度開催します。その名も「マリンレジャースタッフ講習会」。
先日、その講習会が石垣島で開催されたので風車ももちろん参加してきました!
→ 沖縄マリンレジャーセイフティビューロー
(OMSB:通称「おむすび」)
◆何について勉強するの?
講習内容は大きくわけて2つあります。
- 水難事故の傾向と対策
- AEDを用いた救命救急の訓練
参加者は石垣島や西表島などでカヌーやダイビング、シュノーケルツアーを提供している観光のプロばかりなので、基本的には目新しいことを習うといった雰囲気ではありません。しかし、救命救急の訓練に関してだけは違います。チャンスがあれば何度でも繰り返し練習するのです。
この講習会では水難事故防止のための「再確認」を半日かけてじっくり受講してきました。
◆沖縄県における水難事故の特徴について
講習会では、シュノーケル中の事故が多いということが取り上げられていました。ただし、それら事故のほとんどはシュノーケル業者によってツアーの最中に起きてしまった事故ではなく、個人的にシュノーケルを楽しんでいた方たちによる事故のようです。
とはいえ、マリンレジャーを提供する側として最も気を付けるべき点は、初心者、子供、年配者、経験者などを問わず何があっても安全対策が行えるツアーを提供するという事に尽きると思います。
▼水難事故の傾向
▼水難事故の発生状況
◆察署にも行ってきました!
講習会の直前に八重山署へ行ってきました。悪い事をしたわけじゃないですよ~
(^-^; ネンノタメ..
風車は、水上安全条例に基づき安全対策に対し一定以上の基準を満たしている 安全対策優良事業所 として公安委員会から認定されています。その証である認定証を受け取りに警察署へ行ってきたのです。
年に一度は安全対策に関するチェックを第三者にしてもらうことで、少しでもツアーへの安全性が高まればと思い、毎年更新を続けています。
風車のカヌーツアーに「ぼっち席」 はありません! 2014年8月15日
みなさん、こんにちは!
いきなりですが「ぼっち席」を知っていますか?
最近、テレビなどでもチラホラと聞かれる言葉ですが…
◆「ぼっち席」 とは?
大学の食堂などで、相席を気にしなくてもいいように向かい側の席との間に顔の高さほどの仕切り板を立てた席を「ぼっち席」というそうです。この「ぼっち席」は増加傾向にあるとか。
→ ぼっち席について (Gigazineより)
◆8月後半から9月は大学生大集合
夏休み中、毎日のように元気な笑顔で賑わせてくれた小学生や未就学児のいるファミリーも、8月20日を過ぎる頃になるとカヌーツアーへの参加が少なくなってきます。
その代わりと言ってはなんですが、次に風車を盛り上げてくれるのが大学生です。大学の夏休みは羨ましいほど長いらしいですが、旅行に費やす日数は短めなのがここ数年の特徴です。
カヌーツアーへは4~10人位のグループで参加される学生さんが多いようですが、一人旅でのツアー参加ももちろんOK!大歓迎です!!
◆夏はまだまだ終わらない!大学生おすすめコース
お盆が過ぎると本土では秋の気配を少しずつ感じるようになりますが、西表島ではまだまだ暑い日が続きます。
9月中旬までは川の水温も高いので、滝に打たれたり滝つぼへ飛び込んで泳ぐなど、亜熱帯西表島ならではの川遊びが満喫できます。
●大学生おすすめコース
マングローブカヌー&キャニオニング体験ツアー
◆一人でも楽しめるの?
風車のカヌーツアーは西表島の大自然に寄り添って行います。仲間とワイワイガヤガヤ騒ぎながら楽しむレジャーとはちょっと違います。
風にそよぐ葉擦れの音や鳥のさえずり、パドルにはじける水の音など、大自然からの語り掛けに意識を集中してください。ガイドも決して大きな声は出しません。
▼雄大な亜熱帯ジャングルを流れる川
▼緑が鮮やかなズアカアオバト
▼パワースポット “ピナイサーラの滝”
人工物の全くないマングローブに囲まれた川へ漕ぎ出すと、一気に自分自身の世界へと入り込める乗り物がカヌーです。
都会の喧騒に包まれた生活を送っている方が西表島の大自然の中で物思いにふけりながらカヌーを漕ぐ…。それはそれは貴重な体験になることでしょう。
◆わくわくランチにぼっち席はありません!
