西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 黒島牛まつり ~行ってきたよハートアイランド~ 2014年2月28日


みなさん、こんにちは!

ここ西表島を含む竹富町では年間を通じてたくさんの行事やイベントがあります。

◆毎年恒例、2月のビッグイベント!

その中でも風車が選ぶ冬の2大お楽しみイベントといえば、西表島の「やまねこマラソン大会」黒島の「牛まつり」でしょう。どちらも例年2月に開催されるビッグイベントです。

去る2月23日の日曜日、初夏を思わせるような晴天に誘われ西表島から「黒島牛まつり」へ行ってきました!

◆ハートの島は牛の島

黒島は人より牛の方がだんぜん多く、その数なんと人口の10倍近くになるそうです。どこへ行っても牛、牛、牛!モォォ~、牛の惑星に人が迷い込んだようなものです。

島の形がなんとなくハート型なので別名「ハートアイランド」とも呼ばれ、周囲12.6㎞の珊瑚でできた小さな島です。

◆西表島から黒島へ行くには?

西表島に住んでいると黒島へ行く機会はほとんどありません。というわけで「牛まつり」というイベントに乗じ、この日は西表島からも大勢の人が黒島へ出かけます。

通常、西表島から黒島へ行くには石垣島経由でないと行けません。約45分かけていったん石垣島へ渡り、黒島行きの船に乗り換え約30分で到着です。同じ町内しかも隣の島ですが、これはもう旅です。

しかし、この「黒島牛まつり」の日だけは西表島の大原港から黒島行きの直行便が用意されるのです。

◆いってきたよ!黒島牛まつり

「黒島牛まつり」というイベントに乗じ、この日は西表島からも大勢の人が黒島へ出かけます。

当日の朝、私も予約しておいた船のチケットを八重山観光フェリーのカウンターで受け取り、ズラーッと並んだ黒島行きの行列に加わりました。
西表島で生活していると行列に並ぶのは胃がん検診の順番を待つ時だけですが、今回は100%遊ぶためだけの行列なので、みんな笑顔で和気あいあいとした雰囲気でした。

船を待つこと約10分。
臨時の大型フェリーが到着し、いよいよ黒島へ向け予定時刻の9時30分に出発です。ちなみに往復乗船券には、抽選券とお食事引換券も付いて大人2,700円です。
普通なら西表島と黒島を往復すると5,080円もかかってしまうので、かなりお得です。

黒島港に到着すると、いきなり黒毛和牛がお出迎えしてくれました(笑

ここから徒歩3分でイベント会場へ到着。会場入り口には竹富町のゆるキャラ「ピカリャー」が来場者を迎えてくれます。

あれっ?今日のピカリャーいつもより小さい!?と思ったら、なんと離島バージョンだそうです!
いつでもどこでも大人気のピカリャー。周りは記念撮影をしたい人であふれていました。

話はそれますが、ゆるキャラってビミョーに可愛くなかったり不気味な物が多くないですか?(ここだけの話)
でも、このピカリャーに限ってはとっても可愛いと思います。お世辞抜きにキャワイイです!みんなのアイドルピカリャーはこの日もちびっこ達に囲まれ大忙しでした。

◆あれもこれも…目指せ全店制覇!

会場内のバザーではあちらこちらから美味しそうな匂いがただよい、何を食べようか迷ってしまうほどです。とりあえず乗船券に付いていたお食事引換券で牛汁をゲット。
具だくさん!これだけでおなか一杯になりそうです。

他にも黒島の海岸でとれたアオサという海藻のテンプラや紅芋団子など沖縄らしい食べ物もたくさんありました。
その中でも、ひときわ目を引いたのが牛モモ肉の丸焼き。牛まつりはこうでなくっちゃ!という豪快な光景でした。

◆見逃せないイベントがいっぱい!

10時の開会式を皮切りに、地元小中学校の生徒による演舞や黒島出身の島仲久さんらのライブ、牧草ロール転がし、沖縄角力(沖縄相撲)、人気急上昇中のきいやま商店のライブ、などなど…。

今年は「牛 vs 人」の綱引き大会も復活し、大盛り上がりのままプログラムは進んでいきます。ちなみに綱引きは牛さんの全戦全勝でした。

爆笑の渦!きいやま商店による炎天下のライブ!

ステージのあるメイン会場の他にもミニミニ動物園やこどもステージのあるサブ会場があります。

沖縄独特の相撲である「沖縄角力(おきなわすもう)」も行われ、普段テレビで見る相撲の取り組み方とはまったく違い、柔道とレスリングをミックスした様なスタイルが興味深かったです。

ちびっこ達はスタンプラリーに夢中でした。

◆必見!あなたも和牛オーナーに!?

