西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

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 OMSB水難救助訓練に参加してきました! 2017年6月2日


こんにちは!ガイドの星です☆

気が付けばもう6月。僕が西表島に来て早や2か月が経ちました。

立派なガイドを目指してトレーニングの毎日ですが、5月29日から31日までの3日間、沖縄県公安委員会認定のOMSB水難救助訓練に参加してきました。

水辺を案内する僕達ガイドにとって、身につけなければいけない救助の知識、技能を、3日間かけてみっちりと勉強させていただきました。

◆救助訓練初日

初日は救助に関する知識をテキストを使いながら学びます。水辺で起こりうる危険や救助方法、自然の怖さなどみっちりと頭に叩き込んでいきます。

この島に来てからというもの、椅子に座りって何時間も話を聞くという経験がなかったので、自分にとってはこの日が一番しんどかったかもしれません…。

◆救助訓練2日目

2日目は実際に海へ出ての技能訓練でした。様々な種類の泳ぎ方、溺者を抱えての泳ぎ、800メートルの遠泳や25メートルを平行潜水などなど…。

スタートから終わりまで、少しの余裕も感じることができないハードな訓練で、休憩中はみんなぐったりです。

◆救助訓練最終日

最終日は筆記テストと海洋での技能テストです。

筆記テストでは合格点が定められ、それに達しないと“不合格”という厳しい結果が待ち受けます。

技能テストでは前日の厳しい訓練の成果を発揮し、ほとんどの人が落ち着いて救助にあたっていました。

◆救助訓練を終えて

3日間みっちりと訓練を受け、あとは合格の通知を待つだけです。

しかし、そこがゴールではありません。

大切なのはこれから僕たちがガイドとしてフィールドに出た時に今回の訓練が生きるようでなければ意味がありません。

事故に対応できる準備、事故を起こさないための行動、言動を徹底していきたいと、今回の訓練を受けてより一層感じました。

フィールドに出れば、僕達ガイド一人一人が責任者になるという自覚を持ち、安全第一で今後ツアーを行いたいと思います。

 ニュージーランド研修レポート(2) 2017年1月26日


当社ガイドの鈴木、浅野、両2名がニュージーランドへ旅立ってから2週間が過ぎました。始めの一週間は言葉の壁もあり、周りの状況を把握するのに精いっぱいだったことでしょう。

しかし、ここ最近の彼らの日報や現地でサポートいただいている方からの情報によると、不慣れな環境の中でもコミュニケーションを上手く取り合い、現地スタッフとも馴染んできた様子です。
ツアーにおいては、補助ガイドとしてテキパキと仕事をこなしているようで安心しました。

◆ニュージーランド研修での気づき

今日は、アウトドア先進国ニュージーランドでカヌーツアーを日々体験している彼らから寄せられた「気づき」を少し紹介したいと思います。

★カヌーはいつも余分に用意

破損や急なツアー変更にも対応できるように、カヌーはいつも多めに準備しています。実際、バックルがはまらない時がありましたが、カヌーごと交換していました。

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★トランシーバーを活用

スタッフ1名につき1台ずつトランシーバーを所持しており、カヌーを漕いでいる最中でも、大抵どこでも繋がるそうです。ツアー終了後の片付けの際もトランシーバーをうまく使い、完璧な連携が取れているので感心です。
お客様やスタッフの数が桁違いに多いので、トランシーバーが大活躍しています。

★とにかくパワフル!

浜辺に置いたタンデム艇(二人乗りカヌー)に、お客様が2名乗り込んだ状態で海まで引っ張ります。私も挑戦しましたが想像以上に重くて断念。見かねたメインガイドが手伝ってくれました(汗

ちなみに、私より体の細い女性ガイドでも海まで引っ張ります。キウイ(ニュージーランド人)ガイドのパワーの源は何でしょう…?