マングローブカヌーやジャングルトレッキングで汗を流した後はガイドがわくわくランチを現地調理します。
風車のカヌーツアーに「ぼっち席」はありません。シートを広げて参加者のみなさんと一緒に食べます。
袖振り合うも多生の縁…。この時ばかりは皆でにぎやかなランチタイムにしましょう。ガイドの小話にもご期待ください!
◆一体感が生まれたら最後はみんなで記念撮影
朝、当店に集合した時は初対面の見知らぬ者同士でちょっと緊張し、カヌーを漕いでいる時は自分自身の世界に浸り、ジャングルトレッキングは暑くて暑くて精一杯…。
しかし、ゴールへ到着した達成感を共有したことで、わくわくランチが始まる頃から少しずつ参加者のみなさんに一体感が生まれます。こんな感動体験ができるのも西表島観光の醍醐味ですね。
全国各地から様々な年代、職業の方々が集まる西表島は素晴らしい出会いの島です。風車のカヌーツアーに「ぼっち席」はありませんよ!
西表島観光のついでに自由研究!? 2014年8月5日
みなさん、こんにちは!
今年の夏休みもたくさんの仲良しファミリーの皆さんと一緒にカヌーツアーを楽しんでいます。風車のスタッフ全員、ちびっこパワーとスマイルに元気をもらいながら西表島の川へ山へと毎日出かけます。
◆夏休みといえば…
ところで、皆さんは夏休みといえば何を思い浮かべますか?
私にとっての夏休みとは、海、川、プール、キャンプ、お祭り、花火、かき氷…。食べることや遊ぶことばかり連想してしまいます(汗)
ちなみに我が家では、今年の夏休みはプールとマンゴージュースにハマってます!
▼この夏のハマりもの-1
▼この夏のハマりもの-2
しかーし! 小学生のみんな、頭の片隅にある小さなモヤモヤが日増しに大きくなっていませんか?
そうです… 夏休みの宿題です!
特に頭を悩ます自由研究のテーマは決まりましたか?
◆西表島で思いっきり遊ぶ!それが自由研究?
この夏、パパとママから「西表島観光」という最高のプレゼントをもらったお子さまも多いと思います。
マングローブカヌー、ジャングルトレッキング、滝遊びなど、一日を通しての非日常な体験。ちびっこ達にとっては、見るもの聞くものすべてが新しい発見で溢れています。
そんな西表島で発見した 「 何か 」 を自由研究のテーマにしてみてはいかがですか?
▼例1) 西表島で発見した 「何か」
▼例2) 西表島で発見した 「何か」
▼例3) 西表島で発見した 「何か」
夏休み中にレポートにまとめれば、ただ単に西表島で思いっきり遊んだだけでなく、思いっきり勉強したことにもなります。
もしかしたら、パパやママ、私たちガイドにも気づかなかった「西表島のあるある」を教えてくれるかもしれませんよ!
◆ガイドも勉強中です
風車のガイドも、ここ西表島でカヌーガイドを続ける限り勉強、勉強の毎日です。もしもカヌーツアーの最中にお客様からの質問でわからないことがあったら、調べて後日お知らせすることもあります。
そして、小学生のみなさんが西表島のことをテーマに取り上げてくれるのなら全面的にサポートしたいと思います!
◆お問合せフォームからどうぞ
カヌーツアーに参加する前から自由研究のテーマが決まっている場合は、少しでも協力できる体制をとりたいので事前に内容をお知らせください。
また、自宅に帰ってからテーマが決まったとしても写真など提供できそうなものがあれば可能な限り協力します。風車の問合せフォームから遠慮なくご連絡ください!
→ お問合せフォーム
西表島の思い出…カヌーはもちろんガイドさんも! 2014年8月3日
みなさん、こんにちは!
先日、風車のカヌーツアーに参加されたお客様から「ガイドさんと一緒に写真が撮れなかったのが残念でした!」というご意見をいくつかいただきました。
◆ガイドさんも一緒に…って言われたい!
実際のところ、ガイドはツアー参加者の皆さんが西表島観光を楽しんでいるシーンを撮影するばかりで、もちろん、ツアー中に「自分撮り」することなんてありません。
ましてや、ガイドの方から「私も一緒に写っていいですか?」なんて、ちょっと照れくさくて言いにくいものです…
(*゚-゚*)ポッ
もし、よろしければ皆さんの方から「ガイドさんも一緒にどうぞ!」と声を掛けていただけると助かります!そして嬉しいです!!
