西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 感動! 感謝!! 平真小学校マーチングバンドレインボー 2016年2月17日


【 虹色コンサート2016 鑑賞 】

先日、生まれて初めてマーチングバンドのコンサートに行ってきました。
コンサートの主役は沖縄の離島、石垣島にある公立小学校の生徒たち。その名も石垣市立平真(へいしん)小学校 マーチングバンドレインボーです。

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全国大会への出場経験も豊富で、新聞記事ではいつも紹介されていました。とは言うものの、失礼ながら私自身は強い興味を持ったことがありませんでした。

しかし、今回あるきっかけで彼らの演技を生で観る機会ができ、大人1,000円、子供500円の入場料がとても安く思えました!

パーカッション、チューバ、ユーフォニウム、トランペット、フォルンといった楽器の、各パートのキビキビとした動きと力強い演奏。そしてカラーガードと呼ばれる旗を使った演技が一体となり、一糸乱れぬ演奏演舞となっているのです。

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「マーチングバンドって何?」レベルの私でしたが、帰る頃には新しい世界を知った感動で気持ちが昂っていました。

彼らの目標は全国大会出場ではありません。「日本一」を常に意識しながら日々の練習を励むチームだそうです。メンバーの中にはなんと一年生もいましたが、堂々と胸を張った演奏は見事なものでした。

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石垣市立平真小学校ホームページ

 

【 石垣島までコンサートへ出掛けた理由 】

今回のコンサートの一週間前、石垣島へ買い出しに出掛けた日に 第62回 八重山地区学校音楽発表会 が開催されていました。西表島の船浦中学校も参加しているというので、軽い気持ちで観に行くことにしました。

娘がお世話になっているピアノ教室の先生も伴奏で参加するというので、娘にとっても恩師の演奏を聴いたり、石垣島の小中学生の頑張りを知る良いチャンスです。

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会場では各学校の演目が終わるたびに目まぐるしく観客の出入りがあり、ほとんどの方が自分の子供が通っている学校以外の合唱は聞いていないようでした。

私たちはというと、我が子が出場するわけでもないし、せっかくなので全ての演目を観ることにしました。

八重山のいたる島から参加した学校の中には、わずか二名の参加で「サンタルチア」を見事歌い上げ、会場から拍手喝采を浴びた波照間小中学校の姿も印象的でした。

 

【 感動! 石垣市立第二中学校吹奏楽 】

そして発表会の最後、石垣市立第二中学校による吹奏楽の演奏に度肝を抜かれてしまいました!

音楽経験皆無の私です。
正直言って音楽の良しあしは分かりませんが「これって本当に中学生? 放課後にちょっと練習するだけでこのレベルにはならんでしょ!」と驚くほどの迫力です。

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演奏が終わると感動のあまり家族全員ボーッとしてしまいました。奥さんと二人で「これが見られてよかった!観ないで帰る人はもったいないよね…」と話しました。

聞くところによると、石垣第二中学校は紅白にも出場したBIGINや夏川りみの母校でもあり、マーチングバンドでは全国屈指の名門校だということがわかりました。

彼らの演奏のおかげでマーチングバンドにも一気に興味が湧いてきたのですが、そんな中、一枚のポスターを発見。それが平真小学校の虹色コンサートのお知らせだったのです。

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「これは来週も石垣島へ行かねばっ!」
西表島の隣、石垣島の小学生がどんなものを見せてくれるのか。我が子にとってもよい勉強になるのではないかと思ったのです。

石垣市立第二中学校ホームページ

 

【 感動しすぎて、びっくりポン! 】

西表島には高校がなく、多くの子は中学校を卒業すると石垣島の高校に進学します。
小学校、中学校と全国的にみると石垣島も西表島も「離島の学校」とひとくくりにされそうですが、西表島で生活をしていると石垣島の学校は「都会の学校」と思えてなりません。

我が子が小学校に通ううちは平真小学校のマーチングバンドレインボーの演奏を可能な限り見せてあげたいです。同じ世代の彼らの凄さは、毎日の努力の積み重ねなんだと知ってくれれば、きっといい刺激になるでしょう。

今回のコンサートでは先生、保護者、OB、OGによる献身的な応援にも感動しました。
石垣市立平真小学校、ほんま、びっくりポンだす!

