西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 ~離島から離島へ~ 行ってきたよ伊平屋島! 2024年12月22日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

先日、竹富町商工会の視察研修で伊平屋島(いへやじま)に行ってきました!

昨年は絶海の孤島「南大東島」でしたが、今年も初めて訪れる沖縄の離島ということで出発までワクワクでした♪

よろしければ前回の南大東島の報告もご覧ください。
離島から離島へ…行ってきたよ南大東島!

◆伊平屋村ってどこ?

伊平屋島は沖縄本島から北西の方向にあり、沖縄県最北の離島です。

伊平屋村役場

本部半島から北側に約40km。同じくらいの緯度に鹿児島県最南端の与論島があります。

西表島からは直線距離でおよそ500km。つまり簡単に言うと、とても遠い島ということです。

◆どうやって行くの?

西表島から伊平屋島まで移動するため乗り物に乗っている時間は5時間半です。
そこに乗り継ぎの待ち時間も含めると、移動はほぼ一日がかり。
東京の方が近いです(笑)

西表島上原港 → 石垣港(船60分)
石垣港 → 石垣空港(バス30分)
石垣空港 → 那覇空港(飛行機60分)
那覇 → 今帰仁村運天港(タクシー100分)
今帰仁村運天港 → 伊平屋港(船80分)

長い移動を終えフェリーが伊平屋港に到着すると、伊平屋村商工会の皆さまに温かくお迎えしていただきました。
ありがとうございます!

◆第一印象は?

12月の西表島はカヌーツアーに参加される観光客が少ないのが悩みの種でしたが、それでも修学旅行などの団体旅行や、石垣島には海外からのクルーズ船でたくさんの外国人観光客が訪れています。

しかし伊平屋島ではフェリーの乗客のほとんどが仕事関係と島民の方。滞在中に出会った観光客らしき人は5名ほど…。
閑散期ということもあったと思いますが「あまり観光地化されていない島」というのが第一印象でした。

しかし伊平屋島観光協会さんのホームページを拝見すると、農業や漁業体験ができる民泊制度があったり、カヌーやダイビング、魚釣りなどのレジャーも楽しめるようです。

伊平屋島観光協会

◆視察&観光

今回、竹富町商工会の視察研修として訪れた場所を紹介いたします。

▼歴史民族資料館

資料館の職員の方の説明を受けながら伊平屋村の歴史、文化などを学びました。

歴史民俗資料館

▼ヤイトハタ、マダイの養殖場

伊平屋島ではもずくの養殖が盛んなようですが、今回は陸上養殖場にも見学に行きました。
沖縄に来られる多くの観光客の胃袋を満たす、大切な施設ですね。

伊平屋村漁協養殖所

▼伊平屋酒造所

なんと製造した泡盛の七割以上が島内消費だとか。
八重山ではなかなかお目にかかれない泡盛「照島」ですが、やはり一度訪れた島の酒には愛着がわくのでまたいつか飲んでみたいですね。

株式会社伊平屋酒造所

▼世界塩の探検館ソルトクルーズ

塩づくりをしている社長さんが詳しく説明してくれます。
ずばり「塩オタク」でした(笑)

倶楽部 野甫の塩

▼念頭平松

樹齢300年以上の見事なリュウキュウマツ。国の天然記念物に指定されています。

伊平屋島の念頭平松

◆今回の宿泊先

スーパーまで徒歩30秒、ビーチまで徒歩1分と文句なしの立地に建つホテルにしえさんにお世話になりました。

朝6時半に防災無線から流れてくるラジオ体操が目覚ましになるので、寝坊することはありません。美しい朝焼けにも出会えました。

しゅうさん的には島の魚介類をふんだんに味わえる朝食バイキングに感動。写真を撮るのを忘れるほどの美味しさでした(笑)

<伊平屋島民宿風ホテル>​ホテルにしえ

◆率直な感想

西表島と伊平屋島、どっちがいいかな?
やはり住み慣れた西表島がいいなと思います。

広島出身の移住者であるしゅうさんは、たまたまカヌーやトレッキングツアーのお店を始め、なんとか暮らしているうちに家族を持ち、お店や家を持ち、気づけば25年くらい経ちました。

