西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 <学びの時間> カテゴリーの記事

 竹富町の訪問税(仮称)について考える 2024年1月22日


こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。

ここ最近、西表島の観光業者では昨年から竹富町が始めようとしている「訪問税」について話をする機会が増えてきました。

内容はというと、石垣島から竹富町の島々にフェリーを利用する際に税金が徴収されるそうです。2024年3月の議会に条例案を提出する流れだとか…。

▼竹富町の訪問税に関するニュース
OTV沖縄テレビ
八重山毎日新聞

◆広島県「宮島」の場合

ちなみに全国では広島県にある日本三景の一つ、宮島でも「宮島訪問税」が導入されているそうです。
宮島訪問税の概要 廿日市市HPより

一回の訪問で税額は100円。これまで宮島へ行くためのフェリー代は往復で400円かかりましたが、訪問税100円の徴収が始まり500円となりました。

400円から500円へ。しゅうさん個人の感想としては、とてもリーズナブルで特に違和感は感じません。

◆我が町、竹富町の場合

今回、竹富町が検討している税額は2,000円です。

2024年1月現在、石垣島から一番近い竹富島までのフェリー代は往復で1,520円、一番遠い波照間島にいたっては7,830円かかります。
そこへ訪問税2,000円の徴収が実現すると、竹富島は3,520円、波照間島は9,830円も費用をかけなければ石垣島から往復できないのです。

これでは「石垣島に滞在しながら竹富町の島々をアイランドホッピングしよう!」という観光客は減ってしまうのではないでしょうか。石垣島に住んでいる方も気軽に離島へ遊びに行けなくなりそうです…。

そして、ここからは悪い予想ですが…

もしも訪問税の導入を石垣市も始めたら、竹富町の島々を訪ねるには石垣島を経由するしかないので2つの自治体に納税することになります。私たち竹富町民も石垣島へ通院や買い出しなどの所要で出かける度に税金を納めなければなりません。

まだ石垣市で訪問税を始めるという話は聞いていませんが、そのような状況にならないことを強く願います。

◆沖縄県「宿泊税」の導入を検討

ちなみに沖縄県では「宿泊税」の導入を検討しているそうです。
沖縄県が「宿泊税」導入へ 琉球新報より

コロナ禍前は竹富町の入域者数は年間100万人を超えていました。
現在、竹富町はコロナ禍以前の水準に戻る、さらにはコロナ禍以前よりもさらに観光客が増えてオーバーツーリズムになる可能性があることを前提に議論が進んでいるように思えます。

しかし、観光業を25年以上している身として思うことは“いい時もあれば悪い時もある”です。

観光業は政治や経済の影響を受けやすいし、特に沖縄は繁忙期に台風が何度も襲来するエリアです。一つの台風で売上が大きく下がるリスクを常に抱えています。このまま順調にコロナ禍前の賑わいを取り戻すのか…正直、疑問です。

◆買い手市場の西表島アクティビティ業界

現在、西表島にはアクティビティ関連の同業者が115社以上あります。
竹富町観光案内人事業者一覧

アクティビティ事業者は年々増加する一方です。今後、訪問税導入が原因で入域者数が減少した場合はかなり厳しい経営環境が予想されます。

訪問税についての条例は5年に一度見直しをするそうですが、5年間も様子を見るのは長すぎると思います。

◆竹富町が掲げる「責任ある観光」

竹富町が発する竹富町観光振興基本計画の施策方針には、以下の4つの方針が掲げられています。

  1. 「責任ある観光」の構築
  2. 観光による経済波及効果の増幅
  3. 観光と、自然・暮らしとの両立の推進
  4. 観光の観点から見た町内全般の課題解決

竹富町観光振興基本計画

各島々では訪問税導入に向けての住民説明会が開催されつつあります。しゅうさんも必ず参加し、不安や疑問に思うことはどんどん質問していきたいと思います。

竹富町が掲げる施策方針が今後どこまで推進されるのか…。竹富町内外を問わず、多くの方々に注目していただけたらと思います。

 【最終章・まとめ編】離島から離島へ…行ってきたよ南大東島! 2023年12月14日


【第2章・観光編】はこちら

◆南大東島を訪れる前の予習

今回の研修は2泊3日と短期間なので、事前学習として下記の2冊を読んでから出かけました。

●南大東島の自然(ニライ社)
→amazonでの販売

●南大東島の人と自然(南方新社)
→amazonでの販売

◆雨が多い西表島、雨が少ない南大東島

西表島の年間雨量が約2,300㎜に対し、南大東島は約1,600mm。特に今年は夏に襲った台風6号以来、少雨傾向が続いてたそうです。
しかし、今回は雨の中での到着でした。
農家さんはホッとされたことと思いますが、雨続きの西表島から来た私たちにとっては雨雲と一緒に旅をしているような感じでした(笑)

◆南大東島の名物&お土産

ここで南大東島といえば鉄板の特産品をご紹介します。

▼大東そば、大東すし

▼ナワキリ(クロシビカマス)

