西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 気象特別警発表!台風第8号(ノグリー) 2014年7月9日


みなさん、こんにちは!

本日はテレビやインターネットのニュースで大騒ぎの台風8号についてです。

◆いきなりスゴイのやって来た!

沖縄地方への接近時には気圧が910hPa(ヘクトパスカル)まで下がると予想され、今年最初の台風接近に「まだ7月なのにスゴイの来ちゃったなぁ…」というのが率直な感想でした。

▼赤印は左から西表島、石垣島、宮古島、沖縄本島

▼7月8日午前6時現在の進路予想図

さて、この「910hPa」という数値ですが、台風の勢力を示す単位のうちの一つである台風の中心気圧を表します。沖縄で暮らすほとんどの方がこの中心気圧の数値によって、接近してくる台風の強さをイメージするのです。

◆気象特別警報!!

台風8号の接近にともない、気象庁では宮古島地方と沖縄本島地方に暴風、波浪、高潮による気象特別警報を発表しました。

気象庁による特別警報システムの開始以来、台風による発令が今回初めてという事情もあって非常に大きなニュースになりましたね。特別警報の定義を調べてみましたが、簡単に言うと「数十年に一度しかないような気象状況」をイメージしているそうです。

◆平成15年「台風第14号」

今回の台風8号は確かに特別警報レベルの脅威で沖縄へ近づいてきました。

しかし、この台風8号よりも更に勢力の強い台風が南西諸島へ接近して宮古島を直撃したことがあります。平成15年9月に発生した台風14号です。

→ 平成15年台風第14号 (Wikipediaより)

▼2003年9月 アメリカ海軍による撮影

当時のことは私も強く記憶に残っています。宮古島内の電柱約850本が暴風によってなぎ倒されてしまうほどの凄まじい勢力を持った台風でした。

時速も10キロほどのノロノロ台風だったので暴風域に入っている時間も長かったと思われます。島民の方々は本当に不安な時間を過されたことでしょう。

この台風14号は最大瞬間風速74.1m/sを記録し、歴代7位の強さの暴風だったようです。ちなみに最大瞬間風速の歴代1~10位の中に宮古島は1, 3, 7位と3つもランクインしています。

宮古島には大きな山が無く平坦な地形なので暴風の影響を受けやすいのかもしれませんね。

◆風車式台風対策について

今回、八重山地方も暴風域に入る可能性があったので、風車では台風が接近する前日に台風対策をしました。台風対策とは、台風が接近した際の暴風雨による被害を最小限にするための準備です。

1. 防風戸と呼ばれる木戸を閉める

暴風によって折れた木の枝やはがれたトタンなどが飛んできても窓ガラスが割れないように木戸を閉めます。防風戸の無い家はネットを張ることもあります。

2. 車を避難する

最大瞬間風速が60~70m/s前後になると車がひっくり返ることがあります。なるべく風の当たらない場所に車を密集させて駐車します。

3. カヌーを屋内へ片づける

自動車がひっくり返るくらいの暴風だとカヌーは簡単に飛んでいきます。そんな恐ろしい光景は見たくないので、しっかり屋内へ移動します。また、屋内へ入り切らなかったカヌーには重石代わりの水をたっぷり入れて飛ばないようにしておきます。

4. テレビのアンテナを外す

台風一過にアンテナが行方不明…なんて悲しすぎます。ご近所にも迷惑がかかるので台風の度に取り外して屋内へ保管します。

5. 屋外の洗濯機も忘れずに

忘れてはいけないのが外に置いてある洗濯機です。正確には洗濯機の「ふた」です。
暴風によってふたが「バッタン、バッタン、バリバリーー!!」とはがれて飛んで行っては困ります。そうならない為にもふたをガムテープでしっかり固定します。

6. 飛びそうな物は全て屋内へ

家の周りを歩きながら、しまい忘れたり飛びそうな物がないかパトロールします。ちなみに、台風が来た時の状況を予測して風車のポストはあらかじめ取り外しできるように設置してあります。
要するに、風で飛ばされそうな物はすべて屋内へ避難させるという訳です。

◆台風時になくてはならない相棒!そいつの名は…

赤いボディーに頼れるパワー。そんでもって信頼の世界のHONDAエンジン搭載。答えは「発電機」です!

