【完走レポート】 やまねこマラソン大会 2015 2015年2月18日
みなさん、こんにちは!
西表島では毎年2月の第一土曜日に やまねこマラソン大会 が開催されます。
昨年は応援で終わったのですが、今回は思いっきり楽しめる23kmの部に参加してきました。大会当日からかなりの日数が経過してしまいましたが、やっと筋肉痛も治まってきたので当日の様子をレポートをしたいと思います。
→ 昨年の様子はこちら
◆やまねこマラソンの魅力
大会当日は前日までの悪天候が一転して青空が広がりました。
「さわやかに西表島の大自然を走ろう」 をテーマに開催されるやまねこマラソン大会ですが、中学生の部は3キロ、一般の部は10キロと23キロの2つのコースのうちのどちらかを選択します。
さて、10キロと23キロのコースでは距離以外に何が違うのでしょうか?
それは23キロコースは他のコースと違い、星立、祖納、白浜 の各集落も走り抜けるのです。
23キロにもおよぶ長距離をヘロヘロになりながらも走り続けるジョガー達。そんな彼らに対し各集落から送られる熱い熱いエールは、やまねこマラソン大会に無くてはならない存在です。
応援する側としても「よくぞここまで来てくれた!」という労いの思いと喜び、10キロコースのジョガーを応援できない寂しさにも似た感情、23キロコースへ出場したジョガーへ思いっきりぶつけるのです。
全参加者数の半分にも満たないこのコースを走るジョガーにしか体験できない 「苦しみ」 と 「喜び」 に満ち溢れているのが23キロコースの魅力だと、実際に走った私は思うのであります。
◆レース中に見られる風景
今年は特別なトレーニングはほとんどしなかったので、タイムは一切気にしないことにして大会に臨みました。というわけで、いつもなら何も気にせず車でサッと通り過ぎるだけの道のりを、のんびりと写真撮影をしながら走ってみました。
▼浦内橋・マングローブの森を眺めながら
▼妙に気合いが入ります…
▼祖納と白浜をつなぐ海岸沿いの道
▼折り返し地点の白浜港
▼青い海を眺めながらの復路
▼西表島らしいのどかな田園風景
▼ジョガーを見つめるヤギ2匹
◆えっ? そ、そうめん!?
この大会では公式の給水ポイント以外にも至るところで水やスポーツドリンク、黒糖やバナナなどが沿道から差し入れられます。
今年はこんな美味しい差し入れも用意されていました。二度見したジョガーも多いはず!?
西表島らしいほのぼのとした光景ですね。
普段の生活では一度にたくさんの方から 「がんばって!」 とか 「ファイト、ファイト!」 などと励まされることはまずありません。そんな応援をされたら、誰だって 「よっしゃ、がんばろうっ!!」 と力が湧いてくるものです。
そのせいか、もちろん優勝争いとは無縁の私ですら何だかこの大会の主役になっているような気分にさせられます。
◆やっぱり後半はバテますね…
今までもトレーニングをほとんどしない状態で23キロコースに3回ほど挑戦してきましたが、やはり今回も15キロ過ぎた辺りから息も上がりまくってバテました。
それでも残りがまだ8キロ。「いつ歩こうか…」みたいな考えが頭をよぎり精神的に参ります。両足の感覚が鈍っているせいか、平らなはずの道路が上り坂に感じます。
復路の星立集落での大声援を受けた後、浦内橋に陣を張っている住吉集落の方たちの給水ポイントまで長い直線が続きます。この直線コースに民家は無く、沿道沿いの応援もなくなってしまうため人目を気にすることなく多くのジョガーが一休みしてしまいます。
しかし!一度止めてしまった足を再び動かすのは至難の業です。そこからの残り5キロは、走る→歩く→止まる の繰り返しで見事なヨレヨレ状態です。
◆残り1キロ!
ヨレヨレになりながらも残り1キロを切ると、沿道の声援が一段と大きくなります。ダラダラ歩いているとカッコ悪いような気もするので、最後のひと踏ん張りで走り続けます。
しかし、たった1キロなのに、なかなか足が前にでません。最後は中野集落で応援していた娘(6歳)に手を引かれ感動のゴールを果たしました。
体はボロボロでしたが、椀子そばのように食べ過ぎたそうめんをお腹の中で揺らしながらも走り終えた時は充実感でいっぱいでした。
◆恒例のふれあいパーティー
夜にはこの大会のもう一つの目玉である「ふれあいパーティー」が盛大に開かれます。
会場にはお約束の「サバニの舟盛り」や地元青年会や少年野球チームなどによるバザーもたくさん出店されます。
もちろん大会に出場していない方でも参加OKのパーティです。私が到着した時にはすでに会場の外まで人が溢れていました。
最後は会場にいる観光客や地元の方たちが一体となって踊るカチャーシーで締めくくります。
走って、食べて、飲んで、踊って!
真冬のビッグイベント「やまねこマラソン大会」は、真夏の太陽にも負けない熱気に包まれた一大イベントなのです。
◆次回はきっと…
いかがでしたか?
あなたも西表島の大自然を駆け抜けてみたい気持ちになりませんか?
個人的には来年の大会までにはもっと走り込みをして、もっともっと体重を落として、23キロ区間をずっと同じペースで走り続けることが目標です!