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★ゆっくり、じっくり

ツアー開始前や終了後など、とにかくお客様と会話する時間が多いのが特徴です。特に、ランチタイムはどのガイドも最低1時間は時間を費やします。

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普段、私たちが西表島で開催するカヌーツアーでは、離島という背景もあって朝と帰りの船の時間が決められています。スケジュール通りにツアーを進行しないと、帰りの船に乗り遅れたり、最悪、飛行機に間に合わない恐れがあるのです。

ルール上ではガイド1人あたり8名のお客様を案内できるそうですが、最大でも6名までに抑えているので、ゆとりあるツアー行程が可能になっているそうです。

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ゴールを目指してひたすらカヌーを漕ぐのではなく、自然に関する豊富な知識と経験をもとに、質の高いサービスを提供してくれる感じがひしひしと伝わりました。
時間の経過を楽しませてくれる内容なので、これならお客様の満足度も高いでしょうね。

★トレッキングツアー

エイベル・タスマン国立公園には子供から大人まで、三世代ファミリーでも楽しめるトレッキングコースがあります。歩きやすく整備されたルートにはゴミ一つ落ちていません。ハイヒールでも歩けるようにしてる…なんて話も聞きます。

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休憩ポイントや野鳥の解説パネルなどもあり、暑くなったら途中のビーチで泳いでいる方もいましたよ。

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●Wilsons Abel TasmanCruise & Walk

★備えあれば…

ガイドは大きめの地図を常に持ち歩いていました。もちろんカヤックで海に出る時もです。

この日はカヌーツアーの後にレンタカーで出掛ける方へ、お勧めのドライブコースを丁寧に説明していました。細かいことですが、こんな旅のお手伝いもスマートにできるキウイガイドって、カッコイイですね!

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★ニュージーランド研修後半

ニュージーランド研修もいよいよ後半に突入です。これまで培ってきた自分なりのノウハウを発揮し、悔いのないニュージーランドライフを過ごしたいです!

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Report by Daisuke and Dai.

 ニュージーランド研修レポート(1) 2017年1月17日


当社のスタッフ2名のニュージーランド研修が始まっています。
受入れ先企業のご厚意で毎日のようにフィールドに出させていただき、ツアーゲストの方たちと同じようにニュージーランドの大自然を満喫している様子です。

◆始まりました、ニュージーランド研修!

キウイ(ニュージーランド人)のガイドの方たちは、自分たちの仕事を余すところなく研修生たちに見せてくれています。そのお陰で、日々、充実したニュージーランドライフの実現に感謝の気持ちが絶えません。

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◆「気づき」の整理

研修生には一日の終わりに日報の提出を義務付けています。一日を通して感じたことの「気づき」を報告してもらっています。その「気づき」こそがニュージーランド研修の目的であり成果となります。

彼らから報告された「気づき」を西表島に残ったスタッフで管理し、研修終了後、西表島に帰ってきてから一つ一つ検証をします。そのため「気づき」をより具体的に記録するための写真も残すようにしてあります。

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◆見て、聞いて、体で覚える

英語力の乏しい研修生たちは、おそらく英語で説明されてもほとんど理解できていないと思われます。この苦い経験は日本に帰ってきてから英語の勉強に向き合えばいいのですが、今はとにかく仕事をこなして段取りを覚えていくしかありません。

今回は丁寧に効率よく、真剣に取り組む。ツアーのガイドは無理だとしても、その他の雑務に関しては日本人らしいクオリティの高い作業をしてほしいです。

◆そして、私も…

昨年の11月に初めてニュージーランドを訪れてから2カ月が経ちましたが、今週末より彼らの様子を確認するため、風車の代表者として、私、大谷も再び現地を訪れます。

前回は研修先を探すのが一番の目的だったため、ほとんど遊ぶことができなかったのですが、今回は、前回の訪問で話を聞いていただいた企業様のツアーにもいくつか参加してきたいと思います。そして現地には4泊の短い旅となりますが、スタッフ以上に「気づき」を見つけて西表島へ帰りたいですね。

 風車ガイドのニュージーランド研修について 2017年1月13日


当社では本年よりニュージーランド(NZ)でのスタッフ研修を開始することとし、今日の昼前に2名のガイドスタッフが西表島を発ちました。

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◆沖縄県で初めての試み

期間は約一ヶ月。ニュージーランド南島のエイベル・タスマン国立公園をフィールドとする現地のツアー会社に受入れをお願いしています。

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◆なぜニュージーランド?