むむむ??
なんか怪しいキーワードが出てきましたがコレ本当なんです。

実は、もしかしたら和牛オーナーになれるかもしれないお祭りなんです。 乗船券に付いている抽選券は和牛1頭が当たるかもしれない夢の抽選券なんです。牛一頭分の牛肉じゃないですよ~。生きた「牛」そのものが賞品!

キャッチフレーズもズバリ「夢の牛」
スケールの大きなお話ですよね。ちなみに昨年の抽選会で牛を当てたのは、なんと風車のスタッフの奥さんでした!
これには皆ビックリ!!

当時は新聞の一面でも紹介され時の人になりました。しかも当選した牛は妊娠牛で、その後、ほどなくして彼らも子宝にも恵まれ、先日可愛いベイビーが誕生したばかりです。
まさにウン気上昇の一年でした。

◆会場は大盛り上がりの大抽選会へ!

お祭りも終盤にさしかかると、いよいよお待ちかね「夢の牛」大抽選会が行われます。
この抽選会では1等賞品の牛以外にもビールや乗船券、石垣と那覇間の往復航空チケットなどなど。牛のヒレ肉やもも肉をゲットする方もいましたよ。

最後の抽選の前に、1等賞品の黒毛和牛「しげふくちゃん」が堂々と入場すると会場の熱気はピークに!

しげふくちゃんの周りは黒山の人だかりです。

司会者が当選番号を一桁ずつゆっくり読み上げる度に会場にどよめきが走ります。最後の一桁を発表すると、その人だかりの中から勢いよくビシッと腕があがりました!

今年の当選者は八重山をぶらり旅真っ最中の男性でした。

一瞬で時の人となった彼は一斉にカメラのフラッシュを浴び、空港に降り立つブラピさながらの混乱で近づくこともできません。
まさか、旅行で訪れた地で和牛オーナーになるとは夢にも思ってなかったでしょうね。

◆牛が当たったらどうするの?

念願の「東京へでだならぁ~、ゼニっこぁ~ためでぇ~、東京でベコかうだぁ~♪」が実践できます。という訳にもいかないので、ほとんどの方は当選した牛をその場で現金に換えてもらうそうです。

今まで当選した方がその後牛をどうしたのか色々な噂を聞きますが、かつて石垣島の方が当選した時は「みんなで美味しく食べたさぁ~」なんて話もあります。石垣島の某焼肉店の方が言ってたのでリアルすぎます。

◆お祭りに持っていったら便利なもの

なにかとイベントの多い八重山。
何度も参加するうちに、私が必ず持参するようになったイベントアイテムをいきなりですが紹介します。

●レジャーシート
基本中の基本。芝の上に直接座ったり寝転ぶのも楽しいですが、沖縄の芝って硬いと思います。チクチクするのが嫌なので、もし持って行くのを忘れたら楽しさ半減です。

●お盆
「え~、お盆持参なの?(笑)」とよく笑われますが、これがあると汁物やドリンクなどを運ぶ際、とても便利で安心です。座る場所が草の上などでは、お皿に葉っぱが入ったり、平らではないのでコップを倒してしまう事があります。ちょっとしたテーブル代わりになって良いですよ。

●日焼け対策グッズ
帽子、タオル、日焼け止め、サングラスなど、冬でも晴れたら強烈な日差しにさらされるので、これらを持参すると良いでしょう。特に今年の牛まつりは晴天だったので、サングラスをしていなかった娘は2~3日、目が充血したままで可哀想なことをしたなと反省してます。

●おしりふき
屋外イベントは水道が遠くにあるケースが多いので、食事の前にちょっと手をきれいにしたい時やたこやきソースがついた時など、サッと拭けると便利です。ウェットティッシュでもよいと思いますが、赤ちゃんのおしりふきの方が安くて枚数も多いので重宝します。うちの娘はとっくにオムツを卒業しましたが、今でもおしりふきは我が家の必須アイテムです。

とまぁ、こんな感じです。特にすごい物があるわけでもありませんが、もし屋外イベントへ遊びに行く機会があったら参考にしてください。

◆結論、ハートアイランドはハートウォーミングな島だった!

帰りの港では牛ヒレ肉を肩にかついで歩く方や、牛モモ肉を重たそうにひきずりながら船に乗る方がいて、牛まつりならではの光景を最後まで楽しみました。

黒島の牛まつりに参加すると八重山で育った牛たちが美味しい肉牛になる訳がわかります。豊かな自然と生産者の方たちの牛への愛情。そんな心温まる一日を過ごしました。

八重山へ来たら最初の夜はやっぱり石垣牛の焼肉が食べたくなるでしょ?石垣牛はインターネット販売もしてるそうですよ。

石垣牛専門店・いしなぎ屋

ちなみに風車は黒島牛まつりの日も通常営業してますよ!