<風車ブログ> カテゴリーの記事
日本最南端の読者? 2014年6月18日
みなさん、こんにちは!
風車では約3年前から「朝日小学生新聞」を購読しています。
夏休みや春休みに多くのファミリーがカヌーツアーに参加されるので、小学生のお子様に少しでも分かり易いガイドをするため、この新聞からたくさんのヒントをもらっています。
◆朝日小学生新聞とは?
皆さんは「小学生新聞」と聞くとどんな印象を受けますか?
「小学生が読むための新聞」であるのは間違いないのですが、それを大人が毎日読むとどうなるのでしょうか?
実際に毎日読んでいる私の感想として、小学生新聞はかなり勉強になります!
全般的にやさしい言葉で表現するよう気を遣いながら記事にしてくれているので、時事問題についてもとても解釈し易く、大人が「今さら他人に聞けない」ような話題を解きほぐしてくれています。
◆配達してくれるの?
ここで西表島の新聞配達事情について説明します。
石垣島に拠点を置く地元の新聞社「八重山毎日新聞」では、朝一番の西表島行の定期船に新聞を乗せ、西表島の港に着いたら担当の方がすぐに受け取り島内の読者に配達してくれます。どこの集落から配達されるのか分かりませんが、風車のある船浦集落は午前9時頃に配達されることが多いです。
しかし、朝日小学生新聞に関しては事情が違います。
まず、新聞が販売される日の朝に沖縄本島から石垣島へ飛行機で運ばれてきます。そして、次の日の朝になってからようやく西表島へ定期船で運ばれてくるのです。
そうです。一日遅れの新聞なんです。
八重山毎日新聞の場合は島内に配達業の方がいるので自宅のポストまで配達してくれますが、朝日小学生新聞は港まで自分で取りに行かないとならないのです。
上原港にある安栄観光のチケット売り場で一時的に預かってもらえるのですが、新聞が折れ曲がったり風で飛ばないようにダンボールの入ったビニールで丁寧に梱包されています。
これは朝日小学生新聞に限った話ではありません。以前、読売新聞を購読した事もありましたが、その時も同じように一日遅れでの到着でした。
西表島で朝日小学生新聞を購読しているのは風車だけです。西表島の南にある波照間島に読者がいなければ風車が「日本最南端の朝日小学生新聞の読者」になります。小学生じゃなくてオジサンですが…。
◆味のあるレトロなお支払い
朝日小学生新聞は数カ月購読を続けると、忘れた頃に新聞と一緒に請求書が届きます。
請求書といってもメモ用紙に手書きで明細が書かれただけのもので、それを持って郵便局へ行って送金をします。しかも5ヶ月分まとめての請求!決して支払いが滞っている訳ではありませんよ~(^-^;
◆ゆっくり、じっくり新聞を読む楽しさ
いまやネット社会のおかげで日本の果ての西表島にいても、全国紙がその日の朝に読める時代になりました。しかし、たくさんの方々の協力による「たすきリレー」で届く一日遅れの新聞もなかなか良いものですよ。
長い時間と距離を経てようやく届いた新聞なので、おのずとじっくり時間をかけて読みたくなります。
特に朝日小学生新聞は子供向けの新聞なので「ニュースをいち早く詳細に伝える」といったノリではありません。最近話題の出来事を「簡単に、分かりやすく」教えてくれる記事が中心なので、1日や2日後に読んでもまったく気にならないのです。
そういう意味ではへき地向けの新聞かもしれないですね。
カヌーツアーに関するプチ情報 2014年6月17日
みなさん、こんにちは!
本日はカヌーツアーに関するちょっとした、本当にちょっとしたお話をさせていただきます。
◆カヌーツアーなのに昼寝?
ツアーでは朝からカヌーとトレッキングでしっかり身体を動かしたら、お楽しみのランチタイムで休憩に入ります。
ガイドから西表島の暮らしぶりや観光情報を仕入れたり、仲良くなったお客様同士で写真撮影をしたり、中には昼寝をされる方もいらしゃいます。
ジャングルシエスタ(?)とでも言いましょうか…なんて贅沢なんでしょうね!
