<西表島の日常> カテゴリーの記事
【よくある質問】ガイドさんって冬は何してるの? 2016年1月12日
心も体もオフシーズンの真っ只中の西表島ですが、風車のガイド達は体力づくりに余念のない日々を過ごしてます。なぜなら自分の限界へ挑戦するべく、沖縄各地で開催されるいくつかの陸上大会へ出場する予定なのです。
◆風車ガイドのプチ情報!
まったく興味のない方もおられると思いますが(笑
風車スタッフのこれからの予定をお知らせいたします。
●第14回 石垣島マラソン(1月24日)公式HP
羽生知矢が出場
●第1回 石垣島オーシャンビュートレイル TRAILRUN&WALK(2月6日)公式FB
鈴木大介が出場
●第23回 竹富町やまねこマラソン(2月13日)公式HP
スタッフ全員で出場
●第2回 久米島トライアスロン大会(2月28日)公式HP
羽生知矢が出場
●石垣島トライアスロン2016(4月10日)公式HP
羽生知矢が出場
●第2回 石垣島ウルトラマラソン(5月15日)公式HP
羽生知矢、鈴木大介が出場
夏は毎日カヌーや山登りをしていた彼らですが、ここ最近では夏の繁忙期より体をしぼり、体力増強してきました。日々の走り込みなどトレーニングの成果が確実に出ているようです。
ゴールデンウィーク明けまで様々な大会への参加が予定されています。もし、ご旅行のついでに彼らの姿を見かけることがありましたら、力強いご声援をお願いします!
◆やまねこマラソン大会当日の営業について
2月13日に開催されるやまねこマラソン大会には、スタッフ全員が出場するため臨時休業とさせていただきます。
尚、前後の12日と14日は通常営業しておりますので、ジョガーの皆さんのご参加もお待ちしております。
冬の楽しみ!西表島で早朝散歩を楽しもう!! 2015年11月30日
みなさん、こんにちは!
繁忙期が過ぎ去り運動量が激減したので、一ヶ月ほど前から、朝6時過ぎに約20分と短い時間ですが小学1年生の娘と散歩を楽しんでいます。
朝ごはんを美味しく食べるため、頭も身体もスッキリさせるための早朝散歩です。
◆朝時間の過ごし方
この一ヶ月で習慣化されてきたのは嬉しいことですが、最近、日ごとに朝が明るくなるのが遅くなっています。6時半を過ぎてもほんのり薄明るくなる程度です。
自宅周辺は外灯がほとんどない道路事情なので、朝とはいえ懐中電灯は欠かせません。それと、小さな子供も一緒なので蛍光色のタスキを体に掛け、行き交う車へ歩行者の存在を知らせるようにしています。
ちなみにタスキは100円ショップで購入した安価な物ですが、しっかり光ってくれるので効果抜群です。
◆早起きは三文の徳
朝日が昇り始めた7時頃、再び上原港へ行ってみました。
岸壁の手前5メートルまで近づいた時、気配を察した魚達が一斉に海面を飛び跳ね、大きな音と水しぶきを上げながら、ものすごい勢いで逃げていきました。
おそらくダツの群れかと思われます。動画が無いのが残念ですが…
一瞬で彼らが去った後、一人ポツンと残された私は「シーン…」という音が聞こえるほどの静寂に包まれ…。朝からニヤッとした瞬間でした。
早起きは三文の徳 とはよく言ったものです。
調べてみると、三文とは現代の貨幣価値では100円ちょっとだそうです。
うんうん、確かに今朝の光景は100円なら払ってもいいなと思えるプチ贅沢だった気がします。
海に囲まれた自然豊かな西表島ならではの、ちょっとした体験を独り占めできるかもしれない早朝散歩。この冬、西表島を訪れるチャンスがあれば是非ともお勧めしたい朝の過ごし方です。
11月の西表島ってどんな感じ? 2015年11月2日
みなさん、こんにちは!
ここ最近の西表島は気温が30℃まで上がることもなく、とても過ごしやすい季節となりました。
ところで、みなさん11月の西表島ってどんな感じか知ってますか?
