<八重山の島々> カテゴリーの記事
3月の西表島ってどんな感じ? 2014年3月3日
みなさん、こんにちは!
ここ西表島では、3月になると晴れた日は気温が25℃前後になります。海ではごく普通に泳ぐ人もちらほら見かけ、外へ外へと遊びたい気分にさせられます。
本土の3月といえば桜の開花予報が話題になり始める頃ですね。しかし、西表島の桜はヒカンザクラという品種で1月に咲いて3月にはすでに青葉の季節を迎えます。
◆日本最南端、八重山の海びらき!
八重山の3月は夏の始まりを告げる「海びらき」が行われ、その日の夜は全国版のニュースで必ず放送されます。
八重山の3市町である石垣市、竹富町、与那国町のいずれかのビーチが毎年順番で海びらきイベントの会場となります。そして、今年の開催地は西表島のトゥドゥマリの浜(月が浜)です。
開催日:2014年3月16日(日)午前9時から
場 所:西表島トゥドゥマリの浜(月ヶ浜)
主 催:八重山ビジターズビューロー
今年は前日の15日に前夜祭があるそうです。内容は未定らしいので、決まったら風車のFBでお知らせしますね。
◆生き物だけじゃない!なぜだか人間もソワソワ…
生き物で目立った変化といえばイワサキクサゼミが鳴きはじめます。人差し指の先ほどの大きさで透明の羽に黄緑色の線が美しい、国内最小の可愛らしいセミです。
そして、日が沈む頃にはヤエヤマボタルが飛び交い、多くの観光客が見物に出かけます。
そして、島の人々がソワソワするのも3月です。みんな「もずく」の様子が気になって仕方ないのです。
ザルやタライを持って海へ繰り出し、話題にするのは「あっちのもずくはまだ若いさ~」とか「こっちのもずくは今がいいさ~」など。一足お先に収穫しようものなら、したり顔で「昨日はこんだけ採れて、あんなで、こんなで…」とやや興奮気味に語るのです。
風車では、採ったもずくは草や貝などのゴミを取り除いて塩漬けした後、親類やお世話になっている方々へ送ります。
何を隠そうこの私も一年で一番燃えるのがもずく採りです。わしづかみでゴッソリ採れるもずくは、簡単に狩猟本能を満たしてくれるので大好きです。
◆夏と冬のチャンプルー性気候
日中の最高気温が25℃位になるとTシャツ、短パン、ビーチサンダルでも快適に過ごせます。夜はそれに薄手のジャンパーを着るのがちょうど良いでしょう。船やホテルでは冷房か効いているところもあります。
しかし、初夏のような日があれば真冬に戻ったかのような日もあるのが3月です。日中の気温が20℃以下で北風ビュービュー。灰色の空からたまに降る弱い雨。
そんな日はフリースを着たり電気ストーブをつけないと風邪をひきそうです。
太陽が沈む時間は日ごとに遅くなり一日が長く感じるようになりますが、天気の移り変わりも激しいので旅行へ出かける前には気象庁の天気予報をチェックしてください。
ちなみに、風車では毎朝ツイッターで西表島の天候や服装について簡単につぶやいています。よかったら参考にしてくださいね。
黒島牛まつり ~行ってきたよハートアイランド~ 2014年2月28日
みなさん、こんにちは!
ここ西表島を含む竹富町では年間を通じてたくさんの行事やイベントがあります。
◆毎年恒例、2月のビッグイベント!
その中でも風車が選ぶ冬の2大お楽しみイベントといえば、西表島の「やまねこマラソン大会」と黒島の「牛まつり」でしょう。
どちらも例年2月に開催されるビッグイベントです。
去る2月23日の日曜日、初夏を思わせるような晴天に誘われ西表島から「黒島牛まつり」へ行ってきました!
◆ハートの島は牛の島
黒島は人より牛の方がだんぜん多く、その数なんと人口の10倍近くになるそうです。どこへ行っても牛、牛、牛!モォォ~、牛の惑星に人が迷い込んだようなものです。
島の形がなんとなくハート型なので別名「ハートアイランド」とも呼ばれ、周囲12.6㎞の珊瑚でできた小さな島です。
◆西表島から黒島へ行くには?