◆トイレって…?
よくお客様から「ツアー中にトイレはありますか?」と質問を受けますが、フィールドへ出発してからは施設としてのトイレはありません。
もしツアー中に「うーん、トイレ行きたいなぁ…」と感じたら、ガイドにこっそり教えてくださいね。トイレができそうな場所をご案内します。ただし、ティッシュペーパーなどはビニール袋に入れて必ずお持ち帰りください。
◆着替えを持っていくのがお勧めです!
私たちガイドは重たい荷物を背負い、西表島の自然について解説しながら山を登るので夏場は大量の汗をかきます。それが毎日のように続くと、いくら暑さに慣れているガイドでさえも「あせも」ができてしまいます。あせもは経験したことのある人にしか分からない辛さがありますよね。
普段、風車のガイドがあせも予防として気を付けていることがあります。それは、何と言ってもこまめな「着替え」です。
ツアーの休憩中に乾いたシャツへ着替えるだけであせも予防になり、また気分転換にもなるのです。そして、ツアーが終わる頃には再び汗ビッショリになっているので、シャワーを浴びてからもう一度着替えます。これからの季節、ツアーへ参加されるお客様には着替えのシャツを2枚お持ちいただくことをお勧めします。
ちなみに、私自身はツアー中に2回着替えます。内勤の日は時間さえあれば一日に2度も3度もシャワーを浴びるのであせも知らずですよ!
◆生水は飲まないで!
西表島の自然水には生活排水は混ざっていませんが、水温が高く、川の上流ではところどころが流れの無い「とろ場」になっています。
ジャングルにはイノシシやイリオモテヤマネコなどの野生生物がたくさん生息しています。それらの排泄物が川の水に混ざっている場合もありますので、いくらきれいな西表島の水でも「生水」を飲むことはお止めくださいね。
ツアー中はガイドが飲める水を携帯していますので、もし必要であればガイドにご相談ください。本当はビールでも飲みたいところですが…それはツアーが終わるまで我慢してくださいね!
ヨナグニサン 2014年6月10日
みなさん、こんにちは!
先日、ツアー中にヨナグニサンという蛾(ガ)を見つけました。残念ながらすでに死んでいましたが、西表島で暮らしていてもなかなか見かけることのできない貴重な生物です。
◆日本最大、世界最大級の蛾
ヨナグニサンは日本最大、世界でも最大級の大きさの蛾で、ゴジラに出てくるモスラのモデルにもなったともいわれています。
日本最西端の与那国島で発見されたことから「ヨナグニサン」という名前になったそうです。日本では与那国島、西表島、石垣島にのみ生息し、沖縄県指定天然記念物でもあります。
◆アヤミハビル
与那国島には、ヨナグニサンの生態を映像やパネルなどを使って詳しく紹介してくれる「アヤミハビル館」という施設があります。
私も一度だけ行ったことがありますが、館内には生きたヨナグニサンが飼育されていたり与那国島の昆虫標本もたくさんあって、与那国島の自然に興味がある方には欠かせない観光スポットです。
ちなみに、与那国島ではヨナグニサンの事を方言で「アヤミハビル」と呼ぶそうです。
◆極限まで進化したヨナグニサン
ヨナグニサンは進化の過程において口が退化した生き物です。成虫になってからは食事を一切せず、寿命も一週間ほどしかないので生きている姿を見る機会はなかなかありません。
以前、真夏の夜に家族でドライブをしていたら、かなり衰弱したヨナグニサンが空から落ちてきました。噛んだり、刺したりするわけではないのですが、あまりの大きさに皆ビビッてしまい遠巻きに眺めるばかり…。
◆最後の大仕事
道端に落ちたままのヨナグニサン。体幅は約15センチ、大人の手のひら程の大きさがあります。
しばらく経っても再び飛び立てる様子ではなさそうなので、そっと車に乗せそのまま家路につきました。しかし、家に到着する頃には、かわいそうに息絶えてしまったのです。
手元にヨナグニサンがいる機会なんて滅多に無いのでじっくり観察していると、傍らに何やら小さなプツプツがたくさん落ちていました。
そうです、ヨナグニサンの卵です!