アウトドア大国と呼ばれるNZでは、その土地で暮らす人々が日常の中でアウトドアに慣れ親しむ文化があります。

キャンピングカーを至る所で見かけ、一般家庭のガレージにはマウンテンバイクやシーカヤック、小型のボートが置かれ、それらの遊びは特別なものではなく、あくまで「日常」のようです。

そのような文化的背景で育ち、生活をしているキウイ(ニュージーランド人)相手に行う地元のレジャー産業は、当然のことながらレベルの高い本格的な内容を求められます。

そのような背景があるので、キウイの人たちが非日常を求めるためにお金を支払ってまで参加するツアーには、それなりのリスクを伴うものもあります。
起こりうるリスクに対してどう向きあっているのか、これは研修の主なテーマでもあります。

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◆繁忙期が西表島と逆

当社では閑散期になるとツアーの開催が減少するので、事務作業中心の日々となります。スタッフのモチベーションも下がり気味となり、それが長年の悩みの種となっていました。

しかし、南半球に位置するNZでは西表島が静かになる閑散期の1月~2月が真夏の繁忙期に当たります。

そこに解決のヒントがあったのです!

繁忙期のNZで質の高いサービスを提供している同業者の仕事ぶりを間近に見ることで、刺激を受け、己を見直し、現地で学んだことを西表島に持ち帰るのです。

結果、当社のツアー品質が向上し、それをきっかけに西表島のツアーガイド全体が質の高いものへと変わっていく可能性が大いにあります。実現には長い長い時間が必要ですが、西表島観光の将来に明かりを灯す確信があります。

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◆西表島の素晴らしさも確認

NZの自然は住んでいる人々の誇りであり、地理的なハンデがありながらも北半球の国々から多くの観光客が訪れます。

当社のスタッフも約一ヶ月間の滞在で、NZの自然だけでなく、人、食、文化などの魅力に心を奪われることでしょう。もしかしたら、将来的にはNZに住みたいと思うかもしれません。

ただ、スタッフに一番感じてもらいたいのは、自分たちの暮らしている西表島も高いポテンシャルを秘めた島だということです。そこをNZ滞在中に再確認できれば、帰国後、西表島でのツアーガイドという職業に対しての心構えが変わることでしょう。

◆継続的な研修制度へ

今回の研修は沖縄県の補助事業を活用し、旅費や滞在費の一部を補助金で賄ってもらっています。ただし、補助事業は永遠に続くものではありませんので、今回の取組みが無事、終了すると、成果と課題の検証を行う必要があります。
そして、将来的には、補助金に頼らず当社独自の取組みとして、この研修制度を続けていきたいと考えております。

そのためには当社のもつ様々な課題をクリアしていくことが必須ですが、今回の研修が当社のみならず、快く受入れをしていただいた現地企業、コーディネートをしていただいた方たちにとっても実りある成果をもたらすことができれば、当社は企業努力を惜しむことはありません。

長文になりましたが、最後に、この研修の実施に関して多大なるご協力をいただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました。そして2月中旬に研修生が西表島に帰ってくるまで、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

2017年1月13日
合同会社風車 代表 大谷修一

 行ってきます!ニュージーランド!! 2017年1月13日


本日午前11時30分、風車のガイド2名がニュージーランドへ向け西表島を出発しました。これからの一ヶ月間、シーカヤックの本場で世界基準のカヌーツアーを学ぶ予定です。

カヌーを漕ぐ技術はもちろん、ニュージーランドにおける自然保護に関する概念やその対策、世界中から訪れるツーリストの接客などなど…。学ぶべき点は限りなくあり、一ヶ月という短期間ではとうてい習得しきれないことでしょう。

しかし、彼らは若い!
どんな逆境も持ち前の気力と体力で乗り切ってくれることと思います。西表島から直線距離で8900kmも離れた地での彼らの奮闘を親心ながら応援します。

鈴木大介、浅野大、大きくなって帰ってくることを楽しみにしています。チバリヨー!!

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 【西表島への移住】支援制度をご存知ですか? 2016年2月16日


先日、竹富町からの広報紙にこんなチラシがはさまれていました。

◆移住支援制度をご存知ですか?

あなたの移住就職を支える支援金制度のご案内というタイトルで始まる一枚の紙です。

なんと、移住就職する方に最大185万円も支給されるらしいです!

ただしチラシの裏側を見ると、対象期間が2016年2月20日までとなっています。
締切まで一週間を切っているので今さら参考になる方は少ないと思いますが、地方への移住について情報収集している方にとって、この情報も周知の事実だったのでしょうか?