西表島に住んでいると黒島へ行く機会はほとんどありません。というわけで「牛まつり」というイベントに乗じ、この日は西表島からも大勢の人が黒島へ出かけます。
通常、西表島から黒島へ行くには石垣島経由でないと行けません。約45分かけていったん石垣島へ渡り、黒島行きの船に乗り換え約30分で到着です。同じ町内しかも隣の島ですが、これはもう旅です。
しかし、この「黒島牛まつり」の日だけは西表島の大原港から黒島行きの直行便が用意されるのです。
◆いってきたよ!黒島牛まつり
「黒島牛まつり」というイベントに乗じ、この日は西表島からも大勢の人が黒島へ出かけます。
当日の朝、私も予約しておいた船のチケットを八重山観光フェリーのカウンターで受け取り、ズラーッと並んだ黒島行きの行列に加わりました。
西表島で生活していると行列に並ぶのは胃がん検診の順番を待つ時だけですが、今回は100%遊ぶためだけの行列なので、みんな笑顔で和気あいあいとした雰囲気でした。
船を待つこと約10分。
臨時の大型フェリーが到着し、いよいよ黒島へ向け予定時刻の9時30分に出発です。ちなみに往復乗船券には、抽選券とお食事引換券も付いて大人2,700円です。
普通なら西表島と黒島を往復すると5,080円もかかってしまうので、かなりお得です。
黒島港に到着すると、いきなり黒毛和牛がお出迎えしてくれました(笑
ここから徒歩3分でイベント会場へ到着。会場入り口には竹富町のゆるキャラ「ピカリャー」が来場者を迎えてくれます。
あれっ?今日のピカリャーいつもより小さい!?と思ったら、なんと離島バージョンだそうです!
いつでもどこでも大人気のピカリャー。周りは記念撮影をしたい人であふれていました。
話はそれますが、ゆるキャラってビミョーに可愛くなかったり不気味な物が多くないですか?(ここだけの話)
でも、このピカリャーに限ってはとっても可愛いと思います。お世辞抜きにキャワイイです!みんなのアイドルピカリャーはこの日もちびっこ達に囲まれ大忙しでした。
◆あれもこれも…目指せ全店制覇!
会場内のバザーではあちらこちらから美味しそうな匂いがただよい、何を食べようか迷ってしまうほどです。とりあえず乗船券に付いていたお食事引換券で牛汁をゲット。
具だくさん!これだけでおなか一杯になりそうです。
他にも黒島の海岸でとれたアオサという海藻のテンプラや紅芋団子など沖縄らしい食べ物もたくさんありました。
その中でも、ひときわ目を引いたのが牛モモ肉の丸焼き。牛まつりはこうでなくっちゃ!という豪快な光景でした。
◆見逃せないイベントがいっぱい!
10時の開会式を皮切りに、地元小中学校の生徒による演舞や黒島出身の島仲久さんらのライブ、牧草ロール転がし、沖縄角力(沖縄相撲)、人気急上昇中のきいやま商店のライブ、などなど…。
今年は「牛 vs 人」の綱引き大会も復活し、大盛り上がりのままプログラムは進んでいきます。ちなみに綱引きは牛さんの全戦全勝でした。
爆笑の渦!きいやま商店による炎天下のライブ!
ステージのあるメイン会場の他にもミニミニ動物園やこどもステージのあるサブ会場があります。
沖縄独特の相撲である「沖縄角力(おきなわすもう)」も行われ、普段テレビで見る相撲の取り組み方とはまったく違い、柔道とレスリングをミックスした様なスタイルが興味深かったです。
ちびっこ達はスタンプラリーに夢中でした。
◆必見!あなたも和牛オーナーに!?
むむむ??
なんか怪しいキーワードが出てきましたがコレ本当なんです。
実は、もしかしたら和牛オーナーになれるかもしれないお祭りなんです。 乗船券に付いている抽選券は和牛1頭が当たるかもしれない夢の抽選券なんです。牛一頭分の牛肉じゃないですよ~。生きた「牛」そのものが賞品!
