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西表島は夏本番です! 2014年6月25日
みなさん、こんにちは!
気象庁による沖縄地方の梅雨明け宣言はまだ発表されていませんが、八重山では数日前から強い日差しと強い南風が吹いており、これを「夏」と言わずしてなんというのでしょうか。
一日に何度も何度も「あづい~!(*_*; 」と言ってしまうほど、とにかく暑いです!
◆昼間が長い
一年のうちで太陽が出ている時間が一番長い日、今年の夏至は6月21日でした。
この日の西表島の日の入りは19時36分。風車事務所は西日があまり当たらないのですが、それでも20時を過ぎてもまだうっすら明るかったです。
▼夕方6時半頃の星砂海岸
「日が暮れるのが早くなったなぁ」と感じるのは8月の終わり頃で、9月1日の日の入りは19時4分頃になります。その頃もまだまだ暑さ健在なのですが、少しでも日が短くなることで秋の気配を感じます。
◆夏至南風
さて、ここでクイズです。「夏至南風」と書いて何と読むでしょうか?
「げしなんぷう?」 「げしみなみかぜ?」
答えは沖縄の方言で「カーチバイ」や「カーチベー」と言います。
梅雨明け直後に吹く強い南風の事で、いわゆる自然界からの「梅雨明け宣言」です。
沖縄の本格的な夏の始まりの風物詩ですが、海でのレジャーは注意が必要です。天気は良くても南風がビュンビュン吹いて海は大荒れ…なんてこともありますからね!
◆台風が気になり始める季節です
これからは赤道付近、特にフィリピンの東の海上に雲の塊が発生したら、その動きに注目です。
雲の塊の正体は「熱帯低気圧」です。そう、台風の卵です!
この台風の卵、あなどってはいけません。あっという間に立派な台風となって数日で八重山を直撃する場合もあるのです。
▼2013年7月の台風7号の動き
目を見張るほどの美しさであふれる八重山の夏ですが、いつでも台風がやって来るという意識で毎日を過ごすのです。
ところで、昨年フィリピンを襲った台風30号を覚えてますか?
過去に例を見ないほどの猛烈な台風によって、レイテ島をはじめ多くの島々に甚大な被害をもたらした台風です。
▼2013年台風30号 西表島より大きな目
地球規模でみれば、あと数度でも角度(進路)が違っていたら八重山へ直撃したかも…と思うと恐ろしくなります。さぁ、今年はどんな台風が西表島に接近するのか…。
◆ビールが美味しくなります
話は変わりますが、ここ竹富町では約一か月前に健康診断があり、その結果が数日前に届きました。
普段まったく見ることのない単位の数値がズラリと並び、一体何を言わんとしているのか…理解するのに少々時間がかかりましたが、要するに「もうちょっとお酒を控えたほうがいいんじゃない?」というメッセージでした。なんとも辛い結果です…。
これからの季節、ビールが最高に美味しくなります!
ついつい2杯、3杯とジョッキをおかわりしてしまいがちですが、ツアーの続く毎日なのでガイドは節制しなくてはいけませんね。台風休みだけのんびり乾杯が今年の目標です!
▼しばらく宴はおあずけです(泣
◆台風より怖いもの、それは…
実は夏の間、台風よりもっと怖い事があります。それはエアコンの故障です!
離島ゆえ、壊れた時に修理を依頼しても一週間、いや二週間先になる場合もあります。
ぬる~い風が出てからでは遅いのです!
普段から冷え具合やモーター音に神経をとがらせ、早期発見、早期修理に努めるのが夏を快適に過ごすコツなのです。
沖縄地方が梅雨入りしました 2014年5月5日
みなさん、こんにちは!
こどもの日の本日、西表島や石垣島では朝から激しい雨が降り、気象台では沖縄地方の梅雨入りを発表しました。平年より4日早く、昨年より5日早い梅雨入りだそうです。
◆大荒れの梅雨入り
ここ一週間はずっと梅雨っぽい天気が続いていたので「何をいまさら…」といった感じもありますが、さすがに今朝の雨は激しかったです。私も明け方の尋常ではない雨音で目が覚めました。
石垣島では50年に一度の豪雨と言われるほど。まるで台風のような荒天だったそうです。
西表島の大原では24時間の降水量が約180ミリに達し、島内のいたる所を流れる川や滝では豪快な景色を見ることができました。
◆行ってきたよ、ピナイサーラの滝!