西表島の台風に停電は付き物ですが、いざ停電しても発電機があれば冷蔵庫や冷凍庫の中身をしっかり守ることができ、クーラーの効いた部屋で快適に過ごすこともできるのです。

テレビはアンテナを外しているので映りませんが、インターネットで一番気になる台風情報を確認することもできます。

◆スマホも必需品に

もしも停電したら発電機でADSLのモデムを動かせばインターネットができます。しかし、暴風雨の影響で電話回線が不通になることもよくあります。

そんな時、役に立つのがスマホの「テザリング」機能です。平成26年7月現在、西表島は未だFOMAなので通信速度は遅いのですが、メールチェックくらいはできるので安心です。

◆やっぱり基本は懐中電灯!

何度も大きな台風を迎える度に風車の台風対策の精度はかなり向上してきました。しかし、いつ停電が起きるのか予測するのはなかなか難しい面があります。

真夜中に停電になっても慌てないよう、家中のいたる所にありったけの懐中電灯を配置しておきます。いざ停電になってもバタバタ慌てることの無いよう準備しておくのは基本中の基本です。

◆備えあれば憂いなし

今回の台風8号と同レベルの台風は毎年沖縄地方へ接近したり上陸していますが、いつ何時自然災害に見舞われたとしても、出来る限りの備えをしておけばいざという時に慌てなくて済みます。

ここで挙げた物以外にも水や食料、キャンプ用品、などなど、風車では普段からたくさんの物資をストックしています。

備えあれば憂いなし! 日頃から防災の意識を持って西表島生活を楽しみたいですね。

 7月の西表島ってどんな感じ? 2014年7月1日


みなさん、こんにちは!

一年でもっとも西表島が輝く7月がやってきました!

突き抜けるほど青い夏空、メロンソーダ色に染まる海、生き物が活気づく亜熱帯ジャングル。誰もがプロカメラマン(?)になれるほど最高の景色が広がる季節です。

▼西表島西部の上原港

▼船浦集落から見た景色

▼突き抜ける青空の向うに見える石垣島

▼生命力に溢れるマングローブ

◆パインとマンゴーが旬を迎えます!

目にも鮮やかな西表島の7月ですが、食べておいしいトロピカルフルーツも収穫の時期を迎えます。島内のスーパーや無人売店には、大人気のパインやマンゴがズラリと並びます。

▼毎度お馴染みのカンピラ売店さん

今の時期、観光で西表島へ訪れる方はラッキーですよ!

島内にいくつもある無人売店を見かけたら、何が売られているかチェックしてください。旬のフルーツがビックリ価格(もちろん格安)で販売されているかもしれません。お土産に悩んだら格安ゲットしたフルーツを段ボールにいっぱい詰めて送ってみるのも良いですよ。

▼店内には甘い香りが漂います

▼お買い得!マンゴーの袋詰め

▼ミニマンゴーは味が濃くて大人気!

▼まだまだピーチパインの季節です

トロピカルフルーツではないけど、西表島ではスイカを作っている方もいるんですよ。風車の近所のオバアが育てたスイカはとっても甘くて人気があります。

▼夏と言えばやっぱりスイカ!

フルーツの他に夏野菜もありました。これ何だかわかります

▼我が家の娘も大好きなヘ○マ!

答えは「ヘチマ」です。

小学生の頃、理科の授業でヘチマを栽培しましたよね。当時は大きく育った「実」は干して繊維だけを残し、ヘチマタワシにしたものです。

しかし、沖縄でヘチマと言えば食べるための野菜なんです。

皮をむいたヘチマを1センチ幅にザクザク切ります。切ったものを豚肉、ニンジン、玉ねぎなどと一緒に油で炒めたら、酒、味噌、砂糖を入れて味噌炒めにします。独特の香りと食感がクセになるヘチマの味噌炒めですが、ヘチマの実には柔らかい白い種がたくさん入っていて、それもまたプチプチして美味しいのです。

ちなみに沖縄ではヘチマの味噌炒めのことを、方言で「ナーベラチャンプルー」といいます。沖縄の夏を代表する味の一つです。

◆星空が素晴らしい!

