<西表島の日常> カテゴリーの記事
西表島の無人売店 2014年4月11日
みなさん、こんにちは!
西表島には懐かしの「無人売店」がたくさんあります。
◆暮らしの一部「無人売店」
冬場は野菜、春から夏はパインやドラゴンフルーツ、マンゴーなど南国情緒たっぷりのフルーツが所狭しと並びます。もちろんすべて西表島産。島民だけでなく観光客にも人気の無人売店は、リーズナブルな価格で新鮮な農作物が手に入る貴重な存在です。
◆無人売店の魅力
なんといっても生産者の顔が浮かぶということでしょう。
西表島で暮らしていると「この売店は○○おじぃが育てたの野菜」、「あの売店は△△おばぁが作ったパイン」といった具合に、無人であっても生産者が誰だかわかるのです。日頃からお付き合いのある方が作った野菜の場合もあります。
信頼できる農家の農作物を直接手に入れることができるなんて、とても素晴らしいシステムだと思いませんか?
もし、あなたが無人売店のオーナー(生産者)が商品を並べているタイミングに出くわしたなら、それはかなりラッキーです。「無人売店」が「友人(有人)売店」となり、商品をサービスしてくれるかもしれません。
以前、100円のパインを2個買ったら、あと2個おまけしてくれた事もありましたよ。
◆代金は必ず支払うこと!当たり前ですが…
無人売店における買い物の流儀として、代金は必ず支払うことが求められます。誰も見ていないからといって、支払い代金をごまかしたり商品を持ち去ることは絶対やってはいけない行為です。
日本を訪れた外国人が驚くことの一つが自動販売機の多さだそうです。そして、日本の自動販売機は壊されたりお金や商品を盗まれる事がほとんど無いのも信じられないという話をよく聞きます。
無人売店はさらにその上をいく存在だと私は思っています。西表島では当たり前の光景ですが、旬の物を良心的な価格で提供してくれる無人売店って、本当にすごい存在なんです。
ちなみに以下は漁具として使われた後、廃棄処分された“浮き玉”を再利用した料金箱です。
◆西表島産パイナップルのまとめ買い
西表島の特産品の中でも、とりわけ人気なのがパイナップルです。
島中の無人売店にパインが並ぶと、スーパーで段ボールをもらい「これでもか!」というほどパインを詰めて「ゆうパック」で親戚や友人に送ります。
見た目は不恰好かもしれないけど、それはそれで風情があり皆さん喜んでくれます。
西表島へお越しの際は、送りたくなる何かが無人売店にあるかもしれません。ぜひチェックしてみてください!
◆ある時はある、ない時はない。
基本的に旬のものを販売しているのが無人売店で、ある時はあるけど、ない時は無いのが原則。今は野菜の時期で玉ねぎや葉野菜が豊富です。
ゴールデンウイーク頃からいよいよフルーツの出番です。
西表島産のピーチパインを皮切りに、マンゴーやドラゴンフルーツなどたくさんのトロピカルフルーツが楽しめますよ!
西表島の天然もずくを求めて! ~下見編~ 2014年3月21日
みなさん、こんにちは!
ここ西表島では海びらきも無事終わり、最高気温も25℃近くまで上がる季節になりました。三月ももうすぐで終わりですが、これからの楽しみの一つに「もずく採り」があります。
そう、本土の方にとっては酢の物でおなじみの「もずく」です!
◆春の最重要イベント!
春休みシーズンになると島は観光客でにぎわい、われわれ観光業も繁忙期を迎えますが、その忙しい合間をぬってでも行きたくなるのが「もずく採り」なんです!
◆「もずく」とは…?
