西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 風車は沖縄県公安委員会指定の安全対策優良事業所です 2014年3月19日


みなさん、こんにちは!

今日の西表島は晴れ、気温25℃と気持ちの良い「夏日」でした。すでに海開きも終わり、いよいよ一年で一番過ごしやすい「うりずん」の季節へ突入します。これからは海へ山へと出かける方が多くなります。

◆うりずんの風の季節です

大人も子供も楽しい外遊びですが、楽しい一日を楽しく終えるためには「安全」にも気をつけなくてはなりません。

海や川へ入る時はライフジャケットを着て滑りにくいシューズを履く。熱中症予防のため帽子をかぶって水分補給をこまめに行う。
こんなの当たり前と思われるでしょうが、意外にこのような準備を怠ったまま海や川へ入る方が多いのも現実です。

さて、前置きが長くなりましたが、今日は風車がカヌーツアーを開催するにあたり一番気をつけている「安全対策」について少しお話しします。

沖縄県でカヌーツアーを開催しているお店は、以下の条例に基づき沖縄県警と公安委員会に事業届を提出しなくてはなりません。

現状ではカヌーツアーを提供するお店は「許認可業種」ではありません。ある程度の書類を整えて提出すれば受理され営業が可能になります

◆「マル優」事業所とは

この条例の中で、沖縄県公安委員会が安全対策基準が十分に満たされていると認めた海水浴場、潜水業、 プレジャーボート提供業者及びマリーナ業などの事業者を「安全対策優良海域レジャー提供業者」いわゆる「マル優」事業者として指定します。ちょっと難しいかな?
ちなみにカヌーツアーは「プレジャーボート提供業」に分類されます。

風車も「マル優」事業所としてカヌーツアーを開催してます。
マル優の指定を受けるために平成21年から取り組みを開始し、同年5月29日に「安全対策優良事業者指定通知書」の交付を受けました。それ以降は年に一度の立ち入り審査を経て「マル優」事業所として継続認定されています。

◆風車の「安全」に対するポリシー

ここで風車のツアースタイル、いわゆるポリシーを紹介します。

ツアー当日の朝、ホテルや港へお客様をお迎えに行きます。そして、その後はフィールドへ直行せず、まずは風車のショップへ来ていただきます。
ショップへお連れすることにより、他のお店に比べると出発時間は少し遅めになりますが、ここが風車の「こだわり」なんです!

ショップで腰を据えて一呼吸置くことにより「ツアー中の安全に対する意識づけ」や「ゆとりある準備」を行うことができ、その他にも以下のようなメリットがあります。

  • ショップ内には当日の天気予報、ツアーに関する注意事項や緊急時の連絡体制などを掲示。ご案内する担当ガイドとの情報共有や事前コミュニケーションが図れます。
  • 貴重品を専用ロッカーに保管していただくことにより、フィールドにおける大切な荷物の紛失、盗難を防ぎます。
  • お客様の体調チェックを行います。特に石垣島から来られた方は船酔いしている場合もあるので、少し休憩してから出発します。

尚、ツアー出発前に体調不良を訴えられた方や担当ガイドがツアーへの参加は困難であると判断した方はツアーをキャンセルしていただく場合もありますのでご了承ください。

◆衛星携帯を携帯することも

ガイドは緊急時にショップスタッフと連絡が取れるように携帯電話を携帯しているのですが、西表島のジャングルでは圏外の地域が多いのが実情です。緊急時に素早い連絡が取れないフィールドへ行く場合は、携帯電話の他に衛星携帯も持って行きます。こうする事により、緊急時の連絡体制への死角を無くしています。

◆風車のガイドは「救急法」「水上安全法の講習会」を継続して受講

これらの講習会は期限付きの認定制度なので定期的に受講する必要があります。

◆安全に対する取り組みに終わりなし!

ガイドは一日の終わりに日報を記入し、その日の出来事や問題点にちて情報共有します。お客様からいただいたご意見も、毎日の朝礼と終礼で取り上げ、改善できる点から取り組んでいます。

 ツアー終了後のひとコマ 2014年3月14日


みなさんこんにちは!
本日は風車の裏方のお仕事についてのお話です。

◆ツアー当日の業務について

当店は西表島の大自然をカヌーとトレッキングでご案内するのが仕事ですが、その他の業務も様々あります。その中でもツアー当日の業務について言うと、おおまかに3部構成となってます。

1. ツアーの準備 ~ お客様のお迎え
2. ツアー開催
3. お客様お送り ~ 明日の準備

今日は普段お客様にはお見せすることのないツアー終了後のひとコマについてご紹介します。

ツアーが終わり、お客様を港やホテルへお送りするわけですが、朝から夕方まで一緒にカヌーとトレッキングを楽しむと、それはそれは名残惜しいお別れとなります。
別れ際に「また来ますね!」と言っていただくと「よし!またがんばろう!」と元気復活です。そして、その元気エネルギーで始まるのが3部構成の最終段階「明日の準備」です。

◆とにかく洗う!洗う!洗う!