西表島や石垣島へ観光で訪れたら、滞在中の「月の出」と「月の入」の時間をチェックしてみましょう。

西表島の海の天気

月夜も美しいですが、月が沈んだ後の星空がメチャクチャきれいなんです!

都会では絶対に見えない小さな星たちが無数に輝き、その光景はまさに「星屑」です。うまく言えませんが、あまりにも多くの星が見えすぎて夜空全体が星のゴミ箱のように私は感じるのです。←なんてセンスの無い表現… (^-^;

見た事のある方には分かってもらえる…かな?

もし西表島の夜空を見上げて「雲の中に星が見えた!」と思ったら、それは天の川かもしれません。無数の星が瞬く夜空に大きな薄い雲の帯がかかっていたら、それが天の川ですよ。

 やっと出ました西表島の梅雨明け宣言! 2014年6月27日


みなさん、こんにちは!

昨日(26日)、やっと気象庁から「梅雨明け宣言」が発表されました。平年より3日、昨年より15日も遅い梅雨明けだそうです。ちなみに西表島は10日くらい前から梅雨明け気分でしたが…。

◆梅雨が明けたのに雨…

ここ西表島の夏は「梅雨が終わったからもう雨は降らないね!」なんてことはなく、短時間のにわか雨が多いのです。そう、南国特有のスコールです。

島全体に雨が降るというよりは極地的に雨雲が発生して、その場所だけしばらく雨が降るといったイメージです。5分くらいの雨でも洗濯物を濡らすには充分な時間と量です。

◆雨上がりはサウナ状態

ほとんどの雨は10分前後ですぐ止みます。雨上がりには太陽からの強烈な日差しによってアスファルトからグングン湯気が立ち、天然のサウナと化します。
たった10分の雨では何事もなかったかのように道路はすぐに乾いてしまうのです。

◆スコールはいつ来るの?

正直言ってわかりません (^-^;

洗濯物や布団を干したまま外出している時にスコールに襲われると最悪の結末になります。いままで最悪の結末を経験したことはありませんが、ギリギリセーフだった事は何度かあります。

「濡れたって気にしないわ、またすぐに乾くしね!」なんて友人もいますが、外出する際は外に干してある物は取り込んでおくのが無難ですね。

突然の激しい雨に対応するには、原始的ですが定期的に空を見上げたり風邪を意識するのが一番効果的です。遠くの空に灰色の怪しい雲があったら、周りに声かけをして一気に濡れては困る物を取り込んでスコール対策を始めます。やはりこれしかないでしょう!

雨が降って、洗濯物が少し濡れて、取り込んで、雨がやんで、洗濯物を干したらまた雨が降って…(汗
これが一日に2度も3度もあるとかなりグッタリしますが、これも西表島の夏の風物詩かもしれませんね。

 西表島は夏本番です! 2014年6月25日


みなさん、こんにちは!

気象庁による沖縄地方の梅雨明け宣言はまだ発表されていませんが、八重山では数日前から強い日差しと強い南風が吹いており、これを「夏」と言わずしてなんというのでしょうか。

一日に何度も何度も「あづい~!(*_*; 」と言ってしまうほど、とにかく暑いです!