残りわずかな力を振りしぼって数十個の卵を産んでいたのです。
最後の大仕事をしっかり成し遂げたお母さんの姿に、同じ母親として感動したと同時になんとも切ない気分にさせられました(涙
◆何日経ったでしょうか…
生物に詳しい方にお聞きしたところ、ヨナグニサンの赤ちゃんはアカギの葉っぱが大好物だそうです。さっそく裏山に生えているアカギの大木から美味しそうな若葉をたくさん採って、卵の周りに置いてみました。
何日経ったでしょうか…。しばらく観察を続けていると、なんと可愛らしい幼虫が卵から孵って(かえって)いるではありませんか!
◆食べて、食べて、また食べて!
無事卵から孵った幼虫たちはムシャムシャ葉っぱを食べ続け、日毎にどんどん大きくなっていくのが分かります。とにかくアカギの若葉を食べまくるのですが、その若葉を調達するのが大変なくらいの食欲です。
大きくなるにつれ体は粉砂糖を振りかけた毛虫のようになり、そのままクリスマスケーキに飾りたいぐらいです。
しかし、こんなに真っ白だと自然界では目立ちすぎ?鳥などに一発で見つかって、かえって危険じゃないのかな…と心配になります。
来る日も来る日もひたすら食べ続けます。食欲旺盛な姿はずっと見ていても飽きません。
◆別れの時
毎日観察を続けていると当然わが子のように愛着もわきます。
いっそ羽化しても飼い続けたかったのですが、この子達が暮らす場所はやはり西表島の大自然です。ある程度大きくなったので自然へ返すべきと思いアカギの木に放してあげました。
生存競争の厳しい大自然を生き延び、立派な羽を広げて大空を舞いますように…。と親心ながらに祈ることしかできない別れの日でした。
野生生物との出会いが豊富な季節です! 2014年6月9日
みなさん、こんにちは!
一番人気のピナイサーラの滝(滝つぼ&滝上)コースでは、マングローブでのカヌー体験はもちろん、ジャングルトレッキングが他のコースに比べて長めに楽しめるのが特徴です。
◆亜熱帯ジャングルに行こう!
梅雨明け間近の西表島ですが、暑さはとっくに真夏モードです。ジャングルの中はとりわけ蒸し暑く、まさにサウナ状態。ところが、人間には参ってしまうこの暑さですが、野生の生き物たちにとっては過ごしやすい気候のようです。
◆なにやらジャングルが活気づいてるってホント?
人間界で「今日はムシムシするね~」とか「あっついねぇー!」なんて会話が飛び交う日は、ジャングルに住む生き物たちは特に活発に動き回っていることでしょう。
そして、そんな日にカヌーツアーへ出かけるとたくさんの出会いが生まれます。
▼上手に作られたヒヨドリの巣とたまご
▼ベニホシカミキリ
▼リュウキュウアカショウビン
◆大自然の一部になってみよう!
カヌーツアーが開始すると、しばらくの間はあまり生き物が見つけれないかもしれません。しかし、徐々に西表島の自然に目が慣れてくると、ひっそり擬態している生き物までわかるようになります。
一見同じように見えるマングローブや砂地をチョコチョコと動き回るカニたちにもいくつかの種類があります。
生き物たちの見分けができるようになったら、あなたも亜熱帯ジャングルの一員になった証拠です。
ジャングルトレッキングで一息つきたくなったら周囲をじっくり観察してみてください。そんなあなたをジーっと見つめるジャングルの住人がきっといるはずですよ。
夏休みのご予定はもうお決まりですか? 2014年6月8日
三井住友銀行
ただいま風車では夏休み期間中のカヌーツアーのご予約を承っていますが、7月19~21日、8月9~17日に関しては、すでに定員に達し受付を終了しているコースもあります。
日程がお決まりになりましたらお早目のご予約をお願いします。
◆暑ければ、暑いほど楽しい?
西表島の夏は暑いです。とにかく暑いんです!
