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西表島に《さかなクン》がやってきたよ!! 2024年6月16日
こんにちは。
西表島風車のしゅうさんです!
昨夜、西表島に魚類学者であり、タレントであり、イラストレーターであり、さらには東京海洋大学客員教授でもあるさかなクンがやって来ました!
「西表島にさかなクンが来る!」ということで講演会場の中野わいわいホールは開始時間7時の30分前から満席。
立ち見の方も大勢いるほど、西表島ではなかなかお目にかかれない盛り上がりとなりました。
あまりの熱気にエアコンの効きも悪くなったような…(汗
◆さかなクンと語ろう!世界有数の生物多様性をほこる西表島・浦内川
今回の企画は、さかなクンが大々的にPRされていたのでたくさんの子供たちも集まっていたのですが、な、なんと、2時間の講演会のほとんどが大人向けのお話。
さかなクンの登場を今か今かと待ちわびるちびっ子たちでしたが、30分を経過した辺りからあちらこちらでシビレを切らしてしまう子続出。
パンフレットの見た目や雰囲気は子供向けかな?と思えるのですが、プログラムの一つ一つは大人向けだったみたいです。
◆とはいえ興味深いお話ばかり!
西表島で一番、沖縄県で一番の大きさを誇る浦内川(うらうちがわ)には、400種類以上の魚がいるとか。
これは日本三大清流の一つ、高知県の四万十川の2倍の種類の魚が生息しているということですが、浦内川にいる400種類上の魚のその多くが絶滅危惧種だそうです。とても貴重な川だということがわかります。
登壇された研究者の方々のお話はとても興味深いものばかりでしたが、たくさんの子供たちの騒ぎ声の中だったので、あまり集中して聴くことができませんでした(涙
できることならYouTubeで公開してもらい、おさらいしたいです…
◆満を持しての登場!
そしていよいよ、さかなクンの登場!となると会場の熱気は一気にヒートアップ。
お決まりの白衣にハコフグちゃん帽子。
テレビに映るそのままのさかなクンがぴょーんっ!と舞台に現れると、会場にいるみんなが笑顔になりました。
さかなクンはあらかじめ大きな紙に魚のイラストを描き、そのイラストを元にクイズを出題。
回答した子の言葉からさらに魚について掘り下げたお話をし、最後はそのイラストにサインをしてプレゼントするという流れでした。
最後の質問コーナーでは、地元の中学生が「この魚は何ですか?」とスマホの動画をさかなクンに見せたところ、さかなクンにも研究者の先生にもわからず、あらためて西表島に生きる魚の奥深さを会場にいた人全員が感じてシンポジウムは終了となりました。
さかなクンは「さかなクンのイラストをゲットした子はきっと魚好きになるんだろうな」と感じさせる優しい語りかけとユニークで精密なイラスト、全身を使っての解説がとても魅力でした。
魚に対する深い深い愛情と知識、即興で描くイラストは会場から感嘆のため息がでるほどお見事でしたよ。
サガリバナの下見に行ってきました 2024年6月10日
こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。
昨日は旧暦の5月4日。
豊漁と航海安全を祈願する海神祭が白浜集落で開催され、当店のガイドもメインイベント、ハーリー競漕に参加しました!