◆ツアー写真プレゼント
風車ではカヌーツアーに参加されたお客様へツアー写真を無料でプレゼントしています。ご希望の方はツアー終了後にエアドロップもしくはLINEにてお渡ししますね!
西表島観光を最高の思い出に! 2014年8月1日
みなさん、こんにちは!
夏休みに入り連日大好評のマングローブカヌー&滝あそびいっぱいツアーですが、毎日たくさんのファミリーにご参加いただき誠にありがとうございます。
このツアーのコンセプトは “お子様が主役!”
主役のちびっこ達を盛り上げるためにガイドも毎日頑張っておりますが、やはりパパの頑張りがちびっこにとって一番嬉しいようです。
◆ある時はカメラマンとして…
ご家族の思い出を写真やビデオに残すのは、たいていパパの役割です。旅行中の最重要任務といっても過言ではないでしょう。
そこで、カヌーツアー中のカメラやビデオの取り扱いについての注意事項をお伝えします。
パパさん必見ですよ!
お客様から「ビデオカメラを持って行きたいけど防水バックに入れれば大丈夫?」とよく質問されます。
カメラは防水バックにいれたからもう大丈夫!と思いがちですが、カメラを水害によって破損するほとんどのケースは写真を撮るためにバックから出し入れするタイミングです。
慣れないカヌーの上でゴソゴソしているうちに自然とカヌーが漂い始めてマングローブへゆっくり突入…。慌ててパドルを持って軌道修正を試みるけど、その一瞬の隙にカメラを川へボチャン!!
( ゚Д゚;;)
本当に一瞬の出来事ですが、一生の後悔につながりかねない大事件です!
ご家族の大切な思い出を西表島のマングローブの川に沈めないよう、カメラを使用する時はバックから出して再びバックにしまうまで細心の注意を払ってくださいね。
尚、ビデオカメラやデジタルカメラなどを持ってツアーへ行く場合は、お客様による自己管理、自己責任でお願いします。
◆ある時はポーターとして…
ご家族のドリンクやタオルなど、細かい荷物を持ち歩くのもパパの仕事。そして、ジャングルトレッキングは基本的にはお子様が「自力」で歩くことになります。
パパがしてくれる、ちょっとしたサポート…例えば、大きな岩場を乗り越えたり滑りやすいポイントを歩く時、パパの大きな優しい手が差し伸べられるだけでお子様は安心してツアーを楽しむことができます。
たまに子供の目線でジャングルを見上げてください。大人にとっては何てことのない石や植物が、子供の目にはダイナミックな光景に映っているはずですよ!
◆ある時はけん引したり…
4人家族の場合、ママとお兄ちゃん(お姉ちゃん)、パパと弟(妹)という組み合わせでカヌーに乗ってもらうパターンが多いです。しかし、風が強い日はママチームのカヌーは漕いでも漕いでもなかなか前に進まない…なんてことがあるのです。
そんな時、やっぱり頼りになるのはパパ!
パパの乗ったカヌーにロープを連結してママチームのカヌーを引っ張ります。
パパの偉大さ逞しさが最高に演出されるシーンです。一家の大黒柱の凄さをウーンと見せつけましょう!
◆だからパパはすごいんだ!
カヌーツアーでは一日を通してパパの奮闘ぶりが際立ちます。会社で働くパパの姿を知らないちびっこや奥さんへアピールするには最高のステージです!
し、しかし…!!
悲しいかな、ちびっこ達はパパの頑張りはほとんど見てくれません。ママなら話は別なんですけどね…(泣
とにかく子供は夢中でカヌーを漕ぎ、滝つぼではいつまでも泳ぎ、ジャングルトレッキングはマイペース。体いっぱい遊んで帰りのカヌーでは寝ちゃう子が続出です。
◆夜のビールは格別です
仕事とは違う心地よい疲労感が残った体に夜のビールが染み渡ります。言うまでもない格別な美味しさに、いつもよりも一杯多めに飲んでしまうかもしれませんね!
ヨナグニサン 2014年6月10日
みなさん、こんにちは!