詳しい方は意外に少ないかもしれませんね。
◆夏の終わり、冬のはじまり
11月の西表島は晴れて太陽が顔をのぞかせたとしても、真夏に比べ湿度が低いのでカラッとした陽気となります。北海道の夏といったところでしょうか。
ところが、冬型の気圧配置になれば小雨混じりの冷たい北風が吹いてとても寒いのです。そんな日は雨風をさえぎるウィンドブレーカーが非常に役立ちます。
夏のなごりと冬の始まりを行ったり来たりするので、体調を崩さぬよう服装にはとても気をつかう毎日。それが11月の西表島の天気の特徴です。
◆基本はTシャツ&短パンだけど、北風が吹くと…寒っ!
10月後半から八重山地方は一気に日照時間が短くなります。夏は青い海と青い空のおかげで、外出時には帽子、サングラス、日焼け止めが必須アイテムとなっていました。
しかし、北より季節風が強くなるこれからの季節は、数値で示す気温ほど暖かくは感じないかもしれません。なぜなら、曇り空が多く、そんな日はたいてい強い北風が吹いて体感温度を下げてしまうのです。
この時期、天気予報で気にしなくてはいけないのは「晴れ」か「雨」か「曇り」かはもちろんですが、風が「強い」か「弱い」かも大切です。
ツアー中にカヌーを漕いだりトレッキングしている最中は夏服(Tシャツ&短パン)でちょうど良いのですが、じっと座って休憩していると段々と肌寒く感じます。そんな時、手軽に羽織れる薄手のジャンパー(ウィンドブレーカーやカッパ)が必須アイテムとなります。
◆水着は必要?
ツアー中に滝つぼで泳ぐ方はめっきり減りました。
夏はツアー時間が遅れがちになるくらい、滝つぼで長~く泳ぐ方が多かったのですが、11月に入るとよほど天気の良い日でも「勢い」や「ノリ」がないと滝つぼには入れないでしょう。
ということは、寒中水泳気分でノリノリの方は、ぜひ水着をお持ちくださいね!
◆ツアーの予約は混んでますか?
「ツアーに参加したいけど天気が気になる…。」 「できれば天気の良い日に遊びたい!」
こう思うのは当たり前ですよね。
11月はカヌーやトレッキングを計画される観光客の方はめっきり減るので、ツアーのご予約は3日前でもほぼ対応可能です。週間天気予報をチェックしながら旅行の計画を立ててください。
ただし、閑散期なので風車のスタッフも順次、休暇をいただきます。少人数での営業になりますので、ご希望のツアーコースが開催されない場合もあります。ご了承ください。
西表島の日常をちょっとだけ…台風前の一コマ 2015年7月12日
みなさん、こんにちは!
心配された台風9号でしたが、ここ西表島では大きな被害もなく、恵みの雨と束の間の休息をもたらしてくれた程よい台風でした。
◆恒例の台風対策
恒例の台風対策も今年は6名のスタッフ総出で行ったので短時間で済みました。カヌーが飛ばされないようロープで固定したり、外に置いてある物を一つ残らず屋内へ保管したり、重たい木戸を窓に取り付けたり…。
ところが、人間にとっては重要な台風対策の片付けですが、野性生物にとっては何とも迷惑な場合もあるようです。
数カ月ほど置いたままになっていた板を持ち上げると、その下からサキシマハブが出てきました。気持ち良く昼寝の最中だったのか、迷惑そうにゆっくり茂みへ逃げていきました。
◆風車伝統の…!?
アレもコレもといろいろある台風対策ですが、中でも一番盛り上がるのが新人スタッフによる業務用車両の避難です。
一番風の当たらない場所にある建物の壁ギリギリに一代目のハイエースを駐車し、その隣に10センチ隙間を空けてもう一台のハイエースを停めます。こうすることにより暴風による被害を最小限に防ぐのです。
今回は新人スタッフの浅野と鈴木による駐車でしたが、二人とも非常に落ち着いたハンドルさばきで100点満点の出来を見せてくれました!