◆昼間が長い

一年のうちで太陽が出ている時間が一番長い日、今年の夏至は6月21日でした。

この日の西表島の日の入りは19時36分。風車事務所は西日があまり当たらないのですが、それでも20時を過ぎてもまだうっすら明るかったです。

▼夕方6時半頃の星砂海岸

「日が暮れるのが早くなったなぁ」と感じるのは8月の終わり頃で、9月1日の日の入りは19時4分頃になります。その頃もまだまだ暑さ健在なのですが、少しでも日が短くなることで秋の気配を感じます。

◆夏至南風

さて、ここでクイズです。「夏至南風」と書いて何と読むでしょうか?
「げしなんぷう?」 「げしみなみかぜ?」
答えは沖縄の方言で「カーチバイ」「カーチベー」と言います。

梅雨明け直後に吹く強い南風の事で、いわゆる自然界からの「梅雨明け宣言」です。

沖縄の本格的な夏の始まりの風物詩ですが、海でのレジャーは注意が必要です。天気は良くても南風がビュンビュン吹いて海は大荒れ…なんてこともありますからね!

◆台風が気になり始める季節です

これからは赤道付近、特にフィリピンの東の海上に雲の塊が発生したら、その動きに注目です。

雲の塊の正体は「熱帯低気圧」です。そう、台風の卵です!
この台風の卵、あなどってはいけません。あっという間に立派な台風となって数日で八重山を直撃する場合もあるのです。

▼2013年7月の台風7号の動き

目を見張るほどの美しさであふれる八重山の夏ですが、いつでも台風がやって来るという意識で毎日を過ごすのです。

ところで、昨年フィリピンを襲った台風30号を覚えてますか?
過去に例を見ないほどの猛烈な台風によって、レイテ島をはじめ多くの島々に甚大な被害をもたらした台風です。

▼2013年台風30号 西表島より大きな目

地球規模でみれば、あと数度でも角度(進路)が違っていたら八重山へ直撃したかも…と思うと恐ろしくなります。さぁ、今年はどんな台風が西表島に接近するのか…。

◆ビールが美味しくなります

話は変わりますが、ここ竹富町では約一か月前に健康診断があり、その結果が数日前に届きました。

普段まったく見ることのない単位の数値がズラリと並び、一体何を言わんとしているのか…理解するのに少々時間がかかりましたが、要するに「もうちょっとお酒を控えたほうがいいんじゃない?」というメッセージでした。なんとも辛い結果です…。

これからの季節、ビールが最高に美味しくなります!
ついつい2杯、3杯とジョッキをおかわりしてしまいがちですが、ツアーの続く毎日なのでガイドは節制しなくてはいけませんね。台風休みだけのんびり乾杯が今年の目標です!

▼しばらく宴はおあずけです(泣

◆台風より怖いもの、それは…

実は夏の間、台風よりもっと怖い事があります。それはエアコンの故障です!
離島ゆえ、壊れた時に修理を依頼しても一週間、いや二週間先になる場合もあります。

ぬる~い風が出てからでは遅いのです!
普段から冷え具合やモーター音に神経をとがらせ、早期発見、早期修理に努めるのが夏を快適に過ごすコツなのです。

 沖縄地方が梅雨入りしました 2014年5月5日


みなさん、こんにちは!

こどもの日の本日、西表島や石垣島では朝から激しい雨が降り、気象台では沖縄地方の梅雨入りを発表しました。平年より4日早く、昨年より5日早い梅雨入りだそうです。

◆大荒れの梅雨入り

ここ一週間はずっと梅雨っぽい天気が続いていたので「何をいまさら…」といった感じもありますが、さすがに今朝の雨は激しかったです。私も明け方の尋常ではない雨音で目が覚めました。

石垣島では50年に一度の豪雨と言われるほど。まるで台風のような荒天だったそうです。

2014年5月5日 石垣島の気象データ

西表島の大原では24時間の降水量が約180ミリに達し、島内のいたる所を流れる川や滝では豪快な景色を見ることができました。

◆行ってきたよ、ピナイサーラの滝!