そして沖縄ではこのハーリーの終わりとともに梅雨が明けると言われていますが、当店にとっての梅雨明けといえば夏の風物詩でもあるサガリバナカヌーツアーの始まりでもあります。
◆サガリバナカヌーツアーの下見
本日、風車がサガリバナツアーを開催する古見(こみ)集落にある後良(シイラ)川に開花状況の確認もかねてツアーの下見に行ってきました。
後良川は大きな滝があるわけではないのですが、あまり広くない川幅のためマングローブなどの植物が左右から迫りくる臨場感があり、とにかく川の雰囲気が良いのです。
この夏、初めてサガリバナツアーにデビューするガイドの小倉とツアーの流れ、ツアー中の注意事項、タイムスケジュールの確認などなど、しっかりと現場で打ち合わせをしてきました。
◆サガリバナの状況
現在、蕾は少しずつ大きく成長してきましたが、まだ蕾すらできていないサガリバナの木がほとんどした。
おそらく最盛期は7月に入ってからだと思われますが、当店のサガリバナツアーの開始日である6月27日からはしっかり楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに昨年も同時期に下見をしたのですが、昨年に比べ、今年は蕾が多いような気がしたので期待できそうですよ。
◆メインは花の鑑賞だけど…
サガリバナツアーは夜明け前の4時頃から車で40分の移動があります。
お客様はもちろん寝ていても大丈夫なのですが、ドライバーであるガイドはイノシシやヤシガニ、そしてイリオモテヤマネコが道路に飛び出してくるかも!?と野生生物に気を遣いながらの運転になります。
ソワソワ、ドキドキ、そしてビクビク…
ゲストの皆さんもガイドと一緒に夜明けの生き物探しをしてみせんか? これもサガリバナツアーの楽しみ方の一つです。
◆西表島の夜明けも堪能
フィールドへ向かう道すがらトイレ休憩をしますが、そこは外灯も無い真っ暗な場所です。晴れた日は夜空を見上げると満点の星空に大きく架かる天の川がきらめき、星空観察に早変わりです。
カヌーを漕ぎ始める頃には先ほどまでの暗い夜空が濃紺に、そして朝焼けに染まりオレンジ色に変化します。
耳を澄ませばコノハズクの「コホーコホー」というこもった鳴き声から、「キョロロロー」と空に響き渡るリュウキュウアカショウビンの鳴き声に変わっていきます。
◆朝の素晴らしさを伝えたい!
サガリバナカヌーツアーに参加すると「朝っていいかも…」と感じるはずです。
夜はあっという間に明けてしまいます。五感をフルに使ってたくさんの「夜明け」を感じ取ってくださいね。
西表島の朝の素晴らしさを風車スタッフ一同、たくさんの方に知ってほしいと思います。2024年、夏の始まりを皆さまと過ごせることを楽しみにしています!
そうそう、朝を十分に満喫するために前日の夜は早めに寝てくださいねー!
【ルート紹介】ピナイサーラの滝つぼへの道のり 2024年6月8日
こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。
ここ最近、7月~8月の夏休みシーズンのご予約をいただく事が増えてきました。
◆夏休みのご予約事情
夏休みはファミリーでの旅行が中心だからか、一つのご予約が3~5名様の場合が多いです。
ピナイサーラの滝に行くコースは全業者共通のルールとして、ガイド1名に対してお客様は7名様までとなります。
4人家族のご予約が入ると別の4人家族のご予約を受けることができないので、夏休みのご予約はお早目にお願いしますね。
しかし「早く予約して」と言われても、お子様が歩く山道がどんな感じかわからないのは少し不安になりますよね。
というわけで、今回はピナイサーラの滝つぼまでの山道をところどころ動画で撮影してみました。
◆ジャングルトレッキング
この日は前日に降った雨の影響で、ジャングルも水気をたっぷり含んで足元に水の流れができていました。
とても滑りやすくなっているため、一歩一歩、安全を確認しながらピナイサーラの滝の滝つぼへ向かいます。
◆ピナイサーラの滝つぼ
滝つぼに到着! ライフジャケットを着たまま泳ぐことができます。
岩の上からジャーーンプ!といきたいところですが、この日は滝つぼの水量が増してしまったため、いつもジャンプしている岩が水没…笑
ちなみに滝つぼに入ったり泳ぐことをガイドが強制することはありません。足を水に浸けるだけでも気持ちがいいですよ。
◆滝つぼで遊んだあとはどうするの?