西表島の自然の恵みを受けながら島を訪れる観光客の皆さんと一緒になって楽しむ。もしこれが伊平屋島だと同じようなことをするのは難しかったでしょう。

しかし、もしも広島からたまたま伊平屋島を訪れ、その流れで住み続いていたらどうなっていたのか…。おそらく、もずくはかなり食べていたと思います(笑)

民俗資料館で説明をしてくださった職員の方、ヤイトハタの養殖場にお勤めの方、そして塩づくりをしている社長さんも元々は島出身ではないとのこと。
長く住むために伊平屋島の自然の恵みと島の人同士のつながりを大切にしながら、しっかりとした暮らしを送っておられました。

◆来年の抱負

沖縄県にはたくさんの島があり、それぞれの島にはその島にしかない魅力もあれば、その島特有の課題もあります。
伊平屋島の状況を見て、西表島で営業している風車の課題もいくつか見えてきましたよ。

あえて一つだけ言うとすれば「情報発信の大切さ」です。
2024年も終わりに近づいてきましたが、これからもっとブログをがんばって沖縄の、西表島の魅力をお伝えできるようにがんばります!

 2025年3月1日以降に開催するツアーについて 2024年12月20日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

本日は 2025年(令和7年)3月1日以降に開催されるツアー について大切なお知らせがあります。

◆2025年3月1日以降について

エコツーリズム推進法に基づく「西表島エコツーリズム推進全体構想」の策定により、2025年3月1日以降に開催されるツアーにおいて「立入制限フィールド(特定自然観光資源)」に立ち入る場合は、事前に「立入申請」を行い竹富町長からの承認が必要となります。

立入制限区域(特定自然観光資源)について

◆当店のツアーで立入申請が必要なコース

下記のコースは立入制限区域でツアーを開催するため事前申請が必要です。
まずはツアーを予約して、その後に竹富町へ立入申請をするという流れになります。

  • ピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)
  • マングローブカヌー&由布島
  • マングローブカヌー&滝あそびいっぱい
  • カヌー体験
  • ピナイサーラの滝(滝つぼ)
  • マングローブカヌー&キャニオニング体験
◆立入申請の方法
  1. ツアー参加者ご自身が申請する
  2. ショップが代行して申請する

この2つの方法がありますが、当店では「2.」となります。

申請にあたり、ツアー参加者すべての情報が必須となります。ツアーご予約時は以下の項目を必ずご入力ください。
情報に不備があると手続きが完了できません。ご了承お願いいたします。

  • 代表者:名前、年齢、住所、電話番号、メールアドレス
  • 同行者全員:名前、年齢
◆手数料(入域料)

申請には1人あたり500円の手数料(入域料)が発生しますが、そちらに関してはツアー代金に含まれておりますのでご安心ください。

申請手続き(全体フロー図)

*ご注意*
申請手続き完了後に旅行日の変更等により日にちの変更をされる場合は、再度、立入申請を行う必要があります。
その際、新たに発生する1人あたり500円の手数料(入域料)はお客様側にてご負担いただくこととなります。ご了承お願いいたします。

◆人数制限もあります

立入制限フィールドでは一日当たりに入域できる人数に制限があります。

フィールド利用の仕組み

申請は先着順なので、春休み、夏休み、冬休み、GWなどの繁忙期は上限人数に達する可能性があります。

可能な限り早めに申請手続きを完了するため、ご予約の際は正確な情報をお知らせください。

◆人数制限…ピナイサーラの滝は?

当店ではピナイサーラの滝周辺(マーレー川、ヒナイ川)でツアーを開催しておりますが、こちらも立入制限フィールドに指定されているため立入申請が必要となります。

大人気のフィールドですが、1日あたり200名しか訪れることができません。しかもガイドを含めて200名です。
かなり厳しい制限となりますので、早めのご予約をお待ちしてます。

ちなみにピナイサーラの滝を案内できるガイドは特別な試験に合格した者のみです。
こちらについては別のブログで少しずつ報告していきますね。

◆ ご予約後

お客様にご予約をいただいたら可能な限り早く申請手続きを開始しますが、すでに立入人数の上限に達していた場合などは申請許可が下りず、ツアーに参加できないことがあります。
あらかじめご了承ください。