▼お土産

ラム酒、ラム酒ケーキ、マグロジャーキー、大東ようかん、まぐろみそ、パパイヤの漬物、黒糖わたあめ

◆今回お世話になったホテル

島で一番の客室数を備えるホテルよしざとに宿泊しました。島の中心部に位置するので、徒歩で外食へ出かけることもできて便利でした。

ホテルよしざと

最近、オーナーが変わったそうですが、新オーナー、オーナーの弟さん、御父さん、スタッフの方々。みなさんホスピタリティがありとても居心地がよかったです。
食堂が4階なので食事中には島を一望することもできます。

◆大東観光商事の垣花さん

3日間の滞在中、我々一行に快適なアテンドをしていただいた大東観光商事の垣花さんご夫妻。本当にありがとうございました。
南大東島の旅を計画される方は、ぜひ大東観光商事さんにご相談いただければと思います。

大東観光商事

◆南大東商工会

今回の研修旅行を強くサポートしてくださった南大東商工会の皆さま。研修資料の作成や感動のお出迎えなど、本当にお世話になりありがとうございました。
機会があれば竹富町にもぜひお越しください。もちろん熱烈大歓迎です!

南大東村商工会

◆最後に

南大東島の旅はいかがでしたか?
近くて遠い大東諸島。次回はもっと時間に余裕をもって北大東島も訪ねてみたいです。

北大東島観光ナビ

同じ沖縄県民として共感できる部分もありながら、西表島では感じたことのない独特の価値観に驚かされたり、大変興味深い心に残る思い出がたくさんできました。

南大東村観光協会のホームページには旅の計画に欠かせない情報がすべて掲載されています。みなさんも機会がありましたら、ぜひ絶海の孤島「南大東島」へ足を運んでみませんか?

南大東村観光協会

 【第2章・観光編】離島から離島へ…行ってきたよ南大東島! 2023年12月13日


【第1章・大移動編】はこちら

◆観光地としての可能性

南大東島の現在の観光客数は年間おおよそ3,000人で推移しているとのこと。

「1日あたり8人!?」

西表島で観光業を営む私からすると、少なすぎてビックリの数字です。観光客が今以上に増えるには、まずは航空機の大型化もしくは便数の増加がなければ厳しいであろうと思われます。

では、空路ではなく海路ではどうか?
南大東島を訪ねたいと思っている旅好きな方なら、貨客船からクレーンに吊るされたゴンドラに乗って上陸するシーンに憧れを持っていることでしょう。
地元の人にはありふれた光景でも、この上陸シーンは非日常体験に間違いありません。

<写真> 南大東村観光協会 HPより

今回の滞在中、沖縄本島からの定期船の到着がなく見ることができませんでしたが、次回は片道でもいいので海路で島を訪ねてみたいです。
ただし、実際は海路での移動はかなり厳しいとのこと。
那覇から南大東島までの400㎞、約15時間の船旅は気象や海況により変更や延期が多く、いわゆる1泊や2泊の短期滞在を希望する観光客には利用しずらい状況であることも事実です。

空路…2泊以上の旅程
海路…1週間前後の滞在ができる旅程

ということになるのです。

◆南大東島の観光ツアー

2泊程度の短期滞在であれば、今回お世話になった大東観光商事垣花さんご夫妻のバスツアーで十分楽しめます。

有限会社 大東観光商事

島のことを熟知しているだでなくホスピタリティにあふれているので、なんでも気軽に質問できる雰囲気を作ってくれます。

おそらく滞在中は、主だった観光スポットにも連れて行ってもらえたと思います。そして何より、バス観光なので60代以上でも安心して楽しめますよ。

▼ふるさと文化センター

▼海軍棒プール

▼日の丸山展望台(からの景色)

▼亀池港

▼可倒式風力発電

▼星野洞

▼南大東漁港

▼バリバリ岩

▼大池オヒルギ展望台

▼ラム酒工場

▼コンテナ植物工場

▼気象バルーン打ち上げ見学

◆1週間滞在ならコレがしたい!

現在、南大東島にはカヌーツアーを営業しているお店が1社あるそうです。
同業の身として、今回はスケジュールの都合でカヌーツアーに参加できなかったことが一番の心残りでした。次回はぜひ参加させていただきたいものです。

南大東島において、海でのシーカヤックは観光ツアーとして現実的ではありませんが、島内の中心部に多数ある「池」でのカヌー体験はかなりの可能性を秘めていると思います。
西表島では河口部に広がるマングローブ林が、南大東島では海ではなく内陸部の池にあります。そして、その池は水位が下がると塩分濃度が高くなるのです。

島は周囲がぐるっと隆起しており、大きなどんぶりのような地形となっています。そのため、島の周囲に比べて集落や池のある中心部はほとんど風があたらないそうです。しかも雨量も西表島に比べると少なく、天候が理由でカヌーツアーが中止になることも少なそうです。