明日の準備のほとんどを占めるのが、ツアー中に使用した大量のアイテムをすべてきれいに洗うことです。ライフジャケット(PFD)、パドル、レンタルシューズ、リュック、カッパ、ビニールシート、食器、送迎車、などなど…。

使用した物をきれいにすることは、次のお客様を迎えるための準備の始まりでもあります。

暑い夏も寒い冬もひたすらゴシゴシ洗います。

きれいにしたら乾かして明日のお客様に備えます。

◆故障がないかチェック!

汚れたものをきれいにするのは当然として、今日使った物が明日も同じように使えるのかをチェックするのも大切な仕事です。

ツアー中に使用するアイテムのほとんどは、どんなに丁寧に扱っても、使用頻度と強い紫外線、高温多湿の環境、そして潮風などによる悪影響で傷むスピードは半端ではありません。
そのため、特にお客様に使ってもらうレンタル品に関してはより厳しいチェックをしなくてはなりません。

洗いながら干しながら…故障がないかチェックします。

ツアー終了後の片づけに約2時間、そして次の日の段取りに約1時間。計3時間の長丁場ですが、毎日ひたすらこの作業を繰り返します。

◆旅を楽しく安全に演出するパートナー!

ツアー開始前、お客様には申込用紙へ記入していただいたり、無料のレンタル品をお渡しします。

シューズ、リュック、ライフジャケット、コースによってはヘルメット、天気によっては雨カッパなど。その際、もし破損しているアイテムがあったら早目に担当ガイドにお知らせください。

いくらレンタル品が無料だからといって、ボロボロの物をお貸しするわけにはきません。
風車が用意するアイテムはツアー中の安全を守る大切なパートナーです。良いパートナーであることを確認の上ご利用くださいね。

 風車の三枚肉 2014年2月17日


みなさん、こんにちは!
今日は風車特製わくわくランチでお出ししている沖縄ソバの具「三枚肉」(さんまいにく)についてのお話です。

◆お肉が三枚で三枚肉?

いえいえ、そうではありません。沖縄では豚のばら肉のことを「三枚肉」と呼んでいます。正確には皮付きばら肉です。そして軟骨や骨付きばら肉の場合は「ソーキ」と言います。

風車では三枚肉の煮込みをソバの具として使ってます。使用するのは皮なしのばら肉です。
皮付きのほうが沖縄らしいのですが、うっすら毛が生えていたりするのでお客様によっては (×_×;)ムムッ!と感じる方もいらっしゃるので皮なしなんです。

◆風車特製、三枚肉のつくり方

まずは下茹でです。
お肉は1キロの豚バラ肉ブロックを使用します。

大きな寸胴を2つ並べ、たっぷりの水に三枚肉を入れます。1つの寸胴で3キロの三枚肉を仕込みます。

沸騰したらていねいにアクをすくいながら約40分じっくり火を通します。

茹で上がった三枚肉を鍋から取り出し流水できれいに洗います。この時、お肉はアツアツの塊なので火傷に注意が必要です。

きれいに洗ったら10センチ位のブロックにブツブツ切り分けます。実はこの時ちょっとだけ快感です。切り分けておくことにより余分な血を出したり早く冷ますことができます。

次に、煮込み汁となる出汁を作ります。醤油、泡盛、黒糖、水を風車伝統の割合で調合し、圧力鍋の中で混ぜておきます。分量はその時の三枚肉の量によって加減します。

沖縄らしい調味料だと思いませんか?

三枚肉のブロックが冷めたら一口サイズに切り分けます。後に圧力鍋で煮込むのですが、その際に煮崩れしないよう絶妙な大きさに切らなければなりません。

煮崩れを恐れるあまり分厚く切るスタッフもいますが、お客様にとってはラッキーですね。

すべて切り終えたら2台の圧力鍋で一気に煮込みます。鍋に圧がかかりシュッシュッと鳴りだしたら家の外まで美味しそうな香りが漂います。

このあたりでちょうど11時頃。今日のランチは三枚肉たっぷりのソバにしよう!と決めます。

圧力鍋の火を止め、圧が下がり切るまで約15分。いよいよ完成です!