というより、すでにゴールデンウィーク頃から毎晩クーラーのお世話になっていますが、7月と8月に関しては日差しの強さが違います。気温だけ見ると32℃前後ですが、とにかく太陽が近づいたなぁ…と実感できるほどの暑さです。
都会の夏の暑さに比べたら少しは過ごしやすい西表島ですが、やはり暑いものは暑い!しつこいようですが…
猛暑を避け、わざわざ遠くから西表島まで遊びに来ていただけるのであれば、風車のツアーの最中だけでもクールダウンしていただきたい!
そんな夏休みシーズンにぴったりなのがマングローブカヌー&キャニオニング体験コースです。
マングローブカヌーとジャングルトレッキングで体が最高潮に熱くなったら滝つぼでクールダウン!
わくわくランチを食べたら、午後からは別の川でのキャニオニング体験です。
漕いで、歩いて、飛び込んで、泳いで、滝に打たれて、流されて…。亜熱帯の夏を120%満喫できる夏季限定の大人気コースです。
◆防水カメラをお持ちください!
ちなみに写真を撮りたい方は防水仕様のカメラをご用意くださいね。防水バックも無料レンタルしていますが、常に水遊びのツアーなので濡れる可能性大です。
もしも防水仕様のカメラがない場合は風車のスタッフにお任せ下さい。ツアー中にカメラを携帯しているので思い出写真をいっぱい撮ります!
この夏、西表島でしかできない体験をしてみませんか?興味のある方は風車までお気軽にお問合せください。
●お問合せはこちらから
→ 風車カヌーツアーお問合せフォーム
西表島産の美味しい新米が届きました 2014年6月7日
みなさん、こんにちは!
先日、関東甲信地方がいよいよ梅雨入りしたニュースを耳にしました。こちら西表島では、すでに稲刈りのシーズンを迎えています。内地ではちょうど田植えが終わる頃でしょうか。
◆つやっつやの新米とどきました!
そして本日、西表島の米農家の方から今年度の新米25キロを届けてもらいました。
実は100キロ注文しているのですが、いっぺんに届けていただいても置き場所がないので少しずつ配達をお願いしているんです。
お米25キロで「少しずつ?」と思うかもしれませんが、これからカヌーツアーの観光シーズンに突入するので、参加者の皆さんにおにぎりを食べていただくと、あっという間に消費してしまうのです。
農家の方に教えてもらいましたが、新米はたっぷり水分を含んでいるので水を少なめに炊くのがいいそうです。3合のお米に対し2合分の水でいいとか。
西表島のきれいな水と空気で育ったお米でつくったおにぎりは最高に美味しいですよ。
ぜひ一度食べに来てくださいね!
▼風車特製おにぎりのお話はこちら
→ 風車特製おにぎり
ホームページをリニューアルいたしました 2014年6月6日
みなさん、こんにちは!
本日は風車より嬉しい報告があります!
このたび風車のホームページを全面リニューアルいたしました。構想から完成まで約1年半かかり、それはそれは長い道のりでした。
◆オフシーズンは勉強、勉強、また勉強!
2012年と2013年の9月から12月まで商工会主催のセミナーに参加する機会がありました。そこで、株式会社グリーゼのこみやまたみこ先生との貴重な出会いがあり、完全リニューアルの構想が生まれました。
→ 株式会社グリーゼ
セミナーでは、それはそれは沢山の事を学ばせてもらいましたが、すべてに共通するのは 【誰に】 【何を】 伝えるかということ。
これって一見、当たり前のように思えますが、自分のお店(自分自身)を客観的に見つめることにより、今までの漠然とした仕事ぶりに気づかされたのです。
気づくと同時に、先の見えないトンネルに入り込んだ気持ちになりました。
一体何から手を付けたらよいのか、何のためにこの仕事をしているのか、うちの弱点は何なのか…。数え上げたらキリがありません。ならば目に見える形で整理する必要があるので、すべての課題を解決するための工程表を作成しました。
◆絵に描いた餅にならぬように
ありがたいことに、セミナー最終日にはその工程表に対し「最優秀賞」という評価をいただきました。毎日毎晩、煮詰めに煮詰めて考え抜いた内容だったので俄然やる気が出てきました。
そして、絵に描いた餅にならぬよう、その工程表に書かれた内容通りにひとつずつ実行していきましたが、いざやってみると問題点も浮かび上がってきたのです。それは何かというと…。
◆Works結さんとの出会い
明らかに避けられない問題点。それは、新しいホームページでは伝えたい内容が飛躍的に増え、今までのように風車のスタッフだけでの制作には時間と能力が不足しているということでした。
さて、どうしたものか…時間をかけてでも自分たちで出来る範囲のものを作り上げるか、それとも初めての試みだけど専門業者へ委託するか…。
セミナー仲間のアドバイスも受けながら悩みに悩んだ末、信頼できる方からのご紹介で石垣島のホームページ制作会社の「Works結」さんにお願いすることにしました。
→ Works結
◆作りものではない “生の声” をお届けしたい!