垣花さんにお話しを聞くと、池でのカヌーに関しては今後、盛んになるには利用のルール(フィールドの利用方法やカヌーの保管)、案内するガイドの条件整備なども必要になってくるかもしれない。とのことでした。

その辺に関しては、西表島には西表島カヌー組合があり、1998年の創立以来、自主ルールを約25年に渡り整備してきた実績もあるので、南大東島でカヌーツアーが盛んになってきたら一度は西表島に視察に来ていただきたいですね。

◆散歩、自転車、星空◎ でも海は要注意△

この島の観光は基本的にレンタカーがないと厳しそうですが、長期滞在の方にはレンタサイクルもいいと思います。サトウキビ畑が広がる風景の中、自転車を走らせたら爽快でしょうね。

とにかく人口が1,400名ほどの島で、昼間に観光ポイントをウロウロしてもほとんど人に会いませんでした。この雰囲気は観光地化が進む八重山、宮古島あたりでは味わえません。

そして今回の滞在中、夜には懇親会があってベロンベロンに酔ってしまいましたが、山に囲まれた西表島と違い広い空が見られるこの島の星空はきっと素晴らしいはず…と想像しながら曇った夜空を見上げました。また、この島にはハブもいないそうです。西表島と違って夜道でも安心して歩けますね。

ただし海に関しては白い砂浜が広がるビーチはなく、フェリーも絶壁に寄せなければなりません。漁港も大波の影響を抑えるため20年以上かけて整備するレベルの海域です。

島の人が周りにいない状況で、うかつに海に入って遊ぶのは絶対にやめましょう!

◆八重山で観光業を営む身として思うこと

石垣島を中心とする八重山諸島では「オーバーツーリズム」という言葉をよく耳にします。

西表島においては入島税の導入が検討され、石垣島から竹富町の島々を訪問するのに2,000円という案も出ています。
2025年春にはピナイサーラの滝周辺エリアにおいて入域料の徴収が開始予定です。併せてフィールドで使う携帯トイレ、バイオトイレも有料化されます。

さらにピナイサーラの滝は1日200人までしか立ち入りができないというかなり厳しい制限があり、「離島の離島」「二次離島」である西表島の観光業の将来は不透明感が漂っています。

(参考)竹富町西表島エコツーリズム推進協議会

◆一方、南大東島の観光業は…

「まだまだこれから」という期待感があります。
そもそも観光資源が豊かにある中においても、島で暮らす人々の中心産業はサトウキビです。沖縄県内でもっとも平均所得の高いエリアにあるため、観光まで手を回す必要がない…という感もあるのでしょうか。

そして西表島と同じく、建築資材の輸送費が高く建築コストが高いため移住者が気軽に家を建てられる環境ではありません。高校へ行くため島を離れた子供たちが、やがて島に戻った時に、今は眠っている「観光」という資源をしっかり活用できたらいいですね。

南大東島というと多くの人は台風情報でよく耳にするなというくらいの認識でしょうが、島の人が本気でインバウンド対応を始めたら、欧米からの長期滞在の観光客が訪れそうなポテンシャルを秘めている島だと感じました。


【最終章・まとめ編】へつづく

 【第1章・大移動編】離島から離島へ…行ってきたよ南大東島! 2023年12月12日


先日、ありがたい機会をいただき、絶海の孤島「南大東島」を訪ねてきました。
大変充実した貴重な体験をさせていただいた分、記事も膨大となってしまいました。そのため、今回は3部構成で南大東島の旅を報告させていただきます。

◆竹富町商工会・役職員視察研修

風車は竹富町商工会に所属しており、代表のしゅうさんは現在、理事という役職をいただいております。そして今回は役員、職員で南大東島へ2泊3日で視察研修に行ってきました。

南大東島は沖縄本島から東に約400㎞離れた場所に位置し、西表島と同じ沖縄県ですが滅多に行ける場所ではありません。
今回は、南大東村商工会の役員の皆さまとの交流もあるとのことでしたので、リアルな島の様子、特に観光についての現状が知りたく参加することにしました。

竹富町商工会

◆那覇→北大東島→南大東島

こちらのブログは2023年12月現在の情報です。
残念ながら2024年4月に南大東島と北大東島を結ぶ路線の廃止が発表されました。

<産経新聞>日本一短い航空路線廃止へ

往路は那覇空港を離陸したのち、北大東島を経由して南大東島へ向かいます。那覇空港から直行ではないので思った以上に飛行に時間を要しました。
ちなみに曜日によって那覇→南大東島→北大東島となります。

飛行機の座席に座ると、頭上の荷物入れに見覚えのある袋が…

「あ、マック!」

そうです。マクドナルドのテイクアウトです。きっと北大東島か南大東島の住民がお土産に持ち帰るのでしょう。

しゅうさんも石垣島へ行くとマックやケンタッキー、ドミノピザなどを家族のためにお持ち帰りします。これぞ「離島あるある」の微笑ましい光景です。

さて、離陸から約50分。経由地である北大東島の沿岸部が見えてきました。

いったん北大東空港へ着陸します。
約30分の乗り継ぎ時間を費やしたのち、目的地である南大東島へ向けて再フライトです。

いよいよ南大東島が近づいてきました。
さきほど寄った北大東島と同じような緑の風景が広がります。

地面をえぐり取ったような造りが特徴の南大東漁港。

ついに南大東空港へ到着!