◆竹富町移住応援プロジェクト

竹富町への移住を考えている人向けのサイトがあります。
竹富町の各島々からのブログや掲示板を使った売ります・買います情報など、生活に役立つ情報が載っています。

移住希望者には竹富町移住コンシェルジュが住居や仕事探し、移住前の視察などの相談にのってくれるそうです。

下見をするにもなかなか遠くて行きづらい離島ですから、普段の生活を送りながら現地の情報を提供してくれて、移住へ向け全力でサポートしてくれるなんて心強いですよね。竹富町への移住を本気で考えている方にはとても参考になるサイトです。

竹富町移住応援プロジェクト事務局 → しまじまサプリ

◆西表島への移住事情

西表島への移住を思い立ったら、やはりまずは住むところが必要です。

食べる、寝る、これはどこで暮らそうが必要なことですが、西表島に知り合いがいない状態で住居を探すというのはかなりの難題です。不動産屋がないこの島でアパートや一軒家を借りるには、大家さんとの直接交渉になります。

そして、空き部屋のあるアパート自体が少ないので、誰かが部屋を出るといった噂を聞いたら、すぐに大家さんへ相談に行かないと、すぐに他の人が借り手となってしまいます。

住居が先か、仕事が先か…。悩むところですが、西表島は慢性的な住居不足であることを知っておく必要があります。住居を探すのは仕事を探すことよりも難しいのです。

運良く住む部屋が見つかって、金銭的に余裕があればそこから仕事を探せばいいのですが、そのパターンで移住を果たしている方は少ないような気がします。

では、どうやって移住を成功させているかというと、「住み込み」「寮あり」の仕事を探すのが現実的な方法となります。

◆当社は“寮完備”です

現在、風車では求人募集中です。ありがたいことに多くのお問合せもいただいてます。

当社では採用が決まれば住み込みで仕事が始まります。
寮は一人部屋となり、布団や自炊設備、生活家電(エアコン、冷蔵庫、洗濯機など)も用意してあるので、西表島へ移り住むにあたり大きな出費は特にありません。

もし西表島に移住してツアーガイドを希望するのであれば、ぜひ風車までご連絡ください。不安や疑問があればご相談に乗りますよ!

・風車求人情報 → スタッフ募集のお知らせ

・風車ブログ → 【求人情報】西表島で働いてみませんか?

 【 3.11 に思う 】 備えあっても憂いあり 2015年3月11日


みなさん、こんにちは。

3月11日の今日、日本のみならず世界のいたる場所から祈りが捧げられたことと思います。今日は朝からテレビでも当時の映像や被災された方々の現在の暮らしぶりなどを伝えていました。

時が経てば記憶も薄らいでゆくのかと思っていましたが、今日のこの日を迎えると全くそのような事は無く、かえって当時の衝撃が今でも鮮明によみがえってきます。

午後2時46分には竹富町の防災無線を使用しての一分間の黙とうが捧げられました。海に囲まれた西表島に暮らす者としても、3.11で得られた教訓を忘れず防災意識を持って生きていきたいと思います。

◆防災グッズが配布されました

先日、竹富町の全世帯に防災グッズが無料配布されました。

竹富町単独自治体施行100周年記念事業の一環だそうですが、防災に関しては備え過ぎるという事はありませんので非常にありがたいですね。

さっそく袋を開けてみると、リュックサック型の持出袋、ラジオ、懐中電灯、笛、予備の乾電池が入っていました。リュックサックはどうやら防炎仕様のようです。広げてみると思ったより大きく、しっかりした作りになっています。

他にも竹富町からのお知らせが入っていました。そこには非常時の緊急連絡先も書かれていたので、捨てずにリュックの中に入れておきます。

しかし、実際に使う事を考えると(そんな事はあってほしくありませんが)これだけの備えでは到底足りないので、後日、アマゾンで家族全員分の非常食やロウソクなどを買い足しました。

すべての防災グッズをリュックに詰め込んでみました。

 お、重い…。
これらに加えて家族全員分の着替え一式も入れるつもりなので、あとプラス1キロといったところでしょうか。

そして、竹富町からのお知らせに書かれている最低限必要だと思われる物の例として、印鑑や通帳、毛布にヘルメットなどがあります。個人的にはティシュペーパーやトイレットペーパー、ライターなども必要かと思うので荷物はまだまだ増えそうです。

また、「押入れ等にしまいこまず緊急時にすぐに取り出せる場所に置きましょう」とも書かれていましたが、ここで言う「すぐに取り出せる場所」というのは一体どこでしょうか?