滝つぼにプカプカ浮かんで遊ぶのはとても気持ちがいいのですが、問題はその後です。フィールドに更衣室はありません。
もしも木陰で着替えたとしても、その後に下山してカヌーで出発地に戻る頃には再び暑くて汗びっしょりになります。
西表島のジャングルの奥地にある滝つぼで泳いだら、濡れた服のまま山を下り、濡れた服のままカヌーを漕ぎ、濡れた服のまま風車のベースに戻りましょう。
当店はシャワー室完備です。汗を流してさっぱりしたら乾いた服に着替えてお帰りくださいね。
西表島のごみ捨て事情 2024年6月5日
こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。
先日、当店のごみを収集、運搬をしている業者さんから今年度の収集運搬についての業務委託契約書が届きました。
◆ごみ捨てに関する費用
島で暮らす個人世帯に関しては無料で収集、運搬してくれますが、アクティビティツアー事業者や、宿泊施設、飲食店などはするのもゴミの量に応じて収集料金が発生します。
当店ではごみを捨てて帰られお客様はほとんどいないのですが、ゴミ処理施設を持たない個人経営のホテルやペンション、民宿などの場合は、ごみの収集、運搬料金をかなり支払っているのではないでしょうか。
そして、これはどこの自治体もほぼ同じと思われますが、ごみを捨てる際は竹富町指定の有料ごみ袋に分別する必要があります。
ちなみに竹富町の指定ゴミ袋は
小:400円/10枚、中:500円/10枚、大:600円/10枚
参考までに石垣島では、最新の取っ手付きゴミ袋の場合は
小:200円/10枚、中:250円/10枚、大:300円/10枚
旧式の取っ手なしのタイプだと
小:150円/10枚、中:200円/10枚、大:250円/10枚
ごみを捨てるだけでも石垣島の倍のお金がかかる現状…厳しいです(涙
◆西表島に来られる皆さまにお願いです
ごみを捨てるのにお金がかかるのは仕方がないとして、捨てる際の分別の手間もかなり面倒ですので、西表島でのごみ捨ては下記の点にお気遣いいただけると嬉しいです。
●ひとつにまとめる
紙くず、ティッシュ、紙の菓子容器などはもやすごみとして一つにまとめましょう。特に菓子容器は食べ残しがあるとアリやゴキブリが寄ってくるので要注意です。
●きれいに洗う
ペットボトルや空き缶は中を水ですすいでから捨てましょう。タバコの吸い殻などを缶やペットボトルに入れると、それを取り出し、中を洗う必要があるので絶対にやめましょう。
●生ごみは自己処理
食べ残しなどの残飯はゴミ回収されません。各集落にある「トラッシュ」と呼ばれる大型生ごみ堆肥化容器に捨てに行ったり、畑に埋めたり、それぞれの宿によって決まりがあるのでゴミ箱には捨てずに宿の人に声かけしましょう。
西表島には星野リゾートのような大型のホテルもありますが、多くは個人経営のペンションや民宿です。宿泊者がチェックアウト部屋に入るとキレイに捨てられたごみを見ると朝からメチャ嬉しいはずですよ!
【救命救急講習会・法令講習会】に参加しました 2024年6月1日
こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。
先日、竹富町の観光ガイドを対象とした“救命救急講習会・法令講習会”にスタッフ全員で参加してきました。
西表島でカヌーやSup、トレッキング等の自然ガイド事業に携わっている者は、竹富町の条例に従って年に一度は受講する義務があるのです。
◆救命救急訓練
心肺蘇生やAEDの使い方、止血、熱中症などの基本的な応急手当について学びます。
ガイドを続けていると何度も同じことを訓練してきましたが、実際に救命救急を必要とする場面に遭遇した時に素早く対応できるよう、やはり定期的に訓練を続ける必要があります。
それと同時に、救命救急を必要としないツアーを開催するためにはツアー出発前、ツアー中におけるゲストの体調チェックをこれからもしっかりやっていきます。
◆法令講習
竹富町、林野庁、環境省、沖縄県の担当者からさまざまな法令について説明を受けましたが、一つ、一つを完璧に理解するにはかなりの時間が必要です。
基本的には当店がこれまで25年間、続けていたツアーをこれまで通り続けていたら問題はないはずです。ただ、今年、新しいスタッフも入ったことだし、これまで続けていたことが正しく行動できているかを定期的に確認していかないといけません。
▼竹富町
→ 案内人条例について
▼沖縄県
→ 沖縄県希少野生動植物保護条例について
▼九州森林管理局
→ 入林届について
▼環境省
→ 西表石垣国立公園について
◆西表島エコツーリズム推進全体構想
これらの講習の根幹には西表島エコツーリズム推進全体構想があります。
西表島で長く、正しくガイドをしていくにはこの全体構想を理解していく必要があります。
年に一回の講習会で満足することなく、ツアーの参加者にもわかりやすく説明できるように風車のガイド全員がこれからも学び続けていきたいと思います。