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ニュージーランド研修レポート(2) 2017年1月26日
当社ガイドの鈴木、浅野、両2名がニュージーランドへ旅立ってから2週間が過ぎました。始めの一週間は言葉の壁もあり、周りの状況を把握するのに精いっぱいだったことでしょう。
しかし、ここ最近の彼らの日報や現地でサポートいただいている方からの情報によると、不慣れな環境の中でもコミュニケーションを上手く取り合い、現地スタッフとも馴染んできた様子です。
ツアーにおいては、補助ガイドとしてテキパキと仕事をこなしているようで安心しました。
◆ニュージーランド研修での気づき
今日は、アウトドア先進国ニュージーランドでカヌーツアーを日々体験している彼らから寄せられた「気づき」を少し紹介したいと思います。
★カヌーはいつも余分に用意
破損や急なツアー変更にも対応できるように、カヌーはいつも多めに準備しています。実際、バックルがはまらない時がありましたが、カヌーごと交換していました。
★トランシーバーを活用
スタッフ1名につき1台ずつトランシーバーを所持しており、カヌーを漕いでいる最中でも、大抵どこでも繋がるそうです。ツアー終了後の片付けの際もトランシーバーをうまく使い、完璧な連携が取れているので感心です。
お客様やスタッフの数が桁違いに多いので、トランシーバーが大活躍しています。
★とにかくパワフル!
浜辺に置いたタンデム艇(二人乗りカヌー)に、お客様が2名乗り込んだ状態で海まで引っ張ります。私も挑戦しましたが想像以上に重くて断念。見かねたメインガイドが手伝ってくれました(汗
ちなみに、私より体の細い女性ガイドでも海まで引っ張ります。キウイ(ニュージーランド人)ガイドのパワーの源は何でしょう…?
★ゆっくり、じっくり
ツアー開始前や終了後など、とにかくお客様と会話する時間が多いのが特徴です。特に、ランチタイムはどのガイドも最低1時間は時間を費やします。
普段、私たちが西表島で開催するカヌーツアーでは、離島という背景もあって朝と帰りの船の時間が決められています。スケジュール通りにツアーを進行しないと、帰りの船に乗り遅れたり、最悪、飛行機に間に合わない恐れがあるのです。
ルール上ではガイド1人あたり8名のお客様を案内できるそうですが、最大でも6名までに抑えているので、ゆとりあるツアー行程が可能になっているそうです。
ゴールを目指してひたすらカヌーを漕ぐのではなく、自然に関する豊富な知識と経験をもとに、質の高いサービスを提供してくれる感じがひしひしと伝わりました。
時間の経過を楽しませてくれる内容なので、これならお客様の満足度も高いでしょうね。
★トレッキングツアー
エイベル・タスマン国立公園には子供から大人まで、三世代ファミリーでも楽しめるトレッキングコースがあります。歩きやすく整備されたルートにはゴミ一つ落ちていません。ハイヒールでも歩けるようにしてる…なんて話も聞きます。
休憩ポイントや野鳥の解説パネルなどもあり、暑くなったら途中のビーチで泳いでいる方もいましたよ。
●Wilsons Abel Tasman → Cruise & Walk
★備えあれば…
ガイドは大きめの地図を常に持ち歩いていました。もちろんカヤックで海に出る時もです。
この日はカヌーツアーの後にレンタカーで出掛ける方へ、お勧めのドライブコースを丁寧に説明していました。細かいことですが、こんな旅のお手伝いもスマートにできるキウイガイドって、カッコイイですね!
★ニュージーランド研修後半
ニュージーランド研修もいよいよ後半に突入です。これまで培ってきた自分なりのノウハウを発揮し、悔いのないニュージーランドライフを過ごしたいです!
Report by Daisuke and Dai.
ニュージーランド研修レポート(1) 2017年1月17日
当社のスタッフ2名のニュージーランド研修が始まっています。
受入れ先企業のご厚意で毎日のようにフィールドに出させていただき、ツアーゲストの方たちと同じようにニュージーランドの大自然を満喫している様子です。
◆始まりました、ニュージーランド研修!