この風車伝統のギリギリ駐車を最後に、台風対策は終了となり台風休みに入ります。
◆夜の訪問者
次第に大きくなる雨風の音を聞きながら家族団らんのひと時を過ごしていると、スタッフから連絡が入りました。
「コノハズクを保護しました。飛べないみたいです。」
スタッフが道路にうずくまっていたコノハズクを発見し、車に轢かれては大変だと保護しました。
見る限り目つきもしっかりして元気そうですが、本当に飛んで行く気配は無さそうです。骨折や出血の痕は見られないのでしばらく様子を見ることにしました。
西表島では野鳥が建物の窓に激突して脳震とうを起こしたり、運が悪ければ首の骨を折って死んでしまうことがよくあります。
窓ガラスに映った木や山の景色が本物の自然と区別がつかなく衝突してしまうのです。
しばらくしても飛び立つ様子が無さそうなので、西表野生生物保護センターへ電話連絡して指示を仰ぐことにしました。
すると「近くに親鳥がいるかもしれないので元の場所へ戻すのが良い」との回答をいただいたので、保護した場所の安全な所へそっと置いてあげました。
次の日の朝、昨夜の場所を確認しに行くとコノハズクの姿はありませんでした。きっと親子仲良く西表島のジャングルへ無事かえっていったことでしょうね。
◆西表島を旅行中に傷ついた野生生物に出会ったら…
野生生物の宝庫、西表島。島に暮らす住民に限らず、観光客の皆さんも旅行中は野生生物に出会う機会が多いことでしょう。
西表野生生物保護センターのホームページには、イリオモテヤマネコをはじめとする島内の野生生物に関する情報がたくさん載っています。ご旅行前に一度ご覧になると良い勉強になりますよ。
もし、西表島を訪れてドライブや夜の散歩などの最中にケガや病気で弱っている野生生物を見つけたら、下記までお電話をおかけになって、ぜひ保護活動にご協力ください。
《24時間受付》ヤマネコ緊急ダイヤル
0980-85-5581
西表島が大好きになる理由、知ってますか? 2015年3月20日
みなさん、こんにちは!
ここ最近、西表島は初夏を思わせる爽やかな暑さが続く毎日です。最高気温27℃という日も少なくなく、海水浴を楽しむ観光客の姿もちらほら見かけます。
昨年の秋は「水不足、水不足」とみんな大騒ぎでしたが、冬の間に蓄えられた雨水でジャングルの木々はイキイキと輝いています。
そんなある日、真夏の様に突き抜ける青空を眺めながら西表島が好きになる理由を考えてみました。
◆沖縄好きが南へ、南へ
2,000年頃からの沖縄ブームによって沖縄本島を訪れる観光客が年々増えました。
温暖な気候、沖縄独特の料理、伝統芸能などに代表される異文化体験、などなど…。沖縄の魅力に取りつかれた旅行者がまた行きたくなる場所が沖縄です。
▼世界遺産・首里城の正殿
▼世界遺産・斎場御嶽(せーふぁうたき)
▼沖縄観光に欠かせない美ら海水族館
そして沖縄旅行をリピートするうちに宮古島、さらに南の石垣島へと興味がわいてきます。
◆八重山諸島の旅へ
石垣島を旅すると必ず耳に、目にするのが八重山諸島を意味する八重山ややいまという言葉。
個性を放つ島々から成り立つ八重山諸島。一歩足を踏み入れると更なる沖縄の魅力を発見し、沖縄本島から始まった旅の舞台は八重山へ移ることでしょう。
私たちが暮らす西表島は、沖縄県内では本島に次いで二番目に大きな島です。ということは、八重山諸島では一番大きな島になります。
→ 八重山列島について(Wikipediaより)
また、西表島と聞くとほとんどの方がイリオモテヤマネコをイメージされるでしょう。西表島がどこにあるのか知らなくても「イリオモテヤマネコ」という言葉は知っている、という方も非常に多いと思います。
かく言う私も同じでした。
初めて訪れた石垣島で「八重山」というフレーズに惹きつけられ、せっかくここまで来たのだから、ついでにイリオモテヤマネコの棲む西表島にも行ってみよう。
この「せっかく」と「ついでに」だけで訪れた西表島でしたが、移住を決断するに至るまで多くの時間を要しないほど魅力溢れる島でした。
◆西表島が旅のメインに
沖縄好きな旅行者の中にも「せっかく」だから「ついでに」行ってみた西表島に、見事にハマってしまった方が多いようです。西表島のガイドブックを読めば読むほど、写真を見れば見るほど、西表島観光を旅のメインにしたくなる…なぜでしょう?
