西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 はじめまして、新人ガイドの三輪大です! 2018年6月4日


はじめまして!
風車に4月より入社した新人の三輪大(みわたかし)です 。
今年の春から風車の一員として西表島へ移住し、あっという間に2ヶ月が過ぎ去りました。
まだまだ新人なので覚えることが多く、また新しい発見もあり、忙しい日々を送っています。

ツアーガイドという職業に安全対策は欠かせません。
西表島カヌー組合に所属するショップでは、ツアーガイドの認定条件の一つとしてOMSB水難救助員講習を受講することが義務付けられており、水辺の事故を起こさない訓練を受ける必要があります。

今日は先日、私が受講したOMSB水難救助員講習について少しだけ書きたいと思います。
ちなみに続けて行われたOMSBシュノーケルインストラクター講習も受けてきたので、そちらも併せて紹介させてもらいます。

 

【 OMSB 】

いきなりですが「OMSB」と書いて何と読むかわかりますか?

正式名称は「一般財団法人沖縄マリンレジャーセイフティービューロー」と言いますが、略してOMSBと書き、読み方は「おむすび」です。
何とも可愛らしい呼称ですが、ホームページを見てみると、

“この法人は沖縄県の海域及び内水域におけるスポーツ、レクリエーション等(以下「海域レジャー」という。)に伴う事故を防止するため海域レジャー環境の整備、海域レジャー提供業者に対する安全対策の指導及び県民に対する安全意識の啓蒙活動を行うことにより、海域レジャーの健全な振興に寄与することを目的とする。”

などなど、要するに沖縄でのレジャーを安全に楽しんでもらうための基盤づくりに尽力します!といったところでしょうか。
詳しくは OMSBのホームページ をご覧ください。

 

【 OMSB水難救助員講習会 】

さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
去る5/14、15、17の3日間、OMSB水難救助員の講習会に参加してきました。

●初日 ~水難救助講習~

午前は事故の要因と応急処置についての座学。午後からは心肺蘇生法の実技訓練を行いました。

AEDや訓練用マネキンを使用しての心肺蘇生法は、もしもの時に実効性の強い訓練なので参加者は皆真剣です。
マネキンへの胸骨圧迫は1分間に100回のペースで、5分連続で行います。今回はこれを3回行ったので、終わった後の腕は疲れてパンパンでしたよ。



●2日目 ~技能訓練テスト~

講習2日目は教室を月が浜に移しての技能訓練とテストです。
訓練生自身の安全のため、まずはアップとして海で泳ぎますが、私も含め、普段海で泳ぐことが少ない訓練生の多くにとっては、この午前中のアップだけでも十分きつかったです。
訓練の中では溺れた人を抱えて泳ぐという内容もあり、これもまたきつかった!(泣

テストは25m平行潜水、5m下に潜水、フィンありで400mを9分以内で泳ぐ。といった内容で、私は400mを1度タイムオーバーしてしまいましたが、2度目のチャレンジでギリギリセーフ。
合格しました!



●3日目 ~技能訓練テスト&筆記テスト~

午前の実技テストは「溺者を浜まで抱えての泳ぎ」と「フィンなし800m同一泳法」でした。
昨日同様にとてもきつい時間でしたが2つとも何とか合格し、午後の筆記テストに備えしばらく休憩。

18時からの筆記テストではあっという間に時間が過ぎ、終了と同時に訓練完了!
あとは合格通知を待つだけ…

 

【 シュノーケルインストラクター講習会 】

講習終了の開放感に浸る間もなく、次の日からシュノーケルインストラクター講習が始まりました。この講習は先に記した水難救助員の資格がないと受けることができないのです!
という事は…
OMSB水難救助員講習には無事「合格」しました。イェイ♪

こちらの受講者は私を含め6名で、私以外は他ショップの経営者などベテランばかりで緊張しました(汗

●初日

水難救助員と同じく、初日は座学です。
内容は先日に比べてより詳しく細かい内容で、ここから筆記テストの問題が出題されます。



●2日目、3日目

午前は「シュノーケリング安全マニュアル」を用いてのクラスルームセッションです。
他の講習生をゲストと想定し、説明する事柄を講師に確認、修正してもらいます。

午後は月が浜にてシュノーケル、マスク、フィンの使い方を講師や講習生に見てもらい、修正点を教えてもらいました。

この実技訓練では、自分が気を付けている点とお客様に伝えるべき点が異なり、また、伝わりやすさも考える必要があるなと感じました。

●最終日

午前は筆記テスト、午後は実技テストを行いました。
筆記テストは難なくクリアできましたが、実技テストでは25mの平行潜水、3m潜水(マスクを落とす→装着して海面浮上)、5m潜水(海底のおもりを体に装着して浮上)、フィンなし400m同一泳法、フィンあり800mを泳ぐ、といった盛り沢山の内容でした。

テスト途中に雷雨が来たため一時浜にあがり休んでると、なんと竜巻が発生!
まさか訓練の最中にこんな自然現象に遭遇するなんて、自然に対する意識をさらに高める貴重な体験ができました。

竜巻も雷雨も過ぎ去り試験続行。
この1週間はずっと海で泳ぎっぱなしだったので多少の疲れもありましたが、何とか自分を鼓舞しながらすべての訓練で合格を頂きました!

 

【 講習を終えて 】

この週は毎日海に入って泳ぐことの繰り返しでした。プールとは異なり波があるため泳ぎにくく、普段のツアーより倍ほど疲れました。
ただ、しっかり講習を重ねたため一日一日が濃い日々を送ることができ、また、お客様の目線で考えることの重要性を改めて感じることができました。

今後のツアーではお客様の立場になって考え、危険な場所や状況を一早く察知し、ゲストにとって快適な時間を提供できるよう精進していきます。