 【完走レポート】 やまねこマラソン大会 2015 2015年2月18日


西表島では毎年2月の第一土曜日に やまねこマラソン大会 が開催されます。

昨年は応援で終わったのですが、今回は思いっきり楽しめる23kmの部に参加してきました。大会当日からかなりの日数が経過してしまいましたが、やっと筋肉痛も治まってきたので当日の様子をレポートをしたいと思います。

●風車ブログ → 昨年の様子はこちら

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前日までの悪天候が一転して青空に

 

【 やまねこマラソンの魅力 】

「さわやかに西表島の大自然を走ろう」 をテーマに開催されるやまねこマラソン大会ですが、中学生の部は3キロ、一般の部は10キロと23キロの2つのコースのうちのどちらかを選択します。

さて、10キロと23キロのコースでは距離以外に何が違うのでしょうか?
それは23キロコースは他のコースと違い、星立、祖納、白浜 の各集落も走り抜けるのです。

23キロにもおよぶ長距離をヘロヘロになりながらも走り続けるジョガー達。そんな彼らに対し各集落から送られる熱い熱いエールは、やまねこマラソン大会に無くてはならない存在です。

応援する側としても「よくぞここまで来てくれた!」という労いの思いと喜び、10キロコースのジョガーを応援できない寂しさにも似た感情、23キロコースへ出場したジョガーへ思いっきりぶつけるのです。

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前方に見えるのは星立集落の応援団

全参加者数の半分にも満たないこのコースを走るジョガーにしか体験できない 「苦しみ」 と 「喜び」 に満ち溢れているのが23キロコースの魅力だと、実際に走った私は思うのであります。

 

【 レース中に見られる風景 】

今年は特別なトレーニングはほとんどしなかったので、タイムは一切気にしないことにして大会に臨みました。というわけで、いつもなら何も気にせず車でサッと通り過ぎるだけの道のりを、のんびりと写真撮影をしながら走ってみました。

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浦内橋・マングローブの森を眺めながら

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妙に気合いが入ります…

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祖納と白浜をつなぐ海岸沿いの道

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折り返し地点の白浜港

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青い海を眺めながらの復路

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西表島らしいのどかな田園風景

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ジョガーをジッと見つめるヤギ2匹

 

【 えっ? そ、そうめん!? 】

この大会では公式の給水ポイント以外にも至るところで水やスポーツドリンク、黒糖やバナナなどが沿道から差し入れられます。今年はこんな美味しい差し入れも用意されていました。西表島らしいほのぼのとした光景ですね。

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二度見したジョガーも多いはず!?

普段の生活では一度にたくさんの方から 「がんばって!」 とか 「ファイト、ファイト!」 などと励まされることはまずありません。そんな応援をされたら、誰だって 「よっしゃ、がんばろうっ!!」 と力が湧いてくるものです。

そのせいか、もちろん優勝争いとは無縁の私ですら何だかこの大会の主役になっているような気分にさせられます。

 

【 やっぱり後半はバテますね… 】

今までもトレーニングをほとんどしない状態で23キロコースに3回ほど挑戦してきましたが、やはり今回も15キロ過ぎた辺りから息も上がりまくってバテました。

それでも残りがまだ8キロ。「いつ歩こうか…」みたいな考えが頭をよぎり精神的に参ります。両足の感覚が鈍っているせいか、平らなはずの道路が上り坂に感じます。

復路の星立集落での大声援を受けた後、浦内橋に陣を張っている住吉集落の方たちの給水ポイントまで長い直線が続きます。この直線コースに民家は無く、沿道沿いの応援もなくなってしまうため人目を気にすることなく多くのジョガーが一休みしてしまいます。

しかし!一度止めてしまった足を再び動かすのは至難の業です。そこからの残り5キロは、走る→歩く→止まる の繰り返しで見事なヨレヨレ状態です。

 

【 残り1キロ! 】

ヨレヨレになりながらも残り1キロを切ると、沿道の声援が一段と大きくなります。ダラダラ歩いているとカッコ悪いような気もするので、最後のひと踏ん張りで走り続けます。

しかし、たった1キロなのに、なかなか足が前にでません。最後は中野集落で応援していた娘(6歳)に手を引かれ感動のゴールを果たしました。

体はボロボロでしたが、椀子そばのように食べ過ぎたそうめんをお腹の中で揺らしながらも走り終えた時は充実感でいっぱいでした。

 