 西表島で修学旅行を検討される旅行会社さまへ 2024年12月11日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

11月は修学旅行の対応で事前準備などに追われましたが、事故もなく安心にツアーを終えることができました。

そして修学旅行に関してはこれからも可能な限りの対応をしていきたいと思いますが、2025年3月より西表島では厳密な立入制限が始まるため、これまで以上に早めの段取りが必要になってきます。

▼竹富町西表島エコツーリズム推進協議会
フィールド使用の仕組み

もし修学旅行でピナイサーラの滝へ行くことを検討されている旅行会社の担当者さんがこのブログにたどりついたら、ご参考までにどうぞ。

◆まず教えていただきたいこと
  • 体験日時
  • 人数(生徒、先生、添乗員含めた総数)
  • 石垣島から日帰りなのか?西表島に宿泊しているのか?
  • ご宿泊先
◆下見も対応いたします

修学旅行の1年~2年前に下見を希望される場合ももちろん対応させていただきます。

可能な限りご希望に合わせた日程調整をしたうえで現地をご案内しますので、まずは当店までご連絡をお願いいたします。

◆2年前から仮予約

修学旅行の仮予約は2年前から可能です。
1年前になったら再度、内容を確認させていただき、その後に正式なご予約とさせていただきます。

◆当社の業務

ピナイサーラの滝コースの参加者は 1ガイドあたり7名まで、1業者あたり14名まで というルールがあります。

例えば参加者35名のお申込みに対し、当店が対応できるのは2名のガイドを配置して14名まで。残りの21名は他社へガイド3名の協力を得る必要があります。

協力業者に関しては、定期的に救助訓練をしている西表島カヌー組合に所属していることを条件とし、その協力業者の取りまとめを当社が行っていました。

◆ツアー半年前には参加者リストが必要

ここからが重要!
2025年3月1日以降についてのお話です。

2025年3月以降は以下の立入制限のルールが開始されます。

  • ピナイサーラの滝:一日当たり200名まで
  • サンガラの滝:一日当たり100名まで

さらに「ピナイサーラの滝」あるいは「サンガラの滝」を利用するには、立入希望日の半年前から受付が始まる立入り申請が必要です。

そのため修学旅行などの団体は許可申請が可能な半年前には参加者名簿を作成していただき、提出していただく必要があります。

申請は早いもの順です。名簿の提出が遅れて制限数に達した場合はツアーが開催できなくなります。

“半年前には参加者を確定させる”

2025年3月以降、修学旅行にとってはここが一番大きなハードルになると思われます。

修学旅行でピナイサーラの滝、サンガラの滝を検討されている場合、まずは当社(担当:大谷)までお気軽にご相談くださいね。

→ <風車>お問合せフォーム

 《活動報告》西表島カヌー組合・海岸清掃 2024年12月1日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

今日から12月。いよいよ師走になりましたね。
現在の西表島は快晴。
気温23.6度、湿度59%とクーラーの必要がない晴天が広がり、さわやかな陽気が心地よい12月の始まりです。

◆行ってきたよ海岸清掃

先日、風車が所属している西表島カヌー組合主催の海岸清掃に行ってきました。
こちらは一年に一度の恒例行事で、西表島カヌー組合に所属する全事業者が参加することになっています。

西表島の海岸には海外からの漂着ゴミが大量に打ち上げられます。
特に冬場の北風が吹き続ける時期は、ピナイサーラの滝のある北側の海岸線には次から次へとゴミが流れ着きます。

道路沿いのカヌーを降ろせる場所から海へ漕ぎ出し、ゴミ拾いエリアに到着したら上陸します。
すると海岸やマングローブの森の中にはたくさんのゴミが落ちています。

ペットボトル、漁具、発泡スチロール、ビン、ポリタンク、電球、などなど…。
皆でひたすら拾います。

漂着ゴミは無数に落ちており、カヌーはあっという間に拾ったゴミで溢れかえります。

最初からゴミの多さはイメージできているので、しゅうさんは二人艇カヌーの後ろにもう一つの二人艇カヌーを連結させて積載量を2倍にしました。

しかし、今年は巨大な発砲スチロールを発見!
連結させたカヌーの後ろに、さらにロープでその発泡スチロールを連結させ、カヌーで引っ張りながら集合場所へ戻りました。

巨大な発泡スチロールは半分が水の中に沈んでおり、そして強い向かい風のおかげでカヌーはなかなか前に進まず、良いトレーニングになりましたよ(苦笑)