空港職員の方が我々の荷物を手で運んできてくれました。これが本当の手荷物カウンター!?

到着ロビーでは熱烈な歓迎!
南大東島商工会の皆さん、ありがとうございます!!

◆9時間かけて県内を移動

西表島の自宅を出発したのが早朝6時30分。
今朝は最寄りの上原港から出る船が悪天候により欠航したので、島の反対側にある大原港まで一時間かけて移動。

その後も、石垣空港と那覇空港での待機や乗り換え、北大東島への経由などを経て、午後3時過ぎようやく南大東島へ降り立つことができました。
自宅を出てから約9時間。同じ沖縄県内ですが、もはや海外旅行レベルの移動です!

 6:50 上原港→大原港 バス
 8:10 大原港→石垣港 船
 9:00 石垣港→石垣空港 バス
11:40 石垣空港→那覇 JTA *1
13:15 那覇空港→北大東空港 RAC *2
14:45 北大東空港→南大東空港 RAC
15:05 南大東空港着

*1 日本トランスオーシャン航空
*2 琉球エアコミューター

那覇からフェリーで行く場合は大東海運の「だいとう」が運航されています。寝台なので約15時間の船旅も快適に過ごせそうですね。

大東海運株式会社

ちなみに冒頭でも触れたように、大東諸島は沖縄本島から東に約400kmの位置にあります。わかりやすくいうと東京~大阪間とほぼ同じ距離です。
南大東島がどれほど遠くに位置するのか…想像に容易いことでしょう。

<写真> 南大東村役場 HPより


【第2章・観光編】へつづく

 環境省による環境DNA調査に参加してきました! 2021年2月5日


こんにちは!ガイドの星です☆
今日は先日行われた環境省による環境DNA調査についてご報告いたします!

◆環境DNA調査とは?

普段の生活ではなかなか聞き慣れない「環境DNA調査」という言葉ですが、意味としては、川や池など、その場所で採取したDNAを解析する事で、そこに生息する生物の種類やおおよその個体数の把握ができる調査です。

西表島では多くの人が川や滝などのフィールドに入りレジャーを楽しんでいますが、それが川や滝つぼなどに生息する生き物にどのくらいの影響を及ぼしているのか、この貴重な生物をどのように保全していくのかを把握し、考えるために行われているのが今回の調査です。

昨年から年に3回、各フィールドで行われている環境DNA調査。今回はそのお手伝いに西表島カヌー組合員として同行させてもらいました。

「環境DNA調査」と聞くと難しそうなイメージがあり、初参加の僕自身、できるかどうか不安でしたが、環境省職員の方々にサポートしていただきながら貴重な経験ができました。

今回は2日間にわたり、普段ツアーでよく利用するユツンエリア、西田川エリアの調査を行いました。

◆調査方法

まずは気温や水温、水流などフィールドの情報を記録します。

次に採水、濾し取り作業です。
採水はシリンジ(注射器みたいなもの)を使い、1回に50mlずつ吸い上げます。

水を吸い上げたシリンジの先端にステリベクス(ろ過装置)を取り付け、吸い上げた水を押し出します。すると、ステリベクス(ろ過装置)にDNAだけが濾し取られるしくみです。

これを1つのフィールドで50ml×20回(計1000ml)、繰り返し行います。
後半に進むに連れてろ過装置にゴミがたまり、水を押し出す作業に力が必要になります。これが結構大変です…(汗

1000ml分の水をろ過したら、1つの口をパラフィルム(実験などで用いる高性能フィルム)で閉じます。反対側から保存液を注入し、最後液漏れしないよう、もう片方もパラフィルムで蓋をします。

◆今回の作業はここまで

採取したDNAは調査機関に送られ、数ヶ月後に結果が出るとのこと。自分で調査した場所でどんな結果が出るのかが楽しみです。

実際に環境調査活動に参加するのは今回が初めてでしたが、普段ツアーや休みの日にカヌーやトレッキング、滝つぼ遊びで利用する場所も実際調査に携わってみるとその場所がいかに貴重で大切な場所なのかという事を再認識することができました。

後はさらにフィールドに住む生物に目を向け、環境保全についても深く考えていきたいと思います。

◆まとめ

今回の調査は環境省職員の方に同行していただきレクチャーをしていただきました。
調査活動だけでなく、自然保護の重要性や環境省での取り組みなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。ありがとうございました。