その理由を考えてみました。
<理由1> 石垣島は離島ではない!?
本土で暮らす方にとって石垣島は「沖縄の離島」というイメージでしょう。しかし、八重山の人口のほとんどは石垣島に集中しており、私たちは石垣島の周辺にある島を一般的に「離島」と呼びます。
実際に48,000以上の人が暮らす石垣島は、都会生活とほぼ変わらない生活ができます。マクドナルド、ファミリーマート、大戸屋、ファッションセンターしまむらなどがあり、近いうちに西松屋もオープンする予定です。無いのは牛丼の吉野家ぐらいでしょうか。
当店のお客様も「石垣島が意外に都会でした。」なんてよく言われます。私自身、たまに石垣島へ行く時はすこーしだけ、分かる人には分かる程度のオシャレをして都会モードに切り替えます。
▼石垣島のバンナ岳より市街地を望む
<理由2> 大自然を満喫!
西表島について興味が湧いてくると、「イリオモテヤマネコ」や「ジャングル」といったボンヤリとしたイメージしかなかったものが、日本最大級のマングローブ、県下一の落差を誇るピナイサーラの滝、サンゴのかけらでできたバラス島、星の形をした砂のある星砂の浜、水牛車で渡る由布島、船でしか行けない陸の孤島・舟浮といった、まさに秘境を感じさせるものへと変わっていきます。
石垣島のような都会とも違う。竹富島のようなのんびりとした島時間の流れる島とも違う。東京や大阪といった都会で暮らす方が離島の素朴な雰囲気を味わい、自然の癒しを求めた時、それらすべての欲求を満たしてくれるのが西表島なのです。
西表島をドライブしていると本土の様な看板がほとんど無いのどかな風景に、ふと気付くはずですよ。
▼西表島の「のどか」①
▼西表島の「のどか」②
<理由3> 亜熱帯の川、滝で遊べる!
沖縄と言えば「青い海と空」が連想されますが、西表島のすごいところは「青い海と空」だけではなく「亜熱帯の川と滝」があるのです。
川遊びといえば、流れの速い冷たい水と思われる方が多いのですが、西表島の川はそれとは違います。とにかく水温が高く、ゴールデンウィーク頃から10月上旬まで半年近くも泳げるのです。
海でさえこんなに長く入ることはできないのに、川で半年近くも遊べるというのは日本広しといえど西表島が一番でしょう。ちなみに夏休みは水温が一番高い季節なので、ちびっ子たちは何も言わなければずっと遊び続けますよ。
当店のツアーで川遊びをする時は、ライフジャケットを必ず着用してもらいます。
滝つぼでライフジャケットを着ていれば真面目に泳ぐ必要はありません。力を抜いてプカプカと浮かびながらジャングルの木々で弱められた日差しを受け、ただただリラックスしたひと時を過ごせばよいのです。
頭の中を空っぽにして時を忘れることができる滝つぼや川遊びは非日常の一コマです。
<理由4> もちろん海も素晴らしい!
言うまでもない事ですが、西表島は世界屈指の美しい海に囲まれマリンレジャーがメインで西表島を訪れる方もたくさんいます。という訳で、ここで風車おすすめのマリンショップをご紹介したいと思います。
どちらのお店も西表島の海を知り尽くした経験豊かなガイドがプロフェッショナルなご案内をしてくれます。
ダイビングだけじゃない!アフターダイブの充実もトップクラスの西表島ダイビングショップです。ホスピタリティあふれるオーナーのおもてなしに感動してください!
「ダイビングは無理だけどシュノーケルならできそう!いや、シュノーケルもちょっと…」という方にはこちらのお店がお勧めです。
珊瑚の森が広がる奥西表の海を知り尽くした舟浮出身の島人オーナーによるガイドが好評。初心者向けシュノーケルツアーや舟浮散策、ちびっ子やご年配の方でも安心のグラスボート遊覧も楽しめます。
一日一組限定のグラスボートチャーターもありますよ!
◆新しい発見に満ちた西表島
一度や二度の旅では知り尽くせない魅力で溢れる西表島、お分かりいただけたでしょうか?
数十年通い続けるヘビーリピーターが多いことも西表島の素晴らしさを証明しています。故郷とは違う、もう一つの自分の居場所を求めに、ぜひ西表島へ遊びに来てください!