漢字では「藻付」と書くそうです。
海中で他の海藻類にくっ付くから「藻付く」になったとか。ただし、養殖生産されているオキナワモズクという種類は藻ではなく石にくっ付くそうです。
もずくについてちょっと調べてみたら面白いサイトを発見しました。「沖縄県もずく養殖業振興協議会」さんのHPで、もずくに関する様々な情報が掲載されています。
トップページにはもずくの養殖風景を空撮でとらえた写真が出てきます。まさに「海の畑」といった感じで「へぇー、もずくってこんな風に育てるのか!」と感心します。
他にも、もずくのCMやテーマソングのダウンロード、もずく大使の紹介など「クスッ」と小笑いしちゃうような情報も発信されています。
そして、沖縄県内の漁協ごとの水産加工品の紹介もされています。採りに行くのは難しいけど、もずくの美味しさを舌で知りたい方は参考にしてくださいね。
沖縄県もずく養殖業振興協議会さんによりますと、本全国に流通しているもずくのほぼすべてが沖縄産だそうです。すごいですね!!
◆干潮時に浜辺へ行ってみると…
実は今日、もずくの生育具合をチェックしに行ってきました。
もずくは比較的、水深の浅いところに生えています。もし採り時であれば浜にはオジーやオバー、家族連れの島民が和気あいあいと腰をかがめてもずく採りを楽しみますが、この日は浜へ出るなり一目瞭然…誰もいません!
もずくがまだ生えていないことが容易に想像できます。
しかし、せっかく来たのだから念のため海へ入ってみました。浜辺から歩くこと約100m…。あっ、ありました!もずくです!
遠浅の海を珊瑚でケガをしないよう慎重に歩きながら沖合に進むと、ちらほらともずくを発見。
まだ新芽といったところで若いもずく達です。
このような新芽の細いもずくが好きという方もいますが、ごっそり採って狩猟本能を満たすようなもずくを採りを楽しみたい方にとっての収穫時期はもう少し先になりそうです。
私の理想のもずく採りは、風の吹いていない小春日和の干潮時、ひざの辺りまで海水に浸かりながら水面を見下ろすと、いたる所にもずくがユラユラ…。まるでもずくの草原を歩いているかのような気分で、あとはひたすら採りまくるだけ。
はぁー、、想像しただけでワクワクします。しばらくしたら、再度もずくの様子を見に行こうと思います。
◆そして追記…
いよいよ待ちに待ったもずく採りに行ってきました!
詳しい様子は こちら をご覧ください。
西表島で花粉症? 2014年3月15日
みなさんこんにちは!
みなさんは「沖縄には杉がないから花粉症にならない」と世間一般で言われているのをご存知ですか?
まったくその通りで、春先は花粉症に悩まされることなく快適な毎日が過ごせます。ちなみにヒノキもないのでスギ花粉の次にやってくるヒノキ花粉に悩まされることもありません。
春先の花粉症にお悩みの方は沖縄への「逃花粉旅行」がおすすめです。
◆花粉症なんてない…はずだった!?
沖縄に移住した一年目、私は西表島の隣の竹富島でアルバイト生活を送っていました。
周囲約9キロのサンゴでできた小さな島では、一年を通して花粉症になることはありませんでした。花粉症にならない島、竹富島は私にとっての「楽園」でした。
そして、ほどなくして西表島に移り住み「風車」を創業したのですが、なんと西表島ではすっかり忘れていた花粉症が再発したのでした!
◆花粉症の原因は?
そもそも花粉症の原因はスギやヒノキだけではありません。
広島県出身の私は15年以上前にアレルギー発症の原因となる植物を調べてもらいました。その結果、スギやヒノキアレルギーだけではなく、一番の宿敵はイネ科のカモガヤだと判明しました。
当時はGWを過ぎた頃から梅雨明けまでの約2ヶ月間がピークで、学生時代はアレルギー反応が出ると勉強に身が入りませんでした。もちろん言い訳ですが‥。
私が西表島で発症する花粉症はおそらくイネ科の雑草だと思われます。どの草かは特定できないのですが、とにかく西表島には牧草をはじめイネ科の植物だらけです。
カモガヤほどひどい症状がでないのは救いですが、西表島に来られる方でイネ科のアレルギーをお持ちの方は常備薬を持参したほうがよいでしょう。
我が家の目の前…。見渡す限りイネ科の植物がいっぱいです(泣
◆いまは懐かし「置き薬」
ちなみに西表島に薬局は一軒もありません。そのためか、島には「置き薬」の営業マンがよく訪ねてきます。使えば薬代が発生するシステムで定期的に薬箱の中身をチェックしてくれます。
ちなみに風車の置き薬には花粉症に効く鼻炎薬は入っていませんでした。今度リクエストしてみましょうね。
3月の西表島ってどんな感じ? 2014年3月3日
みなさん、こんにちは!