キャッチフレーズもズバリ「夢の牛」
スケールの大きなお話ですよね。ちなみに昨年の抽選会で牛を当てたのは、なんと風車のスタッフの奥さんでした!
これには皆ビックリ!!
当時は新聞の一面でも紹介され時の人になりました。しかも当選した牛は妊娠牛で、その後、ほどなくして彼らも子宝にも恵まれ、先日可愛いベイビーが誕生したばかりです。
まさにウン気上昇の一年でした。
◆会場は大盛り上がりの大抽選会へ!
お祭りも終盤にさしかかると、いよいよお待ちかね「夢の牛」大抽選会が行われます。
この抽選会では1等賞品の牛以外にもビールや乗船券、石垣と那覇間の往復航空チケットなどなど。牛のヒレ肉やもも肉をゲットする方もいましたよ。
最後の抽選の前に、1等賞品の黒毛和牛「しげふくちゃん」が堂々と入場すると会場の熱気はピークに!
しげふくちゃんの周りは黒山の人だかりです。
司会者が当選番号を一桁ずつゆっくり読み上げる度に会場にどよめきが走ります。最後の一桁を発表すると、その人だかりの中から勢いよくビシッと腕があがりました!
今年の当選者は八重山をぶらり旅真っ最中の男性でした。
一瞬で時の人となった彼は一斉にカメラのフラッシュを浴び、空港に降り立つブラピさながらの混乱で近づくこともできません。
まさか、旅行で訪れた地で和牛オーナーになるとは夢にも思ってなかったでしょうね。
◆牛が当たったらどうするの?
念願の「東京へでだならぁ~、ゼニっこぁ~ためでぇ~、東京でベコかうだぁ~♪」が実践できます。という訳にもいかないので、ほとんどの方は当選した牛をその場で現金に換えてもらうそうです。
今まで当選した方がその後牛をどうしたのか色々な噂を聞きますが、かつて石垣島の方が当選した時は「みんなで美味しく食べたさぁ~」なんて話もあります。石垣島の某焼肉店の方が言ってたのでリアルすぎます。
◆お祭りに持っていったら便利なもの
なにかとイベントの多い八重山。
何度も参加するうちに、私が必ず持参するようになったイベントアイテムをいきなりですが紹介します。
▼レジャーシート
基本中の基本。芝の上に直接座ったり寝転ぶのも楽しいですが、沖縄の芝って硬いと思います。チクチクするのが嫌なので、もし持って行くのを忘れたら楽しさ半減です。
▼お盆
「え~、お盆持参なの?(笑)」とよく笑われますが、これがあると汁物やドリンクなどを運ぶ際、とても便利で安心です。座る場所が草の上などでは、お皿に葉っぱが入ったり、平らではないのでコップを倒してしまう事があります。ちょっとしたテーブル代わりになって良いですよ。
▼日焼け対策グッズ
帽子、タオル、日焼け止め、サングラスなど、冬でも晴れたら強烈な日差しにさらされるので、これらを持参すると良いでしょう。特に今年の牛まつりは晴天だったので、サングラスをしていなかった娘は2~3日、目が充血したままで可哀想なことをしたなと反省してます。
▼おしりふき
屋外イベントは水道が遠くにあるケースが多いので、食事の前にちょっと手をきれいにしたい時やたこやきソースがついた時など、サッと拭けると便利です。
ウェットティッシュでもよいと思いますが、赤ちゃんのおしりふきの方が安くて枚数も多いので重宝します。うちの娘はとっくにオムツを卒業しましたが、今でもおしりふきは我が家の必須アイテムです。
とまぁ、こんな感じです。特にすごい物があるわけでもありませんが、もし屋外イベントへ遊びに行く機会があったら参考にしてください。
◆結論、ハートアイランドはハートウォーミングな島だった!