今後もこのような機会があれば積極的に調査活動に参加し、自然保護や西表島への興味を深めていきたいと思います。

 ツアーガイド向け講習会が開催されました! 2021年1月20日


こんにちは。ガイドの星です☆

去る1月13日〜1月15日の3日間、西表島カヌー組合主催のガイド向け講習会に参加してきました。西表島におけるアクティビティツアーの現状や今後の課題などを話し合う、とても内容の濃い講習会でした。また、世界自然遺産の屋久島で活躍されているプロガイドの渡邊太郎氏にもお越しいただき、世界遺産候補地としての西表島が進むべき道しるべについてもお話しいただきました。

◆講習会1日目

初日は環境省による西表野生生物保護センターのバックグラウンドツアー。

イリオモテヤマネコ保護に関する環境省の取り組みや、普段立ち入ることのできないバックヤード(事故による怪我などで保護された野生生物の治療室や野外ケージなど)の視察など、興味深いものばかりでした。

  • ヤマネコなどの野生生物が負傷した際に運び込まれる診察室や手術台の見学
  • 治療が必要な野生生物が野生復帰を果たすまでの過程について
  • ヤマネコの個体数を確認するための新たな調査の開始
  • ロードキル(交通事故)防止のための取組みや課題

などなど、ツアーのゲストからほぼ毎回聞かれる「イリオモテヤマネコ」について、知っているようで知らない事をたくさん教えていただき、野生生物保護に対する考えがより一層深まりました。

今後、西表島に遊びに来る観光客の皆さんへイリオモテヤマネコの生態や生物保護の重要性についてより詳しく、より分かりやすく伝えていきたいと思います。

◆講習会2日目

2日目はフィールドの管理および保全、現状と今後の課題を話し合うための事前視察です。

まずは実際にピナイサーラの滝へ行き、危険箇所や保全、管理が必要だと思われるポイントをリストアップしていきます。

今年一番であろう晴天に恵まれ、講習生全員リラックスムードでジャングルを歩きます。ベテラン、若手関係なく建設的な意見を出し合えた良い時間でした。

◆講習会3日目

最終日は、前日の視察であぶり出された議題について、皆で詳しく話し合いました。中でも特に印象に残ったのは負傷者などの要救助者が出た場合のフィールドでの救助方法、体制についてです。

これまで西表島カヌー組合では救助者を担架で運搬してきましたが、果たして急斜面の多いトレッキングルートにこの方法は適してるのか? という疑問に対し、屋久島でガイドをされている渡邊さんからは「簡易的な持ち運びやすいハーネスを自作しています」といったお話しがありました。

それをヒントに「重い担架ではなく警察が使う遺体袋などを使うのはどうか」など、様々な意見によって改善の余地が生まれました。

他にも救助活動をスムーズに行うための連絡体制の強化についてなど、今回の講習会がきっかけで新たな取り組みが増え、今後、西表島カヌー組合の安全対策がより良いものになると感じるとともに、風車のツアーにも今回得た知識を活かし、今まで以上に安全度の高いガイドをしていきたいと思いました。

屋久島の山岳ガイドである渡邊さんからの目線、講習生である西表島のガイドからの目線。
双方、様々な意見や質問が挙げられ、西表島のフィールド管理や保全、ツアーの安全に関することはもちろん、西表島カヌー組合やそれ以外の西表島全体の業者が今後どうあるべきかなど、深くまで入り込んだ内容の濃い話し合いでした。

◆講習会を振り返って

普段、ツアーで最も行くことの多いピナイサーラの滝ですが、今回の講習会を通して、自分自身では気が付かなかったフィールドの課題や改善点も多く、より安全やフィールド管理に対する意識が強くなりました。

特に渡邊さんによる屋久島での取り組みや課題に関するお話は、世界自然遺産登録を目指す西表島のガイドにとっては具体的なモデルとなり、とても役に立つ内容ばかりでした。

何より今回は渡邊さんをはじめ、環境省、竹富町、沖縄県の職員の方にもお越しいただき、西表島カヌー組合のメンバーも含めた全員が一体となって西表島の将来について話し合う場に参加できたことが、僕自身にとって貴重な経験となりました。

今回の講習会で学んだことを活かし、ゲストの方たちに来る前よりも西表島を好きになってお帰りいただけるようなガイドができたらいいな。と思います!

 竹富町観光案内人免許の申請が終了しました 2020年7月15日


本日、竹富町観光案内人条例(通称:ガイド条例)に基づく竹富町観光案内人免許の申請を終了しました。

◆竹富町観光案内人条例とは?