プロにお願いしてからはリニューアルが一気に現実味を帯び、構想に磨きがかかっていきました。
Works結さんには実際に西表島まで来てもらい、お客様の立場になって風車のツアーに参加していただきました。
今回のリニューアルにあたり、何があってもこれだけは決して妥協できないという理念がありました。それは 作りものではない “生の声” をお届けする という決心です。
ツアーに参加していただいたお客様にアンケートを実施したり、感想ハガキやメールを送っていただいたり、2年以上の歳月をかけたくさんの「生の声」を集めました。
まだ見ぬ西表島に対する想像力を膨らませていただき、風車のホームページに出会った瞬間から旅が始まるサイトにしたい。その想いが形となり、たくさんのお客様やご支援いただいた仲間のおかげで完成した風車のホームページです。
たくさんの方にお時間の許す限りここに滞在していただけたら幸いです。
沖縄地方が梅雨入りしました 2014年5月5日
みなさん、こんにちは!
こどもの日の本日、西表島や石垣島では朝から激しい雨が降り、気象台では沖縄地方の梅雨入りを発表しました。平年より4日早く、昨年より5日早い梅雨入りだそうです。
◆大荒れの梅雨入り
ここ一週間はずっと梅雨っぽい天気が続いていたので「何をいまさら…」といった感じもありますが、さすがに今朝の雨は激しかったです。私も明け方の尋常ではない雨音で目が覚めました。
石垣島では50年に一度の豪雨と言われるほど。まるで台風のような荒天だったそうです。
西表島の大原では24時間の降水量が約180ミリに達し、島内のいたる所を流れる川や滝では豪快な景色を見ることができました。
◆行ってきたよ、ピナイサーラの滝!
風車のツアーにもキャンセルの嵐が…。やはり天気には勝てませんね(泣
しかし、こんな悪天候もなんのその!西表島を楽しむぞー!!とやる気に満ちた、とっても貴重なお客様と一緒にピナイサーラの滝へ行ってきました。もちろん滝壺までですけどね。
いつもならこんな感じのピナイサーラの滝が…
今日は滝壺はおろか、普段なら腰を下ろして休憩するゆんたく(=おしゃべり)スペースまで水に浸かって近づけません。
ピナイサーラの滝からの豪快な水しぶきに目を細め、ただただ大自然の威力に圧倒れる私たちでした。
◆早く来い来い、梅雨明け宣言
梅雨入りしたての今日でナンですが、平年の梅雨明けは6月23日頃、昨年は6月11日頃でした。
今年の梅雨明けがいつなのか私には分かりませんが、いったん梅雨が明けると、夏場は台風の時しかまとまった雨が期待できないので、降るべき時に降ってくれたほうが良いのかもしれません。とは言うものの「なにもGWに梅雨入りしなくてもいいのになぁ…。」と毎年ぼやいてしまうのです。
ちなみに、これから一週間位は天気がぐずついてイマイチ冴えないお天気らしいです。
ただし、沖縄の梅雨はシトシト雨がずっと降り続くというものではないので、晴れた日は気温も30℃を越え、夏のように暑い日が続くこともあります。5~6月に沖縄旅行を考えている方はご安心くださいね!