風車のツアーにもキャンセルの嵐が…。やはり天気には勝てませんね(泣

しかし、こんな悪天候もなんのその!西表島を楽しむぞー!!とやる気に満ちた、とっても貴重なお客様と一緒にピナイサーラの滝へ行ってきました。もちろん滝壺までですけどね。

いつもならこんな感じのピナイサーラの滝が…

今日は滝壺はおろか、普段なら腰を下ろして休憩するゆんたく(=おしゃべり)スペースまで水に浸かって近づけません。
ピナイサーラの滝からの豪快な水しぶきに目を細め、ただただ大自然の威力に圧倒れる私たちでした。

◆早く来い来い、梅雨明け宣言

梅雨入りしたての今日でナンですが、平年の梅雨明けは6月23日頃、昨年は6月11日頃でした。

今年の梅雨明けがいつなのか私には分かりませんが、いったん梅雨が明けると、夏場は台風の時しかまとまった雨が期待できないので、降るべき時に降ってくれたほうが良いのかもしれません。とは言うものの「なにもGWに梅雨入りしなくてもいいのになぁ…。」と毎年ぼやいてしまうのです。

ちなみに、これから一週間位は天気がぐずついてイマイチ冴えないお天気らしいです。

ただし、沖縄の梅雨はシトシト雨がずっと降り続くというものではないので、晴れた日は気温も30℃を越え、夏のように暑い日が続くこともあります。5~6月に沖縄旅行を考えている方はご安心くださいね!

 春休み!ピナイサーラの滝つぼでの水遊びについて 2014年4月3日


みなさん、こんにちは!

海びらきも終わり、気温が25℃まで上がる日も多くなってきた西表島です。夜は冷房をつけて寝る日もちらほら…。

本土では「三寒四温」といったところでしょうが、最近「今の時期、滝つぼで泳げますか?」というお問合せをよくいただきます。

◆西表島ではどんな遊びをしているの?

正直いって夏ほど水温は高くありませんが、ここ最近のツアー写真を眺めてみると、けっこうたくさんの方が泳いでいたことがわかります。
泳ぐ方が多いのは基本的に蒸し暑い日。三寒四温で例えると「四温」の時です。

では、夏ほど暑くもないのに、なぜ4月に海ではなく滝つぼで泳ぐ人がいるのか?その訳は…

◆答えは「ジャングルトレッキング」

カヌーを降りてから滝つぼまでは約20分のトレッキングが必要で、その間に身体はどんどん温まります。
夏だとサウナに入っているかのごとく汗がしたたり落ちますが、3月でも気温が25℃前後の日の場合、湿度の高いジャングルを20分も歩き続けると夏の様な暑さを感じます。

そんな時、目の前に滝つぼが現れると泳ぎたい気持ちがわいてくるのです。

◆滝つぼでの水遊びは希望者だけです

ちなみに滝つぼで泳ぐのはご本人が希望された場合のみです。最初から泳ぐ気のない方は水着を着用する必要はありません。

ただし、ちょっとだけ泳いでみようかなあ…という気持ちがある方は念のためツアー前に水着を着ておいてくださいね。

◆みやげ話になります

桜前線が北上中の日本列島ですが、そんな中、西表島では滝つぼで「修業」ではなく「遊び」で泳ぐ人がいる!それだけでもみやげ話になりますね。

滝つぼから上がった後は、さすがに身体が冷えますので、風車では熱いお茶をご用意してます。

◆ゴールデンウイークはどうなの?

その頃は、滝つぼで泳ぐ人がいっぱいですよ。ゴールデンウイークに西表島へ来られる方は、水着を忘れずにお持ちくださいね!

 ニンガチカジマーイ(二月風廻り) 2014年3月18日


みなさん、こんにちは!

沖縄では3月になるとよく広報や新聞で「二月風廻りに注意」という呼びかけがあります。なかなか聞き慣れない言葉ですが「二月風廻り」と書いて「ニンガチカジマーイ」と読みます。

◆ニンガチカジマーイとは?