我が家は3人家族なので、とりあえずの避難時にはこの程度で問題なさそうですが、これが5人であったり三世代などの大家族であれば二倍、三倍の備えが必要ですね。

◆西表島で考えられる自然災害

何といっても台風です。

台風の常襲地でもある沖縄で、さらに離島の西表島ともなれば停電、断水、通信の不通などの障害が起こると復旧までに多くの時間を要します。
さらに石垣島から来るフェリーの欠航が続くと食料などの日用品の調達もできなくなります。

しかし、この様な状態になったとしても台風に関して言えば基本的には何とかなります。
なぜなら西表島には毎年のようにいくつかの台風が接近あるいは直撃するので、島民ひとりひとりが訓練ではない実体験による台風対策を行ってきました。私たちは無意識のうちに台風対策のプロになったようですね。

一方、地震や津波となるとどうでしょう…。
台風については西表島から遠く離れたどこかで熱帯低気圧が発生すれば、いつ頃、どの位の強さの台風になるか予想できます。
しかし、突然発生する地震に関しては万全の備えとは程遠い状態です。実際のところ、この防災グッズが配布されるまで避難経路の確認以外は何も準備していませんでした。

◆今後の取り組み

夏の繁忙期、ツアー開催中に巨大地震発生。その後、津波警報が発令されフェリーが欠航!
こんな事態が起きてお客さまが帰宅できなくなったらどうするのか?
いつ起こるかもわからない非常事態を想定しての対策、準備、訓練を風車のスタッフ全員で取り組む必要があります。

備えあっても憂いあり。

人間が自然と闘っても勝てるはずはありません。非常時の備えはいくらやっても完璧ということはなさそうですね。

 西表島は「世界自然遺産」を目指しています 2014年11月19日


みなさん、こんにちは!

先日、中野集落にあるわいわいホールにて 「西表石垣国立公園の公園計画の変更にかかる説明会」 が開催されました。

◆西表島は国立公園に指定されています

西表石垣国立公園の公園計画の変更にかかる説明会…とても長いタイトルですが、内容は以下のとおりです。

  • 組織体制について
  • 国立公園について
  • 公園計画の変更案について
  • 国立公園の保護と利用について
  • 国立公園の管理運営について

なんだか難しそうな項目ばかりですが、この説明会での重要ポイントは「公園計画の変更案について」でした。

現在、西表島には国立公園に指定されているエリアがあります。しかし、その指定エリアは西表島のほぼ中央部となるため、正直いって一般の人が気軽に行けるような場所ではないのです。というより、行くにはかなりの準備と装備と体力が必要な場所がほとんどです。

「公園計画の変更案」とは、現状の指定エリアを大幅に見直して(拡張して)、西表島全域を国立公園に指定しようというものなのです。

◆なぜ拡張?

西表島全域を国立公園に指定することにより、島の貴重な自然を保護することが一番の目的です。そして、国立公園としてのルールに則りながら利用もしていくことも大事な要素となっていきます。

「保護」と「利用」のバランスをとりながら自然を保全していく。この流れを環境省が作り、いずれは世界自然遺産への登録が目標となっています。

◆普段の生活に変化はあるの?

説明会に参加した住民が気になったのは「日常生活に何かしらの制限があるのか?」という点です。

国立公園にはその重要度によって区域分けがされており、厳しい制限がある特別保護地区から、第一種特別地域第二種特別地域第三種特別地域などあり、人が暮らす集落があるエリアはバッファーゾーンと呼ばれる普通地域に編入される予定だそうです。

大規模な開発を行う際、特別地域では「許可制」なのに対し、普通地域は「届出制」となるそうです。それほど強い効力を持つとはいえないので、これまでの生活と大きな変化はなさそうです。

 世界自然遺産への登録を目指し、官民あげての取り組みが進められています。このような場所で暮らすということは貴重な経験となることでしょう。

大自然の恵みに感謝しつつ、もっと西表島について勉強してわが子にもその大切さを伝えられるようになりたいなぁ…。と感じたひと時でした。

●環境省 → 西表石垣国立公園について

 マリンレジャースタッフ講習会へ行ってきました! 2014年11月2日


みなさん、こんにちは!

沖縄県では、水難事故を防止するため「沖縄県水難事故の防止及び遊泳者等の安全の確保等に関する条例」いわゆる“水上安全条例”が制定されています。

◆安全なツアーを開催するための取り組み

風車のようにカヌーツアーを開催する事業所は警察署と沖縄県の公安員会に事業内容を届け出る必要があるのです。

そして、公安委員会から委託された沖縄マリンレジャーセイフティビューローという団体がマリンレジャー業者を対象とした講習会を年に一度開催します。その名も「マリンレジャースタッフ講習会」。

先日、その講習会が石垣島で開催されたので風車ももちろん参加してきました!