育児休暇について 2014年4月24日
みなさん、こんにちは!
唐突ですが、本日は「育児休暇」についてのお話です。
◆手続きに必要なもの
実は先日、風車のスタッフが育児休暇から復帰しました。というわけで、石垣島のハローワークで「育児休業給付金」の申請手続きをしてきました。
<育児休暇取得者 >
母子手帳のコピー(出産日や住所の確認)
本人名義の通帳のコピー(振込先の確認)
印鑑
<事業主(雇い主)>
賃金台帳
出勤簿かタイムカード
会社の印鑑
◆誰が手続きするの?
てっきり育児休暇中のスタッフが自分で手続きするものと思っていましたが、どうやら違っていたようです。
まずは事業主がハローワークへ行き「受給資格確認の手続き」をする必要があります。と同時に支給申請も一緒にできるので、この手続きの為だけにスタッフがわざわざ船に乗って石垣島のハローワーク―へ出向く必要はありませんでした。
◆支給はいつまで?
赤ちゃんが一歳になるまで育児休暇を取得した場合は給付金が出るそうです。場合によっては1歳6ヵ月まで延長も可能だそうです。
たとえば、西表島の保育所は2歳にならないと利用できないので、そのような事情をハローワークに相談すれば延長できるかもしれません。
実際のところ、もらえる金額は以下のように計算します。
休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 40%
※ただし当分の間は50%
◆社会保険の優遇措置あり!
育児休業期間中は社会保険(厚生年金、健康保険)の保険料が免除されます。家計の収入が減る期間なので、この優遇措置は非常に助かりますね。
いろいろ調べてみるとハローワークでの給付金手続きも面倒ですが、それ以上に労使間での休業調整の方が大変らしいという印象を受けました。
今回、たまたま育児休業期間がオフシーズンに重なっていたので特に問題はありませんでしたが、これが西表島が一番賑わう夏の繁忙期だったらどうなっていたか…。当社にとって今後の課題です。
西表島の天然もずくを求めて! ~収穫編~ 2014年4月16日
みなさん、こんにちは!
春休みの賑わいも過ぎ、4月の西表島はとても静かな毎日です。
◆夏のはじまり、4月の西表島
海びらきの頃に比べると更に気温も上がり、夜はクーラーなしでは寝られない日も増えてきました。これから続く長い長い亜熱帯の夏の始まりです。10月までクーラーには壊れることなく頑張ってもらいます!
今の時期、沖縄は「うりずん」と呼ばれる季節を迎えています。澄み切った青空が広がり、湿度もそれほど高くないのでカラッとした初夏そのもの。間違いなく一年で一番過ごしやすい季節です。
なのに、なのに…。ゴールデンウィーク前だから?観光で来られる方は非常に少なく、もちろん風車も開店休業状態です。
◆でも、いいんです! Welcome 暇!
なぜなら、待ちに待った「もずく」のシーズン到来です!!ということで、今日はスタッフ総出で「もずく採り」に行ってきました。
場所は風車のホームである船浦湾。ちなみにここのもずくは他の場所に比べると成長の時期が少し遅いような気がします。
一か月前に下見へ行ってから、どれほど成長したのか楽しみにしながらカヌーで出発しました。
※一か月前の様子はこちら
どうですか!?
防波堤の裏側に広がる青い海!!
◆もずく採りに一番大事なこと…
カヌーで漕ぐこと約15分でポイントに到着です。この日の干潮はお昼過ぎ。一番暑い時間帯で気温は27℃。水温もおそらく25℃以上あったと思います。
もずく採りにテクニックなどありません。一番大事なのは「マンパワー」です!
解放感あふれる広い海の真ん中で、黙々と淡々と何も考えず、ただひたすらもずくを採る。最高のストレス発散でテンションは上がるばかりです。
ちなみに、もずくは海の中をのぞいたらすぐにわかります。海藻や珊瑚の破片などにくっ付いて、ユラユラ~っと、ゆる~い感じに揺れています。
コレというもずくを掴みとり、砂や水草、紛れ込んでしまったカニなどを取り除いてからザルや洗濯ネットに入れます。
ひとすくいでこの位採れたら上等!
