<風車の思い> カテゴリーの記事
<4月~9月>当店が“早めの出発”にこだわる理由 2024年1月7日
こんにちは!
西表島風車のしゅうさんです。
新年を迎え、早くも一週間が経ちましたね。ここ数日の西表島は、三が日が過ぎると少しずつ観光地としての賑わいも静かになってきました。
◆繁忙期を過ぎても混み合う時間帯
とはいえ、当店イチオシのピナイサーラの滝へ行くツアーはたくさんのショップが利用するエリアでもあるので、「特定の時間」においてはとても混雑します。
その「特定の時間」とは、石垣島を8時台に出発した船が上原港へ到着する時間帯から始まります。
当店では石垣島からピナイサーラの滝ツアーに参加されるゲストには、多くの他店とは違って1時間早い7時台の便に乗船していただきます。それは早朝からの行動を強いる、とても参加しづらいタイムスケジュールとなっています。
では、なぜ当店のピナイサーラの滝ツアーでは7時台の船に乗る必要があるのか?
今日はその点について解説していきたいと思います。
◆当店が“早めの出発”にこだわる理由
当店のツアーが開始する時間帯はあまり他社のツアーと重なりません。そのためガイドは必要以上に大きな声を出す必要がありません。他のツアーのガイドの声もあまり聞こえてきません。マングローブに囲まれた川では自動車や船のエンジン音も聞こえてきません。
東京や大阪から来られたゲストにとって早い時間帯の西表島のマングローブ林は、あまりにも人がいなさすぎて、あまりにも静かすぎて、非日常の世界そのものです。
そして静けさに慣れてくると小さな音が気なります。
それは高い空を飛んでいる特別天然記念物のカンムリワシの鳴き声かもしれません。魚が飛び跳ねる音、イノシシが駆ける音、雨が近づく音、滝の音、都会では絶対に聞くことのできない、そして同じフィールドでもたくさんの人がいたら聞き逃してしまうようなかすかな音。
その音が何の音なのか?
ガイドと一緒になって聞きなれない音をリラックスした状態で聴き続けると、いつにない気分転換になります。
当店のツアーでゲストの皆さまに味わっていただきたいもの…
そう、それこそが「フィールドの静けさ」なのです。
早起きは三文の徳を実感できるピナイサーラの滝ツアーで、静けさの中にある非日常の音たちに耳を澄ませてみませんか?
風車のスタッフは毎日、早起きをして皆さまのお越しをお待ちしています!
西表島より新年おめでとうございます! 2024年1月1日
明けましておめでとうございます!
2023年もあっという間に過ぎ去り、いよいよ2024年が幕を開けましたね。皆さまは新しい年の始まりをどのように過ごされましたか?
私、風車代表のしゅうさんは、クリスマス、大晦日を家族と過ごし、いつもはお目にかかることのない少しだけ贅沢な美味しい食事とお酒をいただき、カヌーツアーもぼちぼち開催…といった感じの、穏やかで幸せな年の瀬を過ごしました。
本日、2024年元旦もありがたいことにカヌーツアーを開催し、ゲストの皆さまをお迎えすることができます。
1999年の創業以来、ひとえに当店をご愛顧いただいたゲストの方々の応援やクチコミ、これまで共に風車を支えてくれた多くのスタッフおよび関係者の方々による、温かいご支援の賜物であると感じます。
2024年も皆さまにとって幸多い一年でありますよう、南の島からお祈り申し上げます。
本年も西表島カヌーツアー風車をどうぞよろしくお願いいたします!