【 恒例のふれあいパーティー 】

夜にはこの大会のもう一つの目玉である「ふれあいパーティー」が盛大に開かれます。
会場にはお約束の「サバニの舟盛り」や地元青年会や少年野球チームなどによるバザーもたくさん出店されます。

もちろん大会に出場していない方でも参加OKのパーティです。

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会場の外まで人が溢れています

最後は会場にいる観光客や地元の方たちが一体となって踊るカチャーシーで締めくくります。

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まさに乱舞!

走って、食べて、飲んで、踊って!
真冬のビッグイベント「やまねこマラソン大会」は、真夏の太陽にも負けない熱気に包まれた一大イベントなのです。

 

【 次回はきっと… 】

いかがでしたか?
あなたも西表島の大自然を駆け抜けてみたい気持ちになりませんか?

個人的には来年の大会までにはもっと走り込みをして、もっともっと体重を落として、23キロ区間をずっと同じペースで走り続けることが目標です!

 日本最南端!八重山の海びらき2014 in 西表島 2014年3月16日


【 オープニングセレモニー 】

昨日の前夜祭に引き続き、今日は本祭の「日本最南端!八重山の海びらき2014」に行ってきました。

会場は西表島のトゥドゥマリの浜(月が浜)です。
この日の天気は曇り、気温は21℃。砂浜でビーチパラソルなしで寝そべるには最高の気候でした。ちなみに真夏だとパラソルがないと日差しの強さに参ってしまいます。

午前9時半から海の安全をお祈りする「海開き祈願」が行われ、石垣市の中山市長がお清めの塩を海岸へ撒き終わると、いよいよ「日本最南端!八重山の海びらき2014」のスタートです!
まずは地元青年会によるエイサーの舞から披露。

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日々の練習の成果!すごい迫力です

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獅子に頭を噛まれるとご利益があります

この八重山の海びらきは八重山郡を形成する石垣市、竹富町、与那国町の3市町村が合同で行います。
今年は西表島が舞台となりましたが、昨年は石垣島でした。

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竹富町長による開会のあいさつ

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石垣市長による主催者あいさつ

来賓のあいさつが終わると、西表島の上原小学校6年生児童により「宣言文」が読み上げられ、海開き宣言が行われました。

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「日本最南端!八重山の海びらき」を見事に宣言!

そしてオープニングテープカットです。
グンバイヒルガオにハイビスカスやブーゲンビリアをあしらった南国らしいテープが素敵です。

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八重山の2大ゆるキャラもテープカット

 

【 初泳ぎ!海上収穫祭!! 】

テープカットが終わると、今か今かと待ち構えていた子供たちが海に向かって一斉に駆け出します。大人たちはその様子をカメラに収めたり、笑顔で見守ります。

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一斉に駆け出す子供たち

テレビカメラや新聞各社の撮影隊が待ち構える中、元気に海に飛び込み「海上収穫祭」がはじまります。
海上収穫祭とは、カヌーの上から果物や野菜を海に向かって投げ、それを初泳ぎをしている人たちがキャッチするのです。

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こっちに投げて~!手を振る方もいます

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まさに大収穫!晩御飯のおかずゲットです

万が一に備え海上保安庁の海猿たちも待機。沖合には巡視艇の姿もあり、安心して初泳ぎを楽しめます。

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皆が憧れの眼差しで見つめていた頼もしい海猿たち

しばらくすると、何やら遠くから一機のヘリが‥。
「パラパラパラパラ‥」とどんどん近づいて来ます。ついには「バラバラバラーッ!!」と大きな音を立て、かなりの至近距離まで来てくれました!