観光客や事業者の増加によって西表島の自然環境負荷が懸念される中、アクティビティ事業者について竹富町が基準を設け、免許制を導入することになりました。それにより、竹富町では2020年4月よりガイド条例が施行されました。

竹富町観光案内人条例

当初4月の申請予定がコロナ禍の影響で延期となり、本日7月15日、無事に申請書を提出することができました。
今後は申請書を通して、当店と当店のガイドが条例に基づく要件に合致しているかどうかの審査会が開かれ、承認されたら免許証が発行されます。

◆大切なのは継続すること

ここで忘れてはならないのが許証の取得=良いお店、良いガイドの証明ではないということです。あくまで最低限の条件をクリアしているだけの事なのです。

例えるならば、車の運転免許証が取得できたからといって優れたドライバーかというと、それは違いますよね。
まずは若葉マークをつけて、ドキドキしながら公道を走り、スーパーの駐車場では何度も切り返しをしながら駐車します。

優良なドライバーというのは「運行前点検を実施する」「スピードの出しすぎに注意する」「危険を察知、回避しながら運転する」。バスやタクシー、運送会社などのプロドライバーともなると、前日の飲酒制限や労働環境の管理も徹底していることでしょう。

これと同じで、条例に基づくガイドの免許証はありがたく発行していただきますが、重要なのは免許証を所持することではなく、竹富町という日本最南端の小さな町が小規模事業者のために時間と労力をかけてつくった条例の背景や目的を理解し、その理念を達成するための努力を継続することだと思います。

◆ガイド条例の基本理念

ガイド条例の第3条に以下の記載があります。

第3条 観光案内人は、質の高い自然環境教育の重要な担い手でなければならない。

2 観光案内人は、竹富町、とりわけ西表島等の自然環境及びその生態系の保全に向けて、観光案内人どうし並びに行政及び関係機関と連携・協働しなければならない。

3 観光案内人は、竹富町におけるそれぞれの地域集落の慣習等を最大限尊重するとともに、地域集落等が主催する行事・活動等に積極的に参加又は参画する等、地域社会の振興に努めなければならない。

当店ではこの基本理念を尊重し、実践していきたいと思います。具体的には、

  • 当社に所属するガイドは西表島に関する知識を深めるために学び続けます →そして当社もガイドが学べる環境を整えます。
  • 竹富町、環境省、林野庁、駐在所との連携を重視し、また協力を惜しみません →当店は同業者の集まりである西表島カヌー組合に所属し、組合活動にも積極的に参加することによって横の連携を強化し、ツアー中に発生したトラブルに関しては組合員同士が協力しあう体制ができております。
  • 公民館活動へ積極的に参加します →代表の大谷は昨年度はPTAの事業部長を務め、今年度は地元である上原公民館の書記会計を担当しています。PTA活動や公民館活動を通して地域の人とのつながりが深くなり、逆に西表島のことを様々な角度から教えてもらっています。
◆観光業のこれから

西表島の観光業に関係のない島民の方々が特に重視しているのは、ガイドが公民館活動(自治会活動)へ積極的に参加しているかどうかです。そして当店では地域社会の理解がないと観光業の発展はないと考えております。

当店のツアーに参加していただくゲストの方々が当店のガイドだけでなく、住民の皆さんからも温かく迎えていただけるよう、これからもツアー業務以外の地域活動にも積極的に参加していきたいですね。

 当店は沖縄県公安委員会指定のマル優事業者です 2020年7月14日


沖縄県ではカヌーやシーカヤック、SUP、シュノーケル、ダイビング等のマリンレジャー業者は、沖縄県水難事故の防止及び遊泳者等の安全の確保等に関する条例において、沖縄県警に事業届を提出することになっています。

その条例とは、一般的で言われるところの水上安全条例です。

◆沖縄県でマリンレジャー業者になるには

事業届に関する書式はとても簡単なもので、認可制ではないので警察署の窓口に行けばすぐに受理してもらえ、開業することができるのです。
この参入障壁の低さこそが沖縄県におけるマリンレジャー業者の安易な増加を招き、ここ西表島においても現在、130社超の業者がひしめき合う異常事態となっています。

それだけの数のショップがホームページやフェイスブックなどのSNSを展開しているので、今、このブログを読まれている皆さんには「よくぞ見つけていただきました!」と感謝の気持ちで一杯です。
ちなみに、今日のブログはツアーのショップ選びに迷っている方以外はあまり必要な情報ではありませんのでご注意ください!笑

◆安全対策優良海域レジャー提供業者(マル優事業者)とは

水上安全条例の中に、沖縄県の公安委員会が定めた安全対策の基準に適合した業者を安全対策優良海域レジャー提供業者(通称「マル優事業所」)として指定するという条項があります。安全対策優良海域レジャー提供業者は通称『マル優事業者』と呼ばれています。

→ OMSB マル優事業者とは?