【祝】初アクティビティ in 西表島! 2023年12月7日
皆さまこんにちは。 風車オーナーの西表島しゅうさんです。
先日、当店のお問合せフォームから以下のようなご質問がありましたので、ご紹介させていただきます。
◆お客様からのお問合せ
「11月○日から西表島の△△△に2泊宿泊する予定です。3歳3ヶ月の娘がおりまして、大人2名、3歳1名の3名でカヌーのみのプランを検討しています。3歳が参加することは可能でしょうか?また小さな子供がいる場合は貸切プランの方が良いでしょうか?」
◆当店からの返信
「3歳のお子様でのご参加可能です。ツアー代金は子供料金の設定はありませんので大人と同様に8,000円となります。」
「山登りがある内容だと、かなり時間を要すると思うので他の参加者とは違うペースになるため個別対応が必要だと思われますが、カヌーのみのプランは特に貸し切りプランにする必要はないと思います。」
「カヌーは二人艇を親子3人で漕ぐことも可能ですが、その場合は一人当たりの座席が狭くなり、パパが一人で漕ぐイメージになります。ママとお子様は一本のパドルを順番に使うというイメージになります。通常はガイドとママ、パパとお子様がそれぞれ二人艇に乗るのが一般的です。」
◆お客さまからのご返信
「ご連絡いただきましてありがとうございます。3歳でも参加できるようで良かったです。○日が終日フリーなので、○日に予約する予定です。娘もマイパドルがほしいというと思いますので、夫と娘、私とガイドさんでお願いしたいと思います。あとは予約時間を検討して普通プランで予約したいと思います。ありがとうございました。」
◆ご予約成立
このような流れでトレッキングのない、とてもライトなカヌー体験コースのご予約をいただくことができました。
こちらのコースは対象年齢が4歳から69歳ですが、対象年齢以外の方が参加を希望する場合は事前にご相談をお願いします。
◆パパ、ママの心配ごと
「娘にとって初めてのアクティビティツアー。最後まで参加できるのか不安…」
「ツアーは安全なのかな…」
◆風車が気にしていたこと
「他の方のご予約が入った場合は小さなお子様がおられることを事前に説明しなきゃ。ペースがいつもより遅くなる可能性があることもお伝えする必要があるな。」
「ツアー当日の天気はどうだろう? 雨ならいつもより厳しめに中止かツアーのキャンセルを促そう。」←その場合のキャンセル料は無料
結局、ツアー当日の天気は晴れ時々くもり。お天気は問題なし、他に参加者はおられなかったので貸し切り対応に…。
当店の心配は良い意味での取り越し苦労でしたが、ただ、他に参加者がおられないのは今後の課題でもあります…(涙
◆ほっこりとするトラブル
ママが一生懸命、当店とのツアーの段取りを事前にしていただきましたが、思い通りにいかないのが自然体験でもあります。
“パパ&お子さん” “ママ&ガイド” という組み合わせカヌーに乗り込み予定通り出発しましたが、途中でお子さんが「ママといっしょがいい!」とリクエスト。
少し寂しそうなパパの表情も見えましたが、途中の干潟で一度、カヌーから下り“パパ&ママ&お子さん”の3名で二人艇に乗ることになりました。やっぱり家族一緒、ママの膝の上が安心だね!
~(ˇ◡ˇღ) ♪
◆危険生物を説明
トレッキングのないカヌーだけのコースですが、駐車場からカヌー乗り場まで徒歩で約5分かかります。そしてカヌー体験中の折り返し地点で一度、カヌーから下り、休憩がてらに10分くらいジャングルを散策します。
お子さんにとって半径たった50mの範囲でも、見るもの触るもの、すべてに興味深々!
ただ、毒のある木、ハブなどの危険生物、そして西表島のガイドが怖れるレプトスピラ症についての説明はさせていただきます。そして、今回も無事に怪我も無く、ツアーを終えることもできました。
◆ツアー中の写真はAirDropでプレゼント
ガイドはiphoneを携行しているので、ツアー中に撮影した写真はお別れの際にプレゼントをしています。ちなみに、アンドロイドの方にはLINEでお渡ししています。
今回のツアーも三人ご家族のほっこりとした写真がたくさん撮れましたよ。
本当はこのブログに掲載したいくらい、映えている風景もありましたが、受付用紙に「ホームページやブログ、ガイドブックなどにガイドが撮影した画像を使用しないでほしい」という項目に✓が記入されていましたので、今回は別の日に撮影した画像を使っています。
ガイドが撮影した写真や動画をいつまでも残してくれていたら嬉しいな。
◆うれしいクチコミをいただきました
今回ご紹介させていただいたお客様より、後日、とても嬉しいクチコミを投稿していただきました。ありがとうございます!
たった3時間のショートコースですが、行きのカヌーは「ママといっしょ!」、帰りは「パパといっしょ!」と家族愛が深まったのではないでしょうか。次はトレッキングのあるコースでお子さまが成長した姿をお見せください。
ツアーへのご参加ありがとうございました。またみんなで遊びに来てね!