帰りの港では牛ヒレ肉を肩にかついで歩く方や、牛モモ肉を重たそうにひきずりながら船に乗る方がいて、牛まつりならではの光景を最後まで楽しみました。
黒島の牛まつりに参加すると八重山で育った牛たちが美味しい肉牛になる訳がわかります。豊かな自然と生産者の方たちの牛への愛情。そんな心温まる一日を過ごしました。
八重山へ来たら最初の夜はやっぱり石垣牛の焼肉が食べたくなるでしょ?石垣牛はインターネット販売もしてるそうですよ。
ちなみに風車は黒島牛まつりの日も通常営業してますよ!
西表島の買い物事情 2014年2月15日
みなさん、こんにちは!
風車は西表島の西部地区にあり、買い物は基本的に川満(かわみつ)スーパーと親川スーパーがメインです。
◆離島住まいに切っても切れない「買い出し」
しかし、最近は送料無料のネットショップも増えてきました。特にアマゾンは西表島でも送料が完全無料なので本当に助かります。商品の発送から到着まで約一週間かかりますが…
楽天だと「全国送料無料(ただし一部地域をのぞく)」というのが多く、西表島が一部地域なのかどうかを調べるのにひと手間かかるのでちょっと面倒くさいです。
ちなみに店内はいつもアマゾンの段ボールでいっぱいです(汗
◆ちょっとサンエー行ってくるさね~♪ と気軽に言っちゃいけません!
いくら便利な世の中とはいえ、ネットで買うと割高な物、西表島では手に入らないものもあります。となると、どうしても定期的に石垣島へ買い出しに出かけなければなりません。
西表島から船に乗って石垣港に到着すると、スーパーの無料送迎バスが待機してくれています。そのバスに乗ること約10分、サンエー石垣シティーに到着します。
ちなみに港から無料送迎をしてくれるのはサンエーだけなので、離島の住民にかなりの支持を受けていると思います。また、無料送迎はありませんが買った物を離島行きの船に積み込むサービスをしているスーパーは、サンエーの他にも「マックスバリュー」や「かねひで」など数件あります。
サンエーには八重山唯一のマクドナルドや宝くじ売り場、ファミリーレストランの「和風亭」があり、たまに石垣島へ行った時にはちょっとした都会気分を味わうことができます。こまかいことですが、銀行のATMがあるのも嬉しいです。西表島には無いので…。
◆たくさん買っても手ぶらでお帰り?
スーパーの品揃えは本土のそれと大して変わりませんが、離島住民の買い出しは基本的に「まとめ買い」なのでかなりの量になります。ビールもジュースも箱買いなので、カートも一台ではぜんぜん足りません。
まとめ買いした大量の商品をレジに持っていくと、店員さんはすぐにこう言います。
「船積みですか?」
おそらく本土のスーパーだと「エコバックはお持ちですか?」ではないでしょうか。さすがにエコバックに入る量ではありません。
船積みの申し込み用紙に住所、氏名、電話番号、希望する船の時間と行き先の港を記入すると、店員さんが段ボールに商品を詰めて港に運び、指定した船に載せてくれるのです。なんと、すべて無料サービスなんです!
つまり、レジでお金を払えば離島の人は手ぶらでスーパーを後にするのです。
帰りも無料の送迎バスで石垣港まで送ってくれるので、バスの発車時刻ギリギリまで近所のホームセンターに行ったり本屋やドラックストア、ダイソーやマクドナルド、などなど…とにかく動き回ります。抱えきれないほどの荷物を持ってタクシーで石垣港まで行くと約700円かかるので、本当に助かります。
そして石垣港ではたくさんの段ボールが船が来るのを待っています。
船積みしてもらった荷物は船会社は手荷物扱いとして無料で運んでくれます。そして、目的の港に到着したら、買い物をした人たちが協力しながら大量の荷物を降ろしていき、最後に自分の荷物を受け取るのです。
暑い夏の日にエッサ、エッサと船から大量の荷物を降ろすのは大変な作業ですが、離島の生活を支えてくれるスーパーや船会社の善意を思うと感謝の気持ちでいっぱいです。
いつもありがとうございます!
→ サンエーHP