それって本当?「クーラの滝は○○○…」 2025年5月29日
みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/
今日は数日前にもご紹介したクーラ川の上流にある「クーラの滝」についてのお話です。
◆いつの間に…?
“クーラの滝には「幸運を呼ぶ」という意味があり、地元の人もその利益を求めて訪れる神聖な場所である”
このような情報がネットにありますが、本当なのでしょうか?
というのも、西表島に暮らして25年以上になるしゅうさんですが、そのような話は聞いたことがありません。また、地元のおじい、おばあが何かしらのご利益にあずかるためにクーラの滝へ通う姿も見たことがありません。
いつの間にこのような信仰めいた情報が生まれたのか…謎です。
◆古き良き時代は今…
しゅうさんが西表島に移住する際にとてもお世話になった老舗の民宿「あけぼの館」では、食堂に「もだまの滝」と題されたクーラの滝の写真が飾ってありました。今もあるのでしょうか…?
あけぼの館は古くからの常連さんに根強い人気の宿です。
何十年も前に、たくさんのモダマがクーラ川の周辺に自生している光景を見て、常連のどなたかが「もだまの滝」と名付けたのでしょう。
モダマはマメ科の植物です。
らせん状の頑丈なツルをジャングルに縦横無尽に伸ばします。
大自然のブランコは子供たちにも人気でした。
長さ50~100センチにもなる大きなサヤを実らせ、サヤの中には直径5センチほどの豆が、多い物では10個ほど入っています。
サヤは乾燥するとわさび色からきつね色に変化し、そのままの姿で観賞用に飾られることがあります。
また、豆は艶のある栗色になります。とても固く、厚みのある丸い形をしているのでキーホルダーやアクセサリーに加工されることが多いです。
ただクーラ川沿いにいっぱいあったモダマも誰かが伐採したのか、乱獲による影響なのか、その姿を見ることはほとんど無くなりました。
モダマの大きなサヤがあちらこちらで実る豊かな光景が消えてしまったことは、とても残念でなりません。
◆クーラは「小浦」
クーラは漢字では「小浦」と書くようです。
八重山民謡の「鳩間節」にも登場する小浦(クーラ)一帯は、鳩間島の人たちが船で通いながら水田を作っていたそうです。
→ <琉球村>100 OKI SONG『鳩間節』
「小浦」自体の由来までは分かりませんでしたが、島のおじい、おばあと話す機会があればいろいろ質問してみます。その際、本当に「幸運を呼ぶパワースポット」的なお話も聞けたらいいですね。