ペットボトルゴミ削減を目指して竹富町が動いた! 2023年11月20日
カヌーとトレッキングツアーで絶対に忘れてはいけないもの、それは飲料水です。
ツアー中に川の水をそのまま飲むことはオススメできません。レプトスピラ症などにかかる危険性があるからです。
当店でもミネラルウォーターやスポーツ飲料を販売していますが、飲み終わったペットボトルは通常はゴミになります。
◆竹富町でのゴミ処理
ゴミとなったペットボトルは竹富町指定の有料ゴミ袋に入れて、週に一度の回収日(金曜日)に合わせて廃棄しています。さらにツアー業者や飲食店、宿泊施設などは別途でゴミの回収費用も発生するのです。
ところで、皆さんがお住いの地域はゴミ袋の値段はどの位でしょうか?
ここ竹富町では、大サイズ1枚60円、中サイズ1枚40円、小サイズ1枚40円です。
通常、1枚ずつ買うことはなく、10枚一まとめになった状態で販売されているので、使用頻度の高い大サイズは600円と割高感が否めません。
ちなみに、お隣の石垣島では大サイズが1枚25円と竹富町の半分以下です。
ゴミ袋ひとつ比べてみても、ゴミ処理にかかる費用はそれなりに発生しているんだな…ということがご理解いただけるでしょうか。
そんな中、竹富町がウォーターサーバーを上原港と大原港(仲間港)に設置したというニュースが入りました!
◆小学生グッジョブ!
西表島ではMMO Iriomoteという活動があり、意味は「マイボトルで水おかわり!西表島」です。
島内の約40カ所にある協力店にマイボトルを持ち込めば、なんと!無料で給水サービスが受けられるのです。
MMO iriomote では「誰にでも給水サービス」によって『ペットボトル水を買わなくていい・捨てなくていい』島を目指して活動されています。
給水サービスを受けられる店舗は、下のポスターに描かれている“青いマイボトルを持ったイリオモテヤマネコちゃん”のイラストが目印です。
そして今回、さらに西表島の港には無料のウォーターサーバーが設置されたのです!
なんでも地元の小学生の提言を実現させたとのことですよ。
→ ペットボトル削減へ 竹富町(八重山毎日新聞より)
皆さんも飲料水代&ゴミ削減の一環として、西表島に来られる際には、このウォーターサーバーを有効活用されてはいかがでしょうか?
ちなみに、西表島の星野リゾート西表島ホテルにご宿泊の方は無料のボトルが利用できると思いますので、フロントでご確認ください。
◆カヌーツアー中に必要な飲料水
ツアー中に必要な飲料水の量ですが、当店一番人気のピナイサーラの滝(滝つぼ&滝うえ)コースの場合、
▼気温が30℃を超える夏場
男性1.5~2リットル
女性1~1.5リットル
ちなみにメタボ系の私は2.5~3リットルは必要です(笑
▼気温が20℃前後の冬場
男女ともに最低1リットル
ツアーに参加される際は、以上を参考に飲料水をご用意ください。
気温が低い時は500mlも飲まない人もおられると思いますが、ツアー中に飲料水の補充はできないので、余るくらい用意されてもよいと思います。
ペットボトルをマイボトルに。
私自身がもっと積極的に取り組みたいですね。
西表島カヌーツアー風車、25年目の誓い 2023年11月2日
皆さま、こんにちは。
当店は1999年11月1日にオープンしてから、気づけば創業25年目を迎えました。
これまでたくさんの方に応援していただいたことで、コロナ禍という観光業者にとっては最大のピンチもなんとか乗り越えることができました。
とはいえ、元の事業規模に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。まずはこれからも営業を続けること、安心安全なツアーを提供し続けること、これがお世話になった皆さまへの恩返しであると考えます。
◆岡本昭男さんとの出会い
その中で、今回は当店のオープン初期の頃にお世話になった岡本昭男さんについて紹介させていただきます。
当店の初期のHPは代表の大谷が「HPの作り方」みたいな本を参考にしながら作成しました。とてもシンプルな作りで、HPのアドレスを入力しない限り見られないようなものでした。
私自身、ホームページビルダーなどのHP作成ソフトを買う予算もなく、一冊の参考書から得られる知識を最大限活用しながら運用していました。