その分、夜のビールは美味しかったです(笑)

◆西表島の現実

約40名のメンバーで1時間ちょっとゴミを拾うだけで、とんでもない量が集まります。

これが今の西表島の現実です。捨てる人がなんとかしないとキリがありません。

きれいな海岸は自然にできたものではありません。
西表島カヌー組合に限らず、島の住民によるクリーン活動によって保たれている側面も知ってほしいと思います。

みなさんも西表島に来られた時、砂浜を歩く機会があったらどんなゴミが落ちているのか、どこの国から流れてきたのか、チェックしてみてくださいね。

◆連携力のある西表島カヌー組合

西表島カヌー組合では海岸清掃の他にも合同で救助訓練をしたり、フィールドの整備、組合員が利用する道路の草刈りなどをしています。

ツアー中は挨拶くらいしかできない他社のガイドでも、組合活動を通じて横のつながりができていきます。
この横のつながりが強ければ強いほど、フィールドでの緊急時に組合員同士が迅速に助け合うことができるのです。

西表島にはたくさんのアクティビティ業者がありますが、連携力の強さが西表島カヌー組合所属のショップをおすすめできる大きな理由の一つになっています。

 船が出るまでプラネタリウム☆彡 2024年11月23日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

みなさんは石垣港にプラネタリウムがあるのをご存知ですか?

◆いしがき島 星ノ海プラネタリウム

石垣島周辺の離島で暮らす住民は、ほとんどの方が定期的に石垣島へ出かけます。

買い出し(サンエー、メイクマン、ダイソー)、眼科、歯医者、図書館、散髪、ミスタードーナッツ、などなど。
その日によって行先は様々ですが、島へ帰る最終の船が出るまでの限られた時間をめいっぱい動きまわります。

しゅうさんも先日、数か月ぶりに石垣島へ行ってきました。
いつもは最終便が出る30分くらい前に石垣港に到着するようにしていますが、その日は一時間半も前に石垣港へ到着しました。

本でも読んで船を待とうかと思っていましたが、石垣港の中にあるプラネタリウムが営業しているのに気づきました。
そして上映スケジュールを確認すると、しゅうさんが乗る最終便の10分前に終わるプログラムがあったので、このプラネタリムに初めて入ってみました。

実は前から一度は行ってみたかったのです。
しかし、火曜と水曜は休館日だそうで、しゅうさんが石垣島に行くのはほとんど水曜日だったのです。今回はたまたま木曜日で、たまたま港に早く到着したのがよかったです。

いしがき島 星ノ海プラネタリウム

◆今回、鑑賞したプログラム

《オリジナル番組》
秋の夜空に~エチオピア Royal Family Story 2024

公式サイトによると、以下のような方におすすめのプログラムだと説明されています。

  • 生解説を聞きたい
  • 秋の星座神話が聞きたい
  • 八重山の秋の星空を知りたい
  • 八重山の星にまつわる話、文化が知りたい

席に着くと、鑑賞当日の石垣島の夜に見えるであろう星空が映し出されます。

アンドロメダ座やケフェウス座、ペルセウス座のなどのお話から、宵の明星や、木星、土星などの惑星のお話、そして南の島、石垣島だから見える、エリダヌス座のアケルナルやみなみのうお座のフォーマルハウトの生解説がありました。

星に興味のある方は、石垣島滞在中にこちらを鑑賞して実際の夜空を眺めたら、より思い出深い旅になると思いますよ。

◆八重山旅行で星を楽しむ

みなさんは西表島(八重山)で見ることができる星座はいくつあると思いますか?