機内からは海上保安庁の方々が手を振ってます。みんなも「おーい、おーい!」と手を振り、その迫力に大人も子供も大喜びです。

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ヘリコプターの登場で大盛り上がり

海の安全はたくさんの方々のサポートがあって成り立っています。今年の八重山のマリンレジャーは事故ゼロでいきたいですね。

 

【 まだまだ続くイベントプログラム 】

ステージでは伝統芸能の披露やTシャツデザインコンテストの表彰式が行われました。コンテストの優勝者は千葉県在住の主婦の方です。二人のお子さんも大喜びでした。

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西表島を代表する民謡「デンサー節」

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Tシャツデザインコンテスト表彰式

他にも、八重山特産品の「活き車エビのつかみ取り」や「宝探しゲーム」、海上では「綱取り大会」など楽しいイベントが目白押しでした。
車エビはケガをしないようケンを取り除きつかみやすくなっていました。しかも、捕まえた車エビはその場で焼いてくれたそうです。

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車エビが放たれたプールへ一斉に飛び込みます

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上手な子は何匹もゲットしていました

宝探しゲームでは、砂浜に埋められたたくさんのお宝を探します。特等の目録は、なんと折りたたみ自転車。
地元の小学6年生の女の子が見事掘り当てました!

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みんな夢中で掘る!掘る!掘る!!

海上では綱取り大会が行われました。

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よーい…ドンッ!

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負けたら容赦なく海へドボン!

 

【 第35代 ミス八重山 】

八重山の海びらきでは、毎年「ミス八重山」の発表もあります。
今年度のミス八重山のお二人、八重山観光の益々の発展のため、これから一年間の活躍が期待されます。

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衣装は八重山みんさー「あざみ屋」さん製作

左が「ミス星の砂」の遠藤南さん、右が「ミス南十字星」の東内原真子さん。ちなみにミス八重山に選ばれたお二人には副賞も授与されました。写真はその一部です。

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ズラリと並んだ副賞

どれもこれも素晴らしい物ばかりですが、私は特に船会社さん提供の年間フリーパスが羨ましいです。

 

【 来年は与那国島? 】

このイベントは、毎年、八重山の島々が持ち回りで行います。昨年は石垣島の底地ビーチだったので、おそらく来年は与那国島で行われると思います。

南国のビーチで昼間から飲むビールは最高に美味しく、閉会のあいさつが終わっても、ほろ酔い気分で砂浜で寝込んでいる観光客の方も見かけました。内地で花見をする前に夏気分を体験できたのではないでしょうか。

今日の西表島は海開き日和りの一日でした。

 日本最南端!八重山の海びらき2014 in 西表島(前夜祭) 2014年3月15日


【 明日は日本最南端の海びらき 】

2014年3月16日は西表島のトゥドゥマリの浜(月が浜)で海びらきが行われます。それに先立ち、前日の15日の夕方から前夜祭が行われました。

地元の新聞でも大々的に紹介

夕方の気温は約18℃。
日が沈むと肌寒くなってきましたが、砂浜の会場は、きめの細かい砂なので裸足で歩くのが気持ちよく、子供たちはゾウリを脱ぎっぱなしでした。

海開き2014前夜祭_フラダンス

地元同好会によるフラダンス

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奇妙な風貌に逃げ出す子供もちらほら…

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勇壮な舞を披露してくれたエイサー

海開き2014前夜祭_パイン早食い

ピーチパイン早食い競争

海開き2014前夜祭_池田卓さん

西表島の船浮出身、池田卓さんによるライブ

海開き2014前夜祭_崎山洋平さん

西表島の祖納出身、崎山洋平さんによるライブ

祭りの最後はやはりカチャーシーのノリに…。ステージ付近は踊りまくりです。

 

【 お腹も満たしてくれる前夜祭 】

屋台も出ており、ビールや泡盛だけでなく、焼きそば、焼き鳥、ジューシーごはん、から揚げ、カレー、などなど‥。西表島を食べつくそう!というバザーも出店してしてました。
しかし、飲んだり食べたり、ステージの演目を見るのに夢中で写真は撮りそこないました。ちなみに島らっきょも販売していましたよ。

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ビールと相性ばっちり!島らっきょ

 

【 日本一早い海開きはどこ? 】

八重山では何年か前までは「日本一早い」海びらきをウリにしていたのですが、ここ最近は「日本最南端の海びらき」がキャッチコピーのようです。
ちなみに日本一早い海びらきをしているのは、小笠原の父島で元日に行われるそうです。