そんな中、HPの大幅更新に協力していただいたのが、チョウの写真撮影で西表島を訪れていた岡本昭男さんでした。
◆今からさかのぼること20数年前
閑散期でお客様が少ない2001年の冬場、私は埼玉にあるHondaの自動車工場で期間工として出稼ぎに出ていたのです。
そこには、偶然にも前年に西表島で出会ったチョウ好きの岡本さんがおり、彼はHondaの技術者だったのです。
岡本さん曰く「お店のホームページをキチンと作れば、お客さんはもっと集まると思うよ。」とアドバイスをいただき、その上、ご自身の仕事の合間に当店のサイトを細かく作り変えていただきました。そのお陰もあって、私の知識、技術の範囲を超えたHPが完成したのです。
◆家族同然の交流
岡本さんは週末には私を自宅へ呼んでくれ、夕食をご馳走してくれ、そのまま泊めてくださることもありました。またホンダの寮に戻る時は、イチゴなどいつもお土産を持たせてくれました。
私が出稼ぎで内地に出なくてもいいように、冬場も売り上げが上がるようにと、岡本さんは週末の貴重な時間を私の出稼ぎ期間中ずっと、風車の集客のために費やしてくださったのです。
「HP作りに終わりはないよ。コツコツと修正を続けよう」と。
自動車工場でのライン作業はとてもハードなものでした。
沖縄の離島で時が経つのを忘れるくらいのんびりした生活を送っていた私にとって、50秒ちょっとで一台の自動車が完成するライン作業は、一秒の大切さを知るには十分の仕事です。
しかし、埼玉での厳しい出稼ぎ生活をしていても、埼玉はいい所だと思えるのは岡本さんご夫婦に可愛がってもらったことが大きいです。
私を弟のように面倒を見てくれた岡本さんは昨年末にお亡くなりになりました。
風車のはじまりと成長を温かく見守ってくださった岡本さんには感謝の気持ちしかありません。
本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。
岡本さんが全面協力をしてくださったHPは、その後、さらに島で出会った人たちによって更新されていきます。その更新は私の力でできるレベルではありません。本来なら多額の費用が発生する内容のものです。
それを西表島という沖縄の離島でたまたま出会った方の好意だけで、集客の見込めるHPへと成長していきました。
◆岡本さんの言葉を胸に
現在、風車のHPは石垣島の管理会社にサポートいただきながら、代表の奥さんが日々、更新、修正を行っています。
25年目が始まった今、風車のHPのことだけをお伝えするだけでも誇れるストーリーがあります。
そして当店のこれまでの積み重ねは、成功体験でなく、失敗した多くのこともスタッフにも時間をかけて伝えています。
「これまでの積み重ね」こそが、当店のツアーに参加された方にしか体験できない、当店の強みです。
代表の大谷にはたいした商才があるわけではありませんが、この西表島で、人間味あふれる個性豊かな人々と出会う機会に恵まれてきました。
岡本さんが仰った「HP作りに終わりはないよ。コツコツと修正を続けよう」は、HPに限ったことではありません。これからも、風車のコツコツと地道に歩むスタイルで、ツアーに参加していただいた皆さまとの出会いを大切にしながら営業を続けていきたいと思います。
◆これからも風車をよろしくお願いします
創業記念日の夜にささやかなパーティーをしました。来年の11月1日は星くんの後輩もいるように頑張ります。
今後とも西表島カヌーツアー風車をよろしくお願いいたします。
【求人】当店ガイド募集のお知らせ 2023年4月13日
現在、西表島カヌーツアー風車では一緒に働いてくれるスタッフを募集しております。
◆2023年春、本格的に再始動!
2020年春、突然のコロナ禍において、世の中から人の動きは止まり、沖縄の離島、西表島で観光業を営む当店にとっては試練の日々が続きました。
当店自体が存続できるのかという不安の中でも、これまでの3年間を支えてくださったのは開業から24年の月日の中で出会った多くの人たちでした。
これまでツアーに参加していただいたゲストの皆さま、島の同業者も含めての仲間たち、当店のスタッフ、いろんな人たちからの励ましと応援のおかげで2023年の春を迎えることができました。そして当店はこの2023年春から本格的に再始動をします!