実は、全部で88個ある星座うち、なんと84個も見ることができるのです。さらに全天で21個ある一等星の、そのすべてが西表島の夜空に輝くのです。

風車ではカヌーツアーのお店の他に宿泊施設もありますが、そちらは「スピカ」といいます。

スピカはおとめ座の一等星です。
しゅうさんの娘がおとめ座なので、おとめ座を構成する星たちの中で一番輝くスピカから命名しました。

西表島が含まれる西表石垣国立公園は日本初の星空保護区に認定された場所でもあります。
石垣島、西表島を訪れる際は海や川だけではなく、ぜひ夜空を見上げることも旅のプランに加えてみてください。

<環境省> 星空を守ろう ~八重山の星空をいつまでも~

◆しゅうさんからアドバイス

ここで西表島旅行で星空も楽しみたい方へしゅうさんから提案があります。
旅行へ出発する前から以下のことを行っておくと、西表島の奥深さを知ることができますよ。

天体観測アプリをダウンロードしよう
しゅうさんはstarwalk2というアプリを使っています。まずは無料版でOKなので、あらかじめ操作に慣れておきましょう。

夜空を見上げる習慣をつけよう
今はもう存在しないかもしれない星の輝きに思いを馳せることで、宇宙のロマンを感じることができます。
普段の生活に「星」をプラスするだけで豊かな気持ちになれますよ。天体観測アプリとともに、晴れた日は夜空を見上げてみましょう。

滞在中の月入り、月出、月齢を調べておこう
月明りの強い夜はさすがの石垣島、西表島でも満天の星空は見えません(泣)
旅行中の夜空が天体観測に向いているか、あらかじめ調べておきましょう。

◆おすすめ書籍

沖縄の星好き人のバイブルといっても過言ではない本について紹介いたします。

四季の星空ガイド『沖縄の美(ちゅ)ら星』
宮地竹史 著

かつて石垣島天文台の所長も務められた経歴をもつ宮地竹史さんによる、沖縄の地域性に観点をおいて記された星空ガイド本です。

沖縄の夜空に輝く多くの星座や星たち、沖縄の人々の生活に深く関わる星の存在など、写真やイラストをふんだんに使って分かりやすく解説されています。

地理的に好条件がそろった沖縄の星空から生まれた、星と共に暮らす沖縄人の文化も垣間見ることができる一冊です。

星にまつわる沖縄民話も集録されているので、お子様の読み聞かせにもお勧めですよ。

◆見上げてごらん夜の星を

11月に入ってから西表島では曇りや雨の日が多く、なかなか星空が見える夜が少なくなりました。しかし、星はタダで見れるので、みなさんも夜はほんの少しでも星空チェックをしてみてください。

感動的な満天の星空を眺めることができたら星空観察にハマるかもしれませんよ★彡

 ~命のバトン~ ヨナグニサン次世代へ! 2024年8月14日


みなさん、こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです (-⊡ω⊡)/

昨日のツアー中、西表島に住んでいても滅多に見ることのできない、世界最大級の蛾(ガ)であるヨナグニサンに出会いました!

◆貴重な様子を観察

モスラ(なつかしい…)のモデルになったとも言われるヨナグニサン。
今回は、な、なんと交尾中でした!(多分)

しゅうさんが見かけたのはツアーが始まる9時頃とカヌーを終えて戻ってきた12時過ぎ。同じ場所で同じポーズをとっていたので、3時間以上もどのようにしていたのか…謎です。

多くの人が通る場所でしたが、誰も捕獲することなく、あたたかく見守っていたのですね。

◆前回の出会いは10年前

実は今から10年ほど前、夜のドライブ中に空からヨナグニサンが舞い降りてきたことがあり、当時のことを記したブログがあります。

<ブログ>ヨナグニサン

羽化後の成虫は口が退化しているため食事ができず、寿命は長くて一週間ほどと非常に短いそうです。

その一週間の間に交尾をして、次世代へ命を継承するためだけに生きる。そんな儚い生き物のヨナグニサン。

大空を羽ばたく彼らの子孫にお目にかかれる日を心待ちにしたいと思います。

 令和6年度レプトスピラ症対策研修会に参加しました 2024年6月18日


こんにちは。
西表島風車のしゅうさんです!