沖縄でもクリスマスやお正月に海で泳ごうと思えば泳げますが、南国とはいってもやっぱり水温は低いです。3月下旬以降の晴れた日が無難でしょう。

明日の最高気温の予想は23℃。天気は晴れ時々くもり。まずまずの海びらき日和になるのではないでしょうか。

 黒島牛まつり ~西表島から行ってきたよハートアイランド~ 2014年2月28日


【 毎年恒例、2月のビッグイベント! 】

ここ竹富町では年間を通じてたくさんの行事やイベントがあります。

その中でも風車が選ぶ冬の2大お楽しみイベントといえば、西表島の「やまねこマラソン大会」と黒島の「牛まつり」でしょう。どちらも例年2月に開催されるビッグイベントです。

去る2月23日の日曜日、初夏を思わせるような晴天に誘われ西表島から「黒島牛まつり」へ行ってきました!

港に到着するといきなり黒毛和牛がお出迎え

 

【 ハートの島は牛の島 】

黒島は人より牛の方がだんぜん多く、その数なんと人口の10倍近くになるそうです。確かにどこへ行っても牛、牛、牛!モォォ~、牛の惑星に人が迷い込んだようなものです。

島の形がなんとなくハート型なので別名「ハートアイランド」とも呼ばれ、周囲12.6㎞の珊瑚でできた小さな島です。

西表島に住んでいると黒島へ行く機会はほとんどありません。というわけで「牛まつり」というイベントに乗じ、この日は西表島からも大勢の人が黒島へ出かけます。

ハートアイランド黒島(竹富町HPより)

通常、西表島から黒島へ行くには石垣島経由でないと行けません。約45分かけていったん石垣島へ渡り、黒島行きの船に乗り換え約30分で到着です。同じ町内しかも隣の島ですが、これはもう旅です。
しかし、この「黒島牛まつり」の日だけは西表島の大原港から黒島行きの直行便が用意されるのです。

当日の朝、予約しておいた船のチケットを八重山観光フェリーのカウンターで受け取り、ズラーッと並んだ黒島行きの行列に加わりました。
西表島で生活していると行列に並ぶのは胃がん検診の順番を待つ時だけですが、今回は100%遊ぶためだけの行列なので、みんな笑顔で和気あいあいとした雰囲気でした。

船を待つこと約10分。
臨時の大型フェリーが到着し、いよいよ黒島へ向け予定時刻の9時30分に出発です。ちなみに往復乗船券には、抽選券とお食事引換券も付いて大人2,700円です。
普通なら西表島と黒島を往復すると5,080円もかかってしまうので、かなりお得です。

大型フェリーもこの日は満席

黒島へ到着したら徒歩3分でイベント会場へ到着。会場入り口には竹富町のゆるキャラ「ピカリャー」がみんなを出迎えてくれます。

… あれっ?今日のピカリャーいつもより小さい!?と思ったら、なんと離島バージョン!

話はそれますが、ゆるキャラってビミョーに可愛くなかったり不気味な物が多くないですか?(ここだけの話…)
でも、このピカリャーに限ってはとっても可愛いと思います。お世辞抜きにキャワイイです!みんなのアイドルピカリャーはこの日もちびっこ達に囲まれ大忙しでした。

いつでもどこでも大人気のピカリャー

 

【 あれもこれも…目指せ全店制覇! 】

会場内のバザーではあちらこちらから美味しそうな匂いがただよい、何を食べようか迷ってしまうほどです。とりあえず乗船券に付いていたお食事引換券で牛汁をゲット。

他にも黒島の海岸でとれたアオサという海藻のテンプラや紅芋団子など沖縄らしい食べ物もたくさんありました。その中でも、ひときわ目を引いたのが牛モモ肉の丸焼き。牛まつりはこうでなくっちゃ!という豪快な光景でした。

一杯でお腹いっぱいの牛汁

豪快!牛モモ肉の丸焼き

 

【 見逃せないイベントがいっぱい! 】

10時の開会式を皮切りに、地元小中学校の生徒による演舞や黒島出身の島仲久さんらのライブ、牧草ロール転がし、沖縄角力(沖縄相撲)、人気急上昇中のきいやま商店のライブなどなど…。