→ 沖縄マリンレジャーセイフティビューロー 
(OMSB:通称「おむすび」)

◆何について勉強するの?

講習内容は大きくわけて2つあります。

  • 水難事故の傾向と対策
  • AEDを用いた救命救急の訓練

参加者は石垣島や西表島などでカヌーやダイビング、シュノーケルツアーを提供している観光のプロばかりなので、基本的には目新しいことを習うといった雰囲気ではありません。しかし、救命救急の訓練に関してだけは違います。チャンスがあれば何度でも繰り返し練習するのです。

この講習会では水難事故防止のための「再確認」を半日かけてじっくり受講してきました。

◆沖縄県における水難事故の特徴について

講習会では、シュノーケル中の事故が多いということが取り上げられていました。ただし、それら事故のほとんどはシュノーケル業者によってツアーの最中に起きてしまった事故ではなく、個人的にシュノーケルを楽しんでいた方たちによる事故のようです。

とはいえ、マリンレジャーを提供する側として最も気を付けるべき点は、初心者、子供、年配者、経験者などを問わず何があっても安全対策が行えるツアーを提供するという事に尽きると思います。

▼水難事故の傾向

▼水難事故の発生状況

◆察署にも行ってきました!

講習会の直前に八重山署へ行ってきました。悪い事をしたわけじゃないですよ~
(^-^; ネンノタメ..

風車は、水上安全条例に基づき安全対策に対し一定以上の基準を満たしている 安全対策優良事業所 として公安委員会から認定されています。その証である認定証を受け取りに警察署へ行ってきたのです。

年に一度は安全対策に関するチェックを第三者にしてもらうことで、少しでもツアーへの安全性が高まればと思い、毎年更新を続けています。

 西表島観光のついでに自由研究!? 2014年8月5日


みなさん、こんにちは!

今年の夏休みもたくさんの仲良しファミリーの皆さんと一緒にカヌーツアーを楽しんでいます。風車のスタッフ全員、ちびっこパワーとスマイルに元気をもらいながら西表島の川へ山へと毎日出かけます。

◆夏休みといえば…

ところで、皆さんは夏休みといえば何を思い浮かべますか?

私にとっての夏休みとは、海、川、プール、キャンプ、お祭り、花火、かき氷…。食べることや遊ぶことばかり連想してしまいます (^-^;

ちなみに我が家では、今年の夏休みはプールとマンゴージュースにハマってます!

▼この夏のハマりもの-1

▼この夏のハマりもの-2

しかーし! 小学生のみんな、頭の片隅にある小さなモヤモヤが日増しに大きくなっていませんか?

そうです… 夏休みの宿題 です!

特に頭を悩ます 自由研究のテーマ は決まりましたか?

◆西表島で思いっきり遊ぶ!それが自由研究?

この夏、パパとママから「西表島観光」という最高のプレゼントをもらったお子さまも多いと思います。

マングローブカヌー、ジャングルトレッキング、滝遊びなど、一日を通しての非日常な体験。ちびっこ達にとっては、見るもの聞くものすべてが新しい発見で溢れています。

そんな西表島で発見した 「 何か 」 を自由研究のテーマにしてみてはいかがですか?

▼例-1) 西表島で発見した 「何か」

▼例-2) 西表島で発見した 「何か」

▼例-3) 西表島で発見した 「何か」

夏休み中にレポートにまとめれば、ただ単に西表島で思いっきり遊んだだけでなく、思いっきり勉強したことにもなります。

もしかしたら、パパやママ、私たちガイドにも気づかなかった「西表島のあるある」を教えてくれるかもしれませんよ!

◆ガイドも勉強中です

風車のガイドも、ここ西表島でカヌーガイドを続ける限り勉強、勉強の毎日です。もしもカヌーツアーの最中にお客様からの質問でわからないことがあったら、調べて後日お知らせすることもあります。

そして、小学生のみなさんが西表島のことをテーマに取り上げてくれるのなら全面的にサポートしたいと思います!

◆お問合せフォームからどうぞ

カヌーツアーに参加する前から自由研究のテーマが決まっている場合は、少しでも協力できる体制をとりたいので事前に内容をお知らせください。

また、自宅に帰ってからテーマが決まったとしても写真など提供できそうなものがあれば可能な限り協力します。風車の問合せフォームから遠慮なくご連絡ください!

お問合せフォーム