キウイ(ニュージーランド人)のガイドの方たちは、自分たちの仕事を余すところなく研修生たちに見せてくれています。そのお陰で、日々、充実したニュージーランドライフの実現に感謝の気持ちが絶えません。
◆「気づき」の整理
研修生には一日の終わりに日報の提出を義務付けています。一日を通して感じたことの「気づき」を報告してもらっています。その「気づき」こそがニュージーランド研修の目的であり成果となります。
彼らから報告された「気づき」を西表島に残ったスタッフで管理し、研修終了後、西表島に帰ってきてから一つ一つ検証をします。そのため「気づき」をより具体的に記録するための写真も残すようにしてあります。
◆見て、聞いて、体で覚える
英語力の乏しい研修生たちは、おそらく英語で説明されてもほとんど理解できていないと思われます。この苦い経験は日本に帰ってきてから英語の勉強に向き合えばいいのですが、今はとにかく仕事をこなして段取りを覚えていくしかありません。
今回は丁寧に効率よく、真剣に取り組む。ツアーのガイドは無理だとしても、その他の雑務に関しては日本人らしいクオリティの高い作業をしてほしいです。
◆そして、私も…
昨年の11月に初めてニュージーランドを訪れてから2カ月が経ちましたが、今週末より彼らの様子を確認するため、風車の代表者として、私、大谷も再び現地を訪れます。
前回は研修先を探すのが一番の目的だったため、ほとんど遊ぶことができなかったのですが、今回は、前回の訪問で話を聞いていただいた企業様のツアーにもいくつか参加してきたいと思います。そして現地には4泊の短い旅となりますが、スタッフ以上に「気づき」を見つけて西表島へ帰りたいですね。
風車ガイドのニュージーランド研修について 2017年1月13日
当社では本年よりニュージーランド(NZ)でのスタッフ研修を開始することとし、今日の昼前に2名のガイドスタッフが西表島を発ちました。
◆沖縄県で初めての試み
期間は約一ヶ月。ニュージーランド南島のエイベル・タスマン国立公園をフィールドとする現地のツアー会社に受入れをお願いしています。
◆なぜニュージーランド?
アウトドア大国と呼ばれるNZでは、その土地で暮らす人々が日常の中でアウトドアに慣れ親しむ文化があります。
キャンピングカーを至る所で見かけ、一般家庭のガレージにはマウンテンバイクやシーカヤック、小型のボートが置かれ、それらの遊びは特別なものではなく、あくまで「日常」のようです。
そのような文化的背景で育ち、生活をしているキウイ(ニュージーランド人)相手に行う地元のレジャー産業は、当然のことながらレベルの高い本格的な内容を求められます。
そのような背景があるので、キウイの人たちが非日常を求めるためにお金を支払ってまで参加するツアーには、それなりのリスクを伴うものもあります。
起こりうるリスクに対してどう向きあっているのか、これは研修の主なテーマでもあります。
◆繁忙期が西表島と逆
当社では閑散期になるとツアーの開催が減少するので、事務作業中心の日々となります。スタッフのモチベーションも下がり気味となり、それが長年の悩みの種となっていました。
しかし、南半球に位置するNZでは西表島が静かになる閑散期の1月~2月が真夏の繁忙期に当たります。
そこに解決のヒントがあったのです!
繁忙期のNZで質の高いサービスを提供している同業者の仕事ぶりを間近に見ることで、刺激を受け、己を見直し、現地で学んだことを西表島に持ち帰るのです。
結果、当社のツアー品質が向上し、それをきっかけに西表島のツアーガイド全体が質の高いものへと変わっていく可能性が大いにあります。実現には長い長い時間が必要ですが、西表島観光の将来に明かりを灯す確信があります。
◆西表島の素晴らしさも確認
NZの自然は住んでいる人々の誇りであり、地理的なハンデがありながらも北半球の国々から多くの観光客が訪れます。
当社のスタッフも約一ヶ月間の滞在で、NZの自然だけでなく、人、食、文化などの魅力に心を奪われることでしょう。もしかしたら、将来的にはNZに住みたいと思うかもしれません。
ただ、スタッフに一番感じてもらいたいのは、自分たちの暮らしている西表島も高いポテンシャルを秘めた島だということです。そこをNZ滞在中に再確認できれば、帰国後、西表島でのツアーガイドという職業に対しての心構えが変わることでしょう。
◆継続的な研修制度へ
今回の研修は沖縄県の補助事業を活用し、旅費や滞在費の一部を補助金で賄ってもらっています。ただし、補助事業は永遠に続くものではありませんので、今回の取組みが無事、終了すると、成果と課題の検証を行う必要があります。
そして、将来的には、補助金に頼らず当社独自の取組みとして、この研修制度を続けていきたいと考えております。
そのためには当社のもつ様々な課題をクリアしていくことが必須ですが、今回の研修が当社のみならず、快く受入れをしていただいた現地企業、コーディネートをしていただいた方たちにとっても実りある成果をもたらすことができれば、当社は企業努力を惜しむことはありません。
長文になりましたが、最後に、この研修の実施に関して多大なるご協力をいただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました。そして2月中旬に研修生が西表島に帰ってくるまで、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
2017年1月13日
合同会社風車 代表 大谷修一
行ってきます!ニュージーランド!! 2017年1月13日
本日午前11時30分、風車のガイド2名がニュージーランドへ向け西表島を出発しました。これからの一ヶ月間、シーカヤックの本場で世界基準のカヌーツアーを学ぶ予定です。
カヌーを漕ぐ技術はもちろん、ニュージーランドにおける自然保護に関する概念やその対策、世界中から訪れるツーリストの接客などなど…。学ぶべき点は限りなくあり、一ヶ月という短期間ではとうてい習得しきれないことでしょう。
しかし、彼らは若い!
どんな逆境も持ち前の気力と体力で乗り切ってくれることと思います。西表島から直線距離で8900kmも離れた地での彼らの奮闘を親心ながら応援します。
鈴木大介、浅野大、大きくなって帰ってくることを楽しみにしています。チバリヨー!!