この時期、沖縄近海の東シナ海で発生する低気圧によって強い風が発生し、海が大荒れする気象状況のことを言います。

東シナ海の台湾付近で発生する低気圧、いわゆる「東シナ海低気圧」を等圧線の形から「台湾坊主」と呼んでいたこともあるそうです。

▼沖縄マリンセーフティビューローによる注意喚起

急激に発達した低気圧とそれに伴う前線が通過した場所は、南風から北風への変わり具合がめちゃくちゃ早く、海でのレジャーはとても危険です。

ちなみに「ニンガチ」とは旧暦の2月のことを言い、新暦では3月となり特に中旬頃は注意が必要です。

◆ニンガチカジマーイによる気象変化

下の図を見てください。
赤い線が引いてある午前7時と8時を境に天気が急変しています。南寄りだった風が北風に変わり、気温もぐんぐん下がっていく典型的なニンガチカジマーイ現象です。

これまでの経験上、3月だけでなく5月上旬までニンガチカジマーイによる急激な気象変化に注意する必要があると思います。

▼ニンガチカジマーイを数値で見る

◆この時期のカヌーツアー

この時期、風車ではニンガチカジマーイの影響を最小限に抑えてくれるマングローブ内でのカヌーツアーをお勧めしています。マングローブの森は強い風をさえぎってくれるので、安全にツアーを催行できます。

ニンガチカジマーイで冬と春を行ったり来たりしながらも、季節は確実に春へ近づいていきます。さらに季節が進むと、次は沖縄で最もすごしやすいと言われる「うりずん」の季節となります。
「うりずん」についてはまたの機会にご紹介しますね。

 西表島で花粉症? 2014年3月15日


みなさんこんにちは!
みなさんは「沖縄には杉がないから花粉症にならない」と世間一般で言われているのをご存知ですか?

まったくその通りで、春先は花粉症に悩まされることなく快適な毎日が過ごせます。ちなみにヒノキもないのでスギ花粉の次にやってくるヒノキ花粉に悩まされることもありません。
春先の花粉症にお悩みの方は沖縄への「逃花粉旅行」がおすすめです。

◆花粉症なんてない…はずだった!?

沖縄に移住した一年目、私は西表島の隣の竹富島でアルバイト生活を送っていました。
周囲約9キロのサンゴでできた小さな島では、一年を通して花粉症になることはありませんでした。花粉症にならない島、竹富島は私にとっての「楽園」でした。

そして、ほどなくして西表島に移り住み「風車」を創業したのですが、なんと西表島ではすっかり忘れていた花粉症が再発したのでした!

◆花粉症の原因は?

そもそも花粉症の原因はスギやヒノキだけではありません。

広島県出身の私は15年以上前にアレルギー発症の原因となる植物を調べてもらいました。その結果、スギやヒノキアレルギーだけではなく、一番の宿敵はイネ科のカモガヤだと判明しました。

当時はGWを過ぎた頃から梅雨明けまでの約2ヶ月間がピークで、学生時代はアレルギー反応が出ると勉強に身が入りませんでした。もちろん言い訳ですが‥。

私が西表島で発症する花粉症はおそらくイネ科の雑草だと思われます。どの草かは特定できないのですが、とにかく西表島には牧草をはじめイネ科の植物だらけです。
カモガヤほどひどい症状がでないのは救いですが、西表島に来られる方でイネ科のアレルギーをお持ちの方は常備薬を持参したほうがよいでしょう。

我が家の目の前…。見渡す限りイネ科の植物がいっぱいです(泣

◆いまは懐かし「置き薬」

ちなみに西表島に薬局は一軒もありません。そのためか、島には「置き薬」の営業マンがよく訪ねてきます。使えば薬代が発生するシステムで定期的に薬箱の中身をチェックしてくれます。

ちなみに風車の置き薬には花粉症に効く鼻炎薬は入っていませんでした。今度リクエストしてみましょうね。

 3月の西表島ってどんな感じ? 2014年3月3日


みなさん、こんにちは!

ここ西表島では、3月になると晴れた日は気温が25℃前後になります。海ではごく普通に泳ぐ人もちらほら見かけ、外へ外へと遊びたい気分にさせられます。

本土の3月といえば桜の開花予報が話題になり始める頃ですね。しかし、西表島の桜はヒカンザクラという品種で1月に咲いて3月にはすでに青葉の季節を迎えます。

◆日本最南端、八重山の海びらき!

