西表島は「世界自然遺産」を目指しています 2014年11月19日
みなさん、こんにちは!
先日、中野集落にあるわいわいホールにて 「西表石垣国立公園の公園計画の変更にかかる説明会」 が開催されました。
◆西表島は国立公園に指定されています
西表石垣国立公園の公園計画の変更にかかる説明会…とても長いタイトルですが、内容は以下のとおりです。
- 組織体制について
- 国立公園について
- 公園計画の変更案について
- 国立公園の保護と利用について
- 国立公園の管理運営について
なんだか難しそうな項目ばかりですが、この説明会での重要ポイントは「公園計画の変更案について」でした。
現在、西表島には国立公園に指定されているエリアがあります。しかし、その指定エリアは西表島のほぼ中央部となるため、正直いって一般の人が気軽に行けるような場所ではないのです。というより、行くにはかなりの準備と装備と体力が必要な場所がほとんどです。
「公園計画の変更案」とは、現状の指定エリアを大幅に見直して(拡張して)、西表島全域を国立公園に指定しようというものなのです。
◆なぜ拡張?
西表島全域を国立公園に指定することにより、島の貴重な自然を保護することが一番の目的です。そして、国立公園としてのルールに則りながら利用もしていくことも大事な要素となっていきます。
「保護」と「利用」のバランスをとりながら自然を保全していく。この流れを環境省が作り、いずれは世界自然遺産への登録が目標となっています。
◆普段の生活に変化はあるの?
説明会に参加した住民が気になったのは「日常生活に何かしらの制限があるのか?」という点です。
国立公園にはその重要度によって区域分けがされており、厳しい制限がある特別保護地区から、第一種特別地域、第二種特別地域、第三種特別地域などあり、人が暮らす集落があるエリアはバッファーゾーンと呼ばれる普通地域に編入される予定だそうです。
大規模な開発を行う際、特別地域では「許可制」なのに対し、普通地域は「届出制」となるそうです。それほど強い効力を持つとはいえないので、これまでの生活と大きな変化はなさそうです。
世界自然遺産への登録を目指し、官民あげての取り組みが進められています。このような場所で暮らすということは貴重な経験となることでしょう。
大自然の恵みに感謝しつつ、もっと西表島について勉強してわが子にもその大切さを伝えられるようになりたいなぁ…。と感じたひと時でした。
●環境省 → 西表石垣国立公園について