黒糖を使うことにより、まろやかな味わいと美しいあめ色に仕上がった三枚肉たちが「美味しいわよ~♪」と自慢げに輝いてます!と私には思えてなりません。

精一杯つまみ食いを我慢します…

粗熱が取れたら一人前ずつラッピングします。

いかがですか?

ここまで手を掛けなくても市販の三枚肉を使えば楽でいいのに、と思われる方もおられるかと思います。

しかし、遠路はるばる西表島へ遊びにいらして、そのうえ風車を選んでくださったお客様のために、少しでも手間ひまかけたサービスをしたいとの気持ちから自家製三枚肉にこだわり続けています。

現在、この三枚肉のせ沖縄そばを提供しているのは「わくわくランチ」付きのコースのみです。

大自然の中で食べるアツアツの沖縄そば。お口の中でホロリとくずれる柔らか三枚肉はおかげさまで好評いただいてます。

ぜひとも一度ご賞味あれ!

 風車のレンタルシューズについて(2014年1月現在) 2014年1月12日


※ご注意※
こちらの記事は2014年1月現在のものです。
最新の情報(2019年3月現在)につきましてはこちらをご覧ください。

◆ビーチサンダルでのご来店OK!

風車では、ツアー中に使用する専用シューズ(18~32cm)を無料でお貸ししてます。事前予約はいりません。当店までビーチサンダルで来られても大丈夫ですよ。

ツアー当日の朝にシューズのフィッティングを行います。カヌーをしている時もトレッキングをしている時も履き続けるシューズなので、少しでも足の負担を少なくするため時間をかけて最適なサイズを選んでください。

◆こだわりのフェルト底シューズ

シューズは靴底がフェルト生地になっている「沢歩き」用のものです。

ツアー中は川沿いの岩場を歩くことが多く、大変滑りやすくなってます。ゴム底のシューズでは滑って転ぶ危険性が高いので、あまりお勧めできません。さらに、川の中をジャブジャブ歩くこともあるので膝くらいまで濡れると思って間違いないでしょう。

当店のレンタルシューズは濡れても汚れてもよい、川の中を歩くためのシューズなので何の心配もなくツアーに参加できます。

基本的にはモンベル社製のシューズをご利用ください(22~29cmの場合)。
このシューズの特徴は、内部が足袋のように親指と人差し指の間に「しきり」があることです。それにより着用時のフィット感が高まり、ピナイサーラの滝(滝うえ&滝つぼ)コースに代表されるトレッキング時間の長いフィールドで歩き続けても疲れにくいのが長所です。

その他には、シーピープル社製のフェルトシューズをお貸しすることもあります。こちらのシューズはモンベル社製には無いサイズ展開があり、特にお子様用の18㎝は好評です。尚、18㎝未満のサイズを希望される場合はご相談ください。

お客様自身で準備されたシューズを履きたい場合は、事前に担当ガイドへご相談ください。ツアー中に想定されることを可能な限りお話ししましょう。

 大好評! 風車のおにぎり 2014年1月5日


※2019年よりおにぎりの提供は廃止しました

◆風車特製おにぎりのヒ・ミ・ツ!

風車のツアーに参加されたお客様から 「おにぎりが美味しかったよ~!」とお褒めの言葉をたくさんいただきます。スタッフ一同その一言が元気の源なのです!

◆風車厳選こだわりの具!

風車のおにぎりはガイド自らが心をこめて握ります。このおにぎりを作るため、繁忙期は朝6時前から準備にとりかかります。

お米は可能な限り西表島で収穫されたものを農家の方から直接仕入れています。
白米に黒紫米(こくしまい)を少し混ぜ、もちもちした食感が食欲をそそります。もちろん黒紫米も西表島産を使用。季節によって使用する塩の量を調節し、お客様の体調管理にも努めています。
ほどよい塩加減のおにぎりを食べることでツアー後半もばてずに楽しめます。

梅干しは紀州産のはちみつ漬けを厳選し、種は一つずつ取り除いて握ります。少し甘味のある梅干しなのでお子様にも好評です。

◆お客様の口に入るまで慎重に運びます

ツアー中はランチポイントまでガイドがおにぎりを運びます。心を込めて握ったおにぎりが崩れないよう、カヌーを漕いでいる時も山を登っている時も慎重に運びます。

おにぎりを作るには多少の時間と手間がかかります。しかし、お客様にガイド手作りのものを提供したいので今日も炊き立てのご飯をひたすら握ります。

ちなみに「ピナイサーラの滝&由布島」コースに代表されるような、ランチが「軽食」となっているコースのおにぎりの中身は「梅干し」と「油みそ」です。「油みそ」のお話はまた次の機会に…。

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