八重山の3月は夏の始まりを告げる「海びらき」が行われ、その日の夜は全国版のニュースで必ず放送されます。

八重山の3市町である石垣市、竹富町、与那国町のいずれかのビーチが毎年順番で海びらきイベントの会場となります。そして、今年の開催地は西表島のトゥドゥマリの浜(月が浜)です。

開催日:2014年3月16日(日)午前9時から
場 所:西表島トゥドゥマリの浜(月ヶ浜)
主 催:八重山ビジターズビューロー

今年は前日の15日に前夜祭があるそうです。内容は未定らしいので、決まったら風車のFBでお知らせしますね。

◆生き物だけじゃない!なぜだか人間もソワソワ…

生き物で目立った変化といえばイワサキクサゼミが鳴きはじめます。人差し指の先ほどの大きさで透明の羽に黄緑色の線が美しい、国内最小の可愛らしいセミです。

そして、日が沈む頃にはヤエヤマボタルが飛び交い、多くの観光客が見物に出かけます。

そして、島の人々がソワソワするのも3月です。みんな「もずく」の様子が気になって仕方ないのです。

ザルやタライを持って海へ繰り出し、話題にするのは「あっちのもずくはまだ若いさ~」とか「こっちのもずくは今がいいさ~」など。一足お先に収穫しようものなら、したり顔で「昨日はこんだけ採れて、あんなで、こんなで…」とやや興奮気味に語るのです。

風車では、採ったもずくは草や貝などのゴミを取り除いて塩漬けした後、親類やお世話になっている方々へ送ります。

何を隠そうこの私も一年で一番燃えるのがもずく採りです。わしづかみでゴッソリ採れるもずくは、簡単に狩猟本能を満たしてくれるので大好きです。

◆夏と冬のチャンプルー性気候

日中の最高気温が25℃位になるとTシャツ、短パン、ビーチサンダルでも快適に過ごせます。夜はそれに薄手のジャンパーを着るのがちょうど良いでしょう。船やホテルでは冷房か効いているところもあります。

しかし、初夏のような日があれば真冬に戻ったかのような日もあるのが3月です。日中の気温が20℃以下で北風ビュービュー。灰色の空からたまに降る弱い雨。
そんな日はフリースを着たり電気ストーブをつけないと風邪をひきそうです。

太陽が沈む時間は日ごとに遅くなり一日が長く感じるようになりますが、天気の移り変わりも激しいので旅行へ出かける前には気象庁の天気予報をチェックしてください。

ちなみに、風車では毎朝ツイッターで西表島の天候や服装について簡単につぶやいています。よかったら参考にしてくださいね。

 2月の西表島ってどんな感じ? 2014年2月12日


ここ西表島の2月は寒い時もあれば暖かい時もあります。まっ、それは日本中どこでも同じですね。

◆冬の沖縄ってどんなお天気だと思いますか?

基本的には北風が強く、肌寒い日が多いのが特徴です。空は晴れより曇りの日が多く、雨もそれなりに降ります。

つい先日まで気温が25℃前後あり、日中は扇風機をまわしていました。25℃といえば「夏日」です。そんな日は夕方になると蚊に刺されたり、夜になるとハブが出てきて驚かされます。まさに気分は夏モードです。

しかし2、3日前から夏モードが一転、冬モードになっています。朝の気温は15℃を下回り、最高気温は20℃以下。強い北風の影響で体感温度はさらに低くなります。

そんな気温15℃の中、滝つぼで泳ぐ大学生を発見!

かなりの気合と根性ですね。通常、泳げるのは4月以降ですのでご注意を (^-^;

◆旅行前の天気の見方

もし、西表島へ旅行する前に天気予報が「西高東低の冬型の気圧配置…」という解説をしている場合は、「西表島は北風が強く寒いんだなぁ」と思ってください。

「関東地方は3月下旬並みの陽気で…」の場合は、西表島は東京の4月下旬頃の暖かさと解釈してよいかもしれません。

石垣島、西表島へ旅行する際、カヌーツアーの服装や現地の天気など、わからないことがあったらお気軽にご相談くださいね。