風車のツアーにもキャンセルの嵐が…。やはり天気には勝てませんね(泣
しかし、こんな悪天候もなんのその!西表島を楽しむぞー!!とやる気に満ちた、とっても貴重なお客様と一緒にピナイサーラの滝へ行ってきました。もちろん滝壺までですけどね。
いつもならこんな感じのピナイサーラの滝が…
今日は滝壺はおろか、普段なら腰を下ろして休憩するゆんたく(=おしゃべり)スペースまで水に浸かって近づけません。
ピナイサーラの滝からの豪快な水しぶきに目を細め、ただただ大自然の威力に圧倒れる私たちでした。
◆早く来い来い、梅雨明け宣言
梅雨入りしたての今日でナンですが、平年の梅雨明けは6月23日頃、昨年は6月11日頃でした。
今年の梅雨明けがいつなのか私には分かりませんが、いったん梅雨が明けると、夏場は台風の時しかまとまった雨が期待できないので、降るべき時に降ってくれたほうが良いのかもしれません。とは言うものの「なにもGWに梅雨入りしなくてもいいのになぁ…。」と毎年ぼやいてしまうのです。
ちなみに、これから一週間位は天気がぐずついてイマイチ冴えないお天気らしいです。
ただし、沖縄の梅雨はシトシト雨がずっと降り続くというものではないので、晴れた日は気温も30℃を越え、夏のように暑い日が続くこともあります。5~6月に沖縄旅行を考えている方はご安心くださいね!
春休み!ピナイサーラの滝つぼでの水遊びについて 2014年4月3日
みなさん、こんにちは!
海びらきも終わり、気温が25℃まで上がる日も多くなってきた西表島です。夜は冷房をつけて寝る日もちらほら…。
本土では「三寒四温」といったところでしょうが、最近「今の時期、滝つぼで泳げますか?」というお問合せをよくいただきます。
◆西表島ではどんな遊びをしているの?
正直いって夏ほど水温は高くありませんが、ここ最近のツアー写真を眺めてみると、けっこうたくさんの方が泳いでいたことがわかります。
泳ぐ方が多いのは基本的に蒸し暑い日。三寒四温で例えると「四温」の時です。
では、夏ほど暑くもないのに、なぜ4月に海ではなく滝つぼで泳ぐ人がいるのか?その訳は…
◆答えは「ジャングルトレッキング」
カヌーを降りてから滝つぼまでは約20分のトレッキングが必要で、その間に身体はどんどん温まります。
夏だとサウナに入っているかのごとく汗がしたたり落ちますが、3月でも気温が25℃前後の日の場合、湿度の高いジャングルを20分も歩き続けると夏の様な暑さを感じます。
そんな時、目の前に滝つぼが現れると泳ぎたい気持ちがわいてくるのです。
◆滝つぼでの水遊びは希望者だけです
ちなみに滝つぼで泳ぐのはご本人が希望された場合のみです。最初から泳ぐ気のない方は水着を着用する必要はありません。
ただし、ちょっとだけ泳いでみようかなあ…という気持ちがある方は念のためツアー前に水着を着ておいてくださいね。
◆みやげ話になります
桜前線が北上中の日本列島ですが、そんな中、西表島では滝つぼで「修業」ではなく「遊び」で泳ぐ人がいる!それだけでもみやげ話になりますね。
滝つぼから上がった後は、さすがに身体が冷えますので、風車では熱いお茶をご用意してます。
◆ゴールデンウイークはどうなの?
その頃は、滝つぼで泳ぐ人がいっぱいですよ。ゴールデンウイークに西表島へ来られる方は、水着を忘れずにお持ちくださいね!
ニンガチカジマーイ(二月風廻り) 2014年3月18日
みなさん、こんにちは!
沖縄では3月になるとよく広報や新聞で「二月風廻りに注意」という呼びかけがあります。なかなか聞き慣れない言葉ですが「二月風廻り」と書いて「ニンガチカジマーイ」と読みます。
◆ニンガチカジマーイとは?