<よくある質問> 冬の西表島って? 2014年12月18日
みなさん、こんにちは!
北海道では暴風雪、東北、北信越地方では大雪のニュースでもちきりですが、西表島にも寒波は押し寄せています。
◆西表島にも寒波到来!
西表島の今朝の気温は13℃…めちゃくちゃ寒いです。
「えっ!13℃!? あったかいじゃん!」と思うかもしれませんが、大陸からの冷たい北風が強く、体感温度はもっと低いはずです。ちなみに今朝の東京の気温は2℃でした。
◆冬も温暖な西表島
いわゆる「西高東低」の冬型の気圧配置が強まると、西表島は北風が強くなり、空もどんよりと曇ります。体感温度もグッと下がり、ホットカーペットやファンヒーターのスイッチが入ります。
しかし、このような寒波は年に数回しかありません。冬の日の多くは気温が18~23℃の間で推移しており、とても過ごしやすいのです。過ごしやすい反面、いきなり寒波が来ると気温が一気に下がり体調を崩す人が続出!なんてこともありますが…。
◆暖房器具は? 服装は?
私個人の話になりますが、寒い日は基本的に厚着で対応します。気温が25℃以下になると、薄手の長そで、長ズボンになり、さらに20℃前後まで気温が下がると靴下をはき、トレーナーを着ます。
そして、もっと気温がさらに下がると、ヒートテックとフリースを着こみ、それでも寒い時は足下に電気ストーブを置きます。
一応、石油ファンヒーターも持っていますが、去年は燃料の灯油タンクが一度だけ空になった程度の寒さでした。ホットカーペットやエアコンの暖房も「エース」や「4番」というよりは、「代打」といったところでしょうか。
長いこと西表島で暮らしていると、めっきり寒さに弱くなり、気温が15℃を下回ると活動が鈍くなります。どうやらこの現象は私個人に限った話ではなく、周りを見渡しても、皆、同じような感覚になるみたいです。
島の生き物も同様、暑い時期は盛んに動き回っていた昆虫や爬虫類が寒くなると、とんと見かけなくなります。
◆冬の帰省で感じること
さて、このような環境に慣れてしまった身体で寒さの「質」がまったく違う東京に行くとどうなると思いますか?
●空気が冷たい
Tシャツ、短パンのまま羽田空港に到着すると、飛行機と空港建物をつなぐ宙に浮いた通路で必要以上に「さむい、さむーい!」と騒いでしまいます。
そんな浮かれた私たち一家を横目に、サッとダウンジャケットを羽織って足早に去っていく方を見ると、そのスマートな振る舞いに「都会」の二文字が頭に浮かびます。
●水が冷たい
西表島では経験できないほどの水の冷たさは本当に辛いものです。手洗いの時など、寒い寒い洗面所でお湯が出るまでの時間は非常に長く感じます。
●静電気が怖い
セーターやフリースを脱ぐ度に逆立つ髪が静電気の強さを物語ります。最近は指先ではなく手の甲を使ってエレベーターのボタンを押すようにしています。
●一日があっという間に終わる
西表島では一年で最も日が短い冬至の頃でも、夕方6時頃まで明るいものです。しかし、東京の日暮れは西表島のそれと比べものにならないほど早く、もたもたしていると、あっという間に一日が終わってしまいます。
以前、3時頃に昼寝をしたことがありますが、目が覚めると窓の外は真っ暗…。感覚的には夜10時といった具合で、飛び起きて時計を見るとまだ5時前でした。
こんな経験を繰り返すうちに、東京での過ごし方は早寝早起きが一番という結論にたどり着きましたよ。
◆観光は? ツアーは?
避寒で来られる観光客が多いのがこの季節の特徴で、毎日たくさんの団体客の方々が西表島に来られます。風車のカヌーツアーもクリスマス、年末、お正月など関係なく、はりきって営業しております。
冬には冬の遊びを楽しみに西表島へどうぞお越しくださいね!
行ってきました集団接種!! 2014年10月22日
みなさん、こんにちは!