指定期間は一年間です。よって、継続してマル優事業所として認定されるためには、毎年一回は公安委員会による審査を受ける必要があります。

◆警察官による審査

マル優事業者としての審査は公安委員会から委託を受けた警察官が行います。
当店も年に一度、沖縄県の八重山署から警察官が立ち入りで安全対策についての調査が入り、当店の安全対策が基準を満たしているのかを第三者の目でチェックしてもらっています。

おかげさまで当店では平成20年より12年継続してマル優事業者としての認定を受けております。

◆当店がマル優事業所である理由

私たちが思うことの一つに、ツアーの安全対策に終わりはありません。

マル優事業者に認定されたショップの安全対策は完璧なのか?
答えは「No」です。

仮に認定されたとしても、常にヒヤリハットを検証し、オペレーションを改善し続ける必要があります。
その中で、一年に一度、当店に全くしがらみのない人の目でチェックしていただくというのは、安全に対する意識の向上を生み、対策をより明確にできるという効果があります。

当店の上を行く安全対策を施しているショップがあれば、その情報も教えてもらえます。
そしてそれが目標となり、良いものを取り入れることにより、当店が更に安全度の高いショップになるのではないかと考えております。

◆マル優事業者としての責任

さて、マル優事業者として認定を受けたら、認定されたショップにも義務が生じてきます。つまり警察官に報告し、チェックしてもらった内容が日常の業務でもその通りに行われていなければなりません。

例えば、当店のゲストにはツアーが始まる前に店舗まで一度来ていただきます。なぜなら、レンタルシューズやヘルメットなどのサイズ合わせ、ブリーフィング(ツアーの事前説明)、トイレ休憩などを行うためです。

店内にはツアーの中止基準や注意事項、緊急時のフローチャートなどが掲示してあり、誰もが見られるようにしてあります。もちろんゲストの皆さまにも見ていただき、疑問点には担当のガイドが答え、納得していただいてからツアーがスタートします。

◆お墨付きだけでは問題アリ

ありがちな話ですが、石垣島から西表島へ到着したゲストが港で集合し、そのまま立ち話で、もしくはショップの送迎車の中でツアーの受付を行い、その場でレンタルシューズやライフジャケットを身に着けてフィールドへ出発するショップがあります。

この様な流れでツアーを開催するショップは、そもそも優良事業所として認定されることはありません。

本来ならば警察に提出した事業届に記載された店舗で受付作業をする必要がありますが、先に述べたように、お店を開くためには警察署の窓口に書類を提出するだけでOKなので、届け出内容と実務が違っていても事故が起こらない限り特に問題になることはありません。

しかし、マル優事業所は厳しい審査基準をクリアした者だけに与えられているので、届け出内容と違った内容でツアーを開催していた場合、事故やトラブルが起きた場合は大問題になる可能性があります。

そのため、当店では公安委員会からお墨付きをもらうのが目的ではなく、お墨付きをもらった内容を着実に実践することを重視しています。

◆ツアー業者の選び方

もしも西表島でアクティビティをするとなったら、あなたは何を重視してショップを選びますか?

安心感? 実績? ガイドの人柄? それとも値段の安さですか?

この中で一番簡単な選択方法は値段の安さですね。しかし、安全を求めるのであれば、ぜひ下記のアドバイスを念頭にショップ選びをしてください。

  • 迷ったらまずは「マル優事業所」かどうかをチェックする
  • マル優事業者であっても「ショップで受付をしてからツアーへ出発」という正しい流れで業務を行っているかチェックする
  • トリップアドバイザー等のクチコミサイトをチェックする

ここまで調べれば、ある程度のショップに絞られてくるかと思います。その先はコミュニケーションの印象、条件が合うかどうかで最終決定されるのが良いでしょう。

当店の安全対策への取組みは、当店が存続する限りは強化し続けます。
安全で安心なツアーを求める方、何か心配な点やご不明な点などがありましたらお気軽にご相談ください。

→ お問い合わせはこちら

<担当> 大谷(おおたに)

 西表島で遊ぶ方へ「レプトスピラ症」について 2018年6月15日


こんにちは!ガイドの星です☆

梅雨真っただ中の西表島ですが気温は30℃を超える日が多く、川遊びも快適に行える季節になりました。

いよいよ多くのお客様にお越しいただく夏休みが迫ってきていますが、西表島を訪れる皆さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、山や川に潜む感染症のレプトスピラ症です。

◆レプトスピラ症とは?

初耳の方も多いかと思いますが、西表島に限らず山や川でのアウトドア大好きな方に知っておいてほしいのが「レプトスピラ症」です。

感染者が増える夏を前に、西表島では予防と対策を兼ねて毎年この時期に研修会が開かれます。
身体が資本である僕たちガイドにとって、レプトスピラ症は本当に本当に身近な感染症なので、先日行われた研修会には風車のガイド全員で参加してきました。

シーズン前の良い機会なので、今日は(も?)この感染症について真面目にお伝えしたいと思います。

◆まずは概要
  • 見た目からレプト(細い)+スピラ(螺旋)=レプトスピラ
  • ネズミなどの野生動物の腎臓に定着
  • 保菌動物の尿で汚染された水や土壌から感染
  • 湿った土壌の中で数か月は生存
  • 発症は初夏から秋にかけて多い
  • 国内では年間20~30例の報告
  • 沖縄(特に本島北部と八重山)での発症が多い
  • 38℃越の発熱、頭痛、筋肉痛、等
  • 潜伏期間は3~14日
  • 観光客が旅行を終えて沖縄を出てからの発症例もある