昨夜、数年ぶりに開催されたレプトスピラ症対策研修会に参加してきました。
本日のブログをお読みになる前に、まずは復習として下記のブログをご覧ください。

《ブログ》西表島で遊ぶ方へ「レプトスピラ症」について

◆新人ガイドこそ関心をもってほしい

八重山保健所が主催のレプトスピラ症対策研修会にスタッフ全員で参加しました。

先日のさかなクンの講演会と同じ会場で同じ時間。
その日は開演30分前には駐車場もほぼ満車、席を確保できず立見の人も大勢おられましたが、今回の研修会はたったの12人…。
西表島には多くのツアーガイドがいるのですが、皆さん忙しいのでしょうか?

ガイド歴が長い人にとっては実際にレプトスピラ症に罹患した人もいるし、その時の辛さから感染対策を施しながら仕事をしていると思います。

保健所の統計によると、八重山管内でレプトスピラ症に罹患する人の半数がガイド関係者、そのうち21%はガイド歴半年未満の人だそうです。

ちなみにレプトスピラ症に罹患する人の割合は沖縄県が日本全体の32%~71%を占めるそうです。そして沖縄県内においてその35%~92%は八重山が、そしてその半分がガイド関係者。ツアーガイドにとってレプトスピラ症が労災認定されるのももっともですね。

レプトスピラ症に感染すると症状の重さに個人差はあるものの、辛いことに違いはありません。
あえて感染してレプトスピラ症とは何か、身をもって知る必要はまったく無いのですが、研修会や罹患経験者の話などを通して予防対策の知識を深めることはとても大切です。

3月に入社し、ガイドとして初の夏を迎える当店の新人ガイドにとって、今回の研修会参加はとても重要です。

◆ツアー中の呼びかけ

当店のツアーでは、ツアー中に担当ガイドよりレプトスピラ症についての説明があります。その際、特にお伝えしたいことは、

  • 身体に傷があるか?
  • 河川が濁っていないか?
  • 服装は適切か?

レプトスピラ症の感染経路から、以上の点について滝つぼで泳ぐ時は要チェックです。

万が一、西表島のジャングルで遊んだ日から3~14日後に38℃超の発熱、頭痛、筋肉痛などの症状がでたら、医療機関で行動歴(西表島に●月●日頃に行った)、河川や土壌との接触の有無などを医師に伝えましょう。

<沖縄県>レプトスピラ症とは?

◆当店ガイドのレプトスピラ症対策
  • 予防薬の内服(希望者のみ)
  • 毎朝の健康チェック(体温、血圧など)
  • ケガをしている時は川で泳がない
  • ツアー終了後は清潔な服に着替える
  • 講習会に繰り返し参加

それほど難しい対策ではありませんが、確実に続けていきたいと思っています。

特にレプトスピラ症になるメインの季節は夏です。夏は暑くて身体も疲れ気味の日が続きますが、定期的に休みをとりながら今年の夏はレプトスピラ症ゼロに取り組みたいです。

皆さんも流れのない場所に溜まった水や泥に触ったり、ケガをしているのに無理に川で泳がないように気をつけてくださいね。

 西表島に《さかなクン》がやってきたよ!! 2024年6月16日


こんにちは。
西表島風車のしゅうさんです!

昨夜、西表島に魚類学者であり、タレントであり、イラストレーターであり、さらには東京海洋大学客員教授でもあるさかなクンがやって来ました!

「西表島にさかなクンが来る!」ということで講演会場の中野わいわいホールは開始時間7時の30分前から満席。

立ち見の方も大勢いるほど、西表島ではなかなかお目にかかれない盛り上がりとなりました。
あまりの熱気にエアコンの効きも悪くなったような…(汗

◆さかなクンと語ろう!世界有数の生物多様性をほこる西表島・浦内川

今回の企画は、さかなクンが大々的にPRされていたのでたくさんの子供たちも集まっていたのですが、な、なんと、2時間の講演会のほとんどが大人向けのお話。

さかなクンの登場を今か今かと待ちわびるちびっ子たちでしたが、30分を経過した辺りからあちらこちらでシビレを切らしてしまう子続出。

パンフレットの見た目や雰囲気は子供向けかな?と思えるのですが、プログラムの一つ一つは大人向けだったみたいです。

◆とはいえ興味深いお話ばかり!