今年は「牛 vs 人」の綱引き大会も復活し、大盛り上がりのままプログラムは進んでいきます。

牛さんの全戦全勝で幕を閉じた綱引き大会

爆笑の渦!きいやま商店ライブ

ステージのあるメイン会場の他にもミニミニ動物園やこどもステージのあるサブ会場があります。

沖縄独特の相撲である「沖縄角力(おきなわすもう)」も行われ、普段テレビで見る相撲の取り組み方とはまったく違い、柔道とレスリングをミックスした様なスタイルが興味深かったです。

男たちの熱い戦い「沖縄角力」

ちびっこ達はスタンプラリーに夢中

 

【 必見!あなたも和牛オーナーになれる!! 】

むむむ??
なんか怪しいキーワードが出てきましたがコレ本当なんです。実は、もしかしたら和牛オーナーになれるかもしれないお祭りなんです。 乗船券に付いている抽選券は和牛1頭が当たるかもしれない夢の抽選券なんです。牛一頭分の牛肉じゃないですよ~。生きた「牛」そのものが賞品!

キャッチフレーズもズバリ「夢の牛」。スケールの大きなお話ですよね。ちなみに昨年の抽選会で牛を当てたのは、なんと風車のスタッフの奥さんでした!これには皆ビックリ!!

当時は新聞の一面でも紹介され時の人になりました。しかも当選した牛は妊娠牛で、その後、ほどなくして彼らも子宝にも恵まれ、先日可愛いベイビーが誕生したばかりです。
まさにウン気上昇の一年でした。

昨年の八重山毎日新聞の記事

 

【 会場は大盛り上がりの大抽選会へ! 】

お祭りも終盤にさしかかると、いよいよお待ちかね「夢の牛」大抽選会が行われます。
この抽選会では1等賞品の牛以外にもビールや乗船券、石垣と那覇間の往復航空チケットなどなど。牛のヒレ肉やもも肉をゲットする方もいましたよ。

最後の抽選の前に、1等賞品の黒毛和牛「しげふくちゃん」が堂々と入場すると会場の熱気はピークに!

今年はいったい誰の手に!?

しげふくちゃんの周りは黒山の人だかりです。

司会者が当選番号を一桁ずつゆっくり読み上げる度に会場にどよめきが走ります。最後の一桁を発表すると、その人だかりの中から勢いよくビシッと腕があがりました!

今年の当選者は八重山をぶらり旅真っ最中の男性でした。一瞬で時の人となった彼は一斉にカメラのフラッシュを浴び、空港に降り立つブラピさながらの混乱で近づくこともできません。
まさか、旅行で訪れた地で和牛オーナーになるとは夢にも思ってなかったでしょうね。

今年の1等賞品「夢の牛」当選者

 

【 牛が当たったらどうするの? 】

念願の「東京へでだならぁ~、ゼニっこぁ~ためでぇ~、東京でベコかうだぁ~♪」が実践できます。という訳にもいかないので、ほとんどの方は当選した牛をその場で現金に換えてもらうそうです。

今まで当選した方がその後牛をどうしたのか色々な噂を聞きますが、かつて石垣島の方が当選した時は「みんなで美味しく食べたさぁ~」なんて話もあります。石垣島の某焼肉店の方が言ってたのでリアルすぎます。

 

【 お祭りに持っていったら便利なもの 】

なにかとイベントの多い八重山。
何度も参加するうちに、私が必ず持参するようになったイベントアイテムをいきなりですが紹介します。

●レジャーシート
基本中の基本。芝の上に直接座ったり寝転ぶのも楽しいですが、沖縄の芝って硬いと思います。チクチクするのが嫌なので、もし持って行くのを忘れたら楽しさ半減です。

●お盆
「え~、お盆持参なの?(笑)」とよく笑われますが、これがあると汁物やドリンクなどを運ぶ際、とても便利で安心です。座る場所が草の上などでは、お皿に葉っぱが入ったり、平らではないのでコップを倒してしまう事があります。ちょっとしたテーブル代わりになって良いですよ。

●日焼け対策グッズ
帽子、タオル、日焼け止め、サングラスなど、冬でも晴れたら強烈な日差しにさらされるので、これらを持参すると良いでしょう。特に今年の牛まつりは晴天だったので、サングラスをしていなかった娘は2~3日、目が充血したままで可哀想なことをしたなと反省してます。