ここ西表島では、3月になると晴れた日は気温が25℃前後になります。海ではごく普通に泳ぐ人もちらほら見かけ、外へ外へと遊びたい気分にさせられます。
本土の3月といえば桜の開花予報が話題になり始める頃ですね。しかし、西表島の桜はヒカンザクラという品種で1月に咲いて3月にはすでに青葉の季節を迎えます。
◆日本最南端、八重山の海びらき!
八重山の3月は夏の始まりを告げる「海びらき」が行われ、その日の夜は全国版のニュースで必ず放送されます。
八重山の3市町である石垣市、竹富町、与那国町のいずれかのビーチが毎年順番で海びらきイベントの会場となります。そして、今年の開催地は西表島のトゥドゥマリの浜(月が浜)です。
開催日:2014年3月16日(日)午前9時から
場 所:西表島トゥドゥマリの浜(月ヶ浜)
主 催:八重山ビジターズビューロー
今年は前日の15日に前夜祭があるそうです。内容は未定らしいので、決まったら風車のFBでお知らせしますね。
◆生き物だけじゃない!なぜだか人間もソワソワ…
生き物で目立った変化といえばイワサキクサゼミが鳴きはじめます。人差し指の先ほどの大きさで透明の羽に黄緑色の線が美しい、国内最小の可愛らしいセミです。
そして、日が沈む頃にはヤエヤマボタルが飛び交い、多くの観光客が見物に出かけます。
そして、島の人々がソワソワするのも3月です。みんな「もずく」の様子が気になって仕方ないのです。
ザルやタライを持って海へ繰り出し、話題にするのは「あっちのもずくはまだ若いさ~」とか「こっちのもずくは今がいいさ~」など。一足お先に収穫しようものなら、したり顔で「昨日はこんだけ採れて、あんなで、こんなで…」とやや興奮気味に語るのです。
風車では、採ったもずくは草や貝などのゴミを取り除いて塩漬けした後、親類やお世話になっている方々へ送ります。
何を隠そうこの私も一年で一番燃えるのがもずく採りです。わしづかみでゴッソリ採れるもずくは、簡単に狩猟本能を満たしてくれるので大好きです。
◆夏と冬のチャンプルー性気候
日中の最高気温が25℃位になるとTシャツ、短パン、ビーチサンダルでも快適に過ごせます。夜はそれに薄手のジャンパーを着るのがちょうど良いでしょう。船やホテルでは冷房か効いているところもあります。
しかし、初夏のような日があれば真冬に戻ったかのような日もあるのが3月です。日中の気温が20℃以下で北風ビュービュー。灰色の空からたまに降る弱い雨。
そんな日はフリースを着たり電気ストーブをつけないと風邪をひきそうです。
太陽が沈む時間は日ごとに遅くなり一日が長く感じるようになりますが、天気の移り変わりも激しいので旅行へ出かける前には気象庁の天気予報をチェックしてください。
ちなみに、風車では毎朝ツイッターで西表島の天候や服装について簡単につぶやいています。よかったら参考にしてくださいね。
西表島の買い物事情 2014年2月15日
みなさん、こんにちは!
風車は西表島の西部地区にあり、買い物は基本的に川満(かわみつ)スーパーと親川スーパーがメインです。
◆離島住まいに切っても切れない「買い出し」
しかし、最近は送料無料のネットショップも増えてきました。特にアマゾンは西表島でも送料が完全無料なので本当に助かります。商品の発送から到着まで約一週間かかりますが…
楽天だと「全国送料無料(ただし一部地域をのぞく)」というのが多く、西表島が一部地域なのかどうかを調べるのにひと手間かかるのでちょっと面倒くさいです。
ちなみに店内はいつもアマゾンの段ボールでいっぱいです(汗
◆ちょっとサンエー行ってくるさね~♪ と気軽に言っちゃいけません!