先日、毎年恒例のインフルエンザの予防接種を受けてきました。
◆予防接種、今昔物語
昭和50年代の 小学校は約40人のクラスが各学年5~6、多い学校では7、8クラスもあり、インフルエンザの予防接種といえば学校の体育館で受けていました。
どこかしらの病院から白衣を来た先生が何人も来て、出席番号順に並ばされた子供達は、ベルトコンベアーに載せられたかのように流れ作業で注射をされたものです。
私の名字は大谷(おおたに)なので“ア行”となります。ということは、出席番号は常に5番以内。注射の度にクラスメイトから 「どうだった?痛かった??」と聞かれたものです。
体温が37度以上あると予防接種を受けることはできないので、接種当日の朝は体温を上げるにはどうしたらいいのかを考えたものです。結局は後日、別の場所で受けることになるので、ささやかな抵抗でしかありませんでしたが…。
◆インフルエンザの予防接種に行ってきました!
なんて事をわざわざブログにするには訳があります。
予防接種自体は日本中で受けれるので何の珍しさもないのですが、離島ならではの接種方法があるのです。
大人になると仕事の都合があるので、インフルエンザの予防接種を受けるには職場か病院で受けるようになります。
しかし、西表島には診療所が2か所しかなく人口も2,000人ほどと少ないため、毎年、竹富町役場が予防接種の段取りをとってくれて「集団接種」を行います。集団接種は回数が少ないので、その日に合わせて仕事のスケジュールを調整します。
たかが予防接種といえどできる時にできることをするのが大切です。次のチャンスを待っていたら、いつの話になるかわかりません。
◆空気の美味しい西表島ですが…
カヌーツアーのガイドをしていると、マングローブの生い茂る川やジャングルの中で一日のほとんどを過ごすので、インフルエンザウィルスに接触する機会は少ないと思われます。
しかし、あまりにもキレイな空気の中で生活をしているためか、ちょっとでも石垣島などの都会(人が多い場所)へ行ったりすると、よく体調を崩します。
私事ですが、この15年間で4回はインフルエンザにかかりました…。そのうちの一回は入院までしましたよ。看護師さんには「インフルエンザで入院する方は珍しいですけど…」と言われましたが(^-^;
◆西表島に観光で来られる皆さま
定期船で西表島へ上陸した後は、港のトイレでしっかり手洗い、うがいをしましょう。定期船は東京の電車ほど混み合うことはありませんが、構造上、換気が悪く常にエアコンが作動しています。
日本全国からたくさんの観光客がおいでになる西表島ですので、悪いウィルスがいつ侵入してもおかしくありません!(私が言ってもが言っても説得力ありませんが…)
体調管理を徹底するには、まず第一に自己防衛です。それと旅行中は健康保険証も忘れずにお持ちください。西表島の診療所では保険証のコピーでの診察は受け付けてくれませんのでご注意を!
気象特別警発表!台風第8号(ノグリー) 2014年7月9日
みなさん、こんにちは!
本日はテレビやインターネットのニュースで大騒ぎの台風8号についてです。
◆いきなりスゴイのやって来た!
沖縄地方への接近時には気圧が910hPa(ヘクトパスカル)まで下がると予想され、今年最初の台風接近に「まだ7月なのにスゴイの来ちゃったなぁ…」というのが率直な感想でした。
▼赤印は左から西表島、石垣島、宮古島、沖縄本島
▼7月8日午前6時現在の進路予想図
さて、この「910hPa」という数値ですが、台風の勢力を示す単位のうちの一つである台風の中心気圧を表します。沖縄で暮らすほとんどの方がこの中心気圧の数値によって、接近してくる台風の強さをイメージするのです。
◆気象特別警報!!