西表島で一番、沖縄県で一番の大きさを誇る浦内川(うらうちがわ)には、400種類以上の魚がいるとか。

これは日本三大清流の一つ、高知県の四万十川の2倍の種類の魚が生息しているということですが、浦内川にいる400種類上の魚のその多くが絶滅危惧種だそうです。とても貴重な川だということがわかります。

登壇された研究者の方々のお話はとても興味深いものばかりでしたが、たくさんの子供たちの騒ぎ声の中だったので、あまり集中して聴くことができませんでした(涙

できることならYouTubeで公開してもらい、おさらいしたいです…

◆満を持しての登場!

そしていよいよ、さかなクンの登場!となると会場の熱気は一気にヒートアップ。

お決まりの白衣にハコフグちゃん帽子。
テレビに映るそのままのさかなクンがぴょーんっ!と舞台に現れると、会場にいるみんなが笑顔になりました。

さかなクンはあらかじめ大きな紙に魚のイラストを描き、そのイラストを元にクイズを出題。
回答した子の言葉からさらに魚について掘り下げたお話をし、最後はそのイラストにサインをしてプレゼントするという流れでした。

最後の質問コーナーでは、地元の中学生が「この魚は何ですか?」とスマホの動画をさかなクンに見せたところ、さかなクンにも研究者の先生にもわからず、あらためて西表島に生きる魚の奥深さを会場にいた人全員が感じてシンポジウムは終了となりました。

さかなクンは「さかなクンのイラストをゲットした子はきっと魚好きになるんだろうな」と感じさせる優しい語りかけとユニークで精密なイラスト、全身を使っての解説がとても魅力でした。

魚に対する深い深い愛情と知識、即興で描くイラストは会場から感嘆のため息がでるほどお見事でしたよ。

 【救命救急講習会・法令講習会】に参加しました 2024年6月1日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

先日、竹富町の観光ガイドを対象とした“救命救急講習会・法令講習会”にスタッフ全員で参加してきました。
西表島でカヌーやSup、トレッキング等の自然ガイド事業に携わっている者は、竹富町の条例に従って年に一度は受講する義務があるのです。

◆救命救急訓練

心肺蘇生やAEDの使い方、止血、熱中症などの基本的な応急手当について学びます。

ガイドを続けていると何度も同じことを訓練してきましたが、実際に救命救急を必要とする場面に遭遇した時に素早く対応できるよう、やはり定期的に訓練を続ける必要があります。

それと同時に、救命救急を必要としないツアーを開催するためにはツアー出発前、ツアー中におけるゲストの体調チェックをこれからもしっかりやっていきます。

◆法令講習

竹富町、林野庁、環境省、沖縄県の担当者からさまざまな法令について説明を受けましたが、一つ、一つを完璧に理解するにはかなりの時間が必要です。

基本的には当店がこれまで25年間、続けていたツアーをこれまで通り続けていたら問題はないはずです。ただ、今年、新しいスタッフも入ったことだし、これまで続けていたことが正しく行動できているかを定期的に確認していかないといけません。

▼竹富町
案内人条例について

▼沖縄県
沖縄県希少野生動植物保護条例について

▼九州森林管理局
入林届について

▼環境省
西表石垣国立公園について

◆西表島エコツーリズム推進全体構想

これらの講習の根幹には西表島エコツーリズム推進全体構想があります。

西表島で長く、正しくガイドをしていくにはこの全体構想を理解していく必要があります。
年に一回の講習会で満足することなく、ツアーの参加者にもわかりやすく説明できるように風車のガイド全員がこれからも学び続けていきたいと思います。

 目標20億!観光業の未来はどうなるの? 2024年1月26日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

昨夜、竹富町が新たに導入しようとしている訪問税(仮称)についての住民説明会がありました。「訪問税って何?」という方、まずはこちらをご覧ください。

◆竹富町の説明を簡単にまとめると…
  • 竹富町は観光客のために毎年約10億円を税金から支出している(ゴミ、上下水道使用、道路整備、Wi-Fi整備)
  • 観光客が増えると支出も増えるが税収入は増えない
  • 今後、持続的な行政サービスをするには毎年20億円は必要
  • 竹富町の島々に入る観光客から1人あたり2,000円ほど徴収したい(年間観光客100万人×2,000円=20億円)
◆住民からの意見
  • 「2,000円は高い」という声が多い中「もっと強気でもいいのでは?」という方も
  • 進学で島を離れた子供も課税対象か?
  • 仕事や地域行事のため島に入る人も課税対象か?