◆真の西表島移住にチャレンジしたい方!
「今、新しく何かに挑戦してみたい」「新天地で自分の可能性を広げたい」と都会でウズウズしている方はいませんか? 当店では現在、ツアーガイドを募集しています。
ただしここで注意点があります。
「リゾートバイト」で検索されている方でしたらごめんなさい。
当店のゲストは同業者が100社以上あるといわれる西表島で、当店のツアーを厳選し、期待し、最高の満足を得ることを求めています。
その想いに応えるためには、時間をかけてガイド研修をする必要があります。そして県外から移住する方にとっては生活環境の変化にも適応しなければなりません。
「短期間だけ島遊びをメインにちょっとだけ働きたい」という軽い気持ちではなく「気にいったらずっと住みたい、長く働きたい」と本気で思えるのであれば当店が全力でサポートします!
まずは下記の募集要項をご一読ください。
楽しさも困難も一緒に立ち向かえるような、気持ちの強いあなたからのご連絡お待ちしております!
ピナイサーラの滝&由布島コースをリニューアル! 2022年8月8日
こんにちは!
本日は、これまでご愛顧いただいたピナイサーラの滝&由布島コースの内容と名称変更についてお知らせです。
当店ではこれまでカヌーとトレッキングでピナイサーラの滝を目指し、滝つぼで遊び、午後から由布島観光へ出かける ピナイサーラの滝&由布島コース を開催してきましたが、いくつかの課題(問題点)が見つかりました。よって、その課題を解決するためのツアー内容の見直しと名称変更をさせていただくことになりました。
その課題(問題点)とは…
◆課題1 「カヌーをのんびり漕ぎたい!」
みなさんは「カヌー楽しむ」という言葉にどんなイメージをお持ちですか?
競技カヌーのように上半身の筋肉をフル活用し、力強いパドリングで突き進む、スポーツ要素の強いものと思われますか?
当店のゲストのほとんどは西表島でカヌーを漕ぐという体験に、スポーツ的な要素よりも「癒し」を求めておられます。
マングローブの木陰で休む、インスタ用の写真を撮る、ガイドと西表島の自然や島暮らしのお話をする。どちらかというとハードな運動や疲労感は求めていないご様子です。
そして、滝つぼを目指すこと(トレッキング)によって時間が押してしまうこともあり、残念ながらカヌーが単なる移動手段となってしまう状況も目にしてきました。
以上の点から、カヌーの後にトレッキングで滝つぼを目指すよりもカヌーに費やす時間を増やすことがゲストの癒しにつながると感じ、時間に追われずのんびり漕ぐ時間を捻出するためにトレッキングをなくす決断をいたしました。
◆課題2 「ちびっこは滝つぼでいっぱい遊びたい!」
朝から夕方までの限られた時間内でのカヌー、トレッキング、滝つぼ遊び、ランチ、そして由布島観光。
これら全てを詰め込むとお得感があり満足度も高いように思えますが、幼児や小学生のお子様にとっては盛り沢山な内容よりも、一つのアクティビティをじっくり楽しむ方がより満足度が高いということが、これまでいただいたレビューなどにより明らかになりました。
「早くお昼を食べてから滝つぼで遊ぼうね!」
「由布島も行くから早く水からあがって!」
大人からの声掛け。ちびっこにとって嬉しい言葉でしょうか…。
結論として、今までの“ピナイサーラの滝&由布島コース”は「滝つぼでいっぱい遊びたい!」というご要望には向かず、そんな方にはマンローブカヌー&滝遊びいっぱいコースがピッタリです。
◆課題3 「暑さも雨も楽しみたい!」
ツアー前半(午前中)のカヌーとトレッキングはどうしても天候に左右されます。
暑い日はトレッキングによる熱中症が、雨の日は山道のぬかるみによる転倒の危険性が真っ先に考えられます。しかしトレッキングを取り除くことにより、それらのリスクを大幅に減らすことが可能です。
そして一番重要なのはアクティビティが終わった後です。
当店では汗だくになったり雨に濡れたりしても、由布島へ行く前にはシャワーを浴びてさっぱり着替えてから出かけることができるのです。これなら暑い日も雨の日も先の事を気にせず大自然に飛び込めますね。
