西表島カヌーツアー風車スタッフブログ

 西表島の夏の風物詩 2014年7月14日


【 夏の夜に咲いて朝に散るサガリバナ 】

今の季節、カヌーを漕いでいると川にはたくさんのサガリバナが浮かんでる光景を目にします。うっすら漂う甘い残り香がツアーに参加されたお客様や私たちガイドの心をなごませてくれます。

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香水のような甘い香りが特徴

夜に咲いて朝には散ってしまうサガリバナ。そんな儚い姿を見ていると、鴨長明ではありませんが無常観に浸ってしまいます。

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水に漂う姿も品があります

サガリバナは一夜限りの美しい花ですが、西表島には一日限りの花もあります。それが夏の朝に咲くオオハマボウです。

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ペーパーフラワーの様な可愛らしい姿

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夏空に映える淡い黄色の花

川面に浮かぶ白とピンクのサガリバナと川岸に生える黄色のオオハマボウの花を眺めながらカヌーを漕ぐ…そんなツアーが楽しめるのは西表島でも真夏の朝ならではです。

そしてツアーが終盤にさしかかる夕方頃、朝には黄色だったオオハマボウの花がオレンジ色に変わり、また川に浮かんでいます。なんとも風情のある花たちの演出ですね。

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花びらのふちから色が変わります

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しとやかな姿に癒されます

ちなみに沖縄ではオオハマボウのことをゆうなと呼んでいます。淡い黄色の花びらが可憐なこの花は、秋篠宮佳子さまの「お印」にも使われているそうです。