この時期、沖縄近海の東シナ海で発生する低気圧によって強い風が発生し、海が大荒れする気象状況のことを言います。
東シナ海の台湾付近で発生する低気圧、いわゆる「東シナ海低気圧」を等圧線の形から「台湾坊主」と呼んでいたこともあるそうです。
▼沖縄マリンセーフティビューローによる注意喚起
急激に発達した低気圧とそれに伴う前線が通過した場所は、南風から北風への変わり具合がめちゃくちゃ早く、海でのレジャーはとても危険です。
ちなみに「ニンガチ」とは旧暦の2月のことを言い、新暦では3月となり特に中旬頃は注意が必要です。
◆ニンガチカジマーイによる気象変化
下の図を見てください。
赤い線が引いてある午前7時と8時を境に天気が急変しています。南寄りだった風が北風に変わり、気温もぐんぐん下がっていく典型的なニンガチカジマーイ現象です。
これまでの経験上、3月だけでなく5月上旬までニンガチカジマーイによる急激な気象変化に注意する必要があると思います。
▼ニンガチカジマーイを数値で見る
◆この時期のカヌーツアー
この時期、風車ではニンガチカジマーイの影響を最小限に抑えてくれるマングローブ内でのカヌーツアーをお勧めしています。マングローブの森は強い風をさえぎってくれるので、安全にツアーを催行できます。
ニンガチカジマーイで冬と春を行ったり来たりしながらも、季節は確実に春へ近づいていきます。さらに季節が進むと、次は沖縄で最もすごしやすいと言われる「うりずん」の季節となります。
「うりずん」についてはまたの機会にご紹介しますね。
西表島で花粉症? 2014年3月15日
みなさんこんにちは!
みなさんは「沖縄には杉がないから花粉症にならない」と世間一般で言われているのをご存知ですか?
まったくその通りで、春先は花粉症に悩まされることなく快適な毎日が過ごせます。ちなみにヒノキもないのでスギ花粉の次にやってくるヒノキ花粉に悩まされることもありません。
春先の花粉症にお悩みの方は沖縄への「逃花粉旅行」がおすすめです。
◆花粉症なんてない…はずだった!?
沖縄に移住した一年目、私は西表島の隣の竹富島でアルバイト生活を送っていました。
周囲約9キロのサンゴでできた小さな島では、一年を通して花粉症になることはありませんでした。花粉症にならない島、竹富島は私にとっての「楽園」でした。
そして、ほどなくして西表島に移り住み「風車」を創業したのですが、なんと西表島ではすっかり忘れていた花粉症が再発したのでした!
◆花粉症の原因は?
そもそも花粉症の原因はスギやヒノキだけではありません。
広島県出身の私は15年以上前にアレルギー発症の原因となる植物を調べてもらいました。その結果、スギやヒノキアレルギーだけではなく、一番の宿敵はイネ科のカモガヤだと判明しました。
当時はGWを過ぎた頃から梅雨明けまでの約2ヶ月間がピークで、学生時代はアレルギー反応が出ると勉強に身が入りませんでした。もちろん言い訳ですが‥。
私が西表島で発症する花粉症はおそらくイネ科の雑草だと思われます。どの草かは特定できないのですが、とにかく西表島には牧草をはじめイネ科の植物だらけです。
カモガヤほどひどい症状がでないのは救いですが、西表島に来られる方でイネ科のアレルギーをお持ちの方は常備薬を持参したほうがよいでしょう。
我が家の目の前…。見渡す限りイネ科の植物がいっぱいです(泣
◆いまは懐かし「置き薬」
ちなみに西表島に薬局は一軒もありません。そのためか、島には「置き薬」の営業マンがよく訪ねてきます。使えば薬代が発生するシステムで定期的に薬箱の中身をチェックしてくれます。
ちなみに風車の置き薬には花粉症に効く鼻炎薬は入っていませんでした。今度リクエストしてみましょうね。
3月の西表島ってどんな感じ? 2014年3月3日
みなさん、こんにちは!
ここ西表島では、3月になると晴れた日は気温が25℃前後になります。海ではごく普通に泳ぐ人もちらほら見かけ、外へ外へと遊びたい気分にさせられます。
本土の3月といえば桜の開花予報が話題になり始める頃ですね。しかし、西表島の桜はヒカンザクラという品種で1月に咲いて3月にはすでに青葉の季節を迎えます。
◆日本最南端、八重山の海びらき!