あれこれ詰め込んだツアー内容だと時間的なゆとりがなくなり、泥汚れ、濡れた服のまま由布島へ…なんてことが。当店のゲストはこの様なスタイルを望んでいない方ばかりです。
◆課題4 「安全運転を心がけたい」
当店のベースから由布島の水牛車乗り場まで車で約35分。由布島へ渡る水牛車は出発時刻がだいたい30分ごとと決まっています。
30分に一本の水牛車に乗り遅れたら大変だと、慌てて運転するわけにはいきません。事故の危険もあるし、なんせ西表島にはイリオモテヤマネコが暮らしているのです。
運転に気持ちのゆとりをもたせるために、アクティビティを詰め込まないようにしました。ゆっくり運転することで、運転中もガイドが島のゆる~いお話をたくさんしてくれるでしょう。
◆新しいコース名
これまでご愛顧いただいた ピナイサーラの滝&由布島コース の内容を刷新し、新名称「マングローブカヌー体験&由布島コース」として皆さまに安全で楽しい癒しのひと時をご提供していきたいと思います。
今後とも西表島カヌーツアー風車をどうぞよろしくお願いいたします。
夏本番を迎える前に… 2022年6月22日
西表島もついに梅雨明け。これから本格的な夏のシーズンが始まります!
◆メンテナンスDay
本日、繁忙期を前にカヌーのメンテナンスを行いました。
安全なツアーを開催するには使用する道具に問題のないことを確認し続けなくてはなりません!
と言ってみたものの、本音は忙しくなる前というより暑くなる前にしたい(汗
夏は昼に近づくにつれ建物や木の周りにできる陰がどんどん小さくなります。強烈な日差しの下では熱中症の危険もあるので、映えないことは百も承知で身体に優しそうな日陰で作業しました。
シーズン始めはサガリバナカヌーツアーからです。
スタッフ一同、準備万端でゲストの皆さまをお待ちしてますよ!
ゲストを「集める」ツアーからゲストが「集まる」ツアーへ 2021年5月5日
こちらの記事は2021年5月現在の情報です。
最新の交通案内につきましては、各コースの詳細ページにてご確認ください。
こんにちは。
本日、5月5日こどもの日に梅雨入りとなった西表島です。
朝から蒸し暑いなあ。。そろそろ梅雨入りかな?と思っていた矢先の梅雨入り宣言です。
さて、今日は人気のピナイサーラの滝コースの集合時間について、当店の思いをお伝えしたいと思います!
◆石垣島からの日帰り参加は大変
風車のツアーは基本的に他店より1時間くらい早く集合します。
石垣島から日帰りで来られるゲストは、石垣港を7時30分発の上原港行きのフェリーに乗る必要があります。
ということは、ホテルを出発して石垣港の駐車場にレンタカーを停め、船が出る15分前までに乗船券を購入する。となると、朝5時過ぎには起きなくてはなりません。
ホテルの朝食時間より早く出発するから朝ごはんはコンビニで…。なんら都会生活と変わらない朝かもしれませんね。
朝早いフェリーに乗るのはとても大変だということは重々承知しています。
西表島に来られる観光客は石垣島に泊まりながらの“日帰りツアー”が一般的で、その多くは石垣港を8時30分発のフェリーに乗船するように設定されています。
当店も少し前までは多くのツアーショップと同じく8時30分発の便でツアーを募集していました。石垣島に宿泊しているゲストが、いつもより少し早起きをして朝食をとれば間に合う時間帯。つまり丁度よい出発時間なのです。
しかし、現在は以前より1時間早い出発時間に変更したので、当店のツアーは石垣島からのゲストはめっきり減りました(涙
◆集めるツアーからの脱却
集客をがんばって、より多くのゲストに来てほしい。そのためには石垣島からのゲストの利便性を考えると8時30分発のフェリーが最適だろう。それはおそらく他のツアー店も同じ考えです。
しかし、この小さな西表島に100社前後もあるツアー店が同じ時刻に出発するフェリーを指定したらどうなると思いますか?