台風8号の接近にともない、気象庁では宮古島地方と沖縄本島地方に暴風、波浪、高潮による気象特別警報を発表しました。
気象庁による特別警報システムの開始以来、台風による発令が今回初めてという事情もあって非常に大きなニュースになりましたね。特別警報の定義を調べてみましたが、簡単に言うと「数十年に一度しかないような気象状況」をイメージしているそうです。
◆平成15年「台風第14号」
今回の台風8号は確かに特別警報レベルの脅威で沖縄へ近づいてきました。
しかし、この台風8号よりも更に勢力の強い台風が南西諸島へ接近して宮古島を直撃したことがあります。平成15年9月に発生した台風14号です。
→ 平成15年台風第14号 (Wikipediaより)
▼2003年9月 アメリカ海軍による撮影
当時のことは私も強く記憶に残っています。宮古島内の電柱約850本が暴風によってなぎ倒されてしまうほどの凄まじい勢力を持った台風でした。
時速も10キロほどのノロノロ台風だったので暴風域に入っている時間も長かったと思われます。島民の方々は本当に不安な時間を過されたことでしょう。
この台風14号は最大瞬間風速74.1m/sを記録し、歴代7位の強さの暴風だったようです。ちなみに最大瞬間風速の歴代1~10位の中に宮古島は1, 3, 7位と3つもランクインしています。
宮古島には大きな山が無く平坦な地形なので暴風の影響を受けやすいのかもしれませんね。
◆風車式台風対策について
今回、八重山地方も暴風域に入る可能性があったので、風車では台風が接近する前日に台風対策をしました。台風対策とは、台風が接近した際の暴風雨による被害を最小限にするための準備です。
1. 防風戸と呼ばれる木戸を閉める
暴風によって折れた木の枝やはがれたトタンなどが飛んできても窓ガラスが割れないように木戸を閉めます。防風戸の無い家はネットを張ることもあります。
2. 車を避難する
最大瞬間風速が60~70m/s前後になると車がひっくり返ることがあります。なるべく風の当たらない場所に車を密集させて駐車します。
3. カヌーを屋内へ片づける
自動車がひっくり返るくらいの暴風だとカヌーは簡単に飛んでいきます。そんな恐ろしい光景は見たくないので、しっかり屋内へ移動します。また、屋内へ入り切らなかったカヌーには重石代わりの水をたっぷり入れて飛ばないようにしておきます。
4. テレビのアンテナを外す
台風一過にアンテナが行方不明…なんて悲しすぎます。ご近所にも迷惑がかかるので台風の度に取り外して屋内へ保管します。
5. 屋外の洗濯機も忘れずに
忘れてはいけないのが外に置いてある洗濯機です。正確には洗濯機の「ふた」です。
暴風によってふたが「バッタン、バッタン、バリバリーー!!」とはがれて飛んで行っては困ります。そうならない為にもふたをガムテープでしっかり固定します。
6. 飛びそうな物は全て屋内へ
家の周りを歩きながら、しまい忘れたり飛びそうな物がないかパトロールします。ちなみに、台風が来た時の状況を予測して風車のポストはあらかじめ取り外しできるように設置してあります。
要するに、風で飛ばされそうな物はすべて屋内へ避難させるという訳です。
◆台風時になくてはならない相棒!そいつの名は…
赤いボディーに頼れるパワー。そんでもって信頼の世界のHONDAエンジン搭載。答えは「発電機」です!
西表島の台風に停電は付き物ですが、いざ停電しても発電機があれば冷蔵庫や冷凍庫の中身をしっかり守ることができ、クーラーの効いた部屋で快適に過ごすこともできるのです。
テレビはアンテナを外しているので映りませんが、インターネットで一番気になる台風情報を確認することもできます。
◆スマホも必需品に
もしも停電したら発電機でADSLのモデムを動かせばインターネットができます。しかし、暴風雨の影響で電話回線が不通になることもよくあります。
そんな時、役に立つのがスマホの「テザリング」機能です。平成26年7月現在、西表島は未だFOMAなので通信速度は遅いのですが、メールチェックくらいはできるので安心です。
◆やっぱり基本は懐中電灯!
何度も大きな台風を迎える度に風車の台風対策の精度はかなり向上してきました。しかし、いつ停電が起きるのか予測するのはなかなか難しい面があります。
真夜中に停電になっても慌てないよう、家中のいたる所にありったけの懐中電灯を配置しておきます。いざ停電になってもバタバタ慌てることの無いよう準備しておくのは基本中の基本です。
◆備えあれば憂いなし
今回の台風8号と同レベルの台風は毎年沖縄地方へ接近したり上陸していますが、いつ何時自然災害に見舞われたとしても、出来る限りの備えをしておけばいざという時に慌てなくて済みます。
ここで挙げた物以外にも水や食料、キャンプ用品、などなど、風車では普段からたくさんの物資をストックしています。
備えあれば憂いなし! 日頃から防災の意識を持って西表島生活を楽しみたいですね。
7月の西表島ってどんな感じ? 2014年7月1日
みなさん、こんにちは!