八重山の3月は夏の始まりを告げる「海びらき」が行われ、その日の夜は全国版のニュースで必ず放送されます。
八重山の3市町である石垣市、竹富町、与那国町のいずれかのビーチが毎年順番で海びらきイベントの会場となります。そして、今年の開催地は西表島のトゥドゥマリの浜(月が浜)です。
開催日:2014年3月16日(日)午前9時から
場 所:西表島トゥドゥマリの浜(月ヶ浜)
主 催:八重山ビジターズビューロー
今年は前日の15日に前夜祭があるそうです。内容は未定らしいので、決まったら風車のFBでお知らせしますね。
◆生き物だけじゃない!なぜだか人間もソワソワ…
生き物で目立った変化といえばイワサキクサゼミが鳴きはじめます。人差し指の先ほどの大きさで透明の羽に黄緑色の線が美しい、国内最小の可愛らしいセミです。
そして、日が沈む頃にはヤエヤマボタルが飛び交い、多くの観光客が見物に出かけます。
そして、島の人々がソワソワするのも3月です。みんな「もずく」の様子が気になって仕方ないのです。
ザルやタライを持って海へ繰り出し、話題にするのは「あっちのもずくはまだ若いさ~」とか「こっちのもずくは今がいいさ~」など。一足お先に収穫しようものなら、したり顔で「昨日はこんだけ採れて、あんなで、こんなで…」とやや興奮気味に語るのです。
風車では、採ったもずくは草や貝などのゴミを取り除いて塩漬けした後、親類やお世話になっている方々へ送ります。
何を隠そうこの私も一年で一番燃えるのがもずく採りです。わしづかみでゴッソリ採れるもずくは、簡単に狩猟本能を満たしてくれるので大好きです。
◆夏と冬のチャンプルー性気候
日中の最高気温が25℃位になるとTシャツ、短パン、ビーチサンダルでも快適に過ごせます。夜はそれに薄手のジャンパーを着るのがちょうど良いでしょう。船やホテルでは冷房か効いているところもあります。
しかし、初夏のような日があれば真冬に戻ったかのような日もあるのが3月です。日中の気温が20℃以下で北風ビュービュー。灰色の空からたまに降る弱い雨。
そんな日はフリースを着たり電気ストーブをつけないと風邪をひきそうです。
太陽が沈む時間は日ごとに遅くなり一日が長く感じるようになりますが、天気の移り変わりも激しいので旅行へ出かける前には気象庁の天気予報をチェックしてください。
ちなみに、風車では毎朝ツイッターで西表島の天候や服装について簡単につぶやいています。よかったら参考にしてくださいね。
2月の西表島ってどんな感じ? 2014年2月12日
ここ西表島の2月は寒い時もあれば暖かい時もあります。まっ、それは日本中どこでも同じですね。
◆冬の沖縄ってどんなお天気だと思いますか?
基本的には北風が強く、肌寒い日が多いのが特徴です。空は晴れより曇りの日が多く、雨もそれなりに降ります。
つい先日まで気温が25℃前後あり、日中は扇風機をまわしていました。25℃といえば「夏日」です。そんな日は夕方になると蚊に刺されたり、夜になるとハブが出てきて驚かされます。まさに気分は夏モードです。
しかし2、3日前から夏モードが一転、冬モードになっています。朝の気温は15℃を下回り、最高気温は20℃以下。強い北風の影響で体感温度はさらに低くなります。
そんな気温15℃の中、滝つぼで泳ぐ大学生を発見!
かなりの気合と根性ですね。通常、泳げるのは4月以降ですのでご注意を (^-^;
◆旅行前の天気の見方
もし、西表島へ旅行する前に天気予報が「西高東低の冬型の気圧配置…」という解説をしている場合は、「西表島は北風が強く寒いんだなぁ」と思ってください。
「関東地方は3月下旬並みの陽気で…」の場合は、西表島は東京の4月下旬頃の暖かさと解釈してよいかもしれません。
石垣島、西表島へ旅行する際、カヌーツアーの服装や現地の天気など、わからないことがあったらお気軽にご相談くださいね。