西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 <第11回> 2025年 サガリバナツアー 2025年7月8日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

今シーズン11回目のサガリバナツアー

昨日の令和7年7月7日は休養日のためツアーの開催はありませんでしたが、台風4号の影響で風が強かったため、どちらにしてもツアーは中止だったでしょう。

そして本日。
風も収まりつつある中、今季11回目のサガリバナツアーを再開しました!

残すところ6回となったサガリバナツアー。
しゅうさんは早くも「サガリバナロス」になっています…。

◆もっと伝えたい!サガリバナの『魅力』

サガリバナツアーの魅力は夜明けに花がポタリ、ポタリと水面に落ちる幻想的な光景が一番のウリですが、実際はそれだけではありません。

朝のひと時、非日常の光景を眺めるための過程。その「過程」すらもサガリバナツアーの魅力なのです。

ここでしゅうさんが考える魅力ある「過程」を3つ紹介いたします。

★早めのご予約

早い方だと、前年の12月頃にはご予約いただきます。
年の瀬が近づく中「果たして来年の6月まで元気でいられるのか?」と しゅうさん自身とても不安ではありますが(笑)

しかし、ここはご予約をいただいた限りはベストを尽くす必要があります。
そして半年以上も前にご予約される方は「サガリバナツアー」を一番の目的に西表島へ来られます。

半年前からガイドもお客様も「本気」。これが風車のサガリバナツアーです。

★前日までの体調管理

ツアー当日は早い方だと3時45分にお迎えにあがります。そのためには3時頃に起床しなくてはなりません。
前の日はおそらく夜更かしをせずアルコールも控えめにしてツアーに備えていることでしょう。

そして普段、早寝に慣れていない方はなかなか寝付けないとのことですが、それでも翌朝に備える。寝坊してはいけないという緊張感。
そこはガイドも同じです。

ちなみにしゅうさんは2時起きの予定ですが、1時30分頃には目が覚め「あと30分…もっと寝とかないと…」と思えば思うほど頭が冴えるその辛さといったら(涙)

人それぞれ睡眠事情は違いますが、サガリバナツアーに参加するにはリゾートとは程遠い「超早起き」が必要です。
その緊張感ある起床もサガリバナツアーで得られるリラックス効果が倍増する最高のスパイスになっています。

と、しゅうさんはポジティブに捉えています(笑)

★移動中「寝たい…だけど寝れない」

ツアーフィールドへ向かう道中、今シーズンはイリオモテヤマネコと3回遭遇しました!
ちなみにしゅうさんは0回。遭遇したのは他のスタッフです(涙)

イリオモテヤマネコをはじめとする野生動物のロードキル(交通事故)を絶対に起こさないため、スピードの出しすぎは厳禁です。

<野生生物保護センター>
イリオモテヤマネコ事故件数

車での移動中、しゅうさんはサガリバナツアーへの想い、イリオモテヤマネコの話、島での暮らしなど、ちょっとした小ネタを用意しています。

早朝のためほとんどのお客様は眠っていますが、中にはイリオモテヤマネコの出現を心待ちにしながらしゅうさんの小ネタを辛抱強く聞いてくださる方もおられます。

そう簡単にはヤマネコは見られませんが、シイラ川へ到着するまで様々な話題で盛り上がった分、カヌーに乗ってしばらくは不要なことは喋りません。

なぜなら、夜明け前のジャングルから届く「自然音」に耳を傾けてほしいからです。
コノハズクの「コホー… コホー…」という低く優しい声。アカショウビンの「キョロロロー」と響き渡る甲高い声。
他にも朝の訪れを歓迎するかのような野鳥のさえずり。

夜と朝が交差する瞬間を目だけでなく耳でも満喫できる癒しのひと時に癒されます。

◆『最盛』を宣言!

さて、話を本日のサガリバナツアーに戻します。

本日の開花状況ですが、ついに「最盛」に入ったといっても良いでしょう。

6時前に “ファーストサプライズ” へ到着すると、すでにたくさんの花が水面に浮かび、その光景は次へのポイントへ行くまでの間もずっと続きました。

そして今シーズン初めて、たくさんの花が一か所に集まる “サガリバナプール” も出現しました!

川沿いのサガリバナの木がまんべんなく咲き、今シーズン一番の見応えはでしたよ。本日のお客様は最高のタイミングでとても良い思い出になったのではないでしょうか。

◆ツアーは13日まで続きます

風車のサガリバナツアー最終日まで今朝のような状況が続いてほしいです。

10日ほど前は「早く咲いてくれ~、もっと咲いてくれ~」と願い、全盛になると「いつまでも続いてくれ~」と常に悩みが尽きませんが、人間の力ではどうしようもないところに振り回されるのもこのツアーの魅力なのかもしれませんね。

過去の記事