などなど、様々な状況を想定した意見が挙げられました。
概ね、住民のほとんどは“竹富町の自主財源が乏しい”という現状を理解し、訪問税の導入については賛成の様子で反対意見は出ませんでした。

◆訪問税2,000円導入でどうなるの?

今回、指導的立場である税金学者の先生が作成された資料に以下の一文がありました。

このブログは当店が存続する限りネット上に残りますが、上記のご意見の答え合わせは導入された5年後くらいに分かると思います。制度の見直しが5年毎らしいので…

◆しゅうさんの疑問

“観光客が増えれば竹富町が支出するお金も増える”

その理屈はわかるのですが、では実際に観光客が増えるとどのくらい支出が増えるのか?
竹富町の回答は“観光客100万人は住民1,400人に匹敵”とのことです。

なぜなら、竹富町の見立てでは住民と観光客が町の予算を使用する割合は、住民67%、観光客33%と考えている。その算出根拠は観光客の総滞在時間と住民の総滞在時間から割り出している。とのことでした。

令和5年12月末の竹富町の人口は4,247人なので、その33%の約1,400人の観光客分を含めた予算を立てているそうです。観光客の総滞在時間をどのように測定したのかがよく分からないため、そもそもこの数字が正しいのかも分かりませんでした。

◆税金の使いみち、大丈夫?

“Wi-Fi整備に5年間で1億5,200万円”

これだけのお金を観光客分として使ったそうです。総額のうち33%でこの金額…ちょっと驚きでした。
竹富町のWi-Fiが使えるエリア

ちなみに令和3年の予算では観光客が排出するごみや排水の処理に4億4,700万を計上しました。
令和3年といえば西暦2021年。コロナ禍の影響で観光客が激減した年です。その年の入域者数は395,204人なので一人あたり1,131円。

竹富町が観光客一人当たりどのくらいの滞在として算出しているのか分かりませんが、私個人の実感としては、それほど多くゴミなどを排出しているイメージはありません。
竹富町入域客数

◆何でもかんでも観光客を理由にするのは反対

今回の説明会では、
「観光客が増えても行政サービスが追い付かない。町が持続的な発展をするには観光客にも一部(33%)を負担していただく必要がある。」
と繰り返し説明されていました。確かにその理屈は理解できます。

しかし、
「観光客が増えると竹富町の支出も増大する。しかし収入は一切増えない。」
と決めつけるのは反対です。

観光客が増えても竹富町の収入は一切増えないのでしょうか?

観光業者にとってたくさんの観光客が来島されることはありがたいことです。
観光業者が利益を出せば個人、法人からの住民税も増えます。島には多くのレンタカーが走っていますが多くは軽自動車で、軽自動車税は竹富町に納めています。観光業者が事務所を建てたら町に固定資産税を納めます。

それでも足りない支出はどうするか?
それを観光客に負担してもらうだけでなく、そもそも税金の無駄遣いはないのか?
そこも併せて検討してほしいです。

◆西表島世界遺産センター整備基本計画

竹富町は西表島に世界自然遺産センターなるものをつくる予定です。

西表島世界遺産センター整備基本計画

これをつくるには大きなお金が必要。完成したら維持費も必要。何十年か経って最終的に解体するにもお金が必要です。

竹富町は年間100万人の観光客が来ることを前提に様々な取り組みをしていますが、私は常日頃から観光業はそんなに甘くはないと思っています。元日の石川県での大地震を見て、あらためてその思いが強くなりました。

自主財源が増えたから箱物を増やし、できなかった新しいサービスをするという発想だけでなく、台風や地震などに備えた防災にも力を入れてほしいです。

特に台風時でも停電しない町になれば(最近は好天の日でもチョコチョコ停電しますが…)、住民も夏場に島を訪れる観光客もありがたいのではないでしょうか。

以上、しゅうさんの思う訪問税に関する報告でした。