先日、ツアー中にヨナグニサンという蛾(ガ)を見つけました。残念ながらすでに死んでいましたが、西表島で暮らしていてもなかなか見かけることのできない貴重な生物です。
◆日本最大、世界最大級の蛾
ヨナグニサンは日本最大、世界でも最大級の大きさの蛾で、ゴジラに出てくるモスラのモデルにもなったともいわれています。
日本最西端の与那国島で発見されたことから「ヨナグニサン」という名前になったそうです。日本では与那国島、西表島、石垣島にのみ生息し、沖縄県指定天然記念物でもあります。
◆アヤミハビル
与那国島には、ヨナグニサンの生態を映像やパネルなどを使って詳しく紹介してくれる「アヤミハビル館」という施設があります。
私も一度だけ行ったことがありますが、館内には生きたヨナグニサンが飼育されていたり与那国島の昆虫標本もたくさんあって、与那国島の自然に興味がある方には欠かせない観光スポットです。
ちなみに、与那国島ではヨナグニサンの事を方言で「アヤミハビル」と呼ぶそうです。
◆極限まで進化したヨナグニサン
ヨナグニサンは進化の過程において口が退化した生き物です。成虫になってからは食事を一切せず、寿命も一週間ほどしかないので生きている姿を見る機会はなかなかありません。
以前、真夏の夜に家族でドライブをしていたら、かなり衰弱したヨナグニサンが空から落ちてきました。噛んだり、刺したりするわけではないのですが、あまりの大きさに皆ビビッてしまい遠巻きに眺めるばかり…。
◆最後の大仕事
道端に落ちたままのヨナグニサン。体幅は約15センチ、大人の手のひら程の大きさがあります。
しばらく経っても再び飛び立てる様子ではなさそうなので、そっと車に乗せそのまま家路につきました。しかし、家に到着する頃には、かわいそうに息絶えてしまったのです。
手元にヨナグニサンがいる機会なんて滅多に無いのでじっくり観察していると、傍らに何やら小さなプツプツがたくさん落ちていました。
そうです、ヨナグニサンの卵です!
残りわずかな力を振りしぼって数十個の卵を産んでいたのです。
最後の大仕事をしっかり成し遂げたお母さんの姿に、同じ母親として感動したと同時になんとも切ない気分にさせられました(涙
◆何日経ったでしょうか…
生物に詳しい方にお聞きしたところ、ヨナグニサンの赤ちゃんはアカギの葉っぱが大好物だそうです。さっそく裏山に生えているアカギの大木から美味しそうな若葉をたくさん採って、卵の周りに置いてみました。
何日経ったでしょうか…。しばらく観察を続けていると、なんと可愛らしい幼虫が卵から孵って(かえって)いるではありませんか!
◆食べて、食べて、また食べて!
無事卵から孵った幼虫たちはムシャムシャ葉っぱを食べ続け、日毎にどんどん大きくなっていくのが分かります。とにかくアカギの若葉を食べまくるのですが、その若葉を調達するのが大変なくらいの食欲です。
大きくなるにつれ体は粉砂糖を振りかけた毛虫のようになり、そのままクリスマスケーキに飾りたいぐらいです。
しかし、こんなに真っ白だと自然界では目立ちすぎ?鳥などに一発で見つかって、かえって危険じゃないのかな…と心配になります。
来る日も来る日もひたすら食べ続けます。食欲旺盛な姿はずっと見ていても飽きません。
◆別れの時
毎日観察を続けていると当然わが子のように愛着もわきます。
いっそ羽化しても飼い続けたかったのですが、この子達が暮らす場所はやはり西表島の大自然です。ある程度大きくなったので自然へ返すべきと思いアカギの木に放してあげました。
生存競争の厳しい大自然を生き延び、立派な羽を広げて大空を舞いますように…。と親心ながらに祈ることしかできない別れの日でした。
ホームページをリニューアルいたしました 2014年6月6日
みなさん、こんにちは!
本日は風車より嬉しい報告があります!
このたび風車のホームページを全面リニューアルいたしました。構想から完成まで約1年半かかり、それはそれは長い道のりでした。
◆オフシーズンは勉強、勉強、また勉強!