いくら便利な世の中とはいえ、ネットで買うと割高な物、西表島では手に入らないものもあります。となると、どうしても定期的に石垣島へ買い出しに出かけなければなりません。
西表島から船に乗って石垣港に到着すると、スーパーの無料送迎バスが待機してくれています。そのバスに乗ること約10分、サンエー石垣シティーに到着します。
ちなみに港から無料送迎をしてくれるのはサンエーだけなので、離島の住民にかなりの支持を受けていると思います。また、無料送迎はありませんが買った物を離島行きの船に積み込むサービスをしているスーパーは、サンエーの他にも「マックスバリュー」や「かねひで」など数件あります。
サンエーには八重山唯一のマクドナルドや宝くじ売り場、ファミリーレストランの「和風亭」があり、たまに石垣島へ行った時にはちょっとした都会気分を味わうことができます。こまかいことですが、銀行のATMがあるのも嬉しいです。西表島には無いので…。
◆たくさん買っても手ぶらでお帰り?
スーパーの品揃えは本土のそれと大して変わりませんが、離島住民の買い出しは基本的に「まとめ買い」なのでかなりの量になります。ビールもジュースも箱買いなので、カートも一台ではぜんぜん足りません。
まとめ買いした大量の商品をレジに持っていくと、店員さんはすぐにこう言います。
「船積みですか?」
おそらく本土のスーパーだと「エコバックはお持ちですか?」ではないでしょうか。さすがにエコバックに入る量ではありません。
船積みの申し込み用紙に住所、氏名、電話番号、希望する船の時間と行き先の港を記入すると、店員さんが段ボールに商品を詰めて港に運び、指定した船に載せてくれるのです。なんと、すべて無料サービスなんです!
つまり、レジでお金を払えば離島の人は手ぶらでスーパーを後にするのです。
帰りも無料の送迎バスで石垣港まで送ってくれるので、バスの発車時刻ギリギリまで近所のホームセンターに行ったり本屋やドラックストア、ダイソーやマクドナルド、などなど…とにかく動き回ります。抱えきれないほどの荷物を持ってタクシーで石垣港まで行くと約700円かかるので、本当に助かります。
そして石垣港ではたくさんの段ボールが船が来るのを待っています。
船積みしてもらった荷物は船会社は手荷物扱いとして無料で運んでくれます。そして、目的の港に到着したら、買い物をした人たちが協力しながら大量の荷物を降ろしていき、最後に自分の荷物を受け取るのです。
暑い夏の日にエッサ、エッサと船から大量の荷物を降ろすのは大変な作業ですが、離島の生活を支えてくれるスーパーや船会社の善意を思うと感謝の気持ちでいっぱいです。
いつもありがとうございます! → サンエーHP
2月の西表島ってどんな感じ? 2014年2月12日
ここ西表島の2月は寒い時もあれば暖かい時もあります。まっ、それは日本中どこでも同じですね。
◆冬の沖縄ってどんなお天気だと思いますか?
基本的には北風が強く、肌寒い日が多いのが特徴です。空は晴れより曇りの日が多く、雨もそれなりに降ります。
つい先日まで気温が25℃前後あり、日中は扇風機をまわしていました。25℃といえば「夏日」です。そんな日は夕方になると蚊に刺されたり、夜になるとハブが出てきて驚かされます。まさに気分は夏モードです。
しかし2、3日前から夏モードが一転、冬モードになっています。朝の気温は15℃を下回り、最高気温は20℃以下。強い北風の影響で体感温度はさらに低くなります。
そんな気温15℃の中、滝つぼで泳ぐ大学生を発見!
かなりの気合と根性ですね。通常、泳げるのは4月以降ですのでご注意を (^-^;
◆旅行前の天気の見方
もし、西表島へ旅行する前に天気予報が「西高東低の冬型の気圧配置…」という解説をしている場合は、「西表島は北風が強く寒いんだなぁ」と思ってください。
「関東地方は3月下旬並みの陽気で…」の場合は、西表島は東京の4月下旬頃の暖かさと解釈してよいかもしれません。
石垣島、西表島へ旅行する際、カヌーツアーの服装や現地の天気など、わからないことがあったらお気軽にご相談くださいね。