居酒屋ならこれで500円!?
ある程度採ったらしっかり水分を切り大きなタライやバケツに移します。とにかく、食べる時の事を考えながら、採る時点でゴミを取り除くのがポイントです。
◆二番目に大事なこと…
もずく採りを始めてから30分、二番目に大事な「根気」に問題が発生しました!
もずくを採る時の姿勢、いわゆる「中腰」に耐えれなくなってきたのです。「腰が痛くては戦はできぬ」という言葉は聞いたことがありませんが、まさにそんな感じです。
一気に収穫のペースが落ち、さらには徐々に潮が満ちはじめ…。最初ひざ下だった水位は、あれよあれよという間に太ももまで上がってしまいました。
ちびっ子はそろそろカヌーへ避難しましょう。
タライ2杯分が今日の目標でしたが、1杯にも満たず泣く泣く半分で終了…チーン!
◆車に載せるまでがもずく採り
タライを載せたまま、のんびりカヌーを漕いで港へ戻ります。港へ着いたら目の前に車があるので載せるのは簡単です。
ちなみに歩いて来た場合は、海から浜辺まで、えっちらおっちら手で運んでから駐車場に置いてある車まで運ばなければなりません。非常に大変な作業でヘトヘトになります。タライ半分のもずくでさえ、大人の男性一人では持てない重さなのです。
重さを量ったら、なんと10キロ以上ありました!
もずく採りは本当に楽しいのですが、採った後の事も考えながら量を調整しないと後で大変な目に遭うのです。
◆もずくの塩漬け
持ち帰ったもずくは長期保存できるよう、早速、塩漬けにします。海で採ったままのもずくを冷凍庫で保存するご家庭もあるそうですが、私の周りでは塩漬け派が多いかもしれません。それを証拠に、この時期、西表島のスーパーでは塩が品薄になることがあります。
塩の分量ですが、人それぞれレシピがあるようで、もずくの分量に対して10%という方もいれば30%という方もいます。その辺は曖昧なので風車でもその年の気分によって適当に処理しています。要するに正解はあってないようなものですね。
◆贈り物に最適!もずくの塩漬けの作り方 ~風車編~
1. 迷うことなく豪快に塩を投入
今回はタライ半分に対し塩3kgを使用しました。
塩の塊をつぶしながら大きく両手でかき混ぜます。冷たくてヌルヌルした感触がなんとも気持ち良いのです。
ほどなくすると、もずくの水分がジワジワと染み出て、取り除けなかった海藻や水草などのゴミが浮き上がってきます。丁寧にゴミを取り除いたらザルへ移します。
2. グルグルしてヌメリを取る
ザルに入ったもずくを手でグルグルかき混ぜます。大の大人が一心不乱にザルをグルグルしている光景は不気味ですが、こうすることで余分なヌメリがどんどん下へ落ちていきます。残ったゴミはさらに取り除きます。
これが最後のゴミ取りなので真剣に行います。
3. ビニール袋に小分けする
グルグルが完了してきれいになったもずくを袋詰めしていきます。一袋に800gほど入れ、なるべく空気を抜いてから口をギュッとしばります。そして、念のためもう一度ビニール袋に入れたら「西表島産天然もずくの塩漬け」の完成です。
そして今回は20袋の塩漬けが完成しました!
直射日光のあたらない場所であれば、常温でも約1年は保存可能といわれている塩漬けもずくですが、なるべく早めに消費するようにしています。やはり生ものですからね。
◆ぜひ春も西表島へお越しください
沖縄といえば夏のイメージですが、春にもこんな楽しみ方があるのをお分かりいただけましたか?
私も移住するまでは「もずく」の事なんて深く考えたことがありませんでした。ましてや全国消費量の99%が沖縄県産だったとは驚きです。
もし、みなさんが春に沖縄を旅行する機会がありましたら、ぜひ「もずく採り」も体験してほしいと思います。