店では少人数制を謳っていても、大勢のゲストが同じ時間に西表島に到着し、同じ時間に港のトイレを使用し、同じ時間にフィールドへ向かう。そして帰りも同じ時間のフェリーで石垣島へ戻る。
当店もゲストを集めるため、多くの他店と同じように8時30分発のフェリーを指定していました。
なぜなら、フィールドが混んでいても楽しめるのがピナイサーラの滝コースの長所であり、ゲストの満足度が極端に下がるということも無かったからです。
ただし、ひと気の少ない静寂に包まれたフィールドの素晴らしさを知っているガイドとしては、利便性よりもツアー自体の満足度を更に高めることを重要視したい思いが強く、そこを目指すようになりました。
それゆえの“石垣港を7時30分発の上原港行きのフェリーに乗ってください”であり、他店より1時間早い出発となった理由です。
◆コロナ禍により安心なツアーを
コロナ禍において「三密は避けなければならない」と繰り返し言われてきましたが、最近では一つの密でも感染してしまった事例もあるようです。
石垣島に宿泊しているゲストの利便性を重視して満員のフェリーに乗船していただくよりも、朝から大変だけど、その一つ前のフェリーに乗ってもらう。そのことにより密状態を少しでも回避できるのなら、それは安心、安全なツアーに繋げることができます。
現在、旅行に来られる方の一番の心配はやはりコロナウイルスへの感染であるのなら、乗船率の低い時間帯のフェリーに誘導するのもコロナ対策として有効である。と当店は考えます。
ただ、実際問題、ただでさえ2019年当時に比べて西表島への来島者は激減しているので、ゲストをたくさん集めたい気持ちは正直あります。しかし、そこはぐっと耐えています。
◆瓢箪から駒、満足度のより高いツアーへ
では、実際に他店より1時間早く石垣島を出発するとどうなるのか?
当店のゲストが石垣港を7時30分発のフェリーに乗って西表島へ到着したころ、石垣港は一番活気に満ち溢れています。
そして、多くの石垣島からの日帰り観光客の皆さんが8時30分発のフェリーに乗っているころ、当店のゲストは密状態とは無縁のフィールドで、人がほとんどいない静けさを満喫していることでしょう。
他店のゲストとの接触が極限まで減り、ガイドですら非日常だと感じるレベルの人気フィールドでの静寂です。
当店のスタッフは言います。
「もう前みたいには戻れませんよね」
そしてゲストの皆さんも言います。
「早起きして良かった。イメージ以上で最高!」
当店のガイドはゲストは少ないながら、出発時間を早めることで満足度がより高くなることを理解しています。なぜなら同じフィールドを何度も訪れたガイド自身が日々、感動するレベルなのですから。
コロナ禍は観光業に大きなダメージを与えてくれました。まだダメージを与え続けているといったほうが正しいでしょうか。
その中であっても当店はゲストを「集める」ツアーから脱却しました。なぜなら、ゲストが集まりにくい早めのツアーを開催することで、逆にフィールドの静けさが満足度を上げる要因となるからです。
いずれはその満足度の高さが評判となり、結果として当店にゲストが集まると嬉しいです!
なかなか世の中そんなに甘くないか…笑
当店では他店より早いツアー出発を自信をもっておすすめします。
◆西表島にご宿泊の方も安心してください
星野リゾートなど西表島に宿泊されている皆さまにも早い出発でご案内しております。
他店と比較する際、比較するショップに聞いてみてください。
「石垣島から来る参加者がいたら、何時のフェリーに乗ってもらうのですか?」
それが石垣港8時30分発だった場合、当店のゲストが体感するフィールドでの極上の静けさを、特に繁忙期は味わえないかもしれません。
ツアーの集合時間などにご不明な点、ご要望などありましたら当店までお気軽にご連絡ください。
西表島より謹賀新年!! 2021年1月1日
皆さま、明けましておめでとうございます!
2021年も新型コロナウイルスの感染拡大により観光事業者にとっては厳しい一年になりそうですが、そこは前向きな気持ちでがんばって参ります。
昨年末の寒波が海の生き物にとっての「試練」であったように、コロナによる打撃も当店にとっては乗り越えなくてはならない試練です。
ピンチをチャンスに変えることは容易ではありませんが、粘り強く営業を続けていく所存です。
ということで、本年も西表島カヌーツアー風車をどうぞよろしくお願いいたします!