●おしりふき
屋外イベントは水道が遠くにあるケースが多いので、食事の前にちょっと手をきれいにしたい時やたこやきソースがついた時など、サッと拭けると便利です。ウェットティッシュでもよいと思いますが、赤ちゃんのおしりふきの方が安くて枚数も多いので重宝します。うちの娘はとっくにオムツを卒業しましたが、今でもおしりふきは我が家の必須アイテムです。

とまぁ、こんな感じです。特にすごい物があるわけでもありませんが、もし屋外イベントへ遊びに行く機会があったら参考にしてください。

 

【 結論。ハートアイランドはハートウォーミングな島だった! 】

帰りの港では牛ヒレ肉を肩にかついで歩く方や、牛モモ肉を重たそうにひきずりながら船に乗る方がいて、牛まつりならではの光景を最後まで楽しみました。

何十人分のお肉!?

黒島の牛まつりに参加すると八重山で育った牛たちが美味しい肉牛になる訳がわかります。豊かな自然と生産者の方たちの牛への愛情。そんな心温まる一日を過ごしました。

八重山へ来たら最初の夜はやっぱり石垣牛の焼肉が食べたくなるでしょ?石垣牛はインターネット販売もしてるそうですよ。
詳しくはこちらをどうぞ → いしなぎ屋 TEL 0980-88-1129

ちなみに風車は黒島牛まつりの日も通常営業してますよ!

 やまねこマラソン大会 2014 2014年2月8日


【 冬のビッグイベント! 】

西表島では毎年2月の第2土曜日に「やまねこマラソン大会」が開催されます。

やまねこマラソン大会公式HP

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前日の準備の様子

西表島内の民宿やホテルは例年、数か月前から満員御礼になるとのこと。早めの予約が必要です。
ただし、石垣島からの日帰り参加も可能です。大会当日は石垣港から臨時便が何便も出て大会会場まで無料で送迎してくれます。

安栄観光HP

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2014年のスターターは江戸家猫八さん

 

【 2月の西表島 】

2月の西表島は寒い時では気温が15℃前後になる時もありますが、その場合は北風が強く、体感温度はもっと低く感じます。

逆に2月なのに25℃前後まで上がることもあります。その場合は沿道で応援するには最高なのですが、参加者にとっては大変なコンディションかもしれません。

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元風車スタッフの彼は10キロの部で総合11位!

小雨が降る中でも、沿道では大勢の島民や観光客が応援してくれるのが、やまねこマラソンの最大の魅力ではないでしょうか。

コースは23㎞と10kmがあります。特に23kmの部の干立、祖内、白浜の集落を通過する際の盛大な歓声は感動ものです。

ただ、あまりトレーニングをしていない方は10㎞の部が無難です。半分以上歩いても大丈夫だと思いますよ。カメラを片手に風景写真を撮りながらのランニングも面白いのではないでしょうか。

 

【 夜も盛り上がるマラソン大会 】

やまねこマラソン大会は走った後がさらに盛り上がります。

会場から500mくらい離れたところにある中野わいわいホールでは、夕方6時から「ふれあいパーティ」が開催されます。会場を覗くと、走り終えたランナーが早々とシートを広げて席を確保しているようでした。

写真は「サバニ」とよばれる沖縄伝統の漁船です。パーティが始まるまでに、二隻のサバニに島魚の刺身が大量に盛り付けられます。これぞ「サバニ盛り」といったところでしょうか。

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ふれあいパーティ会場

いよいよお待ちかねのパーティが始まると、人々の熱い視線がサバニ盛りへと注がれます!

司会者の「どうぞー!」の掛け声と同時に大勢の人が箸を片手にサバにへ向かい、ものすごい量の刺身も数分でなくなります。

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豪快!島魚たっぷりのサバニ盛り

ふれあいパーティは夜に開催されるので西表島のホテルや民宿に宿泊しないと参加できませんが、会場では日中からたくさんの屋台がでているので、石垣島から日帰りで参加しても楽しめます。

ちなみに風車のツアーは大会前日も当日も通常開催しております。走ったついでにカヌーも漕ぎたい方はぜひご参加ください!