一年でもっとも西表島が輝く7月がやってきました!
突き抜けるほど青い夏空、メロンソーダ色に染まる海、生き物が活気づく亜熱帯ジャングル。誰もがプロカメラマン(?)になれるほど最高の景色が広がる季節です。
▼西表島西部の上原港
▼船浦集落から見た景色
▼突き抜ける青空の向うに見える石垣島
▼生命力に溢れるマングローブ
◆パインとマンゴーが旬を迎えます!
目にも鮮やかな西表島の7月ですが、食べておいしいトロピカルフルーツも収穫の時期を迎えます。島内のスーパーや無人売店には、大人気のパインやマンゴがズラリと並びます。
▼毎度お馴染みのカンピラ売店さん
今の時期、観光で西表島へ訪れる方はラッキーですよ!
島内にいくつもある無人売店を見かけたら、何が売られているかチェックしてください。旬のフルーツがビックリ価格(もちろん格安)で販売されているかもしれません。お土産に悩んだら格安ゲットしたフルーツを段ボールにいっぱい詰めて送ってみるのも良いですよ。
▼店内には甘い香りが漂います
▼お買い得!マンゴーの袋詰め
▼ミニマンゴーは味が濃くて大人気!
▼まだまだピーチパインの季節です
トロピカルフルーツではないけど、西表島ではスイカを作っている方もいるんですよ。風車の近所のオバアが育てたスイカはとっても甘くて人気があります。
▼夏と言えばやっぱりスイカ!
フルーツの他に夏野菜もありました。これ何だかわかります
▼我が家の娘も大好きなヘ○マ!
答えは「ヘチマ」です。
小学生の頃、理科の授業でヘチマを栽培しましたよね。当時は大きく育った「実」は干して繊維だけを残し、ヘチマタワシにしたものです。
しかし、沖縄でヘチマと言えば食べるための野菜なんです。
皮をむいたヘチマを1センチ幅にザクザク切ります。切ったものを豚肉、ニンジン、玉ねぎなどと一緒に油で炒めたら、酒、味噌、砂糖を入れて味噌炒めにします。独特の香りと食感がクセになるヘチマの味噌炒めですが、ヘチマの実には柔らかい白い種がたくさん入っていて、それもまたプチプチして美味しいのです。
ちなみに沖縄ではヘチマの味噌炒めのことを、方言で「ナーベラチャンプルー」といいます。沖縄の夏を代表する味の一つです。
◆星空が素晴らしい!
西表島や石垣島へ観光で訪れたら、滞在中の「月の出」と「月の入」の時間をチェックしてみましょう。
→ 西表島の海の天気
月夜も美しいですが、月が沈んだ後の星空がメチャクチャきれいなんです!
都会では絶対に見えない小さな星たちが無数に輝き、その光景はまさに「星屑」です。うまく言えませんが、あまりにも多くの星が見えすぎて夜空全体が星のゴミ箱のように私は感じるのです。←なんてセンスの無い表現… (^-^;
見た事のある方には分かってもらえる…かな?
もし西表島の夜空を見上げて「雲の中に星が見えた!」と思ったら、それは天の川かもしれません。無数の星が瞬く夜空に大きな薄い雲の帯がかかっていたら、それが天の川ですよ。
リュウキュウコノハズクに出会いました 2014年6月20日
みなさん、こんにちは!
夜になると、何処からともなく「リュウキュウコノハズク」が、そして朝になれば「リュウキュウアカショウビン」の鳴き声が聞こえてきます。
夜は「ホー…、ホー…」と子守唄、朝は「キュロロロロ~♪」と目覚まし時計になってくれる鳥たちのさえずりに、幸せのひと時を感じます。これも西表島生活の魅力ですね。
ここ最近、風車スタッフの家の近くに、リュウキュウコノハズクが毎日現れるとのこと。貴重な写真を撮ってきてくれました。
愛嬌たっぷりのフクロウって癒されますね。と思ったら、なにやら「ふくろうカフェ」なるお店がブームのようですね。うーん、納得!
これから西表島に宿泊される予定の方は、ぜひ懐中電灯をお持ちくださいね。真夏の夜のお散歩は、日中とは違った動植物との出会いがありますよ。