2012年と2013年の9月から12月まで商工会主催のセミナーに参加する機会がありました。そこで、株式会社グリーゼのこみやまたみこ先生との貴重な出会いがあり、完全リニューアルの構想が生まれました。
→ 株式会社グリーゼ
セミナーでは、それはそれは沢山の事を学ばせてもらいましたが、すべてに共通するのは 【誰に】 【何を】 伝えるかということ。
これって一見、当たり前のように思えますが、自分のお店(自分自身)を客観的に見つめることにより、今までの漠然とした仕事ぶりに気づかされたのです。
気づくと同時に、先の見えないトンネルに入り込んだ気持ちになりました。
一体何から手を付けたらよいのか、何のためにこの仕事をしているのか、うちの弱点は何なのか…。数え上げたらキリがありません。ならば目に見える形で整理する必要があるので、すべての課題を解決するための工程表を作成しました。
◆絵に描いた餅にならぬように
ありがたいことに、セミナー最終日にはその工程表に対し「最優秀賞」という評価をいただきました。毎日毎晩、煮詰めに煮詰めて考え抜いた内容だったので俄然やる気が出てきました。
そして、絵に描いた餅にならぬよう、その工程表に書かれた内容通りにひとつずつ実行していきましたが、いざやってみると問題点も浮かび上がってきたのです。それは何かというと…。
◆Works結さんとの出会い
明らかに避けられない問題点。それは、新しいホームページでは伝えたい内容が飛躍的に増え、今までのように風車のスタッフだけでの制作には時間と能力が不足しているということでした。
さて、どうしたものか…時間をかけてでも自分たちで出来る範囲のものを作り上げるか、それとも初めての試みだけど専門業者へ委託するか…。
セミナー仲間のアドバイスも受けながら悩みに悩んだ末、信頼できる方からのご紹介で石垣島のホームページ制作会社の「Works結」さんにお願いすることにしました。
→ Works結
◆作りものではない “生の声” をお届けしたい!
プロにお願いしてからはリニューアルが一気に現実味を帯び、構想に磨きがかかっていきました。
Works結さんには実際に西表島まで来てもらい、お客様の立場になって風車のツアーに参加していただきました。
今回のリニューアルにあたり、何があってもこれだけは決して妥協できないという理念がありました。それは 作りものではない “生の声” をお届けする という決心です。
ツアーに参加していただいたお客様にアンケートを実施したり、感想ハガキやメールを送っていただいたり、2年以上の歳月をかけたくさんの「生の声」を集めました。
まだ見ぬ西表島に対する想像力を膨らませていただき、風車のホームページに出会った瞬間から旅が始まるサイトにしたい。その想いが形となり、たくさんのお客様やご支援いただいた仲間のおかげで完成した風車のホームページです。
たくさんの方にお時間の許す限りここに滞在していただけたら幸いです。
育児休暇について 2014年4月24日
みなさん、こんにちは!
唐突ですが、本日は「育児休暇」についてのお話です。
◆手続きに必要なもの
実は先日、風車のスタッフが育児休暇から復帰しました。というわけで、石垣島のハローワークで「育児休業給付金」の申請手続きをしてきました。
<育児休暇取得者 >
母子手帳のコピー(出産日や住所の確認)
本人名義の通帳のコピー(振込先の確認)
印鑑
<事業主(雇い主)>
賃金台帳
出勤簿かタイムカード
会社の印鑑
◆誰が手続きするの?
てっきり育児休暇中のスタッフが自分で手続きするものと思っていましたが、どうやら違っていたようです。
まずは事業主がハローワークへ行き「受給資格確認の手続き」をする必要があります。と同時に支給申請も一緒にできるので、この手続きの為だけにスタッフがわざわざ船に乗って石垣島のハローワーク―へ出向く必要はありませんでした。
◆支給はいつまで?
赤ちゃんが一歳になるまで育児休暇を取得した場合は給付金が出るそうです。場合によっては1歳6ヵ月まで延長も可能だそうです。
たとえば、西表島の保育所は2歳にならないと利用できないので、そのような事情をハローワークに相談すれば延長できるかもしれません。
実際のところ、もらえる金額は以下のように計算します。
休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 40%
※ただし当分の間は50%
◆社会保険の優遇措置あり!
育児休業期間中は社会保険(厚生年金、健康保険)の保険料が免除されます。家計の収入が減る期間なので、この優遇措置は非常に助かりますね。
いろいろ調べてみるとハローワークでの給付金手続きも面倒ですが、それ以上に労使間での休業調整の方が大変らしいという印象を受けました。
今回、たまたま育児休業期間がオフシーズンに重なっていたので特に問題はありませんでしたが、これが西表島が一番賑わう夏の繁忙期だったらどうなっていたか…。当社にとって今後の課題です。