2017年の推定感染地域を見ると、沖縄県内において86%(19人)が八重山で感染し、その中の12人が西表島で感染しているというデータが発表されています。

西表島は一年を通して高温多湿な亜熱帯地域であり、山や河川も豊富という地理的条件も感染率を上げる理由になってしまっています。
沖縄以外でも東南アジアや中南米など、やはり気温も湿度も高い地域での感染が多くみられるそうです。

私たちガイドの職場はまさに山や川であり、一番身近な場所にレプトスピラ症が潜んでいるのです。

◆感染すると…症状は?
  • 発熱
  • 頭痛
  • 結膜充血
  • 悪寒

まるでインフルエンザのような症状ですが、微熱が一週間ほど続いてから高熱を出す方もいるそうです。
感染者は外での活動を主としているケースがほとんどで、ネイチャーガイド、農家、建設業の方々が感染してしまう傾向にあります。

◆観光で来る人は心配無用?

感染者のほとんどは現地のガイドや農家さんがほとんどですが、過去には観光客の感染も報告されています。

過去に報告された例でいうと、

“八重山で観光(川でのレジャー)をした後、地元(沖縄県外)に戻ると発熱等の症状がでました。しかし、ツアー中にガイドさんからレプトスピラの説明を聞いていたので病院ではすぐに診断がつきました。”

この様に、観光で来られる方の感染も皆無ではありません。

今回の研修は私たちガイドの健康被害対策のためはもちろん、ガイドが仕事をする中で沖縄以外では認知度の低いレプトスピラ症に関する知識を、観光客に普及させるためのものでもあります。

過去の例のように、自宅に帰ってから発症したとしても、お客様自身が「レプトスピラ症かも!?」と感じることで感染症の早期発見、治療が可能になります。

◆感染を予防するための対策

感染経路は汚染された土壌や河川に接触した際、傷ついた皮膚や粘膜から菌が体内に侵入します。
ということは、

  • 肌の露出を控えケガをしないようにする
  • 皮膚に傷がある場合、体調が悪い場合は川へ入らない
  • 素足で長時間、水田や川への入水を控える
  • ネズミなど野生動物との素手での接触は避ける
  • 川の水はそのまま飲まない
  • 川や池で遊んだ後は石けんを使い手洗いやシャワーをする

西表島に観光で来られた方がレプトスピラ症に罹患する確率は極めて低いので過度な心配は無用です。
しかし、一週間の休みを取るために徹夜続きで仕事を終えてきた!とか、病み上がりで体力が落ちている… とか、ケガが治ってないけど川で泳いじゃえ!なんて方は要注意です。

私たちガイドは夏に多くのお客様を万全な状態でお迎えできるよう、これからの季節、体調管理には一層気を付けていきます。

ツアーに参加される皆さんも、特にツアー前日は早めに寝て朝ごはんをしっかり食べ、万全な状態で遊びに来てくださいね!

 NACSJ 自然観察指導員講習会を受講しました! 2018年4月25日


こんにちは。ガイドの星です!
4月22~24日の3日間、僕たちガイドのスキルアップ研修として、日本自然保護協会(NACSJ)による、自然観察指導員講習会に参加してきました。

◆自然観察指導員とは?

“自然観察からはじまる自然保護”を合言葉に、自然観察を通して自然の魅力を感じてもらうとともに、自然を大切にしようと思う仲間を増やすための担い手のことです。

講習内容は3日間。
野外実習を中心に野外観察をする上で、指導員としての注意点や、どのような視点で自然を観察したら良いのかなど、普段、西表島の大自然の中でガイドをさせていただいている僕たちガイドにとっても、非常に興味深い内容ばかりでした。

内容は決して難しいことばかりではなく、五感を使って感じてもらうというのがほとんどでした。
これは植物や動物に詳しい人、そうでない人、大人から小さなお子様でも実践できるような内容でした。
目で観察したり、触ってみたり、絵を描いたり。

自然観察をするうえで大切なのは、植物や動物の名前や特徴ばかりを覚えるのではなく、まずは五感を使って感じたり、触れ合うことが自然の魅力を感じることの第一歩なのだと、3日間の講習を通して学ぶことができました。

さまざまな視点から自然を見ることによって、自分自身「発見」や「気づき」を多く体感することができました。

◆「発見」や「気づき」を提供するツアーを目指して

ぼくたちが住んでいる西表島には世界に誇れる大自然が存在しています。今回の講習で学んだものを存分に発揮できるフィールドがあります。

自分自身これからはさらに、身近にある大自然を日々感じながら生活していくと同時に、大人から小さなお子様までたくさんのゲストに、少しでも多くの「発見」や「気づき」を見つけてもらえるようなツアーを行っていきたいと思いました。

最後に参加したスタッフ全員、無事「自然観察指導員」になることができました~!