西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 2025年、西表島は梅雨入り宣言なき梅雨明け? 2025年5月18日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

一昨日の5月16日、気象庁は九州南部の梅雨入りを宣言したそうです。
「えっ、沖縄は梅雨入りしたっけ?」と思われた方も多いでしょう。しゅうさんも一瞬、頭の中が「???」になりました(汗)

実際、沖縄地方、奄美地方よりも早い梅雨入りは史上初だとか…。

→ <気象庁>梅雨入りと梅雨明け(速報値)

◆沖縄県の地理的特徴

例年、沖縄地方の梅雨入りは5月10日頃ですが、沖縄地方はとてもとても広大です。あらためて地図で確認してみてください。

ここで豆知識!
気象庁では「地方気象情報等で使用する細分地域名」として沖縄地方を以下のように区分けしています。

  • 沖縄本島地方…本島北部、本島中南部、久米島
  • 大東島地方 … 南大東島、北大東島
  • 宮古島地方 … 宮古島市、多良間村
  • 石垣島地方 … 石垣市、竹富町
  • 与那国島地方 … 与那国町
  • 八重山地方 … 石垣島地方、与那国島地方

しゅうさんの暮らす西表島は竹富町なので「石垣島地方」になりますが、よく見ると「石垣島地方」が属する「八重山地方」もありますね。

八重山と呼ばれるエリアもこれまた広いので、石垣島から台湾の方までという意味で使うときは「八重山地方」、石垣島とその辺にある離島という意味で使うときは「石垣島地方」といった使い分けでしょうか。

→ <気象庁>全般気象情報などに用いる地域名

◆勝手に「梅雨入り宣言」

先に述べたように沖縄地方の梅雨入りは5月10日頃と言われていますが、西表島では毎年GW頃からぐずついた天気になり、カヌーツアーの開催も天気予報とにらめっこ状態で慎重な判断が求められます。

特に今年はGW前から梅雨っぽい天気が続き、巷では「梅雨入りしてるよね」感がありました。よって「2025年しゅうさんの勝手に梅雨入り宣言」は4月25日とします!

GWの週間天気予報も雨マークが続き「明日のツアーは大丈夫かな?」と心配する日々でした。

→ <石垣島地方気象台>2025年4月30日時点の週間天気予報

気象庁が発表する沖縄地方の梅雨入り宣言は八重山地方に暮らすしゅうさんにとっては遅いというか、体感的に相違があります。

なぜなら沖縄本島から与那国島までは直線距離で500キロ以上あり、東京~岡山間に相当します。そのすべてを「沖縄地方」と一括りにした梅雨入り宣言には無理があるような気がしませんか?

◆勝手に「梅雨明け宣言」

GWはなんとかツアーを開催することができましたが、問題はGWが終わって一段楽した頃です。

「これぞ梅雨!」を思わせる雨が数日続き、5月9日の深夜から10日の午後にかけては約12時間もの断続的な雷雨に見舞われ、停電も数回ありました。
西表島の南側にある大原では5月10日の総雨量が180mmにも達し、夜のNHKニュースでも取り上げられたそうです。
しかしこれでも梅雨入り宣言はされず、その後は12日から安定した天気が続いています。

沖縄地方を飛び越えて梅雨入り宣言された九州南部地方にかかる梅雨前線が今後、南下することはあるのでしょうか?
ここ一週間は暑さのレベルも上がり、日焼けの心配、熱中症への警戒をしながらツアーを開催する日々です。

とはいえ、西表島の本気が体験できる素晴らしい光景です!

しゅうさん的には、西表島の梅雨明け宣言は5月12日だったかな…と感じています。

◆梅雨明けを知らせる伝統行事

今年の5月30日は旧暦でいうところの5月4日(ユッカヌヒー)。沖縄県の各地でハーリー(爬竜)が開催されます。

西表島の白浜集落でも航海安全と豊漁を祈願しての海神祭(かいじんさい)でハーリーがあり、去年の引き続き、風車のスタッフも参加するそうです。レギュラーになれるかな?(笑)

「ハーリーの鉦(かね)が鳴ると梅雨が明ける」と沖縄では言われています。

勝手に梅雨明け宣言したしゅうさんですが、ダムのない西表島で「雨」は貴重な水資源です。本当にこのまま雨の降らない日がずっと続くと、今年の夏の水不足は避けられません。
今から節水モードに気持ちを切り替えていく必要がありそうですね。